「動くな...アレはヴィランだ...!!」
「はぁ!?なんでヴィランがいるんだよォ!」
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これから始まるは金木研の物語、その序章である
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USJ災害エリアの1つ、火災エリアの空上に黒いモヤが広がりその中からしっぽの生えた少年が落ちて来る。
「ッ、痛つつ...ここは?」
「ここは火災エリアだね。また僕達2人か、君とは何かあるのかな。」
落ちてきた尾白に先に降りていた金木は手を差し伸べる
「金木さんか、うん、ありがとう。それで、とこれからどうする?」
金木の手を取り置き上がる
「正直僕は戦況とか組み立てるのは得意じゃないんだ。君が僕を動かしてくれよ。君の指示通り動くからサ。」
眼帯の着いた歯茎と歯が剥き出されたような黒マスクの、眼帯で塞がっていない瞳で尾白の瞳を捉える。
「うーん。そう言われると弱るんだが...分かった。」
少し思案していた様だが何かいい案が浮かんだのか、了承する。
「まず、俺たちは広場に向かって先生達と合流する。多分これが一番生存率が高いと思う。」
懐から取り出したUSJの地図を開き、広場に指を指してそう言う。
「分かった。でも、向かう途中にはきっと敵がいる。どうするの?」
今USJ内には少なくとも40人以上のヴィランがいる。
あのモヤが金木らを散らして殺すと言った通り、飛ばされたこの付近に敵が居るはずだ。
「そう、それだ。最初に謝らせて欲しい。俺はそんなに強くないから、女の子の君を戦わせることになってしまうことを。そして、ここからはお願いだ。もし嫌なら断ってくれて構わない。別のルートを探すだけだからね。」
申し訳なさそうに頭を下げながら言う尾白に金木は
「大丈夫。言ったでしょ?君の指示通り動くって。それに僕は戦うことぐらいしか出来ないから、喜んで協力するよ。」
黒マスクで表情は見えないが、声色から彼女はきっと笑っている。
「そう言ってくれると有難いよ。それじゃあ作戦だけど...」
ーーー
「ヒャァッハァ!!マブイメス1人確保だぜェ!」
開けた場所で座っていた金木は、背後から近付いてきていたカメレオンのような男に拘束されてしまう。
「オイ、おめェら!見たところこいつしかいねぇ!出てきていいぞ!」
カメレオンが大声で周りに呼びかけると、周囲にある廃ビルから6人の敵が集まってくる。
「オイオイ、コイツァ激マブだなァ!」
「そうか?俺としちゃあ身体がガキ臭くてイケねぇ。」
「お前分かってねぇなぁ、これがいいんだろ」
「ったく、てめえ見てぇな異常者と同じにしないでくれ。」
「おい、いいからさっさとヤっちまおうぜ」
集まってきたヴィラン達があーでもないこーでもないと言い合っている中、金木はさっき尾白に言われたことを思い出していた。
『敵はチンピラレベルだ、多分数だけの雑兵だよ。だから、俺達がちゃんと戦えば勝てる。問題なのは伏兵や罠。だから逆に俺たちがそれを利用する』
「フハ、ヨダレが止まんねぇぜ」
『金木さんには本当に申し訳ないんだけど、君には囮になって欲しい。君は普通に可愛いから、きっと敵は下衆な事をしようと殺しはしない。だから、君が捕まって注意を集めて欲しいんだ。』
「オイオイ、ちゃんと順番を決めてからシよう。後腐れなしのジャンケンだ。」
『君にして欲しいのは、その、“事”に及ぶ瞬間の1番気が緩んで居るところで1番厄介そうなのを倒して欲しい。戦闘が起きたのを確認したら俺も直ぐに行く。頼むぞ』
「グヘ、よおし!」
そして、敵が金木のスーツに手をかけたその瞬間、金木の顔付きが変わった。
「千引く七は」
その唐突に呟かれた言葉に、意識を取られた。その一瞬、腕の拘束具を一息で破壊しその勢いのまま1番近くにいた敵の顔面に裏拳を入れる
「グハァッ!!」
意識外からの攻撃に対応出来ず、その攻撃を食らった敵は倒れる。
「ッコイツ!」
今起きた事を把握し、戦闘態勢に入ろうとするカメレオン男を捕捉し全速力の加速から懐に入り、足で腹を蹴り上げる。
「グフッ!」
しかしそれでは足りないと判断したのか、その状態から1回転し踵落としを首に決める。
その決定打によりカメレオン男も意識を失う。
「あと4人...」
そう呟き、腰を落とすと敵のその奥から声が聞こえてくる
「あと3人だ!」
目を凝らしてみると、敵の背後をとった尾白がそのしっぽで1人ノックアウトさせている所だった。
「あと...2人ッ!」
加速し敵の背後をとると、映画でよくある手刀で首を叩き気絶させる。という離れ業をやってのける。
「あと1人だァ!」
しっぽで自分を打ち出した尾白はその勢いを活かしてボディブローを入れる。
常人の足の3倍以上の力があるしっぽで加速した尾白の、渾身のボディだ。
一撃で意識を沈める。
「これで...終わりィ!」
「ガァ!」
金木は死角から近付き、後ろで掴み攻撃をしようとしていた敵に回し蹴りを頭に食らわせ一撃で沈めた。
「ハァ、ハァ、流石金木さん。余裕そうだね。」
息も絶え絶えに尾白が言う。
「そんな事ないよ、結構緊張した。」
いつもと変わらぬ真顔でそういう金木
「アハハ」
その顔につい苦笑いを浮かべてしまう尾白であった。
編集データが吹っ飛んで3000文字くらい消えました。
僕のモチベが持たないので今回はここまでです。