前回、千冬さんがガールズトーク(笑)で話していた、「アイツはやめとけ」の意味を知ると思います。
タイトルにも書いてありますが、尾ノ神龍は邪魔したくないんです…。
それではどうぞ。
朝、目が覚め、一夏を起こし(同室ではない)、運動がてら散歩に出た。
すると、いつからいたのか分からないが、箒と…、
人参が地面に突き刺さっていた。
「おはよう、箒。」
「一夏、龍。」
「…何?これ。」
「知らん。私に聞くな。」
「いや、突っ立ってたじゃん。」
「…私は行くぞ。」
キィィィン…
「ん…?うぉぉおおぉぉお!?」
違う人参が降ってくるぞおい!!
チュドーンッ!!
「ハロハロ~!いっくん、箒ちゃん、龍く~ん!!」
「た、束さん!?」
「…姉さん。」
「やっぱりうさぎ博士でしたか。」
「やっぱりそうだよ~!それでそれで!!ちーちゃんはどこかなぁ!?」
「今日から授業が始まりますので、その時間になったら来てください。なので、お引き取りください。」
「ふぇーん!!いっくん、箒ちゃんが冷たいよぉ!!」
「はは…。あれ、龍は?」
「龍君ならもう行ったよー!
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「では本日より本格的な実践訓練を行う!一般生徒は訓練機に順番に乗れ!尾ノ神が指導する。他の専用機持ちは新装備のパッケージ展開の準備だ!」
「はい!!」
「あれ、龍はそっちなのか?」
「俺は新装備っていう概念が要らないからな。ほれ、行ってこい。」
「ああ!行ってくる!」
「さて、専用機持ちはこれで全員だな。」
「あの…、箒は専用機を持ってないはずじゃ…。」
「その専用機を持った奴が来る。天災と呼ばれ…来たか。」
「ちーちゃぁん!!ひっさしぶりー!!」
「鬱陶しい。離れろ。」
「そんなこと言わないでよー!感動の再開なんだからー!!」
「はぁ…。皆知ってると思うが、コイツがISの産みの親、篠ノ之束だ。」
「ハロハロ~!束さんだよ~!天才だよ~!」
「それで、篠ノ之の専用機は?」
「これだよー!!」ズドンッ!!
「第4世代IS「紅椿」!!私の傑作ー!!」
「っ…!!これが…、私の…。」
「ウンウン!!喜んで貰えて嬉しいよぉー!早速、初期化と試運転が出来るようにするねー!」
「は、はやい…。」
「30分もかかってないぞ…。」
「はーい!!出来たよー!!早速試運転、ゴー!!」
ピピピピピッ
「っ!!緊急指令発令!!試運転、パッケージ展開、共に中止!!専用機待ちはすぐに別室へ移動!…、尾ノ神からの連絡で一般生徒は避難中!その後単独で偵察に出撃!!篠ノ之もこい!!」
「「「「「「了解!!」」」」」」
「…龍…。」
「シャルロット!行くぞ!」
「う、うん!!」
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来たか…。
ここが決断の時…かな。
仲間として、笑い合うか
敵として、見届けるか
どちらにせよ、世界に及ぼす影響はデカイ。
でも、決めたんだ
「尾ノ神くん?どこ行くの?」
「ちょっと野暮用だわ。すぐ戻るから。」
飛べないけど跳ぶことは出来る…。
「すご…。水の上を跳ねてる…。」
「よし…、とりあえず、うさぎ博士に会いたいけど…!さすがかよ…。」
「流石なんだよ、龍くん。さぁ、君はどうするのかな?」
「俺は…、」
あいつらを見届けたい。
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「油断するなよ、箒。」
「なんだ?怖じ気付いてるのか?一夏。お前は安心して身を委ねれば良い。…行くぞ!」
キィィィン!
「速い…。あれが第4世代…。」
「不味いな…。」
「ええ。見事に浮かれていますね。」
「…頼むぞ、一夏。」
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「あれが…福音…。白式と似ているな…。」
「!!高出力レーザー!避けろ一夏!!」
恐ろしいほど高出力…。当たればただじゃすまない。そんなレーザーが16方向に一斉に放たれた。
「くっ!あぶねぇ…!!」
「!…嘘…だろ…?なんで…。」
「な…、何故
「よう、一夏、箒。」
その男はいつもの様に微笑んでいた。
まるで教室に行くまでの道中に出くわしたか之ような
そんな気軽さ
なのに、
動けない。恐るべき恐怖で動けない。
声すら出ない。助けすら呼べない。
目の前に立ち塞がる白と黒は
恐るべき恐怖で場を圧倒していた。
「何が起きた!一夏!!」
「ち、千冬ねぇ!!龍が…、龍がいます!!」
「っ!!ちぃっ!!尾ノ神!!何故そちらにいる!?」
「簡単な事ですよ。千冬さん。俺は…、
「敵として一夏を、最期まで見届けたい。」
「っ!!お前…。」
「どういう事だよ!龍!!」
「一夏。箒。シャルロットやラウラに伝えといてくれ。俺なんかよりもっと良い男がいるってよ。」
「何バカなこと言ってんだよ!!お前は友達だろ!!」
「友だからこそだ!!…お前の邪魔はしたくないんだよ。」
「…一回ぶっ倒して目を覚まさせてやる!お前の居場所はここだって事、友達として、教えてやる!!」
「こいよ…。本気で…。俺も友達として、お前の敵になる!!」
「おおおおおおお!!白式ぃぃぃぃい!!」
「ああああああ!!血桜ぁぁぁぁぁあ!!」
「行くぞ!紅椿!龍を救うぞ!!」
1つの桜と眩しすぎる白。光り輝く蒼と紅。
その戦いに他者が立ち入る隙などない。
あるのは2つの想いと
白の救済
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白式と紅椿が先行突入してから20分が経過した。
「織斑先生!!何故加勢しては行けないのですか!?」
「…加勢しないのではない。もう既に
「そんな…。じゃあこのまま戦いが終わるのを待つしかないんですか…。」
「…そういうことだ…。」
「なんでアイツは…福音の方に付いたの…?」
「昨日私が言った事が…そのまま形になってしまったよ…。」
「ボク、行きます!!」
「教官!!私も出撃させてください!!」
「駄目だ!!無駄死にだぞ…。」
「構いません!!ボクのこの命…。龍に救われたようなものです!」
「私もです!!ドイツにいた頃の闇の中にいた私に、手を指しのべてくれたのは…、兄さんです!教官!!どうか…、ご決断を!!」
「…分かった。ただしこちらが危険と判断した場合、すぐに退却だ。いいな?」
「あんた達…。」
「ふふっ…。…惚れた弱みかな…。ボクは龍に戻ってきて欲しいよ。」
「私もだ。兄さんなくして私の人生は明るいものにはならん。」
「じゃあ、行くよ!ラウラ!」
「ああ、出撃する!!」
かつてその身を偽った者
かつて力を偽った者
今、本物を求め、
絶望の空に羽ばたく。
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「どうした一夏ァ、箒ィ!!こんなもんかよ!!」
「ぐあっ!!」
「くっ…福音と連携してくる…。何て強さだ…。」
「…福音の操縦者は無事だ。福音が暴走しちまってるだけだからな。」
「なら、お前をぶっ倒して連れて帰る!!」
「いいぜ…!来い…よ…。」
「龍!」
「兄さん!」
「シャルロット…ラウラ…。」
「帰るよ!ボクたちには龍が必要なんだよ!!」
「兄さんの帰るべき場所は、皆で作ろう!!」
「お前ら…なんで来たんだ…。未練が残るだろうが…。」
「未練になんかさせない!龍はこっちに帰ってきて一緒に過ごしていくんだよ!!」
「すまない…。お前ら…。せめてこれで…、散ってくれ。」
「勝負だ!!行くぞ!白式!!」
さよならだ、一夏
さよならになんかさせねぇ!!お前と生きる!!そのために俺は、皆と立ち向かう!
「箒ぃぃぃぃぃ!!」
「セシリア、鈴、シャル、ラウラァァァァ!!」
「なっ…!!」
ああ、すげぇな…。
俺がいなければ、何て事考えなくても、
コイツらはいつだって乗り越えるんだな。
全く…
とんでもねぇ世界に転生したもんだ。
白式ぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!
蒼は、穿った。
友を守るために。
友と、生きるために。
いつかか分からない、
最期まで。
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以上で第十四話になります。
皆が必殺技撃ててんのにビックリすると思いますが書きたかったんです、すいません。
あと、UA数が8000を超えておりまして若干手が震えております。本当にありがとうございます。
※物語は終わりません。
それではまた次回~。