Tales of D×D   作:GORISAN

28 / 28
活動報告の方に今までのお詫びが御座います。


第27話

~side ???~

 

 

結婚式開場、レーティングゲーム観戦の場の端にて、老人が1人不敵な笑みをうかべながら試合の様子を観戦している……

 

 

「ふむ……やはりライザーでは彼等を相手にするのはキャスト不足のようデスね…」

 

試合はすでに残すところ残り2戦という所まできていた…

無論ガイアス達のチームの圧勝である

 

「(今の彼等の底をルックしたかったのですが…まぁライザー達にはフェニックスの涙を頂けましたから調度良かったですがね……)」

 

 

スッ……

 

老人が立ち上がると

 

「おや、どちらへ?」

 

警備らしい男性から声をかけられる

 

「いえ、少々御手洗いに」

 

「場所はご存知ですか?」

 

「お構い無く……」

 

 

老人が部屋から出て式場の外への扉へ向かう

 

「どうでしたか?彼等は?」

 

マントを羽織り、深くフードを被った者が老人に話し掛けてくる

 

「やはりライザー達程度では相手になりませんでしたよ。しかし、当初の予定の半分は達成出来たのですから良かったのでは?」

 

「……まぁ当初の計画以上のフェニックスの涙確保は出来ましたからね…」

 

「フェニックスの涙の確保、彼等の力量の把握……この2つがあなた方の命令でしたからねぇ…全く生まれ変わったばかりの私をこき使ってくれる」

 

「まぁ…あなたの力量を試すためでもあったのですがね……ところで、いつまでその話し方と格好を続けるつもりですか?……イエガー?」

 

 

「……ウップス、ソーリー、ユーはこちらのミーのほうが馴染み深かったデスネ」

 

そういうと老人はコートでも脱ぎ捨てるかのように着ていたものを…いや、被っていたものを脱ぎ捨てる…

老人の顔は30代半ばとは思えない顔つきに…

結婚式に見あった服は薄めの紫の服に、首にはスカーフという風貌に…

 

「まぁ、話し方は前の方が話しやすいですがね」

 

マントの被った者が呆れながらそう告げる

 

「ミーはこちらの方がトークしやすいデス」

 

「……まぁ、リゼヴィム様はそちらの話し方が面白いと仰っていますし」

 

「私のトークにここまでの理解を示して下さったのはヒーがファーストデス。今回はミーは上司に恵まれましタ」

 

「……とにかく、1度戻りますよ。ここでのあなたの仕事は終わりですから」

 

フードの男がそう言うと次元の間らしき物が開き、そこに入っていく

 

「………いずれまた会いましょう。ユーリ・ローウェル……」

 

 

そう言うとイエガーもまた次元の中へと消えて行く……

 

 

 

~side ミラ・マクスウェル~

 

 

決闘の場へミラ・マクスウェルとユーベルーナが転送される

 

「出来る事なら借りを返したかったから、あの『戦車』の方にお相手願いたかったのだけど…」

 

ユーベルーナは着くなり嫌そうな顔で、ミラにグチをこぼす…

ゲームの時、朱乃だけでも相当な強さであったのにミュゼはその朱乃をさらに凌ぐほどの強さだった…

 

だが、ユーベルーナはそれを、あの時負けたのは`2対1だったからだ´`油断していたからだ´と敗北を認められずにいた

 

だからこそ次に戦う機会さえあれば確実にミュゼを倒すための策を様々用意していたのだが、相手は自分と同じクイーンであるミラだったので精神的には全くと言っていいほどヤル気はなかった

 

 

だが、その態度はミラの一言で一変する

 

「勝負のルールがこれだったのだ、それにミュゼとお前では、実力に差がありすぎる」

 

ビキッ!!

ユーベルーナの額に青筋が立つ

 

 

「……なんですって?」

 

表情1つ変えずミラが続ける

 

「ん?聞こえなかったのか?ミュゼの方が実力が上だと言ったのだが…」

 

「……言わせておけばっ!!」

 

 

『両名、準備は宜しいでしょうか?』

 

今にも始まらんとする戦闘はグレイフィアからのアナウンスにより中断される

 

「私はいつでも大丈夫だ」

 

「……私もです………(開始と同時に全力で吹き飛ばしてあげるわ!!)」

 

ユーベルーナは魔力を練り始める

 

『それでは…始めっ!!』

 

ドォォオオン!!

 

開始と同時にミラの回りを大型の爆発が覆う!!

「フフフ……ハハハハハハ!少し火力が高すぎたようね!跡形も残らなかったわ!」

 

「いや、そういうわけでもないぞ?」

 

「ハハハ…はぁ!?」

 

ユーベルーナは眼を疑った…

自身はあのタイミングで出せる最大の魔力を使った……

 

「有り得ない…何故!?仮に爆風は防げたとしても火傷1つないなんて!?」

 

「敵に手の内をさらすほど、私は愚かではないよ

 

何故ミラは無傷だったのか、ミラは特別な事は何もしていないただウンディーネに水の膜を、その上にシルフに風の壁を作らせただけだ……

 

恐らく平常時のユーベルーナなら気付くだろう…

だが、慢心と怒りと焦躁、これらからユーベルーナはこの程度の事にも気付けずにいた

 

「では、次はこちらの番だな」

 

ジャリ…

 

ミラが一歩前へ出る

 

一歩、さらに一歩とユーベルーナへと歩を進める…

 

「ヒッ……寄るな……寄るなァァァ!!」

 

ユーベルーナが杖を振るが、恐怖からか、焦りからか…

ミラに爆発が届く事はなかった

 

「ふぅ……イフリート!」

 

『ウォォオオ!!』

 

イフリートの雄叫びと共にユーベルーナを火が包む…

 

『勝者、ミラ・マクスウェル』

 

 

 

~side イッセー~

 

 

 

「いよいよ…アースト先生の番か…」

 

「どうしたの?イッセー?アーストが心配?」

 

「ジュード……そりゃ、アースト先生は強いよ…けど相手はあの不死身のフェニックス…俺も戦わなくちゃいけないけど…あのアースト先生はどうやって戦うのか」

 

「フェニックスを倒す方法は魔王クラスの一撃を放つか、精神力がなくなるまで攻撃を繰り出すか…」

 

そう……だけど、いくらアースト先生でも魔王クラスの一撃は無理だろう…

となると、アースト先生は後者を選択するんだろうけど…

 

 

「お~い!お前ら、なにやってんだ!試合もう始まるぞ!!」

 

アルヴィン…ってか、時間!!

 

「うおっ!?ヤバッ!ジュード行くぞ!」

 

「あっ!?ゴメン!!」

 

 

でも実際、アースト先生の戦い方を見るのは始めてだから、しっかり見ておこう…

そんで自分の時に活かせるように自分の中でしっかり目に焼き付けよう!




次は10日後位に!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。