ある特別な日、それは珍獣たちに出逢った日だ。
あまり楽しい思い出ではないので、まずは微笑ましい方を思い出してテンションを揚げておこう。逆をやったら思い出さずに放置すること請け合いである。
戦闘団編成と同時に、戦場と往復して戦闘マニュアルを並行して作成している。
造ったは良いがマニュアルが無いから失敗しましたなどと言われては沽券に関わるからだ。その日も出撃した帰りに奇妙な動物に出逢った。
「ビクトリア。何をしている?」
「拾った。飼って良い?」
フル稼働実験を行ったので、手の掛かる騎魂号は置いていった。
だからビクトリアも留守番していたのだが、何かを背中に隠している。
言葉からすると野良猫でも見つけて逃げてきたのだろうか?
ラボに連れて行くと、もれなく実験動物にされかねんからこっちに来たのか? いや、ラボから連れて逃げた可能性もあるか。
「イタチですね。随分と胴が長いですけれど……。ヒドイ、毛がむしられてるじゃないですか」
「フェレットか。イタチの仲間ではあるが……判った判った」
「ありがと」
二番機を任せた西住みほは、黒森峰にしては気の利くタイプだ。
私がビクトリアと相対している間に、後ろに回り込んで観察している。二人してこちらを見るので仕方なく治療を許可しておいた。
そして引っ張り出されたのは、毛がむしられて真っ赤になったフェレットだ。
フェレットというのはイタチの一種で、胴長で可愛いらしくなるように改良されている。殆ど鳴き声をあげずペットであれば臭腺も手術されている場合が多い。
「……治療と一緒に病疫の確認だけはしておけ。なに、人型戦車運営の目途が立ったところだゲン担ぎといこう。費用くらいは出す」
「はい。ビクトリアちゃん、いこっ」
「うん」
仏心を出したわけではない。
これでビクトリアと西住の精神的なケアになるなら必要な出費だ。二人が兵として十全に動くのであれば安いとすら言える。それに……。
「お優しいことですね。上級万翼長殿は運を気にされなかったはずでは?」
「小動物にまで妬くな、逸見。因幡の白兎を思い出しただけだ。懸念事項は排除しておきたい」
この日も逸見エリカはキーキー言ってる。
とはいえゲン担ぎなど言い訳で運気を頼るつもりはない。理由を付けて検査をさせただけの事だ。
「ワニを騙して身ぐるみはがれた話ですよね。ラボで何か病疫を仕込まれたと?」
「この場合のワニとは鮫のことだがな。因幡の白兎の故事は悪童や機転の神とも言われるスクナビコの神の化身だ。西洋で言うとロキやヘルメス神か。神話などという胡乱なモノを排除した場合、それは何になる? その辺りを警戒しただけだよ」
そこまで話すとようやく逸見がハっとした表情になる。
私が何を言いたいか、何を警戒しているかを悟ったらしい。
因幡の白兎は後に出雲の大王になるナムチ(大国主)と出逢い、その後に姫を娶るという予言をして側近に召し抱えられたらしい。だが、そんな都合の良い出来事があるだろうか? 悪戯をして助けられたその日に偶然出会い、都合よく未来の事を知っていた?
「スパイですか?」
「どこの所属かは分からんが、何かを仕込むにしろこちらの反応を見るにしろ安い投資だと思わんか? その可能性を排除して、可愛い物に惹かれて見せる娘姿を見せておくにこしたことはない」
因幡の白兎とスクナビコの神が忍者やスパイの先祖だとしよう。
長い手を送り込んで来た候補は幾つもある。もちろん自分から売り込んできた可能性もあるだろう。
同様にこの件も、何処かの勢力が我々の反応を見る可能性もあるのだ。
もし伝染病のキャリアーであったり爆弾の類では困るし、共生派であったり芝村であったり、場合によっては学兵の親玉である芸州公が信頼のおける相手か見るための物かもしれない。
「警戒レベルを上げましょうか?」
「露骨に動くな。共生派が爆弾を用意する可能性があったとでも思っておけば良い。そうした態度は思っていても見せない物だ」
怪しい事があったからと言って、警備体制の変化を見せつけるのは馬鹿者のする事である。
秘密裏に動いて監視を監視し返すレベルで十分なのだ。
実際にあのフェレットが陰謀の一端であるとも限らない。
あくまで幻獣共生派が仕掛ける可能性があり、いつでもその警戒をする必要があるとの経験を積ませるだけでも良いだろう。
「了解しました。秘密裏に監視チームを設けます」
「それと整備を含めた本部小隊に随伴する歩兵群。チャンスがあっても動かすな。常に幻獣共生派が狙っていると想定しろ。功績など幾らでも稼げる」
エリカたちには説明できないが、幻獣の中にも人型が居るらしい。
警戒心はいくら持っていても不足はないし、緊張感を持ったままローテーションする体制は今からでも作り上げておくべきだろう。
ちなみに後日談。
ウソから出た誠と言おうか、人型戦車の稼働数を増やしたのに故障率が増えなかった。ゲン担ぎという言葉を信じた西住たちの言葉を経て、正式なカウンセリング・メンバーとなる。
このままだと未決定の戦闘団フラッグにマークとして採用される日も遠くなさそうだ。
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さて以上の内容が微笑ましいエピソードだ。
たかがペットを飼った程度で隊員のメンタルが和らぎ、共生派の魔の手に関する対策ができたのは良い事である。
では不愉快な珍獣との出会いはどんなエピソードであるのか?
潰れたトカゲの様な顔をした霊長類人科の雄だったとでも言っておこう。
「まさか人型戦車をあのように使えと教導させるとは思いもしませんでした」
「皮肉を言っているのか?」
「褒めているのですよ。『我々』はロクに稼働しない内に大半が壊れると思っていましたから」
トカゲ顔は南高の制服を着て居た。
顔の造りは悪くないのに太っていて造作を台無しにしている。なお悪いのはその不遜な態度だ。
「使いもせぬ内にぶっ壊すエース候補に用はない。まずは歩く練習から。その後は人参をぶら下げるまでは待機できる辛抱を身に着けてからだ」
「そうですな。おかげで我々も人型戦車小隊を幾つか持てました」
ロクに稼働せず、直ぐにぶっ壊す馬鹿をどうやって教育したか?
まずは一括で熊本市に置いて教導。足回りを壊しては過剰な人員で一気に整備。ちゃんと動かせるようになった後、ベルゲパンツァーのように回収任務をやらせたのだ。整備員も修理慣れするし壊れやすいパーツも判る。ついでに壊れた戦車も回収できるのが素晴らしい。
そこから『まともなメンバー』リストを作り上げ、各小隊長たちに自分の作戦に向いたパイロットを選ばせたという訳だ。この方法でなら無意味に壊すことはないし、突っ込もうとする馬鹿もチャンスが来るまで待機するくらいは覚えるだろう。
「しかし君らの正体の明かし方は秀逸だよ。芝村万翼長」
「……勝吏さま」
「ああ、そういえば。第二戦闘団編成の功で上級万翼長に昇進したのを忘れておりました。デグレチャフ準竜師殿」
このトカゲ顔は最初『勝吏です。芝村をやっております』と挨拶してきた。
それで思い出したのは林凛子が、生徒会長をやっていると挨拶した言葉だった。その類似性というか独特の挨拶はワザとやっているのだろう。
あの時は芝村であることをギリギリ隠し、対立構造を周囲に見せつけた。
そして協力体制がある事を隠して、政争から逃げおおせていたのだ。
「何っ? まさか、早過ぎるぞ! まだ形ができたばかりではないか!」
「上はそれで十分と判断したのでしょう。いえ、遅くなる前に成果を出そうとしたのでしょうかな。いずれにせよ、背州公が馬鹿な事を言い出す前にでっちあげる必要はありました」
前世でも良くあったことだが、戦力が足りないと上は動ける駒を早急に欲する。
どうやら編成どころか錬成が完了したと思い込みたいらしいが、ようやく形になったばかりだ。特に人型戦車などは、壊さずに動けるようにしたばかり。西住も小隊長として動かすには不十分で、第一小隊のメンバーとして教育中だったのだ。
「あのご老人が? まったく余計なことを」
「事実余計でしたな。まさか自在に動かそうとなさるとは」
よせば良いのに背州公はお得意さんではなく、自分の駒だと認識したらしい。
おそらくは自分の息が掛かった町を守ろうとし、守って欲しい連中に恩を売ろうとしたのだろう。
「今は誤魔化しでも良い。だが時間を稼いでどうなる。熊本市に戻るたびに余計な指示が飛んでくるのは御免だぞ」
「廟堂で駒城公が動いているそうですよ。我々に協力的なご子息に後を継がせて、隠居を押し付ける算段の様で」
新城少佐から話が流れて来るよりも先に届くとは、芝村の手は相当長いらしい。
せっかくのコネが消えるのは痛いが、紐付きになる気はないので仕方が無いと言える。
「この短期間で仕上がったと思われては困るが無能と思われるのはもっと困るな。適当に転戦するとしよう」
「ではどちらへ? 何でしたらお付き合いしますが」
作りたての部隊が十分な錬成無しに活躍できるはずはない。
だが戦わねばならないので戦うし、勝たねばならないので勝つ。もちろん私は死にたくはない。
ではどうするべきだ? 金髪の小僧みたいにプロットアーマーは守ってくれない。
戦力だって当初の予定には達してないし、むしろライヒが四方を敵国に囲まれ、内線戦略で何とか持たせて居るような……。
「……戦区を分ける。地区や戦闘力では分けない分けてはいけない。重要視するべきは均衡状態を作り出せる戦場。そこへ我々は介入してコレを粉砕する」
「露骨ですな。文句が出ませんか?」
芝村の苦笑は無視した。
かの金髪の小僧だって最初は文句ばっかりだし、老将たちからいろいろ言われたもんじゃないか。
「言わせておけば良い。その間に私は次の戦区に向かう。次々と逆転の一撃を放てば現地の人間こそが我々を呼ぶだろう。ただ勝つだけじゃない。
そうだ、この手で次々に勝利して現地部隊を吸収すればよい。
均衡を保っているなら介入次第で勝てるし、均衡を乗り越えたら後は不要になる。必要に成ったらまた戻せばよい。
その戦場が二つ、三つと増えたらどうだ? そうだ、芝村の連中もやるというなら二つが四つに、四つが八つになるじゃないか。
「そうだ。君たちもやると良い。我々がアー・ベー・セーと転戦する間に、君らはアイン・ツヴァイ・ドライと連続解放したまえ。必要ならば同じように独立部隊を独自に運営せよ。上がやっかみ幻獣がまごついている間に、勝てるだけの勝利を奪い去る」
言ってる間にトカゲ顔が芝村であることを思い出す。
あの芝村とこの芝村にどれほどの違いがあるのか分からないが、口にした事は守るもののマッチポンプだけは心配だ。
「合流する必要はないが選んで動いて良し。当面は実績稼ぎで勝てる戦場を早回しで行く。安全地帯は造るが無視はしない。そっと見守り必要な時に手を伸ばす。理由は判るな?」
「誰にとっても明るいニュースを用意しつつ、手薄な所へ共生派を誘き寄せる、と」
共生派を理由にしてしまおう。
どうせコイツらは必要に成ったらマッチポンプで事件を起こすだろう。その前に対策を押し付けて言質を取る。そうすれば連中は口にした事だけは守るし、責任だって押し付けられる。
最終的に幾つかの戦区が人類側の領域に成り安全地帯になる。
しかしこれは幻獣共生派にとっては穴場に成り得る。発電所や浄水施設、あるいは工場など好きな場所を選び放題だ。
「判っていることを聞くなと新城少佐ならば言うだろうよ。しかし私が中佐相当になったのに、あの人は据え置きのままか」
「そこも含めて嫌がらせなのでしょう。離間の計とは本来そんな物で」
馬鹿馬鹿しいが利用できるモノは利用する。
できれば地位だけが上がる学兵身分やパイロットの『相当』ではなく、権限も増える野戦任官の『待遇』である方がありがたいが、意味の無い地位だからこそ上も与え易いのだろう。
「あの……。本当に共生派は動くのでしょうか?」
「動かなければそれで良い。だが我々にとって正念場という事は連中にとっても正念場だろうよ。なにせ功績を稼ぐ機会はこれで最後かもしれん。『君ら』なら抑えられるな?」
「ここで惨敗したら人類滅亡待ったなしですからなあ。判りました。手配しておきましょう」
なお『本物』も『自称』共生派も一応は警戒している。
本物の共生派にとっても狙う可能性があるが、派閥争いで瑕疵を見つけたい連中にとっても狙い易い獲物になる。この際だから手を取り合って、連中同士で足を引っ張って欲しい物である。
「逸見! 何をボーっとしている。エリカ!」
「はっ。はい! ターニャお姉さま! 速やかに西住千翼長に連絡を送ります!」
さりげなくお姉さま呼びされたような気がするが、気にしている時間はない。
そういえば人型戦車は補修中だったか。走らせたばかりの軽装甲は休ませて、騎魂号を使わないと。
「西住! 西住みほはどこだ!? ビクトリア達にも声を掛けろ! 非常呼集だ、ベルゲ士魂号も全部持って行く!」
「聞いたな更紗? 我々も転戦する。春には俺も準竜師だぞ。凛子さまたちへ伝えろ!」
「はい! 勝吏さまに勝利を!」
戦闘で汚れたインナーを脱ぎ捨てながら、軽いシャワーを睡眠に変えておこう。
そんな中、風呂で洗面器に薬液を入れフェレットを浸している姿を見つけた。
「ターニャ、出撃?」
「え、でもこの子がまだ……。それとみんな休んでるかと」
「構わん、連れていけ! 誰かが文句を言うようならば部隊旗のモチーフだとでも言え! 動ける奴は士魂号のチェック、寝てる奴は引っ張ってこい! 私が冷水風呂で叩き起こしてやる」
叩き出す時間が惜しい。
みほとビクトリアが居るのにも構わず、さっさと奥のシャワーで汗とゴムの残りを綺麗にする。
だからこの後の会話を聞き取り忘れてしまったのだ。
「逸見くん。君が彼女の衣服をどう扱うかは知らないが……靴下なりとも分けてはくれんかね?」
「……片方だけですよ」
●
戦闘団を急いで呼集し、揃った端から順次並べて行く。
忙しい整備兵にはインカムや多目的結晶を起動させ、簡単に訓示を述べる。
「これより戦闘団は出撃する。急な話で戸惑う者も居るだろう、恐れる者も居るだろう」
「だがこれより私とお前たちは一心同体。その迷いも恐れも切って捨てよう! 何故ならば戦闘団は諸兵の団結。私とお前たちで一つの軍集団。我らは此処に戦闘団として完成した!」
「お前たちは私自身だ。私が、私たちが手を取り合い勝利し傷き死ねば涙しよう」
「お前たちが死ぬ時は私が殺す。お前たちが生きる時は私が生かす」
「だがその前に私が傷つけ、私が癒す」
「我が手を逃れ得るモノは一人も居ない。我が手の届かぬモノは一人も居ない」
「お前たちも、民衆も、幻獣ですらも!」
「打ち砕かれよ諸々の幻想、恐れ、妬み、これで良いと思える常識さえも!」
「敗れた者も老いた者も、勝利した者も若き者も。私に、私たちに学び、委ね、従え!」
「お前たちの悩みや恐れは、その心の重みは私が引き受け、軽くしよう」
「罪があれば私が請け負い、私が罪を洗い流そう。階級に付属する責任とはその為なのだから」
「代わりにお前たちは弾倉に弾を込め、トリガーを弾き、幻獣どもに死を与えよ」
「情報や間違いを装うことなかれ。噂には目を耳を、精査する頭脳を用いる。そこに私と、私たち全てがそこに居る」
「闇があれば光を灯そう、怪しき場所にはまず耳を澄まそう」
「友が居れば、民衆が居れば光と手を差し伸べよう。幻獣には速やかな死を!」
「恐れる事の無き夜の安息と、夜明けの如き勝利は私たちの手に」
「幻獣どもに怯えぬ美しき夜を、それは幻ではない。明日の夜明けを告げる鐘に我らこそ成ろう。唄う事で我らが鳴ろう!」
「完成せよ、我らが戦闘団。我らこそが闇追い払う
「戦いの後には休息を。戦友の為の歌を忘れず、役に立たぬ祈りなど捧げる前に努力せよ!」
「間違いがあれば認めよう。だが許しなど必要ない。我らを見捨てた神への祈りなど必要ない」
「必要なのは戦友たちと共に取る手、共に唄う歌!」
「それを私は此処にこの場に、お前たち個々人に誓おう。お前たちと共に在って勝利を掴むと轟き叫ぶ鐘である!」
「我らこそが闇追い払う
「自らの手で目指すことを忘れ、
「それでは諸君! 何を望む?」
「「「勝利を!」」」
「それでは諸君、何を目指す?」
「「「明日を!!」」」
「よろしい。戦闘団戦友諸君、共に明日を造るぞ」
「「「はっ!!!」」」
「明日の夜明けを告げる鐘が鳴り響く! あしき夢に告げよ、お前たちの天敵が返って来たと!」
「戦闘団総員、進軍せよ!!」
「戦車隊、前へ!」
「歩兵団、続け!!」
という訳で部隊編成はさっさと終えて出撃です。
以下、今回の後書きは長いので注意。
本文に書いてあったりそのうち設定稿にするので、読まなくても問題ないですが。
●
小隊旗は赤い大イタチが立ち上がり、戦闘団旗には両脇へ剣が付く。
最終的に戦闘団に送られる銀剣・黄金剣突撃章が次々に追加され、アルカナソード旗になる。
紅いイタチは傷ついても仲間を守ろうと必死に背を伸ばす姿を示し、
両脇の剣は、牽制・攻撃・医療を表すカマイタチであるとのこと。
しかし
焼きコテをサラマンダーという地方もあるが、罪によって焼かれた赤だと。
だがターニャは神や使徒に例えられるくらいなら構わないと言ったとか。
「よろしい。民を守ることが罪であるならば、私は喜んでサラマンダーを受け入れよう」
畜生道に落ちたベルトルトは
むしられた毛はその代償である。だが、この日から胴長の罪人は民を守るサラマンダーに成った。
●使い神
神仙道や符蟲道における使い神とは、異民族の流民のことかもしれない。
技術を持って渡り部を為して朝廷に仕えたとか。この世界においては神々の仕業だが。
とはいえターニャが警戒しているのは、単にアカのスパイから連想する共生派である。
●熊本教練場とベルゲ士魂号
熊本市の『自衛軍』本部直下に人型戦車と整備兵の教習場を設置した。
これによりまともに動かす訓練を行い、壊れたら全員で速攻修理。
パイロットも整備兵もノウハウを蓄積することで、適正な待機状態や整備技術を覚える。
ベルゲ士魂号とは動かしてもOKという許可が出た仮免許の連中が
戦場で壊れた戦車や火砲を守って回収・ないしは陰に隠す為の行動を行って実地訓練する。
基本は92mmライフルかジャイアントアサルトを持って後方待機しておき
戦車が壊れると仲間を守るために、展開式装甲を持って前に出る事が許される。
教習場とベルゲ配備で実地訓練を積み、その時の態度と動きを見てから、
引き取り先の小隊長が自分が欲しいと思う個性を選んでいく。
なお、真っ先に仮免を取得した壬生屋は、いまだに売れ残りである。
●昇進と出撃要請
幼女戦記でもあったが編成終了後、ちゃんとした錬成が終わる前に出撃。
それだけ戦況が圧迫しているし、メタな事を言うと原作のお時間がやって来る。
芝村勝吏は準竜師なので昇進が必要だし、幼女でターニャが戦闘団作った時も中佐であるため。
嫌味を言われて新城少佐の地位が据え置かれたとかも、だいたい公国の原作通り。
●内線戦略と高速進撃
幼女戦記・銀河英雄伝説・ナポレオンのネタから。
ただし幾つかある原作小説の中でも、勝てる場所にだけ戦力投入するネタはある。
スパイ対策はやはりターニャのアカ嫌いと、いいかげんマッチポンプに慣れた為。
おかげで榊ガンパレにある共生派による熊本市のテロは存在しなくなる。
じゃあバレンタイン兄弟は何処に行くかって? まずは邪魔者を処分に行きます。
・ソックスパンツァー
「これは幼女じゃない。幼女の皮を被った……
「靴下? 何言ってるの? ……あ、でも、靴下ならなくなっても良いわよね」
以後、風紀委員に隠れたダブルスパイが誕生しましたとさ。
●キリエ・エレイソン
存在Xに憐れみを!