渡り歩く者   作:愛すべからざる光

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第六話

達也が服部を倒したのはこの場にいる生徒会の真由美、鈴音、あずさ、深雪、風紀委員長の摩利、倒された直前だけを見た克人が目撃者であった。

 

倒れている服部を壁際に寝かせて、達也の能力について面々が聞いていた。何故だか、達也ではなく深雪が嬉しそうに語っていた。

 

達也は、忍術使い『九重(ここのえ) 八雲(やくも)』の弟子で古流を教わっているのだ。

 

摩利や克人は九重八雲の名声をよく知っていた。有名な人でもあり対人戦闘に長ける人なら誰でも知っている人物であった。

 

そして真由美や鈴音は身体的技能のみで魔法による補助と同等の動きを実現する古流の奥深さに驚きを隠せずにいた。

 

忍術で倒したようにも見えたがそんなことはなく単純な魔法で服部は倒されたことを知り、達也が持つCADシルバーホーンがあるにしても多変数化の処理速度などをやってみせた達也の実力に、その事を分かってしまった面々は驚愕して言葉を失っていた。

 

達也が得意とする部類は第一高校では評価されない項目であったので、達也は二科生ということになっている。だから深雪はその事に心を痛めていたのだ。

 

だが、これで兄の評価が認められた。この場にいる全員には兄の達也の実力を知ってもらい、上機嫌の深雪であった。

 

「達也、まだいけるか?」

 

「問題ない」

 

司波達也のことを認める面々を尻目に蒼士は右手に黒い手袋をして達也と服部が戦った位置に移動しようとしていた。制服のままだが、上着を脱いで多少なりとも戦える服装になっている。

 

そんな蒼士に続いて達也も上着を深雪に預けて右手にシルバーホーンを持ち、蒼士と同じように向かう。

 

「渡辺先輩、俺もちょっとだけ達也と戦いたくて審判をお願いしてもいいですか?」

 

蒼士と達也の行動になんとなく察していた摩利は真由美と克人の方を見た。二人とも頷いて了承していた。

 

真由美も摩利も克人も教職員推薦枠で蒼士が風紀委員に入る事は知っているのだが、実力までは知らなかったのでいい機会だと判断している。

 

了承を得られ、蒼士と達也は摩利たちには聞こえないように会話をしていた。先ほどの達也と服部戦のルールの他にも、達也が隠している魔法を使用するかの有無を、達也の魔法は秘蔵物であり簡単に使えるものではないために確認を。

 

達也にだけそんなことをするのはフェアではないので、蒼士は接近戦主体で攻撃するのと自分の魔法を口頭で一部開示した。一部だけなので達也もちゃんと理解してはいなかったが注意すべきものだと判断した。

 

 

 

 

「七草に十文字もいるから分解魔法は使えないよね、術式解体(グラム・デモリッション)も使わないのか?」

 

「当たり前だ、分解魔法はやすやすと使える魔法じゃない、術式解体(グラム・デモリッション)もまだ明かしたくない」

 

精霊の目(エレメンタル・サイト)ぐらいなら使えるだろう?」

 

「そうだな、それぐらいなら」

 

「なら精霊の目(エレメンタル・サイト)で糸のようなモノが見えたら注意しろよ、俺の魔法だ、肉眼では見えないようにしてあるし、光学迷彩もしてある」

 

「言っていいのか? そんな重要なことを」

 

「俺だけが達也の情報を知っているのはフェアじゃないだろ、それと接近戦主体で攻めるから」

 

「いいのか、俺は待ち受けるだけの構えをするぞ」

 

「それでいいよ、まぁ反応できればの話だがな」

 

「ふっ、そうだな」

 

「俺も達也の守りを崩せなかったら方針を変えるかもしれないがな、臨機応変ってやつだな」

 

「好きにしろ、俺も臨機応変でいくからな」

 

 

 

 

改めて摩利がルールを説明していた。

 

・相手を死に至らしめる術式は禁止

・直接攻撃は捻挫以上の負傷を与えない範囲

・武器使用は禁止、素手は許可

・勝敗は負けを認めさせるか、審判が続行不能と判断した場合に決する。

 

ルール違反は摩利と克人が力ずくで処理する。

 

異論も何もないため蒼士と達也は開始の合図を待っていた。

 

蒼士は達也の実力を自身の固有魔法で知っているが実戦経験済みの実力を突き崩せるかが楽しみで仕方なかった。

 

達也にしても周りにいる人、よく一緒にいる人の実力を把握しておきたかったのもあるが蒼士から口頭で聞いていた四葉を相手にとって生き残っている実力も知っておきたかったので楽しみであった。

 

摩利の合図を待つ間、場が静まり返る。

 

「始め!」

 

達也と蒼士の正式な試合が開始された。

 

二人にとっては試合ではなく、様子見程度にしか思っていなかった。

 

 

 

 

開始の合図と同時に蒼士が消えて、達也の背後に現れて拳を達也に叩きつけようとしていた。一瞬の出来事に見ている面々は驚愕している。

 

目を離したつもりはなかったが動き出した動作すら感じさせずに達也の背後に急に現れたように見えていたからだ。

 

達也は顔色一つ変えることなく首を動かして頭部付近に襲いかかってきた拳を避けてみせた。達也自身も蒼士から目を離したつもりはなかったが完全に見失っている時に背後からの強い殺気に体が勝手に反応していたのだ。

 

「(いいね、殺気に反応して体が動いているね)」

 

蒼士の今の攻撃は試しであった。わざと殺気を出して達也が動けるかの確認であり、予想通りの反応に満足していた。

 

そんな達也は蒼士の拳を避け、距離を空けて右手に持つシルバーホーンを蒼士に向けていたが、既に距離を詰められて魔法を起動できる時間もなかった。

 

真正面から攻めかかる蒼士の拳をCADを持たない左手で防ぎきろうとするがこちらは片手、相手は両手で攻めてくるので防ぎきれないと判断した達也は右手に持つシルバーホーンを自身の頭上に投げて、蒼士の攻めを両手で捌いてみせた。

 

周りで見ていた人たちは達也の行動に驚愕していた。魔法師にとってCADを手放す行動は考えられないのだ。

 

対して達也と対峙している蒼士は驚いておらず攻めていたが伸びきってしまった手を掴まれ、引っぱられ、達也の後方に投げ飛ばされる形になり、達也との距離が空いてしまう。引っぱられて体制が悪かったために達也に時間を与えてしまった。

 

「(これなら直撃する)」

 

彼の背後を取る形で距離もあり、計算通りのタイミングで落ちてきたシルバーホーンを右手に持ち、単純な移動魔法で相手を後方に吹き飛ばし、壁に激突させ、衝撃で戦闘不能にさせる魔法を起動してシルバーホーンの引き金を引く。

 

「なぁっ!?」

 

蒼士に向けていたシルバーホーンが腕ごと自分の意思とは関係なく、誰もいない空間に魔法を発動させていたのだ。

 

周りで見ていた面々はチャンスだったのにどうしたんだろう、と疑問に思っているが、それ以上に魔法を使用していた本人である達也の方が困惑していた。完全な無防備の蒼士に決まるはずだった魔法が意味不明な場所に発動してしまったことに。

 

「達也、目だ」

 

蒼士が達也に声を掛けてきていた。既に構えており、いつでも動ける態勢にいる。

 

蒼士の言葉をすぐに理解していた達也は自身の精霊の目(エレメンタル・サイト)を使用して先ほどの魔法の不発がなんだったのか理解した。

 

「なるほどな」

 

蒼士の右手の黒い手袋はCADであるのが分かり、その手袋から糸のようなモノが出ているのが見える。肉眼では見えないのでこの場では達也ぐらいしか分からないだろう。だが例外が一人いる。

 

達也がなぜ魔法が蒼士に使用出来なかったのかが分かった。あの糸で腕ごと軌道をずらしたからだと。

 

分かったところで蒼士は行動していた右手を動かして糸で達也を捕縛しようとしている。精霊の目(エレメンタル・サイト)で見えるのが分かったが五本の指からそれぞれ一本ずつ出ている五本の糸が生き物のように動いて絡まろうとしてくるのを身体能力で躱す達也である。

 

観戦者の人たちは達也が見えない何かから逃げているのを理解できずに何をしているんだ、と思っているが真由美の遠隔視系知覚魔法『マルチスコープ』で肉眼では見えないものが見えており、糸のようなモノが達也に襲いかかっているのを説明していた。

 

心配そうに二人の戦いを見ている深雪は蒼士の実力に驚いていた。口頭で言っていた通り四葉を相手にして生き残っているだけはあり、自分がもしも相手だったら勝てるのか、不安そうな表情を浮かべる。

 

何十回もの糸の攻撃を避けていた達也はある程度の攻撃パターンを読めるようになっていた。こちらに糸の攻撃をしている時には片手が塞がり、接近戦をすれば自分を攻撃してしまう可能性が出てくるために糸攻撃はできないはずだと考えた達也。

 

一瞬だけ間が空いた糸攻撃の合間を身体能力で掻い潜り、蒼士の足元を振動魔法で揺らし、足を乱し、態勢が崩れたところに蹴りを入れようとしていた。態勢が崩れて達也の攻撃を防げる手段がないに見えた蒼士だったが。

 

「やっぱり強いね」

 

掻い潜られて無秩序になっていた糸たちが蒼士の後方の壁に触れており、また何本かが蒼士の体に触れており、糸に引かれるように達也の蹴りを避けていた。自分で後方に飛ぶことなく、糸の力だけで引っ張られて躱したのだ。

 

また達也と蒼士の距離が空いた。

 

お互いに全力で出せる状態でもないのに楽しいと思ってしまい、達也も初めて見る新種の魔法に興味があり、目の前で実体験させられていることに気分が高揚していたのだ。

 

身構えつつ、また動こうとした蒼士に制止を掛ける人物がいた。

 

「そこまでだ! 二人の実力は分かった、これ以上は怪我をすることになりそうだから、ここまでだ」

 

審判である摩利が二人を止めるように介入してきた。止められた二人も特に言う事なく、お互いに近づいて話をしていた。

 

「手加減しているとはいえ、やっぱり強いな達也は」

 

「手加減しているのはお互い様だろう、俺に当たりそうな攻撃は極端に殺気が込められていたぞ」

 

達也には蒼士が仕向けていた行動がバレていたようであった。達也に当たりそうな攻撃には殺気が込めれていたので避けることが出来ていたのだ。

 

お互いにリスペクトしあう二人は深雪たちのところへ歩いていく。

 

「お疲れ様です、お兄様、蒼士くん」

 

深雪から上着を受け取り着る達也。蒼士は深雪の労いに笑顔で片手を上げて返答していた。

 

「二人とも凄いわね! お姉さん感動したわ!」

 

真由美も二人に寄ると感想を述べていた。学生が出せるレベルではないという意味も含む言葉であった。

 

「今年の風紀委員は逸材だぞ」

 

摩利もこれから風紀委員に入る二人に期待できると確信を持てて上機嫌である。

 

「蒼士くんは一体どんな魔法を使ったんですか? 私には何も見えなかったのですが?」

 

鈴音が蒼士に近づいて聞いていた。接近戦での技術は目を見張るものがあり、異常なまでに洗練されていたように鈴音には見えていた。

 

そして後半の達也が避けている動作から何が起こっているのかが理解できず真由美のマルチスコープで見えていたのを説明して聞いてはいたものの、どの系統の魔法かが分からなかったのだ。

 

「これですか?」

 

鈴音の疑問に答えるように蒼士が右手の指を動かすと自身の上着を誰の手も使わずに取ってみせた。誰も何もないところを浮遊して蒼士の手に渡った。

 

模擬戦をしていた時よりも近くで見ているのに何が起こっているのか理解できていない面々。そんな面々に蒼士は笑ってネタを明かす。

 

「これならどうです」

 

蒼士の言葉と同じタイミングで目の前に青色の糸が出現した。まるで生き物のように動くそれを右手の手袋を使いながら次にCADが入っていたケースを取ってみせた。

 

「光を使って相手が見ている奥の風景をこの糸に写し、透明化、いや光学迷彩のようにしているんですよ」

 

五本ある糸のうち三本を光学迷彩化させて見えないようにして見せた。

 

「でも七草先輩のマルチスコープみたいな知覚系魔法には見えてしまうので」

 

いやいや、知覚系に魔法を割いている最中にこの魔法に捕まったらおしまいだろう、と思う面々。

 

「この糸も想子(サイオン)を『収束』させ『移動』『加速』の現代魔法を常時展開させて使っているだけですから、ちなみにオリジナルです」

 

光の魔法も入れたら常時四系統の魔法を使うなんて、普通の人には出来ないんだが、と困惑顔の面々。

 

「あのね、蒼士くんは簡単に言ってみせてるけど、それって凄いことなのよ」

 

ケースに自分のCADを戻そうとしている蒼士に言う真由美に、そうなんですか!と驚いている蒼士。

 

「そうです、それに光学迷彩ですか、それをこんな精密にやってみせるなんて、蒼士くんは天才ですか?」

 

「いやいや、ただ発想が良かっただけですよ、こんなの誰でも出来ますよ」

 

鈴音の言葉に笑ってみせる蒼士であるが自分の凄さを全く理解していなかったのだ。

 

今いるメンバーで真由美、克人、摩利は実力者として学校内で知られているがこの三人でも蒼士と同じように四系統の魔法を使えと言われても使えることは使えるが扱いはとても難しく至難の業であろう。

 

「蒼士くん、蒼士くんのCADって何処の会社製ですか? 私見たことないんですが?」

 

ケースに収まっているCADを瞳を輝かせて興味津々のあずさ。達也のシルバーホーンにも興味を示しており、先程まで達也の許可なく触ったりしてケースに収まるまで眺めていた。そして次にこちらに来たのだ。

 

「自分のオリジナルですよ、市販のCADとかを弄りながら自作したんです」

 

えぇっ!と驚愕の声を上げるあずさ。周りにいる面々も同じように驚いていた。戦闘面でも秀でているのにCADの面でも秀でているのかと。

 

「ハード面はほとんど独学ですが、ソフトの勉強は難しかったですが、近場にそういう面で超優秀(・・・)な人材がいたんで案外楽でした」

 

達也と深雪はこのCADのことは蒼士と出会った当初に知っていた。そして超優秀な人材とは達也のことであり『超優秀』という言葉を述べている時に達也を見ていた蒼士。蒼士の視線で兄のことを褒められてルンルンの深雪が笑顔で蒼士を見ていた。

 

「身体能力も飛び抜けているな、最初の司波の後方に瞬間移動のように現れたのも身体能力か? 魔法か?」

 

「古武術の歩法みたいなものです、こんな感じで––––」

 

ただ立っていたはずなのに克人の目の前から消えて隣に移動してみせた。予備動作なしでの技術に驚愕する克人。

 

「肉体も鍛えて、歩法の技術も鍛えて、血の滲むような鍛錬が必要でした」

 

相当な苦労が声と表情から伺えるぐらい顔を歪めていた。

 

「でも十文字先輩も相当鍛えていますよね、服の上からでも分かりますよ」

 

人よりも鍛えていた自信はあったが近くにこんなにも鍛錬をしている人物がいたことに負けられないという気持ちが込み上げてくる克人。

 

そして鍛えてきた筋肉を褒められて表情が柔らかく嬉しそうにしている克人がいた。

 

二人の実力が分かり、誰も風紀委員にすることに反対する者いなくなり、達也と蒼士のことを見下していた服部ですら反対はしなかった。

 

摩利に風紀委員会本部に案内されることになったので移動するが蒼士はその前に一言克人に述べていた。

 

「先ほどの案件よろしくお願いします」

 

「あぁ、任せておけ」

 

改めて頭を下げて克人にお願いした蒼士。克人も父親を説得してみせるつもりだ。

 

「蒼士くんと十文字くんは何のお話をしているのかしら?」

 

近くにいた真由美が興味ありげに二人に聞いてきた。

 

「七草先輩にも後で知って欲しいことです」

 

「今ではダメなの?」

 

自分だけ知らされずにいることに不満な真由美は不機嫌そうな表情を浮かべている。

 

「七草先輩、今日一緒に帰りません?」

 

「どうせ私は仲間はずれで、ん?」

 

蒼士の言葉をすぐに理解していなかった真由美。

 

「今日一緒に帰ってくれません? それと七草家にも案内して欲しいです」

 

「う、うん、一緒に帰るのはいいわよ、でも家に来たいのは何で?」

 

ここ最近非常に仲良くなったから帰るのはとても嬉しいことだと真由美は内心で喜んでいるが、駅前などで別れるのではなく、わざわざ家まで送ってくれることに少々戸惑う。

 

「勿論、自分が七草先輩との交際の許可を申し込むためです、ですよね十文字先輩」

 

「あぁ、そうだ」

 

「……!?!?!?!?!?」

 

蒼士の言葉を理解した瞬間、顔を真っ赤にさせて頭から湯気が出てくるレベルまで熱くなっている真由美。

 

蒼士くんが私と、つ、付き合うの!? その許可を親に取るってことは、け、結婚まで考えてるの!? でも普通は私の気持ちを確認してからじゃないの!? もしかして親の許可で、外堀から埋めて、私を逃げられないようにして仕留める気なのかしら!? で、でも、そ、そんなことしなくても蒼士くんならOKなんだけどな……

 

と異常な思考で考えを巡らせ、真由美の頭の中では大混乱を起こしていた。

 

「勿論、冗談ですよ、ねぇ十文字先輩」

 

「あぁ、そうだ」

 

面白いものが見れたと克人は笑っていた。意外にもノリが良い。

 

「へっ、冗談なの? 本当に冗談なの? 本当に本当に冗談なの!?」

 

蒼士に詰め寄り真剣な表情で問い詰める真由美。声色が本気で目が見開いており本気度が伺える。そんな真由美に多少驚きつつも蒼士は真由美の耳元で一言。

 

「––––ですよ」

 

真由美にしか聞こえないように喋った蒼士。

 

「ッ!?!? ならいいわ、じゃあ生徒会室に迎えに来てね」

 

上機嫌な足取りで鼻歌を歌いながら生徒会室に戻って行く真由美。演習室から出る時に蒼士に笑顔で手を振っていた。

 

そんな二人のやりとりを見ていた克人は述べた。

 

「七草を娶って十師族入りするのも俺は悪くないと思うぞ」

 

一言だけ言うと第三演習室から出て行く克人。今年の一年は期待できるな、と期待しつつ上機嫌で歩いていく。

 

「ほら、達也くんに蒼士くん行くぞ」

 

生徒会メンバーは生徒会室に戻り、勧誘された深雪も付いていき、達也と蒼士は風紀委員長の摩利と一緒に行く。

 

その後は風紀委員会本部へ着くと達也と蒼士は二人してあまりにも散らかっている部屋の掃除をしながら風紀委員の先輩たち何人かと挨拶を交わした。二科生であることで見下されそうになるのを摩利が先程の服部との模擬戦と二人の模擬戦の話をして即戦力ということを教えると先輩方に歓迎された。

 

風紀委員の面々や生徒会の面々は比較的差別意識が無い者が多く、二科生でも実力があれば問題ないと判断されたようだ。

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