渡り歩く者   作:愛すべからざる光

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ご感想などお待ちしております。


第十話

そろそろ新入部員勧誘期間も終わりが見えてきたので風紀委員の仕事をこなすようになってきた。

 

まだ蒼士にクラブを手伝って欲しいという要請はあるが当初よりは減っていた。クラブの手伝いをしたおかげで有名人になっている蒼士。

 

廊下をすれ違う先輩に挨拶されるのは当然になっていたり、ちょっとした話もするようになっていたりする

 

「確かに、料理はしますが俺って要ります?」

 

「要るよ、蒼士くんは顔が良いのだからそれだけでも女の子が寄ってくるんだから、それにあやかり、我が料理部も部員が一名でも欲しいのよ」

 

料理部の手伝いにきてお菓子を作っている蒼士であった。部長曰く、いるだけでもいい、という言葉通り甘いお菓子で寄ってくる女子生徒、蒼士目当てで寄ってくる女子生徒という構成で料理部は賑わっていた。

 

「それにしても慣れた手つきよね」

 

「一人暮らしですから、それと料理してると気が紛れるのでよく料理するんですよ」

 

料理部の部長と話しながらも手は止めずにいる蒼士。魔法も使用して冷やす時間を短くしたりしている。

 

「とりあえず多めに作りましたので、見学者全員と部長も食べて下さいね」

 

「おっ、ありがと」

 

味見をして確認してから全員に配っていく蒼士は一応部長との約束を果たした。

 

「悪かったね、生徒会に呼ばれていたんだよね?」

 

「そうですが、部長のような美少女にお願いされたら断れませんよ」

 

エプロンを脱いで教室を出て生徒会室に向かおうとする蒼士。

 

「び、美少女って、褒めても何も出ないぞ」

 

恥ずかしそうにしている部長はさり気なく蒼士の手を握っていた。貸していたエプロンを受け取るついでに。

 

「何かあればまた連絡下さいね」

 

「うん、本当にありがとうね」

 

それだけ言うと蒼士は教室を出ていった。ちゃんと教室にいる見学者や料理部部員の人たちにも声をかけて。

 

「ぶちょっ!! 何さりげなく手を握ちゃってるんですか!?」

 

「そうですよ、私なんて肩触れただけなのに!?」

 

「いや、それだけでもいいじゃん! 私なんて声を掛けられただけだよ!」

 

蒼士がいなくなった料理部の部屋の中では騒ぎになっていた。

 

「あぁーー、何を言ってるのか聞こえないわー、ってこのケーキうまぁっ!?」

 

部長は自分のペースでいて、蒼士のケーキを一口食べて驚愕していた。

 

 

 

 

生徒会室に移動した蒼士は料理部で作ったケーキをご馳走していた。生徒会室には真由美、鈴音、あずさ、深雪、服部、風紀委員長の摩利がいた。

 

ケーキと言葉にした瞬間に真っ先に動いていたのは真由美であり、女性陣は比較的早く仕事を切り上げて席に着いていた。ただ服部だけは不満そうな表情を浮かべていた。

 

「まぁまぁ、はんぞーくんも疲れているときには甘いモノがいいって言うし!」

 

真由美の言うことは聞く服部は素直に席についていた。

 

「会長、それは間違いです。甘いモノを食べると、急激に血糖値が上がりますので、その血糖値を正常に戻そうとして大量のエネルギーを消費するので食べる前よりも疲れてしまいます」

 

鈴音が間違った知識を正そうとしていた。

 

「もうリンちゃんったら、脳が欲しているんだからしょうがないじゃない」

 

お硬いんだからリンちゃんは、と笑う真由美であった。真由美の次に席に着くのが早かったのが鈴音であるのは言葉にしない。

 

「蒼士くん、私も手伝います」

 

「じゃあ、取り分けてくれないかな、俺は飲み物を用意するから」

 

全員食べる気満々なので用意する蒼士を手伝う深雪。達也と深雪は二人暮らしであり、家事を全てこなす深雪は取り分けるのも戸惑わず綺麗に取り分けていた。

 

蒼士の方も深雪が慣れているが分かっていたので任せ、自身はチーズケーキに合う紅茶を淹れていた。砂糖、ミルクを用意して。

 

「ありがとう深雪、助かったよ」

 

「いえ、これぐらい普通ですよ」

 

蒼士が用意した紅茶の配膳も手伝ってくれた深雪に感謝する蒼士であった。

 

「蒼士くんは私の隣ね」

 

真由美が蒼士を呼んで強制的に隣にさせていた。その隣には手伝っていてくれた深雪が座り、蒼士は両手に花の状態であったがために服部に睨まれていた。それと真由美が隣にいるせいでもある。

 

「休憩も兼ねて頂きましょう」

 

真由美の言葉が発せられて全員がチーズケーキを食べていく。見た目からして綺麗でいて、美味しそうな見た目なので味も期待できると判断されていた。

 

「美味しい! 美味しいわよ蒼士くん、私これ好きよ」

 

一口食べてさらにフォークを進める真由美。

 

「これはいいな、ほどよい酸味が心地よくて、私は好きだぞ」

 

摩利からも高評価であった。一口食べて目を見開いて驚いている程だ。

 

「甘さも控えめで食べやすいですね、美味しいですよ蒼士くん、私もこれは好きです」

 

鈴音からも高評価であった。一口食べて味わうように目を閉じて口から無くなるまで味わうと感想を述べていた。

 

「美味しいです、蒼士くんって料理も出来るんですね!」

 

あずさからも高評価であった。ケーキを食べて、紅茶にミルクと砂糖を入れてミルクティーにして飲むとさらに美味しくなることに気付いてフォークを進める。

 

「本当に美味しいですよ、蒼士くん。このレシピを是非とも教えて下さい」

 

深雪からも高評価であった。一口食べて口元を押さえるぐらい驚愕の美味しさであったようだ。そしてこの美味しいモノを兄である達也とも共有したいと深雪は思っていた。

 

「食べれないことはない、お、美味しいとだけ言っておこう」

 

服部の反応はツンデレであった。一番最初に食べ終わったのが服部であることをこの場にいる面々は目撃しているのであえて黙っている。

 

「作った甲斐がありました」

 

全員に美味しいと言われて満面の笑みを浮かべて喜ぶ蒼士。自分で食べてみて、いい感じ、と判断できるぐらい良かったケーキであった。

 

「料理部に手伝いにいくと聞いたときは大丈夫か、と思っていたがこれ程の腕があれば全然大丈夫だったな」

 

紅茶を飲んで摩利は内心の思いを口にしていた。風紀委員長として部下の蒼士への依頼は摩利にも伝わっていたのだ。

 

「料理部の部長からは、顔だけ貸して、というお願いでしたがいい結果になりましたね」

 

鈴音の言ったことに、確かにそうだったな、と苦笑いの蒼士。自分の名声と容姿だけで見学に来ていた女子生徒もいたので大正解だと。

 

「二年でもやっぱり蒼士くんの噂はよく出ていますね。そういえば蒼士くんの噂に嫉妬した人が侮辱的なことを言ったのを服部くんが止めていましたよ」

 

「ゴホッゲホッ、な、中条、な、何を言ってるんだ」

 

あずさの言葉に紅茶を飲んでいた服部はむせていた。口元を押さえて整えようとしながら噂の本人の方を見ていた。

 

「梓條! 別に、お前のためとかではないぞ! 事実を述べたまでだ!」

 

「でも、結構本気で怒っていませんでした?」

 

なっ、とあずさの言ったことに言葉を詰まらせる。三年の真由美、摩利は面白そうにニヤニヤとしており、鈴音も興味深そうに服部のことを見ていた。一年の深雪に関しては達也を蔑んでいたこともあったので驚きつつも感心していた。

 

「服部副会長、俺は服部副会長のことを勘違いしていました。これからも良き先輩でいて下さい!」

 

「梓條、笑いながら言うな! 俺はお前よりも年上で先輩だぞ!」

 

蔑んだ視線は消えており、一人の後輩として認めていた服部。達也に対しても驕っていた自分を倒して、視野の狭さを正してくれたことに感謝していた。

 

「はい、先輩として尊敬しますので料理部にまだあるケーキを取り行きましょうね」

 

「おい! 尊敬してないよな!? 先輩を扱き使うつもりだろう!?」

 

真由美たちがまだ食べたそうにしていたのを表情から読み取ったので、服部を連れて生徒会室から料理部の部室に向かおうとする蒼士であった。

 

「気遣いができるのもモテる秘訣ですよ。先輩は恵まれた環境にいるのを自覚して下さい! 生徒会室には貴方一人しか男がいない場合が多々あるんですから、美少女たちに囲まれてハーレム状態とかずるいですよ!!」

 

「お、おう、って何で怒られてるんだ。お前の方こそ上級生とか関係なしに連絡先を交換しているって聞いているぞ! それによく女の子たちに囲まれてるのを見るぞ!」

 

生徒会室に居た唯一の男子ニ名が生徒会室から出ていった。生徒会室から一歩出た扉前での会話だったせいなのか、完璧に生徒会室の中に聞こえていたのだ。

 

「よく分かってるわね、蒼士くんは」

 

「確かに、よく生徒会室にいる男子は服部一人だけだったな」

 

「いえ、会長が言っていているのは蒼士くんが言った「美少女」という所だと思いますよ、渡辺委員長」

 

「はぇ、相変わらず蒼士くんは恥ずかしいことを堂々と言いますね」

 

「中条先輩も美少女の部類に入っているんですよ」

 

真由美、摩利、鈴音、あずさ、深雪の順番に流れるような会話が成り立っていた。

 

「それよりも蒼士くんってどれだけモテてるの?」

 

真由美のこの発言に気になっていたことだったので、この場にいる全員が参加することに。

 

「非公式ですがファンクラブが出来たとも聞きますが」

 

「ファンクラブ!?」

 

冷静沈着の鈴音からの発言に驚愕する面々。特に声を出して真由美が驚いていた。

 

「ちなみに会長も非公式ながらファンクラブがありますよ」

 

「えぇぇ!? 私も!?」

 

自分にもあるとは思っていなかったのか、驚いている真由美。

 

「一年生の方では連絡先を交換していない人はいないというレベルで交友を持っていますよ、特に女子生徒ですが」

 

深雪が優雅に紅茶を飲みながら述べた。一つ一つの動作が魅力を感じてしまい、その空気に呑まれてしまいそうになる深雪以外の面々。

 

「に、二年の方も私経由や他の子の経由で連絡先を聞こうとしている人たちがいます」

 

「それは三年も同じですね、私も聞かれたことがあります」

 

あずさと鈴音が話したことに真由美や摩利も頷いているので同じことがあったようだ。生徒会メンバーと知り合いになってから廊下や図書室などで会った時には挨拶は当たり前だが、多少の会話などしていたあずさと鈴音。

 

一年でも有名になりつつある蒼士はいやでも目立つので、多少なりとも楽しそうに会話していたあずさと鈴音のことを目撃した人たちが蒼士と親しい仲だと判断されてしまい、二人経由で知り合いになろうとしているようだ。

 

「そうね、容姿が非常に良くて、いつも笑顔で魅力的だし、聞き上手で、誰にでも同じ態度で接するし、気遣いできて、話しやすくて会話も面白い、何よりも女性を大切にしてくれているっていうのが分かるのが良いところよね、これはモテるわけね」

 

「いや、一番蒼士くんを有名にさせたのはお前だぞ」

 

怒涛のごとく喋り出した真由美に全員聞き入っていたが、摩利の言葉に同意するように真由美以外の全員が頷いていた。

 

「えぇー、私って何かしたかしら?」

 

「おい、忘れてると思うが、未だに蒼士くんと真由美が付き合っている説は消えてないんだからな」

 

あっ、と何かを思い出しように机に顔を沈める真由美。耳が赤くなっているので忘れていたことの恥ずかしさで赤くなっているのか、蒼士と付き合っているという想像をして赤くなっているのかは真由美にしか分からない。

 

「まだ付き合ってないです」

 

顔を伏せたまま述べた真由美の声を全員聞き取っていた。

 

「でも蒼士くんとの電話中とかに会長の名前が結構出ていましたよ」

 

「私との電話中でも会長の名前は聞きました」

 

あずさと鈴音の会話を聞いた瞬間、頭を上げて、前のめりに二人に近づいていた。あまりにも素早かった行動にあずさも鈴音も驚きで冷や汗を流していた。

 

「私の時も会長の名前は出ましたから、蒼士くんの中では非常に好感度は高いと思いますよ」

 

「深雪さんも!」

 

風切り音が聞こえるレベルで深雪のことを見る真由美。あまりの速さに驚く深雪であった。

 

「これはお互いに両思いなんでは?」

 

「(やっぱり蒼士くんは私のことが好きなのね)」

 

「お、おい、真由美? 真由美さん?」

 

揶揄(からか)い半分で言った摩利の言葉に真剣に考え出してしまう真由美。

 

付き合いたいといえば付き合いたいと思っている真由美。だが、七草家がそれを許してくれない、親が決めた許嫁が許してくれない、家族に迷惑を掛けてしまう、こんな思いが真由美の中では駆け巡っていた。

 

「そっとしておきましょう」

 

鈴音の一言に全員同意してしまう。

 

「でもこの場にいる全員が蒼士くんと電話したりしているんだな」

 

摩利の言葉に反応する者がいた。

 

「渡辺先輩もですか?」

 

「あぁ、わ、私はその、シュウのことについてだがな」

 

あぁ、と鈴音とあずさと深雪は同じこと思った。彼氏のことについてか、と。

 

「私はCADについてですよ」

 

「私は勉強内容の質問など、後はただの世間話です」

 

「私はお兄様のことや市原先輩と同じで勉強のお話です」

 

あずさ、鈴音、深雪の順に述べた。特にこれという違和感はなく、異性の友達と接する関係で納得できる内容。

 

「あっ、蒼士くんがHSA者の人と知り合いみたいなんで、CAD開発の見学に招待してくれたんですよ!」

 

あずさの言葉は純粋にCAD大好き人間なので嬉しそうに満面の笑みで飛び跳ねそうな勢いで述べていた。

 

「二人でか?」

 

「え、はい、他に見学する人なんていないって蒼士くんは言っていましたよ」

 

摩利の言葉にあずさは可愛らしい容姿をきょとんとさせていた。

 

「あっ、私も欲しいものが出てきましたので、今度一緒に出掛ける約束をしましたね、以前欲しいものがあれば言ってくれ、と言ってましたので」

 

何事もなかったように語っている鈴音に摩利は聞いた。

 

「二人でか?」

 

「私と蒼士くん以外はあまり興味ないものだと思いますので、二人です」

 

チラッと摩利のこと見たと思ったら紅茶を一口していた鈴音であった。鈴音の目は摩利が何を考えているか分かっているつもりだと語っていた。

 

「私も一緒に出掛ける約束をしました、それと夕食もご馳走になる予定です」

 

深雪も何事もないように普通に述べている。

 

「二人でか?」

 

「はい、お兄様には隠していたいことでしたので、男性で一番仲が良い蒼士くんに私がお願いして、二人です」

 

深雪自身は兄の誕生日のために男の人の意見が欲しいので蒼士に付き添いをお願いしていたのだ。

 

「蒼士くんは一体どれだけの女の子に手を出しているんだ」

 

摩利のこの言葉にあずさと深雪が理解してしまった。男性と二人だけで出掛けるのって、一般的にはデートなんじゃないか、と。鈴音は分かっていたので変化なしに見えて少々照れていた。

 

「私だって一緒に出掛ける約束もしてるし、ウチに招待して一緒にご飯食べたし、一緒に登校とか下校もしてるんだから」

 

「真由美、生きていたのか!?」

 

「ずっと考え込んでいると思っていました」

 

「わ、私たちの話を聞いていたんですね」

 

「再起動できて良かったです、会長」

 

完全に自分の世界に入っていると思っていた真由美であったが、ちゃんと周りの人の話を聞いていたようだ。そして真由美に対して辛辣な言葉が返ってきていた。

 

「みんなっ!? ヒドイわよ! ちゃんと頭で考えながらも耳で聞いていました!」

 

いつもの明るい真由美に戻っており、考え事をしていて落ち込んでいたのとは打って変わっていた。

 

「もう、お姉さんが蒼士くんに説教してやるんだから!」

 

気合を入れる真由美の機会はすぐに来た。

 

話題になっていた蒼士とケーキを持ってきた服部が入室してきたのだ。

 

「ちょっと蒼士くんおはな「深雪! 達也が二年の壬生先輩とカフェで楽しそうに話をしているぞ!」何それ!? 面白そう!!」

 

熱い手のひら返しを目の前で目撃した摩利は頭を抱えていた。

 

「会長……」

 

鈴音も同様に。

 

「司波くんが紗耶香(さやか)ちゃんと!?」

 

あずさは蒼士の言葉に出てきた同じ二年の生徒の方が気になっていたようだ。

 

話に出てきた人物は壬生(みぶ) 紗耶香(さやか)という。剣道部所属で黒髪セミロングストレートが印象的な美少女。中学でも剣道をしており、全国二位の実力者で、当時はルックスも相まって『美少女剣士』『剣道小町』など騒がれていた。

 

達也のことに関しては世界中の誰よりも気にしている深雪が黙っているわけがない。

 

「やはりお兄様は会いに行かれたのですね、ですが楽しそうにしているとはどういうことなんでしょう」

 

生徒会室前で達也に見送られてきた深雪は少し前に紗耶香とも遭遇しており、兄に話があるという彼女のことを警戒していたのだ。

 

「服部副会長にも確認して貰ったから、あれは壬生先輩だったよ、それに達也の言葉に対して赤面していたりしたから一体どんな話をしているんだか」

 

二年の服部は紗耶香の顔も分かっていたので証人になっていた。そして蒼士の話を聞いて黙っているわけがない深雪。

 

「蒼士くん、案内してください!」

 

突如立ち上がると蒼士を連れて走っていこうとする深雪。彼の腕を掴むと強制的に走らせる。

 

ただの話で相手が赤面するなんて普通じゃない、と判断した深雪の行動は速かった。

 

この場にいるメンバーは彼女の行動に驚愕していた。お淑やかで淑女のような存在であった深雪が元気いっぱいに走っているのだから。

 

「わたしも「ダメです、会長は仕事がありますので」ちょ、リンちゃん少しだけでも「ダメです」はい」

 

深雪の勢いに同調して真由美も行こうとしたが鈴音に止められて動けなかった。悔しそうにする真由美にあずさが苦笑いしていた。

 

「渡辺先輩、今年の一年はなんか凄いですね」

 

服部が述べた。

 

「そうだな、蒼士くんに司波妹、それに兄の方もな」

 

摩利も思っていたことを述べた。

 

男女ともに魅了する容姿で美しすぎて近寄れない美貌を持ち、魔法実技の成績は学年トップであり、総合成績トップの実力を持つ司波深雪。

 

その兄はペーパーテストの成績はトップで、その中でも魔法理論と魔法工学は小論文も含めて満点という前代未聞の高得点を叩き出し、魔法の起動式を読み取れるという優秀な存在の司波達也。

 

そして容姿が非常に整っており、成績の面では二人には及ばないものの、司波兄妹二人の成績にも迫る勢いで成長中であり、二科生である立場に怯むことなく、一科生とも積極的に関わっていき、差別意識を薄れさせつつある規格外の存在の梓條蒼士。

 

この三人が今後も活躍してくるのを摩利は予期していた。




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