中学二年で死ぬから美少女とフラグ立てたらTSした原作主人公だった件について 作:re:753
正直、精神が割とギリギリだけどもう知らん、ランキング? 知るかバカ! 俺は俺が書きたいエヴァ書いて喜んでくれる人がいる限り止まらねえからよ!! だからよ……正直止まりたいし、投げ出したいけどここまで来たらもう意地や。
最後まで書いて神話になってやる(ガンギマリ)
とりあえずホント20日から感想返信に添えてるけど返信おそくて本当に申し訳ない。
あと誤字報告も毎度毎度アリアトナス!
『エヴァ全機発進準備完了よ』
「シンジ、行けるみたい」
「……了解!」
未だに電源が復帰しないため、国連軍から借りた短距離通信用のトランシーバーから、赤木さんの声が聞こえる。
ちなみにレイは間に合わせだが、俺の右横に括り付けられた補助席に座っている。
作業員の皆が手動で第一ロックボルトを外し……いや、斧でぶっ壊してるわ、アレ。
『ロックボルトは外れたけど拘束が外れてないわ!』
『損害は無視して構わん。各機実力で除去し、出撃』
「嫌いじゃないぜ!! その指示!!」
原作では知ってたが、実際やるとなるとちょっとワクワクする俺がいた。
エヴァを起動し、拘束に手を当てると力任せに……とは行かない。万が一大きく破損させてしまえば周りの作業員に被害が出てしまう。
退避したとはいえ、倒壊しましたなんてやらかしたら一発アウトだろう。
大胆に、そして慎重に拘束を押し出してエヴァを一歩前に進めて停止する。
このままだと内部電源が切れてしまうため、いつぞや赤木さんが言っていた非常用バッテリーをエヴァの肩部拘束具に装着させるためだ。
これも手動でやってくれるが、ゲンドウが汗かきながら頑張っている姿をレイは複雑そうに見ていた。
「レイ、大丈夫か?」
「……うん、大丈夫だよ」
全然大丈夫そうには見えないが、敢えて何も言わなかった。
肩に何かが装着される感触がし、内部電源の表示が『非常時 30:00』となる。
『全員聞こえるかしら? 緊急時バッテリーだけど全力稼働ができるのはおおよそ10分。一応戦闘用には作ってあるけど実戦で使うのはこれが初めてよ、なるべく被弾は避けて』
『いつもどおりのぶっつけ本番でしょ、慣れたわ』
『使徒は?』
『第3新東京市の山間部よ、国連軍のレーダーで確認済み。いいかしら? では全機発進!』
珍しい赤木さんの発進コールを聞きながら、俺達はエヴァを動かす。
だがいつもの射出口ではなく、エヴァの部品、武器などを入れる搬入口を匍匐しながら移動する。
エヴァが徒歩で出撃することを想定してなかったんだろうが、想像以上にシュールだなコレ。
『かっこわるーい!!』
「つべこべ言わずに動く!!」
「動かしてるのは俺だが……なっ!!」
閉まっているシャッターを殴り壊して、斜行エレベーターを乗り越えてまた移動していく。
原作ではロッククライミングのように這い上がっていたが、今回は本部直上ではなく、使徒の進行速度を計算して一番近いであろうと予測される位置から出ることになった。
リツコさんがソッコーで書き上げたのを見て、天才ってすげえなと改めて思う。
『にしても武器がパレットライフルだけなんて』
『他の武器、全部ロックされてるから……』
「なんとかするしかねえだろ」
武器類は偶然整備中だったパレットライフル、あとは別の場所に保管されており、取りに行く時間も惜しいため、それだけ持って出撃したのだった。
まぁ、相手はあのクモみたいな使徒だ。
ATフィールドを中和して、パレットライフルの一斉掃射で終わる。
そんな甘い考えが吹き飛んだのは、地上に出て使徒を視認したときだった。
『見えた! ……って何よあれ!?』
「今までの使徒と形状が違いすぎる」
「オイオイ、マジか」
冷や汗が垂れる。
山から出てきたのは四本脚の雑魚使徒ではなく、新劇場版の冒頭に出てきた名前がない使徒。
ヤバイと俺は本気で焦る。
冒頭で瞬殺されたとはいえ、あの使徒は強い。仮面の形状が変化し、ビームと先が尖った触手? みたいなのを伸ばして、空中から飛び込んできた弐号機を迎撃。偽装コアが破壊されると本命のコアを回転させて再度形態変化と……ぶっちゃけ空中から瞬殺しないと相当苦戦するであろう使徒なのだ。
おまけにこちらの武器はパレットライフル一丁に、プログナイフのみというどう考えても武器が足りない状況だ。
『コアは……仮面の下、か。くそっ、パレットライフルじゃ集弾性が悪くて狙撃が難しいわ』
『よじ登って……ッ!?』
使徒の仮面が急速に変化して、十字架のよう形になり中心に光が見えた。
何も言わずに俺たちは、その場から転がるように退避する。
次の瞬間、さっきまでいた場所に光の十字架がそびえ立つ。
『チィッ!! エヴァのことを脅威だと認識してる!』
「どうするシンジ!?」
「……突っ込む!! アスカ、お前は上のコアを狙い撃ってくれ。レイは弐号機の盾役! 俺は撹乱するからよろしく!!」
とりあえずどさくさに紛れて、まだ地上に近いコアを破壊するために接近する。
『ちょっ!? バカシンジ!! あぁもう!! エコヒイキ! バカの言う通りに!』
『了解』
「シンジ、勝算は!?」
「ない!!」
勢いよく返事をして、左肩からプログナイフを抜き放つ。
接近する俺を脅威だと思うのか、再び仮面の形状を変化させた使徒は連続してビームを発射するが追尾性はそこまで無いのか、走っていれば被弾はしない。
背後に爆風を感じるが、このまま突っ込む!!
「レイ、歯食いしばってろ!!」
「ッ!!」
俺の言う通り歯を食いしばるレイに、微笑みつつ、俺は回避と近づくことに集中する。
使徒はビームでは埒が明かないと判断したのか、今度は黒い槍状の触手を俺に向けて射出する。
「くっ!?」
『三上くん……!!』
「来るなっ!! アスカの盾になってろ!!」
綾波の焦る声が聞こえるが、来ないように大声を出す。
多少追尾してくるが、避けられないほどではないし……今はレイが乗ってんだよ!! 力貸せオカアサン!!
そう願うと、バキン!! と顎の拘束具が外れる音がした。
複数の触手を体を捻ったり、プログナイフで弾きながら使徒へと前進し続ける。
機体をこするように触手が当たることがあるが、今の所被弾はない、いける!! そう思っていたとき、ハッと気づいた声を出したアスカの無線が聞こえた。
『バカシンジ!! 後ろっ!』
「ッ!?」
ほぼ勘と声掛けのおかげだった。
アスカの言葉を信じて、走りながらエヴァを無理やり横に回避させた。
一瞬前までいた場所に重なって触手が通過していくのを見て、冷や汗が出る。
アレに当たってたらどうなっていたか、わかったもんじゃねえ……じゃない!! 動かねえと!!
と考えを打ち切ってまた走り出すと、再度俺のいた場所に触手が突き刺さる。
「シンジ、近づけないよ!」
「安心しろ、俺は陽動だからな」
心配そうに声をかけるレイを安心させるために嘘をつく。
内心は焦っているがな。万が一、偽装コアをアスカが破壊してしまえば、アイツの本命のコアは空高く上がってしまう。
そうなれば厄介だ、パレットライフルじゃどうしようもなくなる……最悪ATフィールド攻撃って手もあるが、安定しないしな。どん詰まりってこういう事言うのかね。
『バカシンジ! バッテリーは!?』
「あと15分まで減ってる」
オマケに制限時間がドンドンなくなってるというおまけ付き、最高だな!!
全力で動き続けているせいで、バッテリーの残り時間の減りが速い。このまま全力稼働を続ければバッテリーが先になくなってしまうが……最悪暴走なんて手もあるが、くそっ、原作知識が役に立たねえ。
「シンジ!!」
「しまっ!?」
考え事をして気を抜いてしまったせいか、前から来る触手に気づかなかった。
こなくそっ!! と無理やり機体を丸めて前回り受け身のような体勢で転がって避ける。
そのまま起き上がるが――――あっ、ダメだコレ。
『シンジ!!』
『三上くん!』
四方八方から触手が俺めがけて飛んできていた。
回避する場所はほぼない。
走馬灯というやつだろうか、目の前の景色がゆっくりと流れていく。
レイが何か叫び、俺の体に抱きついてくる。
どうしようもない……そう考えたとき、飛来したミサイルが触手を迎撃した。
爆風と衝撃のおかげで触手の勢いが弱まり、プログナイフと腕の装甲でなんとか軌道をそらした。
飛行音が聞こえ、俺は空を見上げると複数の編隊飛行を行う戦闘機が見えた。
「な、なんだ!?」
『よう、エヴァのパイロット、生きてるか?』
戦闘機のリーダー的存在なのだろう、無線に渋いおっさんの声が聞こえた。
「し、支援に感謝します?」
『ハッハッハ!! これだけじゃないぜ?』
ドーン!! ドーン!!! と複数の破裂音がしたと思ったら、使徒のコア付近に砲撃が着弾した。
周りを見ると戦車や地対地ミサイル搭載の装甲車などがいつの間にか集まっていた。
『い、いつの間に?』
『騎兵隊の登場ってな。コレより国連軍第二方面軍はNERVとの共同戦線を行う! 全機ありったけ食らわせてやれ!!』
○○○
「どういうことだ!!」
「見ての通り国土防衛ですが?」
「そうではなく! 何故虎の子の戦車大隊や戦闘機すら参加しているのだ!!」
総括総隊司令部で軍高官が司令官に向けて怒号を浴びせていた。
周りは一瞬静まり返ったが、状況は待ってはくれない戦場へのオペレートなどを続けるため口を動かす。
怒号を浴びせられた司令官は無表情で、高官を見る。
「NERVの状況は聞きましたかね? 都市の電源が入らず、ろくな迎撃ができず、虎の子のエヴァも緊急時バッテリーでおおよそ十五分後には活動を停止する」
「だからといってこの数の戦力を投入するとはどういうことか!!」
「NERVが機能不全のため、万全を期すためです」
「全滅したらどう責任をとるのか聞いて――――ッ!?」
ダァン!!! と司令官が机を叩きつけ、高官を睨みつける。
「第3新東京市には満足にシェルターにも入れずにいる国民がいる!! 我々の責務は国民を守ることだ!!」
「NERVに任せればいいだろう!!」
「そのNERVから要請があったからです」
その一言に高官は目を見開く。
そうNERVからの要請、現在は作戦指揮官のミサトはエレベーターにて加持とともに閉じ込められているため、ゲンドウが指揮官となるがそのゲンドウからの要請だった。
高官は笑う。
「ふっ、あれだけ大口叩いておきながらいざとなれば頼るか」
「……納得して頂けましたかな?」
指揮官は荒ぶる感情を抑えつつ、ご満悦な高官を見る。
高官は席に座りながらタバコを吹かす。
「見せてやれ、我々の力をな」
「言われなくてもそのつもりです」
視点を戦闘現場に戻そう。
76式戦車、90式戦車、レオパルト2A7と現在展開できるほぼ全戦車がこの場には展開されており、使徒に向けて砲撃を開始していた。
『撃ちまくれ!! ただしエヴァには当てるなよ!!』
『そんなヘマするやつ、
砲撃手が軽い気分で言うがそのとおりだった。全車が神がかった砲撃精度でほぼ全弾を使徒に命中させている。だがATフィールドのせいで直撃は出来ずにいた。
砲撃手は笑いながら言う。
「出鱈目っすね!!」
「口動かす暇あったら撃ち続けろ!! エヴァを懐に潜り込ませるんだよ!!」
そんな会話が地上では行われていた。
空でも似たようなものだったが。
『エヴァパイロット、やつの気は俺たちが引く。走れ!!』
「だけど、戦闘機の旋回速度じゃ……」
『ここで命かけねえでどこでかけるってんだ!! 全機ミサイルを撃ち込みながら撹乱しろ!! いいな! 地上のガキどもに戦闘機の凄さを見せつけてやれ!!』
泣きそうなシンジの声に、編隊長は心を痛める。
本当に子供が操縦していたのかと。
戦闘機は旋回し、使徒を正面に捉えるとマーベリックミサイルの発射スイッチを押す。
編隊から放たれたミサイルは、使徒を捉えるがコレもATフィールドによって防がれる。
『くそったれ!!』
『隊長! 攻撃が来ます! ブレイク! ブ―――』
鬱陶しいと思われたのか、使徒の触手攻撃にて一機の航空機が貫かれて爆散した。
『イーグル3がやられた!!』
『全機回避運動だけに集中しろ!! やつの気を逸らせばいい!! 頼んだぞエヴァパイロット!!』
戦闘機が空を縦横無尽に駆け回る。
だが一機、また一機と落ちていく戦闘機の無線が初号機に入る。
『頼んだ――――』
『すまんやら―――』
「……ッ!!! 私達に任せておきなさいよ!!!」
無線は初号機だけではなく、弐号機、零号機にも入ってきていた。
このままだと犠牲が増える、見ていられない、そんな気持ちでアスカは前に躍り出て、走りながらパレットライフルを撃つ。
零号機もその背を追う。
「弐号機の人!!」
「私にはアスカって名前があんのよ、エコヒイキ!!!」
砲撃とともにパレットライフルの弾丸がコア付近に直撃する。
エヴァ三機が近づいたためか、中和されたATフィールドが一発のパレットライフルの弾丸が突き抜け、使徒上部にあった偽装コアを撃ち抜いた。
「『やったか!?』」
「まだだ!!」
シンジが叫び、初号機が走り出す。
偽装コアが撃ち抜かれ、体が崩壊しようとしていたが下部にあった球体を振り子のように回転させ偽装コアがあった場所に持っていくと、球体が赤く染まり、再活動する。
「下のほうがATフィールドが強固だと思ったら、そっちが本命なのね!!」
『まだまだやっこさんはやる気らしい。全機回避運動そのまま、ただし攻撃再開!』
編隊長の声に再び戦闘機が陽動と攻撃を仕掛ける。
一方戦車部隊は焦りと緊張に包まれていた。
エヴァに当てずに使徒を狙う。たった数ミリのズレも許されない繊細な調整と120mm砲が効かないという非現実的な光景に笑うしかなかった。
『昔ありましたよね! 怪獣映画で! こういうとき自衛隊とか軍って絶対添え物なんですよ』
『添え物だろうがなんだろうが、俺達は軍人だ。いいから引きつけろ! 添え物には添え物の意地ってのがあるんだ――――』
瞬間、話していた軍人ごと戦車が蒸発し、光の十字架がそびえ立つ。
戦闘機から、戦車に狙いを変えたのかビームが戦車下部に着弾し次々と戦車が消滅していく。
「撤退しろ!! このままじゃ全滅するぞ!!」
『エヴァだけに良い格好させられるか!!』
シンジが無線を通じて部隊に撤退するように言うが、編隊長含め誰も撤退しようとはしなかった。
そのことにシンジはイラつきと不甲斐なさを感じる。
戦闘機や戦車大隊が気を引いてくれているおかげで、初号機は使徒の近くまで来た。
だがそこまでだ、プログナイフ一本でどうするのか?
それに稼働時間も残り少なかった。
「シンジ、非常電源が切れたからパージするよ!」
『こっちもダメ』
『零号機も脱着します』
三機のエヴァのウェポンラックに装着されていた非常用電源が外される。
残り三分という表示にシンジは舌打ちをする。
『パレットライフル残弾少ないわ、どうする?』
『残り二分』
「……どうすっか」
「エヴァが飛べればね……」
レイがふとこぼした言葉に、シンジは両手をポンと打って閃いた。
「そっか、跳んじまえばいいのか」
『『「はぁ……?」』』
「時間ないから手短に話すぞ、弐号機、零号機で初号機をぶん投げろ、そして戦闘機の人たち、申し訳ないけど一機だけ貸してくれ!! 弁償はマダオがやるから!! 以上!」
シンジの初号機がUターンをして弐号機と零号機の下へと走る。
アスカは頭を掻きむしりながら何をしたいのか瞬時に理解し、綾波に叫ぶ。
『手を合わせて!!』
『何を?』
首を傾げる綾波にブチギレながらアスカは怒号を上げる。
『良いから手を寄越しなさいってのっ!!』
強引に弐号機は零号機の両手を掴むと手のひらを上に向けて、体勢を低くする。
アスカは猛然とこちらに向かってくる初号機を見ながら手短にシンジのやるであろうことを説明する。
『いい? 初号機がおそらくジャンプしてくるからそれを受け止めてあの使徒のコアに向けて腕を振り上げて!!』
『そこの組体操してる赤いののパイロット、戦闘機を一機貸してくれって言ってたがまさかだと思うが……』
『そのまさかよ。あのバカ、使徒のコアに辿り着くために戦闘機も踏み台にする気よ』
アスカは頭痛のする頭で編隊長に答える。
編隊長は悩む。馬鹿らしい、戦闘機の速度を考えているのか? アプローチをかけたところで成功する確率はほぼゼロに近い。
そもそも作戦とも言えない無謀な挑戦に編隊長は思わずため息を吐いた。
だが、現状エヴァの電源の残りと現在の戦力を考えたらやるしかない。
『俺が行く』
『隊長!?』
『一番練度のあるのが俺だ!! 安心しろ脱出するタイミングは間違えねえよ』
そう言うと止める部下たちの制止を振り切り、旋回して距離を取る。
アスカはその様子を見て、シンジに叫ぶ。
『失敗したら恨むわよ!』
『可能性としちゃその方が高いな!!』
『ちょっと!?』
『……三上くん、信じてる。アスカ……やりましょう』
その言葉に、シンジは一瞬言葉を失ったが、ニヤッと笑い返す。
アスカも似たような感じだったが、人形だと思っていた綾波が、ちゃんと感情を持った人だと理解したアスカは不敵に笑う。
「おう、任せとけ!! あとレイ!!」
「な、何?」
「俺を信じてくれ!!」
そう言うシンジに、レイは何をいまさらという風に苦笑しながら、精一杯の笑顔を送る。
「うん、信じてる」
その言葉でシンジは腹をくくった。
背後からビームやら触手やらが初号機に向かうが、その全てを回避し、初号機は両手を合わせている弐号機と零号機の元へと跳んだ。
『エコヒイキ!! 合わせなさい!』
『了解』
初号機の足が手のひらに乗る。
二人の手のひらに想像以上の重さと衝撃が伝わるが、なんとか受け止める。
そのまま息を合わせて初号機を上空に投げ飛ばすために、二機は力を込める。エヴァの重量と力で地面が割れる。
『どぉおおおりゃぁあああああああああああああっ!!』
『行って!! 三上くん!!』
そのまま投げ飛ばされた初号機は空高く跳ぶが、使徒の半分ほどの高さしか飛ばない。
ダメか!? とアスカは目を見開くが、そこに一機の戦闘機が突っ込んできた。
『
編隊長の操縦席のキャノピーが吹き飛び、操縦席ごと空に投げ出される。
戦闘機の速度を考えれば見てから向かわせないと通りすぎてしまう。
だが曲芸過ぎたのか、編隊長の戦闘機はエヴァの足元ではなく胴体付近をめがけて突っ込んでいく。
『『不味い!!』』
編隊長とアスカの声が重なるが、操縦者を失った戦闘機はそのままエヴァに突っ込み。残っていたミサイルに誘爆して大爆発を起こす。
見守っていた綾波や戦車大隊の搭乗員がつばを飲み込む。
黒煙が晴れるとそこには初号機の姿はなかった。
爆散してしまったのか? いや違う、初号機はさらに高く飛び上がっていた。
何が起こったのか端的に説明すれば、ATフィールドのちょっとした応用だ。
ぶつかる直前、シンジはATフィールドを張ってエヴァを爆風から守った。
そして張っていたATフィールドを掴み、そのまま足元に持って来た。そのままそれに飛び乗り、膝を曲げて更にジャンプ、今に至るということだ。
(せ、成功してよかった!!)
涙目になりながら、シンジは心の中で思う。
本来であれば跳んでいった先にある戦闘機を踏み台にして、某黒の三連星戦の白い悪魔よろしく飛び上がるつもりだったのに、想定とは違った方法で飛び上がることになった。
「シ、シンジ!!」
「け、計画どおり!! 何も問題なし! ヨシ!!!!」
もはやヤケクソであるが、初号機はそのまま体を丸めて回転しながらプログナイフを使徒のコアに向けて投擲した。
ギィンという音とともにプログナイフがATフィールドに阻まれるが、ここはシンジの想定通りだった。
「せいやぁああああああああああああああ!!!!」
「うぁああああああああああああああああ!!!!」
シンジとレイが叫び、初号機も吠える。
そして右足を突き出しての飛び蹴りの姿勢で初号機が突っ込んでいく。
プログナイフに初号機の脚が当たると、衝撃波が周辺に巻き起こった。
使徒のATフィールドは初号機を受け止められるはずであったが、徐々にATフィールドに罅が入っていく。
弐号機と零号機が共同で中和作業を行っており、敵のATフィールドはさらに弱体化していく。
罅が大きくなり、ATフィールドが粉々に砕け散る。
そのまま初号機の体が使徒のコアに突っ込んでいくと反対側を突き抜けて、地面へと落下する。
「あっ、これ止まりきらねえや」
「へっ? ってきゃあああああああああああ!??」
使徒のコアを貫通した初号機は、落下速度と使徒のコアの爆発の衝撃がプラスされて速度が加速した。
シンジは諦め、レイは叫びながらシンジにしがみつく。
最後の抵抗とばかりにATフィールドを張るが、戦闘終了の安心感に加えて、丁度電源が切れたため、初号機は地面に体勢を崩しながら激突し、まるで高所から落ちる人間のように転がりながら盛大に土煙を上げて地面を擦っていく。
そして山に激突するとギャグ漫画のように、下半身が突き出た形で山に突き刺さっている初号機がそこにいた。
『…………だ、大丈夫か?』
『あんの、バカシンジ!!』
戦車部隊の隊員が心配そうに弐号機に通信を送るが、アスカは知らないと言わんばかりに悪態をつくとフン! と顔を背ける。
弐号機も零号機もバッテリーが切れたので動くに動けなかった。
なんとも締まらない形で、NERVと国連軍の協力戦は幕を下ろしたのであった。
○○○
「……これは予想できたか? 碇」
「……」
ゲンドウは語らない。
電源が復旧し、設備点検と山に突き刺さった初号機、活動を停止している弐号機、零号機の回収に全NERV職員は奔走していた。
ちなみにリツコはまたもや発狂していた。
その中で冬月とゲンドウは発令所のいつもの場所にいた。
「本部への初攻撃がまさか人の手とはな」
「……」
冬月の言葉にゲンドウは決して口を開かない。
冬月はため息をつく。
「下手人は『鈴』か?」
「そうだとしてもやつには使い道はある」
ゲンドウは静かに答える。
サングラス越しの感情を読み解け無い冬月は再度ため息をついて言葉を発する。
「国連軍から文書が来たぞ」
「葛城一尉に一任する」
ヘブション!! と閉じ込められたエレベーターから出てきて、状況を説明されエヴァ回収に当たっているミサトはくしゃみをする。
彼女は結局二徹することとなった。
「しかし、碇。イレギュラーの影響で綾波レイすら変わってきているぞ。赤木くんももはやこちら側ではない、どうするんだ?」
「問題はない」
その言葉に冬月は厳しい視線を送る。
「……本当か?」
「あぁ、どれだけ足掻こうとも人の手では変えきれんよ」
それだけ言うとゲンドウは立ち上がり、エレベーターに乗る。
「委員会か?」
「あぁ、今回の本部襲撃の件だろうな……」
そういうと下がっていくゲンドウを見送り、冬月は目を細めて、モニターに表示されたレイを抱えながら降りてくるシンジの姿に、心の中で舌打ちをする。
「……どうにかせねばな」
そう冬月は呟いた。
どうやって倒すべ? ATフィールドなんご!!! というワンパターン戦法。
とりあえず一回書いたのだと犠牲が出すぎてシンジ発狂→レイが一緒に死のうよ→嫌です、カッチャマよろしくぅ!→暴走状態で力技で使徒撃破……と割とシリアスだったのでちょっとそれもうちょいあとの展開だゾと書き直しました。
あぁいいぞ、次は感想返信だ……。
ほんへ完結後、ifストーリーやその後の話とか見たい?
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いいゾ~これ(両方ともIKEA)
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(ifストーリーだけ)INしてください?
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(その後の話だけ)はい、よういスタート
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どうしてやる必要あるんですか?(現場猫)