中学二年で死ぬから美少女とフラグ立てたらTSした原作主人公だった件について 作:re:753
ジェットアローンくんはないないされたよ(白目)。かんっぜんに忘れてた……まぁ、なくても困らないから、ヨシ!
あと感想返信無理だコレ!! すまんな!! 諦めないけど返信しなくなったら心折れたと思ってクレメンス! 感想も合わせてこの二週間で何文字書いたんやワイ。あと誤字報告反応出来なくてすまんな!! ほんへ書いて、感想返信すると気力がボキンと逝くんや、誰か精神コマンドクレメンス……メンス(瀕死)
そういえばジェットアローンの暴走事故があるわと思い出したのが、検査入院二日目。
やべえ、どうしようと焦っていたがふっつーにミサトさんがお見舞いにやってきたので、なんか今日ありませんでしたか? と聞いたのだが。
『へっ? 何もないわよ?』
とふっつーに言われ、緊急事態もなくその日は終わったのだった。
翌日退院してたからNERV本部に行ったが、その手の事件はなくそれとなく赤木さんに聞いたら――――。
『あー、あったわね、確か近日中にお披露目予定だったけど戦自研の蔵前所長が止めたらしいわよ』
とまぁ、なんでかジェットアローン暴走事故は起こらず平穏な日々が……続くわけがなかった。
「うぉおおおっ!! ミル65D輸送ヘリ、こんな事でもないと乗れないよな!」
「……」
「……」
「シンジ、なーんであの二人はずーっと無言なん?」
「見るな、聞くな、俺が知るか」
原作より零号機はダメージを受けておらず、綾波も俺よりも軽傷だった……なのだが、なぜか毎日俺の病室に来てじーっと俺を見るのだ。聞くところによると、俺が意識を失っている状態のときもずっとだ。
当然、レイとかち合う。
最初はやんわりと言ってたらしいが、意も介さない綾波にレイが切れてキャットファイト(穏当な表現)。偶然来ていたミサトさんと赤木さんに仲裁されて事なきを得たらしい。それを聞いた俺は仰天した、レイがそういうことをするなんてと思ったが、ソリが合わないやつなんているだろう。
そう思い、やんわりとレイに事情を聞いたが要約するとこうだ。
――――シンジにつきまとうから。
俺は苦笑した。
綾波に気に入られるようなことをしたかと思ったが、手握ったぐらいだ。それだけだし、別に綾波レイ自体は大事に思っていない。ただレイに被ってしまうから、放っておけないと正直に言うと、その日の夕食が質素になりペンペンとミサトさんにジト目をされた、なんでさ。
クラスメートからも「何したんだおめえよぉ!?」と詰問されたが、本当に心当たりがない。
というか本当に、なんでここまでひょこひょこ付いてこられるのかわからん。
あぁ、言い忘れてたが俺たちがなんで輸送ヘリに乗っているかというと……弐号機の受け取りに国連軍の輸送『艦隊』へと向かっているからだ。
原作見てて思ったが、俺とレイ、綾波はわかるがトウジとメガネ呼んだのはどういうことなんだろうかと思ったが、一応この二人もエヴァパイロット候補……まぁ、俺じゃ知り得ない事情があるんだろうと思う。
「あー!! 素晴らしい!! こんのローター音!」
「……トウジ、あのバカの口閉じさせろ」
「無理やな、諦めとけ」
トウジの言葉に俺は盛大に溜息をつく。
ミサトさんもトウジならまだしも、この兵器オタク連れてくる意味あんのかと小一時間問い詰めたい。
今日のビール全部、炭酸コーラに変えたろか……。
そう思いながら前を見るとミサトさんが必死にレイのご機嫌取りをしていた。
「え、えーと、レイちゃん、気分変えてリラックス、リラックス!」
「……シンジとデートに連れてってくれるって言うからお洒落したのに。なんでコイツもいるのかな」
「……」
そういうレイは珍しくおしゃれをしていた。
この年代の子に珍しく、レイは服とかに興味はない。制服でいいじゃんと言うが、それでは寂しすぎるのでウチの母さんが度々ショッピングに連れて行って、服を買っていた。
灰色のシャツにその上に長いレースカーディガン、そして極めつけは足を見せつけるようなジーパンミニ……正直、見とれていたのは内緒だ。
黙ってる綾波はウチの制服……そういえばアニメでもそうだが、服ろくに買ってなかったな。今度レイをなんとか説得して服買いに行かせるか。
「そ、そのぅ……い、いや! クルージングよ! 大航海を豪華な船で遊覧とか最高じゃない???」
「邪魔な奴らがいるんだけど」
「「ヒェッ」」
テンションが急降下しているレイを見て、俺はミサトさんとアイコンタクトを取る。
『今日のビールなしね』
『ご勘弁を!! お慈悲ー、お慈悲をぉ!!』
『はぁ……今度食い放題ね』
そうアイコンタクトを手早く終わらせると、レイの頭を撫でる。
「不貞腐れんなレイ、いつでも行ってやるからさ」
「……ふん、そんなのじゃ騙されないから」
頬をふくらませるレイの頭をなで続けると徐々に笑顔が戻ってきて……そしてまた急降下した。
レイを撫でていた反対の手を綾波が握っていたからだ。
「……あ、あの綾波さん?」
「……温かい」
「コイツッ!!」
「あぁ、見ろよ!!」
レイが声を荒らげたタイミングでメガネが声を上げる。
その声に、ナイスゥ!! と思ってレイを抱き寄せて窓ガラスを見る。
ゆでダコのように顔を赤くしたレイを見て、よし!! ごまかせた!! とメガネに初めて感謝する。
「ケンスケ、ありゃなんや」
「わかんないのかよ! 空母と戦艦の大艦隊さ!! うひょぉ!!」
「……レイ見えるか」
「う、うん……うん」
ケンスケが叫び声を上げるのも無理はない。
今ではほぼ出番がない戦艦、空母+護衛艦の大艦隊がたった一機のエヴァを運ぶために使用されているのだ。
壮観ではあるが、運搬作業をしている人たちは面白くないだろうなとは思う。
そらエヴァの一機や二機、おもちゃ呼ばわりしたくなるわなぁと薄れてきてる原作のセリフを思い出す。
「着艦準備に入ります。みなさんシートベルトを閉めてください」
「おっす、お願いしまーす」
シートベルトを閉めてしっかりと座ると数分ほどで着艦する。
安全確認をしたのち、 オーバー・ザ・レインボーの飛行甲板へと出る。
照りつける太陽とズラーッと整列してる艦載機におぉっと声を出す。
「男のロマンここにあり!! うっひょぉおおおお!!」
あのバカと同じ感想を覚えてしまったのは痛手だが、まぁ、浪漫で間違いないだろう。
はしゃぐケンスケを見て、周りのパイロットや整備兵は柔らかい笑みを見せる。まぁアレだけはしゃげば悪い気分はしないだろう。
……まぁ、一緒のこっちはかなり恥ずかしいがな!!
「すごい風だね……髪、まとめないと」
「そら遮蔽物ねえからなぁ。トウジ、帽子しっかりかぶっとけよ」
「お、おう、あんがとシンジ」
ヘアゴムで髪をまとめるレイを見ながら、トウジの帽子をしっかりと被せる。
ったくミサトさんも海上なら、風が出てるとヤバイってこと言ってくれよなぁ。このままトウジの帽子が飛ばされると『アイツ』にひっぱたかれるし、レイの機嫌がさらに悪くなる。
だがキョロキョロと俺は辺りを見渡すが、やつが一向に来ないことに首を傾げる。
……あ、あれ? 確かここで初登場じゃなかったっけ? 弐号機のパイロットは。
「NERV所属の葛城ミサト一尉ですね」
「えぇ、案内役かしら?」
俺が辺りを見渡していたら、案内役の軍人だろうか? 物腰がやわかそうな青年がミサトさんと話していた。まぁ、これだけの船だから案内いなけりゃ迷うこと必須だしなぁ。
ふと周りから見られているのに気づく……まぁ、エヴァのパイロットが来る程度には噂広がってるのかもなぁ。
暴走するメガネの首根っこを引っ張って艦内を案内されるが、注意事項を受ける。
許可のない場所への立ち入りは禁止、港に着くまでは食堂にて待機してほしいとの旨を言われるが当たり前だわな、若干一名落胆してたが、カメラ回させてくれてることに感謝せいや。
「にしてもごっつー大きな船やなー」
「CVN-75 オーバー・ザ・レインボー! 全長330メートル、搭載艦載機数90機! 国連軍太平洋艦隊旗艦さぁ! まぁ、ビンテージ物だけどね」
「古いが戦えないわけじゃないだろ」
「……エヴァのパイロットにそう言って頂けると心強いですね」
案内役の青年が俺の言葉に反応するが、ぶっちゃけ継戦能力としてはオーバー・ザ・レインボーのほうが上だからな。
ATフィールドで攻撃を全て防げるだろうが、その前にアンビリカルケーブルに攻撃集中させられて旧劇の弐号機ルートだ。いや、暴走とかすりゃエヴァのほうが強いだろうがさ……。
「確かに就航から二十年経ちますが、まだ現役です」
そうして談笑していると案内役の青年が扉の前に立ち、入ってから敬礼する。
「失礼いたします! 葛城ミサト一尉以下五名をお連れいたしました!」
「ご苦労、下がっていいぞ」
ハッという声とともに青年が来た道を引き返し、代わりに俺たちは艦橋内部に入ると老年に入っているであろう男性がこちらを値踏みするように見てきた。
オーバー・ザ・レインボーの艦長とその傍に控える副長だろう……確かそうだったはず。
「NERV戦術作戦部作戦局第一課所属葛城ミサト一尉。こちらが身分証となっております」
ミサトさんが敬礼しながら、艦長に身分証を見せる。
それを見た艦長は鼻で笑う。
「ボーイスカウト引率のお姉さんかと思っていたが、それはどうやらこちらの勘違いだったようだな」
「ご理解いただけて感謝いたしますわ、艦長」
見えない火花が散るのが見える。
まぁ、気に入らないのはわかるが随分露骨だなぁと思ってしまう。
ただ、輸送艦の艦長ならまだしも戦闘艦、それも空母の艦長ならプライドが許さんだろう……が、使徒の攻撃能力見てからほざけと、実戦を経験した俺は思う。
空母の攻撃能力で使徒が残滅出来ると思うなら思い上がりだし、縄張り争いだとするならくだらない。
「万一の事態に備えて、われわれ太平洋艦隊が護衛しておる。いつから国連軍は宅配屋に転職したのかな?」
「これで使徒に勝てるなら、俺もレイも元いた場所に帰ってるよ」
ミサトさんと艦長の会話で苛ついていた俺は、思わず口を開いていた。
艦長がミサトさんではなく、俺を見る。
「ほう、エヴァのパイロット……だったかな? 君の活躍は常々聞いておるよ」
「第3新東京市を最初に襲った使徒、アレの被害知らないわけじゃないだろ」
どうかしてたと思う。
正直、俺は自分の無力さに苛ついていたのだ。
この艦隊にはもうすぐ使徒がやってくる。何度も言うが俺に出来ることはない。
ただ沈む船を見て、死ぬのを指くわえて見てるしか無い……。
罪悪感でどうにかなりそうだった。
「確かに聞いておる。だが、我々の練度は――――」
「練度とか、そういう問題じゃない、ATフィールドを中和できなきゃ使徒は倒せない」
「……なるほど? 君は三体の使徒を倒してきたスペシャリストだから我々に意見できるというわけか」
「そういう言い方ッ!!」
「シンジくん! ……頭を冷やしなさい。艦長、パイロットが失礼をいたしました、申し訳ありません」
頭を下げるミサトさんを見て、俺は艦橋から飛び出す。
「あ、おい! シンジ!!」
「シンジ!?」
「三上くん」
みんなが呼び止めるが、俺は来た道をがむしゃらに引き返し、息が切れた場所で立ち止まる。
そして壁に拳を打ち当てて絞るように声を出した。
「ちっくしょう…………ッ」
拳の痛みと情けなさで視界が歪んだ。
「へえ、情けないのね、ロストチルドレンって」
ハッと誰かの声が聞こえた。
俺は顔を上げると、そこには黄色いワンピースを来た少女が立っていた。
「……お前は」
「名前も知らないの? さっすが英雄さんね」
こちらを睨みつける彼女に、俺は目を離せない。
怒りだ、圧倒的怒りが俺をその場に縫い付けていた。
少女はゆっくりとこっちに歩いてきて、鼻先まで近づくと静かに言う。
「惣流・アスカ・ラングレー……あんたみたいなパチもんパイロットとは違う本物のエヴァパイロットよ」
そう言ったアスカは、大きく拳を振りかぶって俺の頬に――――
○○○
「シンジ!! み、ミサトさん僕追いかけます」
「レイちゃん、お願い……」
ミサトはレイにそう言うと、レイは一度艦長を睨みつけるとシンジの後を追うために走っていく。
場の空気が重くなり、艦橋内をはしゃいでいたケンスケは動きを止める。
ミサトは冷静、そう冷静に艦長の行動を咎める。
「彼はまだ十四歳です。発言には気をつけてください」
「気をつけよう。だがオモチャ一つにこの数の艦隊はやりすぎだよ」
「そのオモチャに我々は助けられているのです……私達NERVのやり方に賛同しないのは結構、ただパイロットを侮辱することだけはお止めください」
艦長はミサトの言い分を静かに聞くと、帽子を深くかぶり直し、表情を見せないようにする。
「……あぁ、覚えておこう」
「ではサインをお願いします」
ミサトは書類を艦長にわたすが、艦長は首を振る。
「まだだ、新横須賀に着くまでは我々が責任を持って届ける」
「……縄張り争い、というのであれば国連軍に正式に抗議いたします。我々が争っている暇はないんです、艦長」
ミサトの言葉に、艦長はまたしても首を振る。
「我々の意地だよ、葛城一尉……NERVなら有事の際に強引にやれるだろう?」
「出来ます。しかし、それをすることでパイロットに負担をかけるのであればしません。……それがまだ守るべき子どもたちを戦わせている、我々の精一杯の贖罪ですから」
「見ないうちに立派になったな、葛城」
その声にミサトは振り向き、驚愕する。
そこにいたのは加持リョウジ……ミサトの元カレであった。
よっ、と片手を上げて軽く挨拶をする加持に艦長は厳しい声を上げる。
「加持君、君に入室許可を与えたつもりはないのだが?」
「コレは失敬、昔なじみが来ていたもので……葛城、外で待っているぞ」
それだけ言うと加持はひらひらと手を泳がせて、艦橋から出る。
ミサトは口の端をピクピクと動かしながら、一つため息をついて艦長に向き直る。
「では弐号機の運搬はそちらに任せます。万が一の際、くれぐれも意地を張らぬことをお願いいたします……我々大人が争っていては、勝てるものも勝てなくなりますから」
ミサトは書類が入ったバインダーを、わかりやすく音を立てながら閉じる。
ミサトの脳裏には、一週間前のラミエル戦のことがあった。あそこで自分がもっと言ってればあそこまで無茶させずに済んだ、その後悔だけが募る。
だからこそ、
だがもしも子どもたちの邪魔をするなら、強権を振るわざるを得ないとミサトは覚悟していた。
一度敬礼し、ミサトは無言のまま縮こまっていたトウジとケンスケ、綾波を連れて艦橋から出ていく。
それを見届けた艦長は、艦長席に体を預けると自嘲気味に笑う。
「大人、か」
「青いですな」
年老いた艦長と壮年に差し掛かっている副長に、ミサトの行動は子供のように見えたが……先程の言葉に艦長は恥を感じなかったわけではない。
本気で心配していたのだ、戦闘のプロである自分たちを、たった十四歳の子供が。
それにプライドが傷つけられた、と言えば大人気ないだろう。
「真っ直ぐな少年です、なるほど春本一佐が気にいるのもわかる」
「……あぁ」
春本というのはラミエル戦で独断で、一部部隊を率いて参加した軍人のことだ。
彼は独断専行、部下の殉職等の罪で査問委員会に呼ばれていた。
だがその間に、どこから聞きつけたのか副長に電話をかけたのだ。
少年が命をかけて戦っている、と。
「あんな少年が血反吐を吐きながら、まだ戦うんです」
「時代は変わった……ということかね?」
「いえ、繰り返してるだけです。セカンドインパクトの後から我々大人は子どもたちに何もしてやれなかった」
懺悔をするような言葉に、艦長は何も返さない。
ただポツリとつぶやく。
「
「……どうでしょうか? 一部国連軍は、前回の戦いでNERVとの共同戦線を約束したようですが、戦自研もですがね」
「……副長、ワシらは軍人だ。間違っても子供に頼ることがあってはならない」
そう絞り出す艦長の言葉に、副長は頷く。
それは軍人としてのプライドだった。そして、セカンドインパクトを止められなかった世代としての贖罪でもある。
艦長は古ぼけた写真を取り出す。
まだ髪などが白くない艦長が子供と女性と一緒に写っていた。
「あの子が生きてれば、ちょうど葛城一尉くらいだったかな」
「……艦長」
副長が同情する声色で話しかける。
セカンドインパクトで失ったのは子どもたちだけではない。大人たちも何かを失っていたのだ。
そしてそれを引きずって十五年経ち、ツケを子どもたちに払わせていた。
「……老いたな」
「でもポンコツではない、そうでしょう? 引退するにはまだ早いですぞ、艦長」
「あぁ、そうだな」
ほほえみ合う二人は業務に戻る。
視点は艦長たちからミサトと加持になる。
トウジとケンスケと綾波をシンジの後を追わせるために先に行かせる。
綾波もわかりにくいが、それでも心配そうにしていたのがミサトには意外だった。
加持と二人きりになり、どう会話したら良いのか決めあぐんでいたミサトに加持は話しかける。
「驚いたよ。聞いてはいたが、ちゃんと保護者やってんだな」
「あんたこそ、どうしてここに?」
「お前とおなじ、お守りだよ……まー、ちょっとヤバイんだがな」
加持は苦笑するが、ミサトはジト目で見る。
「アスカね……あの子ならこっちに来そうだけど」
「アイツね、ロストチルドレン……三上シンジくんって言ったか、彼を意識してる」
加持の珍しく真面目な顔に、ミサトは眉をひそめる。
ミサトはアスカと面識がある、ドイツ支部に居たとき、神童と謳われた惣流・アスカ・ラングレーを知らないわけがないし、向こうから年が近いという理由で話しかけられたりした。
だが意識してるというのはなんだ? 男と女? 違う、だったら目の前の男はかなり茶化すはずだ。
「何があったの?」
「……ロストチルドレンが気に入らない。最初は癇癪だと思ったんだよ」
ほら、彼女の努力は知ってるだろ? と加持が言うとミサトは思案する。
アスカは天才であった、運動、勉強、全てにおいてトップで有り続け、飛び級で大学まで卒業した。
良く言えば負けず嫌い、それがミサトが知っているアスカだった。
「おそらくサードならここまでアスカは意固地にならなかった。サードは碇司令の娘、そう逃げ道を作ることが出来た」
「……シンジくんはただ巻き込まれた、いや踏み入ってしまった一般人……待って、そういうことなの?」
「お察ししたか? あぁ、そのとおりだよ。アスカはシンジくんを恨んでる、七年に及ぶ自分の努力をあっさり塗り替えた存在としてな」
ミサトは加持に詰め寄る。
「どうしてそれを伝えなかったのっ!!」
「……伝えてどうなる?」
冷たく突き放すような言葉にミサトは激高しそうになるが抑える。
ここで怒ってもしょうがない、むしろ仲裁に入らなければ……万が一、碇レイと一緒にいるときにあったら――――大惨事は免れない。
「アスカはどこに?」
「知らん」
「知らんじゃないわよつっかえないわねえ!!」
「いや、俺も目を光らせてたつもりだったんだがいつの間にか消えてたんだよ、俺の失態だ」
謝る加持にミサトはため息をつく。
本気で怒りたいが、まずはシンジだと優先順位をつける。
「案内しなさい。最悪の事態になる前に」
「は? 子供同士の――――」
「レイちゃんがヤバイのよ!! それにシンジくん、気にしてないように見えて、前回の使徒戦で殉職者が出たことを気にしてる、いつもならあんなんじゃないのよ」
真剣なミサトの表情に、加持は驚いていた。
加持の知る葛城ミサトというのは、ここまで積極的ではなかった。酒に逃げ、自分に逃げ、逃げ続けていた女性だった。確かに芯が強かったが、それでもここまでじゃなかった。
加持はその横顔に見惚れて……頭を振りかぶる。
思春期のガキか、俺はと自嘲する。
加持は気持ちを切り替えると歩き出した。
○○○
碇レイは走った。
空母の中というのは複雑だ。来た道を引き返すだけだったが、本当に大丈夫かと思うほどシンジの姿は見えなかった。
「シンジ……ッ」
僕のせいだと、レイは自分を責める。
ラミエル戦で、レイがやったことは引き金を引いたくらいだ。
そう、たったそれだけだった。
あとは全部シンジがやってくれた。そしてその過程で生命が失われた、レイの責任でもあるがレイ自身はどうでも良かった。
自分とシンジさえ生きていればそれでいいのだ。
だけどシンジは違った。
他人の死に心を痛めていた――――その事実にレイは嫉妬した。
僕の心にはシンジしかいないのに、シンジには他の人が入る余地がある。
あの
シンジの心が欲しかった、全部全部全部、シンジの全てをレイは欲しかった。
僕だけを見て、僕だけを思って、僕だけに優しくしてほしい。
絶対に捨てない事はわかっている、だがそれだけでは足りないのだ。
シンジの手がほしい、シンジの足がほしい、シンジの心臓がほしい、全てが欲しい。
欲しくて欲しくてたまらない、絶対に裏切らないという保証が欲しい。
「シンジ……ッ!」
似合わないおしゃれだってする、ご飯だっていっぱい作る、恥ずかしくても一緒に寝る。
本当なら隠れてやっている彼のアレも手伝ってあげたい。
だけど嫌がると思うし、
だけどシンジの全てを手に入れるなら何でもするとレイは誓っている。
全部がほしい、彼の全てが自分になるように……
「あっ、シンジ!!」
見慣れた後ろ姿が見えた。
レイは飼い主を見つけた犬のように走っていくが、唐突に走るのを止めた。
誰かが前にいる。
シンジの直ぐ側にいて、その人物は大きく手を振りかぶるとそのままシンジの頬を叩く。
瞬間、レイの思考が赤く染まった。
ミル65Dは本作オリジナルです。アマプラでほんへみてたけどどー見ても、SSの人数はいらんので少し大型化した機体という形で登場してもらったゾ!
オーバー・ザ・レインボーの艦長、海の男ってプライド高いよねみたいな感じな気がするが、セカンドインパクト後の紛争とか考えると地獄を見てきたんだから、そらプライド高いし修羅場くぐり抜けて来たって自負あるよなって思う。まぁ原作だと頑固爺って感じしかしねえけどな!! 第三使徒の攻撃性能知ってるなら艦隊が少なすぎるゾ。
ちなみに綾波ねじ込んだのはこっからながーく活躍しないから、以外と綾波って序盤ヤシマ作戦くらいであと何してんのかよーわからんので、うちではポカポカするシンジくんの後ろにひっつく感じになりました。
あとアスカがここまでシンジくんを憎むのは、ただの一般人だから。今までのうのうと生きて、偶然乗れて、そして結果を出し続けた。じゃあ自分の人生ってなんだったの? ママに言われて努力して勝ち取ったら、一番欲しかったものが無くなって、でも私にはコレしか無いからと努力して、誰も私には届かないはずだったのに、なんであいつは私のほしかった物を持ってるの? なんでそんな生き方でパイロットになれたの、そんなの……
ほんへ完結後、ifストーリーやその後の話とか見たい?
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いいゾ~これ(両方ともIKEA)
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(ifストーリーだけ)INしてください?
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(その後の話だけ)はい、よういスタート
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どうしてやる必要あるんですか?(現場猫)