中学二年で死ぬから美少女とフラグ立てたらTSした原作主人公だった件について 作:re:753
五千文字くらいなら三時間ありゃ書けるのでノリに乗ると……中々、いけそうやわこれ(M奴隷)。ただ休みが消し飛ぶから連日更新途絶えたら察して(懇願)
ヒュイ(過呼吸)俺の精神壊れちまうよ……(評価見ながら)
感想いつもありがとなす! 大爆笑しつつ、死んだ目で全部返信していくゾ!(なお寝落ち)
『シンクロ率20.9%、上がったわね』
「そいつはどーも」
使徒襲撃から一週間と少し、俺はプラグスーツを着てエヴァの操縦訓練を行っていた。
ちなみにレイもシンクロを行ったのだが……シンクロ率10%という結果が出て、気絶しかけたのは記憶に新しい。
ミサトさんの判断で俺がメインパイロット、サブにレイという形で落ち着いて、俺は頭を抱えた。
これから先どーすんのと、正直初回から40%になると思っていたから予想外にも程がある。ゼーレくん憤死しそう。
シンクロテストしたときに見に来ていたゲンドウの動揺具合は笑えた、まぁ人のこと言えんが。
この一週間で大分動きはマシになった気がする、気がするってだけだがな!!
シンクロ率20%でも破格の数字だと思うんだよなぁ、2割も碇ユイさんに認められているって思うとすごくない?
『EVAの出現位置、非常用電源、兵装ビルの配置、回収スポット、頭に入ってる?』
「いや無理」
正直に申告する、ホント原作のシンジくんは天才だったんやなって思うよ。
事細かに書かれていて、一時間で暗記諦めたもん俺。
はぁーっと無線から赤木さんのため息が聞こえる。
『遊びじゃないのよ……全く、射撃の腕が良くなかったらレイちゃんに頼んでるのに』
エヴァに乗って銃を撃つとVRでFPSやってる気分になる。
割と最初から命中率良くてミサトさんたちに驚かれたのは自信に繋がっている。
「ハッハッハ、ゲーム世代を舐めたらイカンですよ……で、今日も射撃訓練? 正直、ATフィールド相手に射撃は無駄だと思うんですけど」
『エヴァの修理費用、あなた聞いてたでしょ。あの戦闘でどれだけ予算が消えたか』
まぁ、国が傾くっておっしゃってましたね、アニメで。
実際、エヴァと第3新東京市の復興費用でいくら消えてるかわかったもんじゃないからな。
ただ原作を知ってる身からすると、射撃武器って必要あるの? と思わんでもない。いやぁ、まぁ撃破できてる使徒もいるから無駄ってわけじゃないとは思うんだが。
基本厄介な使徒って物理よね。
そんなことを思いながら、グチグチと小言を言う赤木さんの言葉を聞かないようにする。この人、意外とヒステリックなんだよなぁ。
数分ほどで気が済んだのか、ため息をついて言葉を出した。
『最悪、非常電源の場所だけは覚えて』
「……非常用バッテリーでも背負っちゃ駄目ですかね」
確かエヴァの装備の中でそんなのがあったような気がするんだけどなぁ。
『全力稼働したらアンビリカルケーブルによる電力供給が必須よ。あることにはあるけど、三十分だけだし量産も容易ではないの』
「三十分ねえ」
まぁ、この巨体を三十分動かすバッテリーって何で出来てるとか聞いてみたいが、とりあえず訓練を始める。
目標をセンターに入れてスイッチ、って死んだ目のシンジくんが言ってたアレである。
なんであんなに目が死んでたのかわからなかったが、今ならわかる。
ものすっごい単調なのだ。
敵が出る、照準を合わせる、撃つ、敵が爆発四散、以降ソレがエンドレス。
「目標をセンターに入れてスイッチ目標をセンターに入れてスイッチ目標をセンターに入れてスイッチ目標をセンターに入れて……やってられっかぁ!!」
思わず叫びながら撃つ。
こんなの数時間×数日とかやらせたらそら目が死にますわ。
『集中して、大事なことなのよ』
「もう十分だ、もう十分だろう」
『まだよ、いつ次の使徒が来るかわからないの。だから訓練は大事なのよ』
もうすぐ来るんだよなぁ、と心のなかでぼやきつつ、トリガーを引いていく……あー、家に帰りたい。
レイのご飯が食べたいぃいいいい。
○○○
「彼、よく乗る気になってくれましたね」
「乗らなきゃガールフレンドが乗るもの。まぁ、うるさいし、物覚えも悪いから代わってほしいけどね」
「でもよくやってくれてると思います。元々彼、碇司令のお子さんに付いてきただけなんですよね?」
「えぇ、情報部でも裏取りできたわ。背後関係なし、本物のバカね」
だからこそ解せない、と赤木リツコは思う。
幼馴染に言われて付いてきた、ここまでなら普通だ、情報によるとかなり仲が良かったからだ。十四歳のカップルにしては些か行き過ぎてる面もあったが。
だがそこからが不可解だった。
スムーズすぎるのだ、物覚えが悪いがエヴァのことに関してはスルスルと答える。まるで知っているかのように。
(それに…………ただの知らない中学生にしては落ち着きすぎている)
使徒に対してもそうだが、普通の中学生がここまで激動の展開に巻き込まれたらストレスが溜まるのが普通。だが彼には訓練に対するストレスや使徒戦後の人々によるストレスはあれど、エヴァという未知のモノに対するストレスがまったくないのだ。
(普通、環境の変化、未知のものに触れたときの子供の感情は敏感のはず、レイちゃんですら多少のストレスは認められるのに……何者なの、彼は)
計画にない、初号機のパイロット。
本来ならば彼はサブパイロットとして運用するはずが、頼みの碇レイのシンクロ率が低かったため、ミサトの案を採用せざるを得なかった。
問題ないとゲンドウは言っているが、本当だろうか? とリツコは不安になる。
科学にイレギュラーは付き物だが、極端なイレギュラーは研究を崩壊させる危険がある。
(……LCLを弄れば)
圧縮濃度を事故として上げれば、簡単に殺せる。
そのくらいの細工など造作もない。
そんな考えがリツコの頭を掠める。
……だが、リツコはそれが出来なかった。
『赤木さん!! もうちょい的増やすとかなんかこう……バリエーションが欲しいっす!』
「えっ? あ、あぁそうね、考えておくわ」
――――だったら大人がやれっ!!!! 子供に、レイに押し付けんなっ!!
ミサトもそうだったが、この言葉にリツコは羞恥心を覚えた。
計画に賛同し、納得したはずだった、はずだったのに大人である部分がひどく叫んでいるのだ。
これでいいのか、それでいいのかと叫び続けている。
(……いいえ、いざとなったら手を汚す、あの人のために)
女である自分が強引に大人の部分に蓋をする。
そう、あの人、碇ゲンドウのため、赤木リツコは今日まで頑張ってきた。
今更、後には引けない。
「でも最近の子供にしては、彼ポイント高いですよね、先輩」
「そう? 子供らしくて鼻につくけど?」
「そこがいいんじゃないですか、全力で青春してるなって思いますよ。レイちゃん幸せそうですもん」
幸せそう、と後輩の言葉にリツコは言葉が詰まる。
そう幸せそうだった。訓練が終わると仲睦まじく寄り添う二人に、動揺している自分がいた。
嫉妬ではない、羨望だ。
はっきり言えば羨ましい。あそこまで好きな人に寄り添えたら女としてどれだけ幸せか……決して表に出せない関係性を持つリツコだからこその感想だった。
「あんな二人に戦ってもらわなきゃいけないと思うと少し思うところがありますね」
「男の方は望んでやってることよ、別にいいじゃない」
そう言うとマグカップのコーヒーを一気に飲み干したリツコ。
なおシンジは早々に飽きて寝ながら訓練を行っており、それに気づいたリツコが雷を落としたのであった。
だが、その様子を見ていたマヤは後にこういう、楽しそうでした、と。
○○○
葛城ミサトにとって、誰かと一緒に暮らすというのは数年ぶりであったし、自分には保護者なんて向いていないだろうなという自覚もあった。
激務と過去のトラウマからアルコールが手放せない彼女にとって、普通の家庭とは遠い羨望の眼差しを向けるもの、だと考えていた。
そう、三上シンジと碇レイと暮らすまでは、だ。
「ミサトさん、醤油とってください」
「いいわよー、にしてもこのさばの味噌煮絶品ね……くぅ~~~ビールによく合う!」
「よくもそうバカバカ飲めるなぁ。あっ、レイご飯おかわり」
普通の家庭のような状況がそこにはあった。
レイは嬉しそうに、ご飯を大量に盛り付けてシンジに手渡す。ちなみにこれで三杯目である。
新婚さんみたいねー、コイツらとビールを煽りながらミサトは思う。
「ドンドン食べてね。ミサトさんもまだおかわりありますから」
「……レイちゃんはいいお嫁さんになるわね」
ふぇっ!? と赤面するレイにミサトは面白いやっちゃなーとさらにビールを煽る。
家事洗濯料理、どれをとっても完璧なのが碇レイという少女。つい一週間前までは汚部屋、レトルト食品、ビール三昧なミサト……比べると精神が死にそうだったので、考えるのをやめる。
「レイが嫁とか話が早すぎますよ、ミサトさん」
「エエソウネー」
棒読みでシンジの言葉に返事するミサト。
共同生活をしてわかったが、レイとシンジの間の感情にはすれ違いがあることに気づいた。
レイはシンジのことが男女の関係で好き、シンジはレイのことを家族のような関係で好きということだ。
(今の所齟齬が発生してるわけじゃないけどサ……)
ぐいっとビールを飲み干して、新しいものを開ける。
そう、齟齬が発生してるわけじゃないし、NERV職員も二人の関係性を微笑ましく見て居るのが大半だ……一部はリア充がぁと叫んでいたが。
ただ、ミサトはレイに関して引っかかることがあった。
(なーんか、こう……なんでしょうねえ)
女のカンとでもいうのだろうか? 何かが引っかかっている。
警鐘を鳴らしているのだが、イマイチ掴めないのだ。シンジはレイを大切にしてるし、邪険にも扱っていない。普通年頃の男の子がここまでべったりと引っ付かれていたら、鬱陶しくなるのが普通だと思う。
だが情報部の裏取りでは、シンジがレイを拒絶したことは一回もない。
……レイに付け込んで洗脳してる可能性もあったが、背後関係もなかったため監視という形で落ち着いている。
ただミサトの直感は、シンジが底抜けのバカということで落ち着いているし……アイツに似ていると思ってしまう。
(顔立ちも、振る舞いも似てないってのにねえ……)
ミサトの脳裏に、未だにこびりついて取れないシミのようにいるあの男が思い浮かぶ。
軽薄でもなく、女好きでもない……ただレイに笑いかけている姿が似ているのだ。自分を見てくれて、自分を愛してくれて、自分を拒絶したアイツに…………よく似ている。
「ミサトさん? 酔っ払いました?」
「えっ? あぁ、違うの、仕事のことでちょっちね」
「……ふーん」
レイの言葉に、ミサトは意識を現実に取り戻し、さばの味噌煮を肴にビールを勢いよく飲み干す。
酔っ払っている、たしかにそうかも知れない。この温かい感じは久しく感じていなかったから、知らず知らずのうちに年下の二人に依存していたのかもしれない。
しっかりしろ、オトナだろ! とミサトはビールを飲み干し、ご飯を食べる。
そしてミサトは本当に酔っ払っていたのだろう、自分を見るレイの瞳がドロリと濁っていることに気づくことは無い。
「おっかわりー!!」
そしてその感情を向けられている張本人がまるで気づいておらず、のんきに四杯目をおかわりしていたことにも。
この日、シンジは9杯おかわりし、ミサトはシンジの給料から追加の炊飯器代と食費を捻出させることを決意した。
○○○
「ミサトさーん、お昼ごはんと職場用の弁当、冷蔵庫に入れときますんで。起きたら食べてくださいよ」
「あぁーい……いってらっしゃー……ぐー」
ミサトさんと生活を初めて二週間、家事全般は俺とレイが分担をしてやっていた。
掃除やゴミ出しは俺、料理はレイなど、最初はミサトさんも入れようとレイが提案したが、試しにやらせた料理で生活能力がほぼゼロと見抜き、当番から強制的に外した。
実際に見ると料理で人が悶絶するってどーなのよあーた。
転入までの一週間で、家の片付けはだいたい終わらせキレイになった。
俺の部屋も出来たが、物置とかいううーんこのって感じ。ちなみにレイは毎日布団に潜り込んでくるが……そろそろ止めさせた方がいいかも、いや、その、俺の下半身の息子がリフトオフしそうなんで。
何も考えずに生きてきたツケが出てきてんなぁ。
エヴァに乗るんだし、結末は変えなきゃいけないし。
ただのモブのはずだったんだがなぁ……。
「ミサトさんまだ寝てるの?」
「当直だったんだよ、寝かせてやってくれ」
呆れ顔のレイにそう断り、そういえばなんか忘れてるような気がして落ち着かない。
なんか重要なことがあったような気がするがなんだっけ。
……忘れるってことはどうでもいいことだな! ヨシ!
「学校遅刻するよ、シンジ」
「そんな時間か……んじゃ行きますか」
いつものようにレイと登校をする。
最初の頃は転入生カップルかよとか言われたが、今では飽きたのかスルーである。
カップルって言われるとちょっと恥ずかしいが、別に付き合ってるわけじゃないしなぁ。
第三新東京市立第壱中学校、それが俺たちの通う学校の名前だ。
教室に入ると何人かがおはようと挨拶をしてくれる。
「じゃあシンジ、またあとで」
「んっ」
そう言うとレイは自分の席へ歩いていく。
なんの因果か知らんが、レイは綾波レイの真後ろの席、俺は原作のシンジくんの席となっていた。
クラスとは上手く馴染んでるとは言いづらい。
まぁ、転校生だし、レイと四六時中ずーっと一緒に居れば話しかけるやつもほぼいない。
多少世間話をすることもあるが、友達という感じのするやつはいない。
HRが始まり、一限目二限目三限目四限目そして待望の昼休みの昼食が終わった頃、あいつはやってきた。
「……なんや見ない顔やな」
「三上シンジ、転校生だ。こっちは碇レイ」
「転校生か、そら見たことないわな……んで、なんや随分減ったなぁ」
「疎開だよ、トウジ」
ジャージを着ているやつを見て、思い出した……あぁ、今日が使徒の来る日であり、シンジくんがこいつこと鈴原トウジにぶん殴られる日だ。
トウジは声をかけた眼鏡をかけた生徒……えーと名前なんだっけ、もうメガネくんでいいや。
そのメガネくんと話に行った。
「昼に登校って……そういえばあの人、転入してから見かけてないよね?」
「……理由があんだろ」
その理由を作った張本人だからなんも言えない。
「妹のやつが瓦礫の下敷きになってもうて、命は助かったけど、ずっと入院しとんのや」
ドキリと心臓が跳ねる。
実際に聞くと心が痛い……確か頭とか打ったとかなんとかどっかゲームで描写されていたんだが詳細には覚えていない。
「シンジ、大丈夫?」
「……なんや転入生、お前なんか知ってんのか?」
レイの表情に訝しがったのか、トウジがこちらに来てしまった。
このあと授業中、チャットでシンジくんがエヴァに乗ってたと答えてしまい、クラスは狂気乱舞、その後呼び出されてシンジくんが殴られるが……二人きりのほうがいいだろうな。
「トウジって言うんだよな?」
「おう、なんや。なんかあるんなら言うてみ」
「話がある……レイは授業受けてろ。別に今からフケても変わらないだろうし、ここで話すことじゃない」
俺の真剣な表情に気づいたのか、トウジは頷く。
ちょうど教師が入ってくるが、入れ違いで俺たちは出ていく。
「あっ、ちょ、ちょっと二人共!? あぁ、もう!! きりーつ!」
すまん、委員長と心のなかで詫びつつも体育館裏まで走る。
お互いに息を整えてからまっすぐ見つめ合う。
「……妹さんが怪我したんだってな」
「あぁ、ヘボパイロットのせいでな。あんな無茶苦茶な戦い方、信じられんわ。下に避難したやつがおるって――――いや待てや、なんでそないなこと聞くん?」
「……あれ、操縦してたのは俺だ」
ノータイムで拳が飛んできて、俺は避けること無くその拳を受ける。
が、割と思いっきり殴られた上に地面に叩きつけられたので、視界がグワングワン歪む。
「いい度胸しとるやないか、あぁっ!? お前のせいでうちがどれだけ大変になったかわかっとるんか!」
「言い訳はしない……ぐっ!?」
二発目の拳が反対の頬に直撃する。
「んなので許すと思っとるんかっ!! 馬鹿にすんのもいい加減にせい! ワイの妹はな、まだ小学生なんや。オトンとオジイの仕事の関係で引っ越して、苦労してたけど友達もごっつうおってなぁ……なんで妹を巻き込んだ!! 言うてみ!!」
「……言い訳はしないと、言った」
まだふらつく頭を押さえながら立ち上がる。
言い訳はしない、殴られても仕方ないことをしたと思っている。
助けようとすれば、妹ちゃんの件はどうにかなったかもしれない。ただそういう余裕はあのときはなかった、だがそう言ってもトウジは納得しないだろう。
「ッッ!!! 転校生ッ!!」
もう一度振りかぶった拳を、俺は当たる直前で止める。
殴られるのには慣れてるんだわ、嫌な慣れ方だがな。
「二発は許す、だが三発目はない。言い訳はしない、これが俺の答えだ」
「煽っとんのかっ!!」
「……これから、アイツラとの戦いはもっと激しくなる。お前の妹みたいな人を俺はこれからもっと増やすんだろうな」
トウジの拳を握りつぶすように力をこめて、捻っていく。
トウジの顔色がどんどん悪くなり、膝を突きながら苦悶の表情を見せる。
「い、っつっ!?」
「後悔するさ、あぁすっごい後悔したよお前の話聞いて、けどどうしろってんだ俺に!!!」
八つ当たり気味に、トウジの腕を強引に振りほどく。
どうしろっていうんだ、本当に。これからどんどんヤバイのが来るってわかってるのにどうしようもない気持ちがわかるかっ!! とは言えない、それを言う資格は俺にはないんだ。
二人して肩で息をしながら、数分無言になる。
……どちらだったか、ため息を吐いて言葉を交わす。
「お前の言い分はよぉわかったわ、今度からよう足元見ぃ!」
「余裕がねえつってんだろ…………まぁ、覚えておくさ」
ハン! と鼻を鳴らして歩いていくトウジを見送ると、地面に横になる。
アイテテテ、あの野郎本気でぶん殴りやがって、口の中多少切れてるじゃねえか。
空を見上げると、青空が広がっている。
とてもじゃないが、もう少しで使徒が来るとは思えない。
「……どうすっかなぁ、先に本部行くか?」
授業を受ける気にもなれず、本部へ行こうか迷ってたところ、誰かの足音が聞こえた。
上半身だけ起こすと、怒り心頭といった風のレイが立っていた。
「…………なんで、殴られたの?」
「見ちゃったかぁ、授業サボるのは不良だぞ、レイ」
「答えて」
あちゃーと俺は殴られた頬を擦りながら、レイの
残念ながらロングスカートとかいう重装備でどうあがいても見れないんだがな。
……まぁ、真面目に答えようか。
「殴られるくらいのことしたよ、俺は」
「だからって、シンジがあんなに頑張ったのに」
「頑張ったからって報われるわけじゃない」
原作のシンジくんがいい例だ、頑張った、だがその結果がどうなったか言わないでもわかるだろう。
やっぱ原作のシンジくんって凄いなと思う。あれだけ精神がボロボロになったのに、最後まで立ち上がって最後は抗ったんだから。
俺は……たった一回の戦闘での結果でこれだからな。
「……ねえ、シンジ――――」
「非常招集よ、二人共」
レイが何かを言おうとして、無機質な声が聞こえる。
顔を上げると包帯姿の綾波が立っていた……そういえば話すのって初めてかもしれんな。
原作キャラだから話しかけろって? いっつも頬杖つきながら何も言わんやつと会話しろとかいやーキツイっす。
「非常招集って、それってもしかして」
「使徒だな」
俺の言葉とともにサイレンが、鳴り響き綾波が走っていく。
よーあの体で走るもんだよ、感情の表現の仕方がわからないというが痛みはあるだろうに。
「レイ、行こう」
「…………シンジ」
心配そうなレイの頭を撫でる。
安心しろ、どんなに辛くなっても俺は絶対に止めないからな。
「心配すんな、弱虫シンジくんはこれで終了、エヴァパイロットの三上シンジくんの登場だ!」
「…………」
俺は無理やり笑顔を見せながら勢いよく起き上がり、綾波の後を追うように走った。
その後ろで、無表情でトウジが走り去った道を睨み付けていたレイに気づくことはなかった。
「……あとでお話しなきゃね」
ちなみに主人公のテンションがだだ下がってるのは、生活してるうちに嫌でも傷ついた人や疎開する人たちが見えて罪悪感を抱え込んでていたから。知識であるのと実際に体験するのとは違うってソレ一番言われてるから。
あとレイのシンクロ率ですが、なんで低いの? って言われたら、親に依存してないからってのがデカイ。そらカッチャマもテンションだだ下がりゾ。
ほんへ完結後、ifストーリーやその後の話とか見たい?
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いいゾ~これ(両方ともIKEA)
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(ifストーリーだけ)INしてください?
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(その後の話だけ)はい、よういスタート
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どうしてやる必要あるんですか?(現場猫)