今日から二次試験の面接が始まる。
「……同学年の私が面接官なんて、ちょっと気がひけます」
「そう思うのなら、不安なことがないかとか実際に仕事してみてどうだったかを話してあげればいいと思うわ」
「はい!」
咲来のメンタルケアをしつつ、今日面接予定の五人を待った。
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「……山百合会の仕事は想像以上に大変であるし、今年は特に運営方法を見直すように言われているから例年通りに仕事をこなしていけばいいという状態ではないわ。柔軟性や発想力がより求められることになるし、今までの仕事を見直して組み立て直すことも必要になってくるでしょう。それでもやっていける自信はありますか?」
「えっと、山百合会の仕事は学校全体に関わることなので、期限だったり書類の整理だったり細かい仕事も結構あります。当たり前ですけど、普段の活動については想像以上に地味なことが多いので他の委員会活動と変わりはないかと思います」
それぞれ順調に面接をするなか、私は蛍さんの様子が気になっていた。
現在、蛍さんは例の会田麻耶さんの面接を行っている。先日言っていた気になるという発言がどんな意味を含んだものなのか。
成績優秀者同士惹かれ合うものがあるのか、それとも……。
そんなことを気にしながら、面接は大きなトラブルもなく終わっていった。
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「これで全員の面接が終わりましたね」
咲来が全員分の紅茶を用意してくれている。
「ありがとう、咲来」
咲来に感謝の意を伝えると、三人のつぼみに視線を向けた。
「それで、三人とも妹候補は見つかりましたか?」
真っ先に手を挙げたのは琴音さんだった。
「候補というか、正式に妹にしたいと考えてる子がいます」
面接した時にはそんな様子が微塵も感じられなかったので驚いている。ただ、琴音さんは基本的に常に笑顔なので、本心が分かりづらい部分がある。
「えっと……
「……何も聞かないの?」
「琴音さんが誰を妹にするかに関して、私は口を挟む立場にないでしょう? もちろんトラブルを持ち込まれては困りますが、山百合会の仕事と姉妹関係は別物です。もし仮に、ここにいる誰かが咲来との姉妹関係を解消しろだなんて言われたらリリアン中を敵に回してでも山百合会から追放するでしょうね」
「過激ですね……。それにしても咲来ちゃん、愛されてますね」
「ええ、自慢の姉です」
「私も、まだ妹にするか分からないけれど気になっている子がいるわ」
涼花さんも気になる子がいる。
「そういうことでしたら、私も。ただ二人いるのですが……」
蛍さんは二人いるらしい。悩んでいるのだろうか。一人は会田麻耶さんで間違いないだろう。
「分かりました。該当の一年生は来週から順番で手伝いに来ていただくことにしましょうか。咲来、連絡お願いできる?」
「任せてください」
とりあえず妹オーディション自体は終わった。
ただ、妹問題は解決したとは言えず、まだまだ波乱がありそうだった。