~side 一誠~
「これはアーシア・アルジェントにかえしましょう」
部長がアーシアの神器を手にそう言ってくれた
「部長…スイマセン…皆も……ゴメン……色々やってもらったのに…」
悔しい……全部の元凶はぶっ飛ばしたけど…アーシアはもう……
「イッセー、これ何だかわかる?」
部長が何か手に持ってる
「チェスの駒……ですか?」
「そうよ、私の残った悪魔の駒の1つ『僧侶(ビショップ)』の駒よ。特性は前にも言ったように高い魔力の運用……治癒系の神器を持つこの子とな相性も高いでしょうね」
「部長……!もしかして!」
「教会関係者を転生させるなんて前代未聞だけどね」
そう言うと、部長が駒をアーシアの胸に置いた
「我、リアス・グレモリーの名において命ずる。汝、アーシア・アルジェントよ。今再び我の下僕となるためこの地へ魂を帰還させ悪魔となれ。汝、我が僧侶として新たな生に歓喜せよ!」
そう言うとアーシアの胸に置かれた悪魔の駒がアーシアの体に入っていった
「あれ?」
…ッ!!
アーシア……
「ふふふ、これからはあなたが守ってあげなさい。先輩悪魔なのだから」
部長…!
「ありがとう…ございますっ…!」
「イッセー…さん?」
アーシアが体を起こして首をかしげながらこちらを見てくる
「帰ろう……アーシア…」
無意識のうちにアーシアを抱きしめてそう言った
「ハイ…!」
アーシアの目には涙が伝っていた……
だが……この時俺は失念していた……
ここには…
「いいぞ~イッセー!そのままキスしちまえ!」
「いいわよ!イッセー少年!そのままブッチュー、と!」
大人として最悪な奴らがいたんだ…
「アルヴィン先生!レイヴン先生!このシリアスな空気をどうしてくれんすか!?」
「んなもん知るか!」
「そうよ、少年!子供をからかうのは大人の特権よ!」
「あんたらマジでそれでも教師か!?」
「そうですよ、お2人とも」
ローエン先生!教師の中ではアースト先生とあなただけが俺の味k…
「イッセーさん達はこの後2人っきりでお楽しみになられるのですから」
「あんたも敵だぁぁぁぁぁぁああ!!」
ローエン先生!あなたもですか!?数少ない悪魔教師の良心かと思えば!
そこの教師3人ハイタッチすんな!!
「あ~あ、リタがいねぇからオッサン暴走しっぱなしだな」
「え?なに?リタちゃんがストッパーなの?」
「というよりは、ツッコミ役だな。運が悪いと火球がとんでくる」
「過激すぎやしない!?」
ユーリの言葉に驚きを隠せないよ!
「でもリタのツッコミはスゴい的確ですよ!」
「そういう話じゃないよ!?」
エステルって天然か!?
「……思わぬライバルの出現かもしれません」
小猫ちゃん!?みょうなライバル意識出さないで!あなたのツッコミは最悪こちらの身が持たないから!
「フフフ、そちらは賑やかな眷属が多いんだね」
「まぁ、退屈はしないよ」
木場とフレンがなんか話してるし!何ちょっと関係ないみたいなオーラ出してるの!?
『ちょっと皆!大変よ!ミラがいきなりうずくまったの!』
通信機からリタちゃんの声がしてきた
「ミラ!?どうしたの?」
『ジュードか…すまない…私とした事が……晩御飯が足りなかったようだ』
「腹減っただけかよぉぉぉぉ!?」
そんなんでうずくまるの!?あの人!?
「僕の鞄の中におにぎりがあるから食べていいよ」
準備ずみ!?ジュードお前なにもの!?
「ローエン!」
アースト先生が大きな声でローエン先生を呼んだ!どうしたんだ!?
「……どうやったら、こちらの声が向こうに届くんだ?」
「あんたは少し黙ってて下さいぃぃ!!」
もう!何なんだよ!?さっきまでの空気が完全に行方不明じゃねぇか!?
「フフ、楽しい方々ですね」
アーシアがこっちを見てそう笑ってくれる
「あぁ…ちょっとあれだけど、俺の大事な仲間だよ」
ちょっと照れくさいけどな
「さて、皆。とりあえずは帰りましょう」
部長がそう言うと全員が部室に帰るため魔方陣の中に入った。今度はアーシアも一緒に…
~side テイルズ~
「皆、聞いて頂戴。この神器もどきについて分かった事がいくつかあるわ」
全員が部室ジャンプしたあと今日は解散となった。そして現在ガイアスとその眷属が滞在している寮に全員が集結している
リタが実験の報告があるというのだ
「まず結論から言うわね。私達は現在リンクが可能よ」
「「「「「え!?」」」」」
全員が驚いている
「今は無理だけど将来的には私達テルカ・リュミレース側とアースト達リーゼ・マクシア側で共鳴術技も可能になると思うわ。もちろん私達テルカ・リュミレースの人間どうしでもね」
リタが続ける
「もう1つ、リンクのシステムを応用した結果なんでしょうけど、リンクした相手と駒の特性を共有できるわ。しかもこちらに関しては複数の人間とのリンクでも可能よ。ただし女王だけは別」
「何人までいける?」
ユーリがそう聞く
「女王は1人、戦車は2人、騎士と僧侶はおそらく3人位じゃないかしら?まぁ当然よね、これってガイアスの承認とかそういうの一切なしで昇格できるのと同じだし」
「デメリットは何もないの?」
ジュードがそう聞く
「今のところ確認されてないわ。そして最後にもう1つ…」
「まだあんのかよ?」
リタの言葉にアルヴィンが若干顔をひきつらせる
「これが一番重要よ。実験を繰り返してるうちに分かったのだけど、前にサーゼクスが言ってたわよね?私達の持っているものが神器であって神器ではない…って」
「確かに言っていたな。それがどうした?」
ガイアスがそう問う
「これはまだ仮説の段階なのだけれど…
私達にも『禁手(バランス・ブレイク)』が可能かもしれないわ」
「「「「「「!!?」」」」」」
皆がリタの発言で何よりも驚いていた
「説明して頂けますか?」
ローエンがそう聞く
「もちろんよ。最初の2つは言うまでもなくオリジンが言っていた言葉からのヒントよ。私達の体をこの世界に適したものにするというのと、神器のようなものにする…って言ってたじゃない?つまり、2つの世界の魔導器とアローサル・オーブを全くではないのでしょうけど限りなく近いものにしたと思ったのよ」
「オッサンにはさっぱりだわ……」
「僕も実験には付き合ったけど…」
「私もちょっとわかんないかも…」
レイヴン、カロル、レイアが頭を抱えだした
「まぁ、あんたらは誰かと組んだら強くなる程度の認識でいいわよ」
リタが呆れながらそう言う
「禁手に関しては?」
ジュードが問う
「禁手に関しては正直言うとまだよく分からないの…さっきも言ったけど限りなく神器に近いものだから、っていう推測の域でもあるんだけど…」
「けど?」
「何回かこの子を解析しようとしてるんだけど、どうしても調べきれないところがあるのよ」
「調べきれないところ?」
ジュードが首をかしげる
「そう…何かロックみたいなものがかかってて…どうしても外れないのよ…」
「無理そうです?」
エステルがそう問う
「まだ無理ね…でも1つ分かってるのは何かきっかけがあれば確実に禁手に近いものができるってことよ」
リタが自信を持ってそう言う
「(オリジンがよこした禁手か…)」
ただ1人、ミラだけはこの禁手に心当たりがあった
「(いや…皆の不安を煽るのはよそう…)」
~side 一誠~
「ふぁぁ…眠い…」
部長から朝早くに学校に来いって言われたからなぁ…一応6時起きしてダッシュで来たんだけど…皆いるかな?
「おはようございま~す」
「あら、イッセー。おはよう」
部長はもういた!しかも紅茶飲んでらっしゃるし…他は誰もいないな…
…よし、ちょうどいいや
「あの、部長…1ついいですか?」
「何かしら?」
「俺の駒は兵士ってことはまだ他にも7人の兵士が増えるってことですよね…?」
前からずっと疑問に思ってた事だ…チェスの駒の兵士は8個、ってことは後7人も増えるとなると…そのなんというか……
「フフフ、イッセー。悪魔の駒で相手を転生させるときには、その者の資質によって消費する駒の数が変わってくるの」
「そうなんですか?」
「あなたを悪魔に転生させる時、私が持っていた駒は兵士が8つ、僧侶と騎士と戦車が1つずつ、…そのうちあなたは兵士との相性が最もよくて、しかも手持ちの兵士の駒を全て消費しなければあなたを悪魔に転生できなかったの」
「それって…」
「そうよ、イッセー。だから私の兵士はあなただけ」
部長、なんか愛の告白みたいで少し気恥ずかしいんですが…
「でも、昨日の一件で何故8個もの兵士を使わなければいけなかったのかハッキリしたわ。まさか赤龍帝の籠手を宿していたなんて…ふふふ、『赤』と『紅』なんて相性はバッチリね」
部長…その言い方は反則ですよ…
「強くなりなさいイッセー、これはそのおまじないよ」
チュッ
ぶぶぶぶぶ部長ぉぉぉぉ!?いいいいい今俺のオデコにキス!?
「さて、下僕を可愛がるのはこの辺にしておくわ。じゃないと新人の子に嫉妬されてしまうわ」
「イッセー……さん……?」
え?この声……
「アーシア!?」
な、何か怒ってらっしゃる?
「そ、そうですよね……リアス部長はお綺麗ですし…イッセーさんもお好きになってしまいますよね……ダメダメ、ダメです!こんな事を考えては!主よ!罪深い私をお許s……ぁう!」
アーシア!?
「頭痛がします…」
「悪魔になったのだから当たり前よ……後悔してる?」
アーシアに対して部長が少し不安そうな顔でそう言う
「いいえ、どんな形でも、こうしてイッセーさんと一緒にいられるから幸せです」
ッ!ちょっと待って!?さっきから俺の顔赤くなりまくってる!ヤバイヤバイ何か別の話題を……あれ?
「アーシア…その制服」
「はい!イッセーさんと同じ学校の制服です!……似合ってますか?」
「ああ!スッゲェ似合ってる!」
「今日からアーシアはあなたのクラスに通うことになるわ。転校初日になるから面倒見てあげてね?」
「ハイ!!」
ガチャッ
「ウーッス…おはようさん。おっ、アーシアじゃねぇか。今日から学校か?」
ユーリが来たメッチャ気だるそうだ
「はい、イッセーさんと同じクラスです」
「なら、俺やジュード、レイアと一緒だな。よろしく」
「何々!?ユーリ!なんの話?」
「おはよう皆。で、どうしたの?」
レイアは朝から元気だなぁ…ジュードはいつも通り
「今日からアーシアがうちのクラスに来るんだってよ」
「ほんと!?よろしく~アーシア!!」
「はい、レイアさん!ジュードさん、ユーリさんもよろしくお願いします」
「おぉ~若人達は朝から元気ねぇ~」
「俺はまだ若いけど朝はシンドイわ、やっぱり」
レイヴンにアルヴィンも来た。因みに呼び捨てになってるのは昨日帰る間際にプライベートで敬語を使われるの気持ちが悪いとのことでタメ口になった。まぁ学校内では別だが
「オッ!アーシアちゃんじゃないの!制服カワイイわねぇ~」
「ありがとうございます、レイヴンさん」
「さて、と…アーシア、今から真剣に答えて欲しいことがある」
「俺もだ、アーシア」
レイヴンとアルヴィンが真剣な顔つきになった!?い、一体何を!?
「「スリーサイズおs…」」
「ファイアボール!」
「ティポ戦吼!」
「「ギャァァァアア!!」」
バカ2人の断末魔…つーかリタとエリーゼのツッコミが強烈すぎ…
「自業自得よ2人とも」
「全くだな」
「駄目な大人じゃのぅ」
「さすがにフォロー出来ないよ2人とも…」
ジュディス、ミラ、パティからも一言。カロルからは匙投げられてるし!
「……最低ですね、イッセー先輩並に」
小猫ちゃん!?いつきたの!?ってか俺にまで飛び火した!
「「「おはようございます」」」
グレモリー眷属は全員集合か
「「遅れました!」」
フレンとエステルも来たか
「おせーぞ2人とも、何やってたんだ?」
ユーリが若干ご立腹だ
「私は、傷付いた猫を治療してて…」
「僕は道に迷った老人を案内してたら…」
「またお人好しか…まぁ、しゃーねぇか…」
ユーリが呆れてるが納得したみたいだ。てかコイツらいい人過ぎるだろ!?
「後はローエンとアーストとミュゼだけか…」
「あの3人なら書類が片付かないからちょっと遅くなるって言ってたよ…主にミュゼの書類らしいけど」
ミュゼってそんなずぼらだったの!?
「分かったわ、なら先に始めてましょう」
パチン
「うおっ!?」
部長が指を鳴らしたらテーブルの上にケーキと紅茶が出てきた!
「あ、新しい部員も出来たしたまには朝からパーティというのもいいでしょ?ケーキも作ったのよ?」
部長がちょっと照れてる!何かかわいいな!
「じゃあ頂くか」
「あぁ!頂こう!」
ユーリとミラが真っ先に乗り出していった!?
「ユーリは甘いものな目がないんです…」
「ミラは食べ物に目がないんだ…」
エステルとジュードが若干苦笑いだ
暫くした後アースト達も来て朝から賑やかなパーティを楽しんだ
ハイ!一巻終了!!
これでようやくペースが戻せる…
これでようやく焼き鳥狩りができます…
焼き鳥と言えばあのキャラなんですがね…
どっかでだそうかな……
でも出したらカオスになるし…