中学二年で死ぬから美少女とフラグ立てたらTSした原作主人公だった件について 作:re:753
ランキングどうなってるかなぁ→日刊一位やで
( ゚□゚)ホ、ホ、ホ、ホアーッ!!! 壊れる、(ストレスで)作者壊れるわ! 視聴者さん許して。
でもほんとありがとなす! 何度も言うけどライブ感でダイナモ感覚! という感じで書くから許して……でもウレシイ……ウレシイ……(ニチニチニチニチニチ)
感想でゲンドウについて結構同情的で草生えるけど、大人になって見ると気持ち……わからんでもないんやなって。
「……知らない天井――――」
「シンジッ!!」
有名なセリフを言おうとして、抱きついてきたレイに邪魔される。
首しまってる、首しまってるから!!! あばっばばばっばばばっばばば。
とコントをしていたら、医者と看護師がやってきてレイを引き剥がしてくれた。
使徒に勝って生き残ったのに、幼馴染に絞め殺されかけるってどういうことなん?
軽い診察をするため、レイには出てもらい、ベッド上で問診を受ける。
「名前は」
「三上シンジ、年齢は十四歳、体重は……」
「冗談が言えるなら問題はないな。悪いがベッドを空けるために退院してほしい、即日でな」
「ウッソだろお前」
と早々と退院することになった。
まぁ、寝てる間にMRIなどで精密検査はしたがオールA評価、日常生活に戻っても大丈夫だそうだ。
その場で入院着から普段着に着替え、病室から出ると再びレイに抱きつかれた……この数日で何回抱きつかれたよ、俺。
「本当に心配したんだから」
「こうして生きてるからな。まぁ、二度と体験することはねーべ」
嘘です、三週間後に新しいのが来ますとは言えない。
流石にその頃には俺は地元に帰っているだろう。いや、エヴァに乗って使徒を倒したわけだからフォースチルドレンってことで待機させられるかもしれない。
どっちにしても今考えてもしょうがないことだ。
「もう、もう絶対に、絶対に乗らないでね」
「……もしもレイが乗るって言ったら、俺が乗るからな。あんなの、つらすぎる」
へし折られた左腕と撃ち抜かれた右目を擦る。
あの痛みは忘れられない。自分の痛みではないことはわかる、だがたしかに痛いのだ。
たった15%でアレ、40%は行くレイが乗ったらどうなるか想像するだけで嫌な気分になる。
「そ、そのことなんだけどね」
「すいません、通ります!!」
レイが何かを言おうとしたとき、ストレッチャーを押した看護師が通り過ぎた。
そのストレッチャーには全身を包帯で巻かれた少女がいた。
……『綾波レイ』、本来レイの名前は彼女だけのもののはずがなんの因果か、ここではレイが二人とか言うわけわからん状況になっている。
二人して運ばれていくレイ……分かりづらいな、綾波を見る。
彼女はじっとベッドの上から俺たちを見ていた。
ストレッチャーが過ぎ去り、俺とレイは顔を見合わせる。
「あの娘、凄い怪我だったね……大丈夫かな?」
「大丈夫だろ、多分」
そういえば、レイがエヴァに乗るのを拒否しなかったから、というか俺が無理やり割り込んだから、綾波を見るのがここが初めてになるのかとぼんやりと思う。
あのときのシンジくんかっこよかったなぁ、嫌がりながらも女の子のために戦う……ホント、後半の展開なかったら熱血系主人公だったかもしれんのにな。
「気になるの? あの娘」
「へっ?」
低い声でそう言われて、思わず呆けた声を出してしまった。
気になる? まぁ確かに気になるが……んー。
「いや、重傷だから気になったは気になったけどさ」
「……顔立ち良さそうだったもんね」
ムスーっとするレイに、思わず苦笑する。
ホント、昔と違ってコロコロ表情を変えるようになったなぁ。
まぁ、原作からして俺は綾波よりもアスカ派だからどうでもいいっちゃいいのよなぁ。
「あぁ短髪が好みなんだ」
「黒髪ロングに勝るものはないってソレ一番言われてるから」
そんなふうに雑談しながら、俺達は病院のロビーへ向かう。
お医者さんから「葛城ミサトさんが迎えに来るから、ロビーで待つといい。あとこれは奢りだ」と、ジュースが買えるお駄賃をもらえた。
ロビーに着いた俺はそれでジュースを買い、ロビーに座る。
周りは怪我した人や面会の家族でごった返していた。
この中に、原作でシンジくんをぶん殴った鈴原トウジの妹ちゃんもいるのかなぁと思いながら、ジュースを勢いよく飲み干す。
二次創作ではよく妹ちゃんを助けようとするが、俺には無理だった。
無我夢中でエヴァに乗り、何も出来ず転倒、結局は原作と同じように暴走してなんとか倒せたのだ。
助ける余裕なんてない……ないんだが。
「お母さん大丈夫だよね?」
「主人が怪我をして、えぇ、シェルターは安全と」
「ったく、なんなんだよ。なぁにが要塞都市だ」
もっと出来たんじゃないかと、ため息をつく。
原作より、病院が混んでいるような気がする……俺の戦い方が悪かったんだなと思う。無我夢中だったとはいえ、何度も叩きつける必要はあったのか、そう、思ってしまう。
エヴァで戦うなら、覚悟しなきゃいけないことだ……だが原作でも大勢の人が死んで、住処を奪われたんだろう。描写はなかったが、レリエル戦に巻き込まれるとか想像したくないな。
そんな俺を気遣ってか、レイは肩に手を置く。
「シンジが戦ってなかったら、今こうしてないの。僕も、ココにいる人達も」
「……だがな」
「気にしちゃ駄目、シンジは凄いことをした、今ソレでいいじゃない」
レイの言葉にうつむきながら聞いてるふりをして、俺は現実逃避気味に別のことを考える。
本来、俺みたいなやつはエヴァを動かせないはずなのだ。まぁ、漫画版では綾波が動かしていたが、基本エヴァの中の人、レイのお母さんである碇ユイさんは息子、いやここでは娘を守るために乗せる。
そもそも母親がいる俺がエヴァを動かせた理由がわからない。
エヴァの操縦資格は14歳で、母親がいない子供に限る。例外はあるがこれが原則のはずだ。
だが母親がいて、固有パルスのパターンも近くない俺が初号機を動かした、この事実が解せない。
それにあのとき、俺は間違いなく碇ユイさんと意思疎通が出来ていた。
……なんで? その言葉しか出てこない。
レイとは幼馴染で、
まぁ、心当たりがないわけではない。
(俺の名前がシンジ、だから、とか?)
男ならシンジ、女ならレイというのは有名な話だ。
だが――――
(んな理由で乗せるか?)
だからこそ解らないというしか無い。
そう思考してると肩を叩かれる。
「聞いてる?」
「聞いてない」
コン! とレイが持っていた缶ジュースで頭を叩かれる。
「聞いてよ、とりあえず僕はこっちで住むらしいんだけどその……」
「三上シンジくん、君もこの第3新東京市に残ってもらいます」
「……お疲れ様です、ミサトさん」
ちょうどいいタイミングでミサトさんが来た。
残ってもらう、ってのは……まぁ、そうだろうなぁ。
「拒否権は?」
「ないわね、あなたは機密を見てしまった上にエヴァを操縦できてしまった。マルドゥックが見つけてきたチルドレンでないのにも関わらずね」
まぁ、マルドゥック機関なんて存在してないんですがね、ミサトさんと心のなかで思う。
拒否権ないどころか病院で寝かされたままバラされなかっただけマシだと思う。ゼーレのシナリオに登場しないフォースチルドレン、かな? ……ほんと暗殺されないか心配になってきた。
そんなことを極力顔に出さないようにしていたら、硬い顔をしたミサトさんが口を開く。
「碇司令がお呼びよ」
「レイに対してなんか言ってた?」
ミサトさんにそう聞くが、口の端が動いた程度でソレ以上はなんの言葉も出てきてない。
昨日アレだけ啖呵切ったが、ゲンドウという人物は嫌いではない。
不器用なのだ。ユイという光を失って、子供に自分では接することが出来ないと捨ててしまった。
心の底では子供が好きなのに、生来の性格で上手く接することが出来ない。アレだけ会わない期間が多かったのに、シンジくんが父親に認めてほしかったのは、ただの親であっただけでなく、きちんと子供と接する彼もいたに違いない。
……まぁ、実際にレイの状況見たら一発ぶん殴らなきゃすまないけどな!!
「……レイちゃんもお父さんと――――」
「必要ありません」
絶対零度の言葉が隣から聞こえて、心底身震いをする。
性別の違いか知らんが、レイは原作ほど父親に固執していない。俺という友達がいたせいかも知らんが、原作でシンジくんが破り捨てた手紙も、そのままで持ってきていた。
「でもシンジが行くなら僕も行きます、駄目ですか?」
「え、えぇ、いいと、思うわ」
レイの雰囲気に押されたのか、引き気味で頷くミサトさんにため息をつく。
俺たちは表に止めていた車で、NERV本部に向かった。
○○○
「今回のことは不問には出来ない。貴様はエヴァのパイロットになるしかない」
「碇……すまんな、だが選択肢もないのは事実だ」
アニメでよく描写されていたゲンドウの部屋で、冬月さんとゲンドウの三人で面談をしていた。
ちなみに外で、ミサトさんとテンションが地の底まで下がったレイがいる。
ちなみに上記の一言は、開口一番のものだ、口下手すぎぃ!!
「ミサトさんにも言われましたよ、拒否権はないって」
「そうだ、本来貴様は関わるはずがない人間だった。エヴァを動かせなければ禁固刑もあり得た」
すいませんちょっと塩、塩対応すぎへん???
あのときもそうだが、なんかゲンドウの対応が原作よりも露骨すぎる気がする。
まぁ、ゼーレとのシナリオが粉砕されてる最中だから苛立ってるのかもしれない。
「俺の両親への説明は」
「無論するとも。だが細部までは言えないし、君は状況が終わるまで両親とは会えなくなるがね」
すっげー人権侵害だゾと言えるわけもなく、俺は頷く。
てか状況終わるまでってそれ一生会わせない気やんけ!! 言えないけどさ!
「IDカードは追って支給する、下がっていいぞ」
「……レイと会わないんですか?」
ミサトさんに聞いたことと同じことを言う。
ゲンドウはレイとは会わなかった、部屋の前に冬月さんがいて、入ろうとしたレイを止めたからだ。
俺の言葉にゲンドウは何も言わず、いつものポーズでじっと俺を見ていた。
話す気あるわけないよなぁと思いつつも、言いたくなるのはおせっかい焼きの特権だ。
ただ、ゲンドウの目に憎悪、みたいなものが見えたのは気のせいだろうか。
「親子なんだから話し合えよ……レイがどんな状況だったか、知らないわけじゃないだろ」
「…………」
何も言わないゲンドウを俺もじっと見るが、ここにいても埒が明かないと早々とため息をし、会釈して歩いていく。
「パイロット、一つ聞きたいことがある」
扉の前まで行った俺に、ゲンドウが声をかけてきた。
「……貴様はレイのために命を捨てられるのか?」
「…………」
ゲンドウの一言に、俺は言葉を詰まらせる。
死んでもいい、そう思って生きてきた。後悔がないように、後悔しないように精一杯生きてきたつもりだ。
俺が今日まで笑って暮らせたのは、レイのおかげだ。
……答えは、一つしかないよな。
「どうしようもなくなったら、俺は捨てるよ。レイには生きていてほしいから」
原作主人公、そのTS。
そう思うには思い出を重ねすぎた。
原作でひどい目にあったから、親と離れ離れとか、そういう同情心じゃない。家族を守りたいという家族愛のようなものが、俺に芽生えていた。
だから、その時が来たら俺は命を捨てるさ。
エヴァに乗り、戦う。
「……そうか」
そんな一言のみで、ゲンドウは再び沈黙する。
隣にいる冬月さんは、苦笑しながらこちらに出ていっていいぞ、とジェスチャーしてきた。
俺はなんとも言えない感情に苛まれながら、足を踏み出した。
すると扉が開き、レイやミサトさんの顔が見えて一息つく、息が詰まるよ全く。
「シンジ、あいつに何かされなかった?」
「なんも? そういえば俺ってどこに泊まればいいんだ?」
「あぁ、それなんだけどちょーち許可取って二人共私の家に住むことになったわよ」
エッ、と俺とレイの声が重なる。
いや待って、なんか展開速い、速くない!? 確かこの後くらいに強面そうな声のあんちゃんに住処言われて、その表情に不服なミサトさんが強引に住まわせる展開だったようなじゃないような?
でもアレも演技で、シンジくんとの同棲は既定路線だったみたいな話も見たことがある。
「二人共未成年だしね、監督者は必要でしょ?」
「住むスペースあるんですかね?」
原作のあのゴミ屋敷を思い出す、がむちゃくちゃ忙しい社会人、それも国際公務員という激務の中であれだけで済んでるとしたらマシだろうと今にして思う。
俺の言葉に目をそらすミサトさんだったが、それをごまかすように笑う。
「さーて歓迎会&祝勝会で今日はパーッとやりましょうか! 特にシンジくんは何も食べてないからお腹減ってるでしょ?」
「腹ペコですわ」
グーと鳴るお腹を抑える。
こちとら思春期真っ盛りの男子中学生だ。昨日からまともな物を食べておらず、ちょっと気持ち悪くなっていた。
「し、シン、シンジはいいの? ど、同棲に、なっちゃうよ!?」
「いや、レイ、お前ウチに何度も泊まりに来てたというか中学生からはほぼウチの子になってただろ」
キョドりながらそういうレイに、俺は冷静に突っ込む。
小学生の頃、叔父叔母夫婦の家庭環境を知っていた俺は何度かレイをウチに招いた。
最初の頃はオドオドしていたが、中学生になるとほぼウチに入り浸りになっていた。……ちなみに叔父叔母夫婦は何も言ってこなかった。
なのでレイがここまでキョドる理由もないと思うんだがな。寝床だって、小学生からずーっと俺のとこやし。
「そうじゃなくて、ミサトさんのところに住むってところ! 僕はいいけど、シンジが間違いを犯しちゃったらどうするの!?」
「あーら、いいのよぉ? 大人の魅力お・し・え・て・あ・げ・る」
「バカ言ってないで早く行きましょう。住処なんぞどこでもいいよ」
んなことよりも飯だ飯、腹減ってんだよと催促すると「つまらないわねえ」とわざとらしく落ち込みながら、ミサトさんのあとについていく。
ミサトさんのオンボロ車でスーパーに向かい、惣菜やらレトルトやら……あとミサトさん用のビールと俺達のジュースを入れて購入し、ミサトさんが寄り道するわねーと見晴らしのいい丘で停車する。
「いい景色でしょ、ここって結構な穴場なのよん」
「……寂しい街ですね」
おっ、原作のセリフと人知れずテンションが上がる俺だったが、最初に見た記憶では寂しいよりも夕日でキレイだなというイメージしかなかった。
実際に見るともっとキレイだと思う。
「そうか? 夕日が一望できていいじゃん」
「そうね……時間だわ、見ててね」
そうミサトさんが言うと、サイレンが鳴り響く。
すると何もなかった地面からビル群がまるで生えたように、せり上がってくる。
金と労力かかってんなぁと毎度思うが、民間人の避難とか考えたら効率的なんだろうなとは思う。
あっという間にのどかな景色が、大都市へと変貌した。
「凄い!!」
「でしょうレイちゃん。さて、なんで見せたかわかる? シンジくん。これはあなたが守った街だからよ」
「……」
喜べなかった。
病院での会話、鈴原トウジの妹のことを思うと素直に喜べなかった。
そもそも俺は使徒がどうやって来るのか知ってたのに、忘れてたとはいえ何もしなかった。
成り行きに任せ、感情のまま動き、そして偶然に助けられた。
いきあたりばったりにも程がある。
「守ったのは偶然です。エヴァに乗って、俺が出来たのはコケたくらいだ、あとはエヴァがやってくれた」
「だとしてもよ。あなたは立派よ……あの一言、結構効いたわ」
「……あの一言?」
「『だったら大人がやれっ!!!! 子供に、レイに押し付けんなっ!!』だったかしら。なんも言えなかったわ」
今更聞くと恥ずかしくなるし、勢いで言ったにしては正直言いすぎた気がする。
ミサトさんは柵に体を預けると夕日を見ながら口を開く。
「エヴァが使徒を倒せるのはATフィールドを無力化できるから、ってのは初耳よね」
「……あの硬いの?」
「そっ、絶対領域とも言われてるわね。アレをどうにかしないと使徒は倒せない、悔しいけどソレができるのはエヴァに乗れるシンジくんとレイちゃん、あともう一人のパイロットだけ」
「もう一人いるんですか? パイロット」
「えぇ、怪我をしてて出れなかったけどね。名前を綾波レイ、レイちゃんと同じ名前よ」
そこで一旦言葉が途切れるが、しばらくしてミサトさんから切り出した。
「シンジくん、あなたがどう思おうとも、あなたは何万人もの人を救ったの。立派によくやったわ、第3新東京市に住んでる人間の代表として言うわ……ありがとう」
その言葉に胸が詰まる。
うつむきながら、必死に言葉を出そうとするが言葉ではなく、涙が溢れてきた。
違う、違うんだよミサトさん、俺はどうなるか知ってた、知ってたのに何もせずただ見てたんだ、人が死ぬのを、傷つくのを……。
そんな俺を、レイは無言で抱きしめてくれた。
「俺、俺は……」
「いいの、いいのよシンジ……あなたはすっごい頑張った。私も言うね、ありがとう」
レイの言葉で堰を切ったように涙が溢れる。
ありがとうなんて言われる資格なんて、ない。
結局の所、俺は裏死海文書で事態を操ってるゼーレと何一つ変わらないことをしているに過ぎない。
知ってるのに、どうなるかわかってるのに伝えられない。
だけど、だけれども二人の感謝の気持は嬉しかったし、申し訳無さでいっぱいになる。
そのまま俺は、レイの胸の中で泣き続けた。
○○○
僕にとって、三上シンジという人間は僕の全てだった。
父さんから置いて行かれ、世話になるところに馴染めず、学校で虐められていた僕を助けてくれたのはシンジだけだった。
ズタボロにされて、僕なんかよりも痛いだろうに笑いながらこう言ってくれた。
「レイ、俺と友達になろうぜ!」
その言葉通り、シンジは僕の友だちになってくれた。
何でも助けてくれたし、どれだけ周りから言われようが、僕を見捨てなかった。
シンジは一度も父さんの悪口を言わなかった。周りの子達は母さんを殺しただの、子供を捨てただの勝手を言う。
うるさい、そうだとしてもお前らが父さんの悪口を言うな。
そんなことを思っていると、決まってシンジは僕の手を握ってニコニコと笑ってくれる。
「大丈夫、親父さんはなんかあんだよ。それまで俺はぜーったいにレイを一人ぼっちにしないから」
そう言ってくれた。
シンジを見るとドキドキして、顔が熱くなって、胸がギューッとなる。
恋、いいや愛だと思う。
僕は、シンジを愛してる。
多分、シンジも僕を愛してくれている。
だってそうじゃないか、ここまで一人の人間にしてくれる人がどれだけいる。
言葉通りにずっと一緒に居てくれて、僕という人間だけを見てくれる人はこれから先、絶対に出てこないと思う。
そう思っていると、虐めていた連中がシンジが偶然離れているときに話しかけてきた。
色々とグチグチと言っていたが、シンプルにまとめるとこうだ、シンジから離れろと。
気づいたときには、話しかけていた連中をこてんぱんにしていた。
よほど怒っていたらしい、血まみれの女子たちと血のついた拳……僕って結構やれるらしい。
まだ意識のあったやつにこう言った。
「階段でころんだ、それでいいよね? あと僕とシンジに近寄るな、シンジは僕のだ、僕だけを見てくれる人だ……もしも誰かに言ったら、どうなるかわかるよね?」
その日から、シンジと僕は何も言われなくなった。
シンジは虐めていた連中がまた来たらどうにかするからと言ってたが、もうどうにかなってるので適当に返事をした。
それからはもうシンジだけを見ていた。
食べているところ、歩いてるところ、笑うところ、怒るところ、泣くところ、寝ているところ、全部、ぜーんぶ見せてくれた。
お泊り会をしてくれて、僕は少しずつ荷物をシンジのウチに持っていった。
あの叔父叔母のことだ、僕が居なくなっても何も言わないだろうし、父さんにも報告が行かないだろう。
ご両親は、泣いたふりをしてあそこでの生活を言ったら味方をしてくれた。
優しい両親で少し羨ましくなったけど、もう要らない。だって親よりも温かいものが側にあるんだもの。
そうして順風満帆に見えたのに、今更父さんの手紙が届いた。ただ一言、来いと書かれた手紙。
今更という気持ちもあったが、行きたいという気持ちもあった。
だけど、ここで一人で行ったらもうシンジと会えない、そんな気がして勇気を持ってシンジに付いてきてほしいと頼んだら……気絶した。
日射病らしいけど、起きたら付いて行くと力強く言ってくれた。
だけど、来ないほうが良かったかもしれない。
得体のしれない化け物、そしてシンジが操縦しなかったら僕が操縦する予定だったエヴァンゲリオンというロボット……傷つき、ベッドに横になるシンジを見て、僕は自分が許せなかった。
心のどこかで、まだ親がほしいと思っていたのだと思う。
だから来た、その結果、シンジに重たいものを背負わせてしまった。
シンジは僕を恨む権利があるのに、それなのに彼はいつも笑顔で「いいよ」と言ってくれるのだ。
そんな彼が、ひと目を気にせず泣いた……あのときほど自分を、父さんを殺したいと思ったことはない。
情けないとは思わない。だってあんな目にあったのに、それでも逃げない彼は凄いと思うし、
「レイちゃん、シンジくん寝ちゃった?」
「はい、寝ましたよ」
ミサトさんが部屋を覗き込んで、声をかけたため返事をする。
僕たちはミサトさんの家……家と言っていのかわからないほどのゴミ屋敷に居た。
祝勝会だが、レトルトと惣菜で腹を満たし三人順番でお風呂に入った。……ペンペンという不思議生物にびっくりしてお風呂を出たら、シンジに裸を見せてしまい叫んでしまった。
そして疲れからか、シンジは布団に入るとすぐに寝てしまった。
無理もない、精神的にかなり弱ってたしね。
この一室だけは偶然掃除していて空いていたが、他はまだらしい。だからいつもどおり一緒に寝ることになった。
『い、いつも寝てたって、あらまびっくりよ。あんたたち変なことはしてないでしょうね?』
していない、ゆくゆくはしたいけど、今はしない。
今、シンジとシテもお互いを不幸にするだけだ。子供にまで僕みたいな思いをさせたくない。
とりあえずシンジの部屋は明日片付けて作るそうだが、別にこのままでいいと思うし、僕はシンジの部屋で眠るから部屋なんて要らないのに。
「すー、すー……」
「あらま爆睡、凄いわね彼」
「どこでも眠れるのが特技って言うくらいですから」
「そりゃ羨ましい。まぁ、明日から共同生活について話し合うから夜ふかしはダメよー、じゃあおやすみ」
そう言って襖が閉められる。
……良い人、だとは思うが女だから警戒する。
小学校でも、中学校でも、振り払っても振り払ってもシンジの周りにはハエがうるさかった。
ときには年齢が上のハエも居た……ミサトさんがそうならない保証もない。
「……でも残念、彼は僕のだ」
寝息を立てる彼の頬をそっと撫でると、背筋がゾクゾクする。
僕のだ、僕のものだ、絶対に離れない僕のものだ。
父さんや母さんとは違う、絶対に離れないと約束してくれた温かい人。
布団に入り、いつもどおり彼の体に寄り添う。
二人分の心臓の音だけが聞こえてくると安心する。昔は父さんの音楽プレイヤーがなかったら眠れなかったのに、今はこれがないと眠れない。
「シンジ、君が優しいのはわかるよ。僕の代わりに戦って、本当にありがとう、けどね――――」
君が死んだら僕も死ぬからね。
ぼかぁね、ヤンデレでも対象を傷つけずに、対象に近寄るハエを握りつぶすようなヤンデレがだぁいすきなんだ。そしてドロッドロに依存してくのがオイラは大好きでゲス。
ぶっちゃけここまで拗れたのは、シンジくんとゲンドウという人間を自分なりに噛み砕いた結果。なんだかんだシンジくんの根底あるのは誰かを愛したい愛されたいという承認欲求で、ゲンドウはその人だけを見ていたいという独占欲……つまりそれをミックスした結果がこれだよ!!(大惨事)
ちなみにミサトさんのうちに住むのをレイがすんなり通したのは、女の勘で大丈夫だと判断したから……アウト判定出たら? まぁうん。
追記、誤字脱字報告ありがとうございます(固まった笑み)。ノリと勢いで書くとあぁあなるからみんなはちゃんと推敲、しよう!
ほんへ完結後、ifストーリーやその後の話とか見たい?
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いいゾ~これ(両方ともIKEA)
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(ifストーリーだけ)INしてください?
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(その後の話だけ)はい、よういスタート
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どうしてやる必要あるんですか?(現場猫)