自由の楽園   作:悪魔野郎

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「春」ですよー。


「春」ですよー

 ◇アルター王国

 ◆【盗賊王】ゼタ

 

「結構、そして決行。私の仕事を果たしましょう」

 

 ゼタは皇国に依頼をされたので合図を待っていた。

 そして、ジュエルを取り出し砕いた。

 

「実証、その力を実戦でみさせてもらいます」

 

 ジュエルから出て来たもの達にそう声をかける。

 

「……そこに、いるのか? 【大賢──」

 

「ん? どうかしましたか?」

 

「……王国が凍っている」

 

 外を見ると、王国に美しい白い葉がついている木が生え、王国を凍らせていた。

 

「困るんだよねぇ。今は私がテロを起こしているのだから」

 

 唯一、動いているマスターが居た。

 

「【医神】」

 

「よろしく、【盗賊王】」

 

 今ここに、フィガロの【王国最強】の意味とは少し違う【王国最強】が動き出した。

 

 ◆【医神】ユン・クロード

 

 いやぁ、出来ればこんなことをしたくなかったなあ。

 今回、私が王国を守る上で邪魔なのはやはりティアン達である。

 しかし、【医神】のプライドで誰も殺さずに守りきるのは不可能と判断した。

 なら、その対象がいなくなれば良い。

 そうして作ったのが、【監獄樹木 エルドザード】である。

【エルドザード】の能力は無差別の氷結監獄に閉じ込める能力である。《超級》のエンブリオで作り【ネコヤナギ】の花言葉の由来に近いせいかかなり強い能力になった。

 これにより、レベルのカンストしていないティアンは確実に氷の盾に閉じ込められる。

 強度は【破壊王】でも一撃では壊せず、かなり高い。

 これで、王国に被害は出ない。

 

「さぁ、始めよう」

 

 その言葉が戦い前の最後の言葉だった。

 

 ◆【強奪王】ゼタ

 

 ヤバい。

 攻撃が来る前に【炎王】の後ろに隠れ、空気操作による補助を行った。

 しかし、マスクを被り空気に左右されず火耐性をしっかりしているのか全然聞いていない。

 

「【コノキ】【ノマクラ】【エノコロ】【インコロ】」

 

 ジュエルに入っていたモンスターを出してきた。

 しかも、ジュエルを割って出したのだ。

 そして、宣言をする。

 

「《白銀のしっぽは近郊を表す》」

 

 ◆ある《エンブリオ》の話

 

 この《エンブリオ》の主はシュウ・スターリングと真逆に近いのパーソナルから生まれた。

 シュウが、あらゆる才能の持ち主としたら、この《エンブリオ》は才能は無いが努力すれば出来るようになる才能から生まれた。

 当たり前に思えるだろうが、人に出来ると言われている範囲を努力すれば越えられると言う、ある意味シュウよりもヤバい才能である。

 この《エンブリオ》が《超級》に進化するきっかけが……まぁ、あれである理由は《恋愛》すらも努力して得たとパーソナルが必要だったのである。

 ……ユンがシュウに恋した話はまた、他の話にしよう。

 では、《エンブリオ》の話に戻そう。

 この《エンブリオ》はマスターを頂点とした改造可能の軍団を作る特性である。

 相手からリソースを奪い、変換しそれは死んだとしても受け継がれてゆく。

 つまり、マスターが死なない限り強くなり続ける《エンブリオ》である。

 では、頂点に居るマスターは指揮官でしかないのであろうか? 

 否、間違いである。

【ネコヤナギ】の花言葉である『努力が実る』に沿った特性が生まれた。

 それは、『結集』である。

 今まで、集めてきたリソースを全て自身に纏う特性である。

 全てのモンスターの奪ったリソースを集中させ相手から更に奪うスキルがこの必殺スキルである。

 ただし、条件がいくつかある。

 一つ目、自身の元のステータスがDEX以外を0として扱うこと。

 二つ目、使用時間X秒分HP上限が消滅する。(秒間0.8の割合でステータスを奪い続ける)

 三つ目、使用時間関係なくレベルを100消費する。

 以上が条件である。

 他にも、そもそもリソースが貯められていなかったとすると意味がほとんど無かったり色々ある。

 しかし、ここは王国である。

 集めてきたリソースはグローリアを初めとする大量のリソースがある。

 そのステータスは【獣王】すらも越える。

 その《エンブリオ》の名は

 Typeメイデンwishレギオン・ヒュージョンカルキュレーター

【ネコヤナギ】

 

 ◇王国

 

 まず、【炎王】以外のモンスターが重要器官を取り除かれ死んで行った。

 ゼタは相手を沸騰させるが、ほぼ植物に置き換えているらしく動き続けている。

 

「うわぁ、こんなステータス見たことない。やっぱり大軍相手には強いなぁ」

 

 だが、ゼタはこう考えた。時間制限はあるだろうと。

 それは、確かに正解である。

 そうしている間にも【炎王】は死んだがユンのすでにHPの上限は一割以下である。

 しかし、忘れては困る命を救う【医師】の頂点に立っていることを

 

「《再帰転結大手術》──九割《切開残菊》」

 

 その瞬間、世界を壊しかねない血のように赤い斬撃が放たれた。

 HP上限を半分ほど奪われていたゼタにはどうしようも無く死んで行った。

 

 ◆ユン・クロード

 

「うわぁ、【炎王】に時間かかり過ぎた」

 

 自身のステータスが削られていく様子を見ながら呟いた。

 私が死ねば、この氷も溶けるだろう。

《再起転結大手術》は自身のステータスを秒間1000減らされる代わりにその間、死なないスキルだ。しかし、解除出来ない。

《切開斬菊》は《再起転結大手術》が発動している間に使えるスキルだ。能力はつぎ込んだステータスを10倍+通常の攻撃の斬撃を飛ばす。

 ……おそらく、【獣王】でも受けきれない攻撃力だろうなぁ。

 そう言えば、【ネコヤナギ】は春の訪れを教えるのだっけ? 

 じゃあ、少しふざけよう。

 

「は~る~ですよ~!!」

 

 最後に王国に叫んでデスペナを食らった。

 

 後日、二週間ほど王国全土が美しい花畑になり、農作物がよく育ったと言う。

 マスターからは、「モンスターに襲われていたのに気がつけば花に埋もれていた」とか「PKと戦っていたが花畑に見とれて和解した」

「プロポーズが成功した」などの話が掲示板に載ったらしい。




んー、戦闘描写は難しい。
かなり、時系列が飛んでいますがレイ君のクランの話も作ろうと思っています。
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