カネキ(女)のヒーローアカデミア   作:青青

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合否

入試から4日経った。

未だ合否は出ていないが、きっと受かって居るだろう。

筆記も実技も自己採点でボーダーを余裕で超えていた。

例年よりもボーダーが高いとしても受かっている筈だ。

 

トントン

部屋のドアがノックされる。

 

「どうぞ」

 

そして、ガチャとドアを開けたのは僕が居候させてもらっているお店の店主だ。

 

「金木君、届いていたよ。」

 

そう言って封筒を渡してくる。

 

「店長。ありがとうございます。」

 

少し厚めの封筒を受け取る。

宛名は雄英から。

合否通知だ。そそくさと部屋に戻り中を確認する。

 

「あれ?機械...?どうするんだろう。」

 

封筒を開けると、円形の機械が出てきた。

使い方がわからないので、封筒の中をよく見てみると取扱説明書の様な物が入っていたので確認してみる。

 

「えっと、円周にボタンが...あった」

 

取説の通りにボタンを押すと「端的に説明する。これは合否通知だ。」

 

と、小汚いホームレスのような格好の人が投影され喋り出す。

 

「本来は俺ではなくオールマイトが合否通知をする筈だったが、お前に少々言う事が増えたのでな。とりあえずお前は合格だ。」

 

合格...よかった。

 

「が、お前はあの試験の場で本気を出さなかった。本当に雄英に入学したいなら出し惜しみなんかしないはずだ。まぁこれはお前が本気を出すまでもなく合格できると判断したのだろうが...本題はここからだ。お前、試験の最終場面でロボットに潰されそうだった少女を無視しようとしたな。俺にはこう見えた、どうせ試験だから教師が止めに行くだろう。私には彼女を助ける義理も義務も無い。ってな。結果的にお前は彼女を助けたが、それは結果的にだ。他の教師はその行動に、どう助けるか考えていた、なんて甘い事を言っていたが俺にはそうは見えなかった。お前はヒーローに向いていない。だが試験には受かってしまった。しかも次席で、お前は俺が見る。そしてお前が少しでもヒーローとしての素質を見せないのならお前を除籍にするつもりだ。」

 

...長くてよくわからなかったけど、結局の所、率先して人助け出来ないのならヒーローを諦めろって事かな。

ヒーローになりたい訳じゃないけど、雄英には入りたい。ヒーロー科でね。

除籍は、困る。

奨学金まで貰っているのに除籍になんかされたらもうそれこそ終わりだ。

 

「来い、ここがお前のヒーローアカデミアだ。」

 

髪を掻き上げ、にへらと笑う未来の担任であった。

 

ーーーーー

 

「じゃあ、行ってきます。店長。」

 

店を出る前にカウンターでコーヒーメーカーを掃除している店長に声を掛ける。

 

「いってらっしゃい」

とにこやかな笑顔で微笑んでくれる店長。

 

「はい!」

そうして僕は、未来への第1歩を踏み出した。

 

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