ぷろろーぐ
もう会うことはできない
唐突に且つ行成そんなことを伝えられたら人はどう受け取るのか。それは、会いたくない人若しくは一緒に居たくない人だった場合はもう会わなくて良いなどと思うだろう。まぁ、それに対する具体例はないと言うか、そもそもそんな事例は少ないだろう。
本題、そう伝えられた人はやはりあうことはできないと言う事実に悲しみ嘆くのだろう。
しかして、それこそそんな事例も少ないのではないのだろうか。日本という島国でそんなことを言うと言う意味は外国に飛び立つ或いは禁断の恋?
とかアニメやドラマでしか語られることのない物語の中での話であろう。少なくとも、私は聞いたことのない、勿論伝えられたこともない。みなさんはどうであろうか?有りますか?
これは推察だが、ないと思う。個人的意見で申し訳ないが、好きな人ひいては大切な人とは一緒に居たいだけいるし、離れるなら離れるで"もう会えない"などと表現することは無いと思う。某アニメでは幼い頃に約束した内容だけ覚え対象びとを憶えておらず探すことになる、というもの見たことがあるがこれも幼い頃、"もう一度会う約束をして離れているのだ"。でも、物語の中のサブキャラクターなら死亡フラグを立てつつもう会えないと言うのははあるにはあるかもしれない。
これを物語の主人公で考えてみたらどうだろうか。もう会えないと行成いう主人公、其れはすなわちもう出てこないという意味で、そんなことしてしまったら物語が崩壊してしまう。結論を言うと、やはりもう会えないと言うのは余程のことがない限りあり得ないのだ。
だから、これは自己の自己満足であり現実味がない物語でしか語られることのない話だ。
悲しみもがいた挙句幸せに、幸福に、裕福に終わることのできず、一握りの幸せもつかむことのできなかった一人の目の腐った男と一人の犬のように天真爛漫な少女のはなしである
「もうあうことはできなくなった」
唐突にそう言われた。
しかし、出来なくなった、と言う表現から何らかの制限或いは理由があるのでは、と人は思うだろう。だが話している相手はー
「やだ!!まだ一緒にいたいよ」
彼女が言葉より行動から入るタイプであることを男は知っていたためすぐさま受け身をとった。そう、抱きついてくるとわかっていたのだお互い大事なそして、大切な人。拒絶したりは絶対にしないし、したらしたでそのことについて悲しむこともわかっていたから。それから、何よりももう会えないことからか、大切な人の体温を感じていたかった。
「済まないが、これについては決定事項で変更することはできないし、何よりもーのためだ。今の俺自身からも変えることはできない。」
男の口調は妙に含みがありか懐疑心を嗅ぎ立てるような内容であった。其れを、全て理解してはいないが流石に男の様子と相まっておかしく思えたのか。
「どうしたの?何で今の俺なんて言い方まるで他の自分があるみたいな言い方?うーーん、分かんないけど行かないでよ。他に方法はないの?」
少女の服が薄いため、胸を押し付けられて少し刺激されたが少女が泣いていることに気づき、その心に恥じた。というか、考えを改めた。会う回数は少なかれど少女の中での男の存在は大きくなっていたのだ。まぁ、当然といえば当然である。山の中でしかも人は居ない。殆ど、ではなく居ないのだ。当たり前だが。そんな中、親しくそれも距離を保ち危害を加えることも何かを妨げることもしない、それどころか何か達観視したような、諦めにも似たような感じの感情を少女に向けていて、そして少女もそれに対応するが如くその感情を受けながら男に何か特別な感情を向けていた。これを人が見たら夫婦のようだ。と言うかもしれないが、そんな関係どころか彼氏彼女の関係ですらないのだ。具体例を挙げるならば。
いつか、少女が言った。ことをのべると
「何でそんなに私を大事にしてくれるの?」
「お前が昔大事だった人に"にている"んだよ。側から見たら好きだった人を投影していると言われ欺瞞だと罵られるかもしれないが、それでも忘れられないんだよ、本当に大事だったから、そして失いたくない、離れて欲しくない存在だったが、失ってしまった、離れてしまった。だから、お前も大切な存在なんだ。どんな事、どんなに苦しい事があっても消えたりするなよ。」
「ふーーん、分かった!!」
当時はこのことを聞かされた時、言葉では言い知れぬ何かをその大事だった人に感じていた。
責め立てる感情、どうして側にいてやらなかった、どうしてそこまで思ってくれる人がいるのに。
と同時に、羨ましいと思う感情もあったのだ。勿論そう思う相手は大事だった人とやらに。それを、嫉妬、同情心などと言う言葉で片付けるのはいたたまれない。
それを好きと言う感情では無いがそれに限りなく近い感情を男は少女に向け、少女は男に好きに限りなく近くそうでなくとも特別な感情を男に向けていた。
そんな中男はこの話題、方法を提示したのだ、他に方法なんてないことは男の雰囲気が物語っている。
「他の方法も考えたが、欺瞞に満ち、そして虚偽に満ちていたため、やはりこの方法でしか目的を立っていせしめることはできない。本当にすまない、俺も期間を決めてお前に付き合うことを決めていたんだ。」
ここにきて違和感、達観視したような感情の正体がわかった。でも今の彼女にはそんなこと今の話題よりはどうでもよくて何よりも考えを改めて欲しかったし、目的や理由を明確に知りたかった。でも、男がそれもこんなにも自分を大切にしてくれた人が行成理由もなくそんなことを言うとは考えずらかった。何より考えたくなかった。そんな軽薄な男とは短い期間であれ思わせるような、言動、態度はなかったからだ。少なくとも、どんな内容であれどすぐさま拒絶するようなことはせず、理由を聞く程信頼していた。
「もう会えないんだ........でも、もしも、もしもの話、もう一度会えたら、もう一度会えたらでいいんだけど、そうしたら私を好きになってくれる?」
この言葉で男は急激に顔が赤くなり、羞恥と嬉しさの両方の感情が巻き起こった。
「馬鹿。もとより思のことは好きだしーーー
次に続く言葉は予想出来ただから、だからこそ少女は決意した。もう一度会えたら次は必ずーー
愛しているよ」
好きと言おうと。
ぷろろーぐ fin
ああああぁやってしまったー