ターニャのガンパレード【完】   作:ノイラーテム

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外伝:バッドボーイズ

 崇城大学にある第二軍団本部へ急な来客が訪れているらしい。

その応接に客間である場所が割り当てられたという事で、5121から来た芝村舞は粗末な部屋に通された。

 

仮にも中型幻獣撃破150を超えるスーパーエースに対する扱いではないが、水に落ちた狗は叩けとばかりに冷笑が浴びせられた。これも彼女らを重用したターニャ・フォン・デグレチャフの失脚に寄るものだろう。

 

「どういう事だ従兄弟殿。軍令部におもねりデグレチャフ竜師を拘束するなど! 見損なったぞ!」

「それはこちらのセリフだ従姉妹殿」

 舞の怒号に芝村勝吏は涼しい顔で出迎えた。

かつて列車砲への関与を見過ごした時の比ではない。迎え撃つ勝吏の方も冷然さは以前よりも切れ味を増している。

 

「獲物尽きて狗は煮られるというが、かねてよりこの事を警戒していた竜師にそんなことはないと宥めていたのはお前達だろう? ここで怒るくらいならば十分な護衛でも付ければ良かった。おかげで余計な真似をせざるを得なかった」

 冷然とした顔はそのままに勝吏は笑って切り捨てた。

危い立場にならないようにターニャは準備していたのに、それを止めたのは……今の事態を招いたのは舞たちではないかと言わんばかりだ。

 

「何しろ彼女は降格どころか、任官時に遡って軍籍剥奪を検討されているほどだ。オレごときの手には余る。何かするならばもっと前の段階か、捉まる瞬間だったろうな」

「詭弁であろう! この後の事はどうする気だ! 和平も竜師たちあってのことだぞ」

 舞の言う事も一応はもっともなのだ。

勝吏の方は軍令部にもコネがあって情報を得る事ができる。大して舞の方にソレはなく、ハッキングを駆使するにしてもターニャほどの重要人物を排斥するのに、悠長にメールでやっているはずがない。確実に高官同士が口頭で即決しており、関与するすべ自体がないのである。

 

「何もできないから他人のせいにするのか? できなかったということ自体が詭弁だ。何か、何かがあったはずなのだ。その布石を打たなかったお前に言われる筋合いはない。それと和平の件はそれこそお前の関与する事ではない。5121も第一軍団と共に謹慎しているのだな!」

「くっ……」

 今まで超然と受け流していた勝吏が怒りと侮蔑の表情を浮かべた。

芝村では『出来ない』は弱者の言葉、ただの言い訳として扱われる。出来ないならば可能な範囲で、別の事で代用するなり、枠組みそのものを無視して大前提を書き換えろとすら言われる。努力していれば到達するなど思う時点で論外なのだ。

 

今ここで激怒するくらいならば、ターニャの心配を聞いた時点で『政治家か軍高官くらいは動かして置け』と後出しジャンケンで切り返されてしまう。舞もその事に気が付いてしまったからこそ怒りを抑えて引き下がった。それこそ『行動』する際にこれ以上の牽制を撃ち込まれては動き難いのだから。

 

 

「……申し訳ありませんな。礼儀のなって居ない従姉妹で」

 勝吏は粗末な部屋のこれまた粗末な隣部屋に丁寧な声を掛けた。

それは意識の陥穽であり、高官が居る筈の無い場所である。だからこそ監視するにはうってつけだった。

 

もちろん芝村勝吏という男が情に絆されて余計な情報を与えないか……という監視でもある。

 

「いやいや芝村流の教育方針というモノを見せてもらったよ。家の者にも聞かせてやりたいくらいだ」

 そこに居たのは軍服を着た貴公子だった。

日本男児には違いないが軍服を洒落に着こなしている。傍らに壬生屋タイプの新型クローン……コピー人間を早々と配備して居る辺りは、相当に有力な家系なのだろう。

 

「御冗談を。守原家の嫡子に御聞かせできるような内容ではありません。まあ芝村は血筋で『成る』わけではありませんので、いろいろと無意味な過程ですが」

「なんだ? オレをリクルートでもする気か? まあ三河閥よりはよほど面白そうだがな」

 勝吏の言葉に守原と呼ばれた男は苦笑で返した。

織田家の傍系でしかない芝村が、三河以来の旗本を統べていた守原家と比べるのか? という皮肉ではない。実力と行動力を示せば芝村機関に入り込み、その組織を乗っ取ることもできるだろうという牽制を受け流したのだ。

 

事実、ここには『代行』と取引して入り込んでいる。もし守原大将こと叔父の英康が知ったら、目玉が飛び出さんばかりに驚いただろう。

 

「ともあれデグレチャフ竜師はいかがなさいますか?」

「いかがも何もないだろう。『見つけ』次第に捕らえる。生きていれば使い道もあるだろう」

 これが舞に渡せなかった、渡させなかった情報だ。

ターニャを移送する車両はテロリストのバレンタイン兄弟に襲撃されて行方不明なのである。きっと繋がりがあるから助けに来たのだろうと上は判断したが、舞がこの事を知って居れば行動も随分と変わったはずだ。だからこそこの男は勝吏が舞に協力する気が無い事を理解していた。

 

「ラボから聞いた話では強力な感応力を示したとか?」

「フン。その程度は知って居るか。だが精霊回路なしでリューンを従えさせられるなどオマケに過ぎんよ。どうやったらあれだけの事ができる? どんな知識があればあれだけの行動力を出せるのだ」

 勝吏の言葉を男は鼻で笑った。

本来の意味での『魔法が使える』事が凄いのではない。状況を次々に変化させて、『まるで魔法の様な』手腕こそが問題なのだと彼は知っているからだ。

 

「叔父上は早くから後方に下げて何もさせるなと言っていたが……。私から言えば逆だ! あれは何でも出来る。やれと言われれば何でもやってしまう異常な精神性。後方に下げて、万が一にでも駒城の老人に囁かれでも見ろ。何をされるか分からん。最前線で使い潰した方がマシだ」

「そういえば誰かが言っていましたな。幼女の皮を被った悪魔だと」

 勝吏は二人の守原が持つ見解について苦笑するほかなかった。

ターニャは安全な後方勤務を望んでいると常々口にしていたが、英康が当初の思い通りに行動して居ればwin-winだったはずだ。おそらくは懐刀として様々な案を吐き出していただろう。

 

だが世界は前線でこそターニャを必要としている。その面においては、こちらの守原の方がよほど使い道を理解していると言えた。望みが容易く叶ったりしないのが軍人というモノであるが、この二人の見解に関しては苦笑するほかはない。

 

「ともあれ見つけ出すにしても囮を置いてあぶり出すにしても、戦力はいかがいたします? 生半可な戦力では捕まえきれませんし、聞いての通り5121には謹慎をさせてしまいましたが」

「狙ってやったのではないか? だとしたら貴様も存外甘いのかもしれんな」

 その言葉はどの部分に掛かっていたのだろうか?

戦力を用意していないとでも思ったのか、それとも5121を身内狩りの為に動員させない為か。いずれにしろ芝村勝吏という男は甘いのだと笑った。

 

「松実。連中の準備は出来ているか?」

「はっ。定康さまの号令さえあれば何時でも動けます」

 松実と呼ばれた壬生屋タイプは男の確認に硬質な声で答えた。

その声は男の様でいて、女の様でもあった。具体的に言うと何方でもあるので定康は気にしたことはない。むしろ完全な人間の様で好ましいとは思っていたが。

 

「よろしい。これより特務部隊『カグツチ』と名前を銘付ける。所定の行動に移れ」

「はっ」

 定康の言葉に従って松実は動き出した。

カグツチと銘付けられた部隊に指示を出す為であろう。その姿を後ろから追い定康は今夜の予定をどうするか悩んだ。もちろん貴人である彼は戦場で汗を流したりなどしない、褥でどう愉しむかの話でしかない。

 

国の一大事でありながら、戦場での人殺しとベットでの腰の振り方を同レベルで考えられる辺り、この男もまた極めつけの愚者か賢者候補の一人なのかもしれない。

 

「僭越ながら何をなさるかお尋ねしても?」

「幻獣王もまた神の一柱と例えても良かろう。知って居るか? 神を殺した者が神になる。ゆえにそうならない内に神殺しを行うのだ」

 カグツチとは神を殺す神である。

そして神殺しをなした後、即座に殺され新しい時代に必要なモノを生み出した神でもある。

 

ゆえに神々の生きるこの世界では、赤き剣の事をカグツチとは呼ばない。神殺しの儀を行う世界でのみカグツチと呼ばれ、この世界では『火の国の宝剣』とだけ呼ばれるのであった。

 

「お前は知り過ぎたと処分するには惜しい。暫くここで具足の数でも数えていろ」

「……はっ。靴下の数でも数えてクリスマスでも待つことにします」

 こうして芝村勝吏もまた謹慎を余儀なくされた。

この部屋を一歩でも出れば、その瞬間から監視されることになるだろう……。

 

 守原定康が去った後、最初からその部屋に隠れて居た男は殺意と共に姿を露わにした。

幼き頃から……否、生まれた瞬間から暗殺者として育てられた男にとって、誰も殺さないことは本来苦痛だった。しかしこの部屋ではそうではない。

 

それは芝村勝吏という男が殺そうとしても中々死なないしぶとい男であり、先ほどは松実と言う壬生屋タイプが守原定康を殺そうとしても即座に喰い止めると判っていたからだ。同格相手が居ると楽でいい。

 

「という訳だ。守原を敵に回してもあの女を守る必要があるのか? 姫君との外交チャンネルで言えば新城だけでも良いはずだが」

「新城だけでは物理的な手段に収まります」

 勝吏の質問に暗殺者は短く答えた。

それはまるで物理的な方法以外の解決手段があるとでも言うかのように。

 

「ツァーリ級を倒す事で暗号が解除されました。まず人間単独で勝利すれば全ての可能性が閉ざされゲートが閉じます。幻獣の和平派を味方に付ければ物量で押すという第二の手段が増えるとありました」

「その為に方々で苦労したのだがな。しかし、実は竜計画には詳しくないのだ大家令の息子」

「私をその名で呼ぶな!」

 ツァーリ級というのは要するに最上位指揮官コードを持つ幻獣の事である。

幻獣王マランツォフをターニャが倒した事で、世界を救う秘密が開示されたのだ。

 

世界を救う秘密を話す暗殺者とは……岩田の形をしたナニカであった。芝村を動かす大家令の息子であり、天性の暗殺者として不要なモノを処分する為の駒。それが岩田裕という男であった。

 

なお、過去形である。

 

「それは失礼した。バット。続きを話してくれないかね?」

「あの名前以外ならば頷こう。しかしその名前で呼ぶという事は報酬は期待させてもらうぞ。B」

 芝村勝吏……いやBというコ-ドネームの男は厚手の封筒を差し出した。

対してバットと呼ばれる事に頷いたイワッチは、自身が持つ最大級の耐性を貫く眩暈にクラリと来た。

 

(ああ……良い。この臭いならば私は正気と理性を保てるでしょう。おそらくは臭いと評判の原素子の五年物……)

 イワッチは殺意の塊であり、生まれた時から誰かを殺すように訓練されている。

その殺意を抑えるには苦労しているし、日ごろ馬鹿な事をしているのは、殺意の為に伸びた腕や足を押さえつけて誤魔化しているだけなのだ。道化の中にしか彼の真実はない。

 

しかしてこの靴下と言う最終兵器は凄い! 彼の殺意を打ち砕くほどの力があるのだ!

 

おっと。ソックスハンター本伝に移行してしまう所だった。

 

「話を戻そう。第一の手段は可能性を吸収できなくなって、ゲートに引っ掛かっている意味がなくなる。存在が無いのだから開けておくことができない。第二の方法は物理的に破壊可能だと悟らせ、こちら側に呼び寄せる」

「ふむ。つまり蓋をしている存在が居ると? しかし倒すという意味では変わるまい」

 ゲートを介して幻獣は元の世界から、『幻獣化の為の増幅』を受け取っている。

ナニカがゲートをこじ開けている為に、これを閉ざす必要がある……というのが大本の話なのだ。

 

第一の手段は世界的な自殺をする事で、幻獣の居ない世界になる。

発展性のまったくないただの物理世界になるが、まあ安定した世の中になるかもしれない。残った数億の人口で、子供を産む可能性すら消えてしまってどうする気なのか分からないが。

 

第二の手段はナニカを倒せる戦力を持ち、その事を悟らせて向こうから攻めさせる。

物理的に可能だと理解した時、そのナニカは人類からその手段を奪う為に降臨するだろう。結果的にその部隊は壊滅してしまうかもしれないが、世界は一応存続する。幻獣との交流もあり世界は生き延びる。子供だって生まれるかもしれない。

 

「それでは第三の方法は?」

「奇しくも先ほどの彼がやろうとした事に似ていますね。ナニカとよく似た対象を用意して、量子的・霊子的にリンクさせます。強力な感応能力者が居れば憑依させる事も可能でしょう。神殺しではなく……精々が夷殺しで済むでしょうね」

 ゲートこじ開けたままに出来る程の対象を破壊できるか? それは否というしかない。

しかし研究資料によれば、ナニカは壊れた状態で自己修復に失敗しているのだという。

 

つまり量子的・霊子的にリンクした対象が失われれば、一度完全に壊れたモノとして修復プロセスをやり直すとされているのだ。ナニカは実際に壊れているのではなく、間違った方向に誤修復されているだけなので、再起動すれば直るという判断である。

 

「なんだ。結局、あの女を殺すんじゃないか」

「結果的にとりあえず殺されるのと、必要と判断して殺すのでは180度違いますよ。それにこの方法ならばスピリチュアルなリンクを行っても、生きている可能性がある。そこに防護を入れたり蘇生を入れる余地は山ほどあると思いますね」

 必要に迫られて殺すならばソレは犠牲と呼ばれる。

そして腹立ちまぎれに銃弾を撃ち込みまくっては死ぬしかない。だが精神的に強烈なショックを受けて、憑依状態を解除されるだけならば助ける余地はあるし、研究することもできる。ソックスバットはそう言っているのである。

 

「判った。従姉妹殿にはオレが恨まれよう」

「貴方もいい加減、女に甘いですね。誰に似たのやら。そんなだからウイチタに誤解されるんです」

 誰に似たも何もない。二人に影響を与えた男は一人きり。

ユーリ・A・田神という男の生き様、特に舞を救うと決めてからの意思の延びは強かった。その姿を見ていた男たちが『我こそヒーローの後継者!』と夢見る程には憧れていた。

 

「刺されない内に家族サービスを推奨します」

「うちは家族円満だ。で、後は何が必要だ?」

 二人のソックスハンターは久しぶりに少年時代に戻った気がしていた。

だからといって漢たちは止まりはしない。例え周囲から悪漢と呼ばれようと、生身よりもソックスが好きだと言われようとロマンに生きてロマンに死ぬのが定めである。ああ、ソックスが好きなのは嘘じゃないな。

 

「ナニカの座標。限りなく近く、できれば限界までダウングレードされた夷=憑依物。そしてそれを動かす竜候補ですね」

「おいおい。霊媒(神主)と巫子(巫女)と神器だと? 後は審神者が居たら古神道じゃないか」

 古き神道では三者のバランスが必要とされている。

霊媒が神を呼ばわり、巫子または神器に神を降ろす。その神が正しいモノであるかを審神者が確認し、その神に見合った問いや願いを投げかけるのだという。

 

これにはBも苦笑い。一体いつから神々の世界になったやら。

 

それは最初からだと小さき神々は言ったかもしれない。

君たちが目を背けていただけだと……。ねこ。あたりなら言ったかもしれない。

疑うならばプロローグの最後ら辺を思い出して欲しい。

 

「まあいい。その方法なら可能と仮定しよう。憑依物を用意も使用し、天文台を復活させて観測もさせよう。だが、本当に正しいのか?」

「思わぬルートから裏が取れました。まさか敵対者から教えてもらうとは。敵の敵は味方であり、昨日の強敵はトモと呼ぶのかもしれません」

 そういって短い詩をメモに書き上げた。

ソレは幻獣王との戦いの最中、アンドレイが口にした呪文詠唱。

 

言葉の列は微妙に間違っており、言魂が通らないのでただの気休めにしかならない。だが、だからこそ……イワッチは自分の『ヒーロー願望』に似たモノを感じた。おそらくは我が道を貫く偽悪者として(ファウ)を信奉しているのだろう。

 

「北辰の偽勅によりて天に弓を引く。とあります。北辰はあの組織の事でもありますが……同時に月に付属する物でもあります。そして、この詠唱は本来、大神の眷属の呪文なのですよ」

 シオネ・アラダではなくセプテントリオンの命令で動いている。

月ならぬ月に良く似たモノが目的である。実行者は歌を教えられて狼より狗と成ったモノが唄う必要がある。

 

自身を操るセプテントリオンへの意趣返しとして、アンドレイ・カミンスキィは彼らに情報を渡していたのである。おそらくは男妾として同情するでも蔑むでもなく、ただ世界の敵として葬ろうとしたターニャへの贈り物であろう。




 という訳で大学の一室で男たちが語り合ってるだけの回です。

女性は舞と壬生屋型コピーがちらっとだけ。
しかも一人は反陰陽で一人は精神的にヒーロー。という有様。

●芝村的生き方
 出来なかった。は無く、したい事をするのみ。
その為には何でもやるし、大前提も平気で壊す。
今回の場合は、こういう状況に陥った段階で失格。
それこそ隠れターニャ派の貴族でも作っておけば良かっただけの話。

●守原な人々
・バレンタイン兄弟
 ヤンでーす。ルークでーす。ザ・マッチポンプでーす!

・松実さん
 壬生屋コピーであり、コピー人間が持つアイデンティティの不足を感じていない。
何故ならば彼女には反陰陽であり、ゆえに色々と改造された忌まわしい過去がある。
なのに守原定康という男は愛してくれるので、それ以上に求める自己が無い。

・守原定康
 三河閥である守原の嫡男。ヒラコーの漫画に出て来る武人系イケメン。
バイでリバなので、松実さんをネチネチとベッドで虐めたり逆に掘られている。

●イワッチ
 なんと公式設定である。
芝村を操る大家令(筆頭執事・家宰。細川家の三好みたいなもん)の息子。
暗殺者として育てられて、脊髄反射だと超チート能力で暗殺しようとばっかりする。
なので仕方なく馬鹿な行動を取ることで、攻撃スイングを無力化しているらしい。
なお、こんなキャラになったのも、舞のパパである芝村裕吏の影響。
彼はヒーローになりたいし、魔法を使いたいけれど、使えない人なのである。
なんだかこう書くと、どこかの世界のエミヤさんを思い出させる。

アンドレイはそんなイワッチの影のような存在。
イワッチが自称の白鳥神族なら、きっと黒鳥か醜いアヒルの子なのかも。

●世界を救う方法
1:ゲームの様に人類の勝利で終わらせる。
 世界の可能性と共にゲートが閉じる

2:幻獣を味方につける。
 情報提供その他、援軍などで『黒い月』との最終決戦が行える。
別に月面に行かなくとも、向こうの方から襲ってくる。
だからこそ襲われたら軍の大半が生き残れない。

3:どうにかしてナニカを再起動させる
 士翼号に聖銃がくっついて、間違った方向に誤修復している。
なので、その事を理解させれば後は勝手に聖銃がやってくれる。
ただしそのためには、色々な準備が必要。

A:士翼号に極めて似たモノ(高性能な人型戦車と、聖銃みたいな聖遺物)
B:量子接続・スピリットリンクを起こせるモノ(ターニャとビクトリア)
C:黒い月を構成する士翼号の座標(青の章で入手)
D:竜候補

という訳でターニャは今、舞台裏で魔法を使う為に特訓中。
そういった修行描写を省くために、今回は外伝であえて語ってません。
というか、この世界の魔法って自分で発動するんじゃないので、気が付けば一瞬。
ゲームの竜退治と、榊ガンパレを言い感じて足すとこんな感じになる。

ここからガンパレード・オーケストラ、黒の章が始まる。

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