プール行ったら妹ちゃんがいましたって話。
それではどうぞー。
第十六話 尾ノ神 龍の妹
IS学園は現在夏休みである。授業も訓練も休みだ。
基本、生徒は自宅に帰省している。一夏もそうだ。
その事を箒たちは知ったらしく、一夏の家に遊びに行こうと言われた。
急に行ったら迷惑だから一夏には俺から連絡しといた。
箒、セシリア、鈴は先に行ってると、9時には寮を出掛けた。いや、早くね?君ら。俺とシャルロットとラウラは、各々家に連絡をしていた。
俺も連絡しないとな…。
プルルル…、プルルル…、プルル…ガチャ
「もしもし!?お兄ちゃん!?」
「おう、兄ちゃんだ。悪いな、全然連絡できなくて。」
「ほんとだよー!!何かあったのかって心配してたんだよ!?」
「悪い悪い。それでさ、親父には今日帰るって言ってたんだけど、ちょっと今日は無理っぽいわ。」
「…えっ?何で…。」
「いやちょっとな?一夏っているだろ?同じ男子の。そいつの家に遊びに行こうってなったんだよ。」
「…帰ってきてくれるって言ってたじゃん…。」
「それに関してはホントにすまん。でも、明日か明後日には帰るからさ。許してくれよ。」
「…絶対だからね。帰ってこないと泣くよ?」
「泣くって…。お前はもう中三だろ?」
「関係ないよ…。お兄ちゃんにやっと会えるって思ってたのに…。」
「やっとって…。入学してまだ夏休みだぞ?そんなに経ってないだろ。」
「経ってるよ!123日と7時間43分!!」
「えっ?何でおぼえてんの?怖いよ?」
「お兄ちゃんの事を忘れた時なんて1秒も無いんだからね!!」
「お、おう、ありがと…。と、とりあえず、また電話するから!それじゃ!!」
「あ!お兄ちゃん!!」
ふぅ…。
え、あんなに病んでんの?あんな感じじゃなかったよ?怖いよ?お兄ちゃんガクブルなんだけど?会いたくねぇよ…。西野●ナかよ…。
「龍~!電話終わった?」
「あ、ああ!悪いな、行こうか!」
「では行くとしよう。」ガッシ
「うん、行こー。」ガッシ
「…お二人さんや。この腕はなんじゃい?」
「「逃げないように!」」
「逃げねぇよ…。」
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ピンポーン
ガチャッ
「お、来たか!3人とも!上がれよ!!」
「お邪魔しま~す!」
「おう、邪魔するわ。」
「失礼しよう。…教官の部屋は…」
「「やめろ。」」
「箒たちはどうした?」
「中でマリ●やってるよ。」
「お前んちマリ●あんの。」
ガチャッ
「セシリアァァァ!!卑怯だぞ!!なんだその緑甲羅のコントロールは!!赤甲羅か!!」
「オーホッホッホッ!!私は常に全力!!勝負は非情でしてよ!!箒さん!!」
「喰らえぇぇぇ!縦ロールぅぅぅぅ!!アンタにはこれがお似合いよぉぉ!!」
「キャァァア!!バナナ!?」
「セシリアとセシリアがぶつかったか…。勝機!!」
「どういう意味ですか!?箒さん!!」
「おっさきぃ!!」
「させん!喰らえ鈴!!」
「ハァッ!?スターで突進してくんなぁ!?」
ギャァァィァィィア!!!
「阿鼻叫喚じゃねぇか。」
「しかも最下位争いだし…。」
「…一夏。…スマ●ラ無いの?」
「あるぜ!!」
「やっぞ!!」
「おう!!」
「…あはは!弱ぇぞ!一夏ぁ!!そんな動きで俺のジョー●ーを止められると思うなよ!!」
「ぐぁっ!!強すぎたぞ!おい!!」
「お前のサ●スが弱いんだよ!!死ねぇぇ!!」
「ふむ…こうか?」
「ぐぁっ!?待て、ラウラ!!なんだそのガ●ンドロフのB技のタイミング!!プロかよ!!」
「えい☆」カキーン☆
「シャルのネ●強ぇぇぇえ!!」
ギャイギャイギャイギャイッ!!
ガチャッ
「うるさいぞ、貴様ら。」
「「「「「すいません。」」」」」
「おかえり、千冬ねぇ。麦茶あるけどどうする?」
「貰おうか。」
「冷たいのと暖かいの。どっちだ?」
「外は暑かったしな…。冷たいのを貰おう。」
「はいよ。」
…夫婦やん()
「…。ああ、すまない。麦茶はいい。これからまた出る。」
「ん?また出るのか?」
「お前たちと違って、我々教師陣は夏休みでも忙しいんだ。ああ、そうだ。尾ノ神。」
「はい?」
「貴様の妹と名乗る者から学校に電話が来ていたぞ。…死ぬほど。」
死ぬほどってなんだよ()
怖ぇよ()
「わ、分かりました。こちらからまた連絡しときます。」
「なぁなぁ龍!」
「なんだ一夏?」
「これからプール行こうぜ!!」
「プール…。あー良いなぁ。…水着は向こうで買うか…。箒たちは水着は持ってんのか?」
「「「「「バッチリ。」」」」」
なんでだよ()なんで俺だけ持ってないんだよ()
「…じゃあ行くか!」
嫌な予感するけど…。
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というわけでプール来ました。
やっぱり良いねぇ。女の子めっちゃいるわ。
「一夏さーん!!」
セシリアが猛ダッシュしてんだけど
メロンが暴れまくってんだけど()
「お待たせしました!さぁすぐに!すぐに行きましょう!!」
「えっ…他のみんなは?」
「ほ…、他の皆さんはもう先に行かれましてよ!!さぁ、行きましょう!!」
アイツ絶対抜け駆けしてんな()
「おーい!龍~!」
「おっ…。シャルロットと…ラウラか。」
「一緒に行こ?」
「あ、ああ、もちろん。」
…やっぱシャルロットって可愛いね()
すんごい良い匂いするよね()
「兄さん!私はあれをやりたい!」
「ウォータースライダーか…。良いな、行くか!シャルロットも行くぞ!」
「は~い!それでは、いってらっしゃ~い!」
「うぉぉぉおお!?」
「ひゃあぁぁぁあ!?」
「これはすごいな!!頭●字Dみたいだ!」
「バカやめろ!!」
ザバァァンッ!!
「ぷはぁ!!やっべぇ!楽しいな!!」
「うん!!すごい楽しい!!」
「クラリッサが言っていた通りだった…。」
何を吹き込まれてんだお前は
お…、一夏と残りのガールズが合流したか…。
「俺らも一夏の方に行って、少し休憩しようぜ。」
「はぁ~。やっぱプールは楽しいな!」
「そうだな…。めちゃくちゃ楽しいわ。」
「良かったよ…。龍が楽しんでくれて。」
「ああ、ありがとな。俺飲み物買ってくるわ。皆、何飲む?」
「あ、ボクも行くよ!」
「いや、御手洗いも行きたいから俺一人で行くよ。待たせるの悪いしな。」
「いらっしゃいませ~。ご注文は?」
「お茶が2つ。んで、レモンティー、コーラ、カルピス、牛乳、スポドリが1つずつで。」
「…かしこまりましたー。」
ふぅ…。楽しいな…。
楽しいけど…。行く前に感じた嫌な予感がまだ残ってるのはなんなんだ?
「はい、お待たせしました。」
「ああ、ありがとうございます。」
「それと、これはサービスになります。」
「ん、これは?」
「栄養ドリンクになります。お兄さん、大分お疲れかとお見受けしました。隈がすごいですよ?」
「ああ、お気遣い、ありがとうございます。では、遠慮なく。」
「はい。またのお越しをー。」
「…私に遠慮なんていらないよ。兄妹なんだから。ボソッ」
…あいつらのところに戻る前にこれ飲んどくか。
グビッ…
ドサッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「龍…。遅いなぁ。」
「…。おかしいなぁ。電話出ないぞ。」
「アイツに何かあったなんて考えにくいけど…。」
「私が見てこよう。」
「あ、ボクも行くよ。一夏たちはここで待ってて。入れ違いになっちゃったらあれだし。」
「そうだな。分かった、頼んだ。」
「龍ーー!!どこーー!!」
「兄さーーん!!どこにいる!!」
ピリリリッピリリリッ
「龍からだ…。もしもし?龍?」
「…。」
「…龍?」
「コロス。」ブッ
ツーッ、ツーッ、ツーッ
「えっ?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やべぇ…。嫌な予感はそういうことか。
「お兄ちゃん…?なんで電話の相手が女からなの?もしかして…、恋人?」
俺の電話でシャルロットに電話かけやがった…。
「い、いや、友達だ…。」
「お兄ちゃんはそうでも向こうはそうじゃないと思うんだよね。腕も組んでたし。」
「いや、それは俺が逃げないようにってことで…、って、なんで腕組んでたの知ってるんだよ。」
「そんなの、尾行してたからに決まってるじゃん。」
「いやさらっと怖いのやめろよ。てか、あの栄養ドリンク何入れたんだ?無味無臭で普通の味だったのに。」
「筋肉緩和剤だよ。無色透明無味無臭のね。」
「…なんでこんなことをする?」
「…じゃあなんで帰ってきてくれないの?私はずっと待ってたんだよ?123日と13時間52分も私を独りにして。私にはお兄ちゃんしかいないんだよ?お兄ちゃんの為に毎日毎日ご飯を朝昼晩3食用意してたのに帰ってこないし、私が知らないうちに女となんか仲良くなって。女なら私がいるじゃない。なんで満足してくれないの?私、お兄ちゃんの為だったら何でも出来るよ?ホントだよ?お父さんとお母さんも家にはいないんだよ?お兄ちゃんを迫害しようとするあいつらはもういないんだよ?それなのになんで帰ってきてくれないの?私のこと嫌いなの?そんなわけないよね。私が苛められてた時、いつもお兄ちゃんは私のこと助けてくれたもんね。いつも私の頭を撫でてくれたもんね。もう好きってことで良いんだもんね?私は小さい頃の夢、今も変わってないよ?お兄ちゃんと結婚するって言う夢。大丈夫、どこか遠い国にいって2人で暮らすだけで私は幸せ。子供は何人欲しい?私は3人くらい欲しいんだ。もちろんお兄ちゃんに任せるけど。女の子は1人。男の子は2人が良いな。私以外の女がお兄ちゃんにベタベタするのは家族の女1人がギリギリ許せる範囲だから。家は白い大きい、庭付きの一軒家が良いな。大きな犬を飼ってのんびり暮らしたいんだ。お兄ちゃんは犬派だよね?お兄ちゃんのことで知らないことは産毛の数ぐらいかな?あと右腕の分で全部数え終わるんだけどね。あ、そういえばお兄ちゃんのオトモダチのデュノ…何て言ったっけ?忘れたからまぁ良いけどアイツに毒されないでね?何かあったらすぐに私に言ってね?世界中で誰よりもお兄ちゃんを理解してるのは私だからね?それとも胸?確かにあの金髪女に今は負けてるかもしれないけど私はまだ成長期だからね。絶対に負けないよ。」
「…。」
やべぇよやべぇよマジでやべぇよ
えっなんでこんなヤンデレなの?何があったの?
頭おかしくなりそうなんだけど?
マジで…誰か助けて…
バァンッ!!
「龍!!大丈夫!?」
「兄さん!!大丈夫か!!」
そこにはシャルロットとラウラがいた。
でもこの状況は…
「お前ら…。」
「身体、動かないの?」
「ああ、筋肉緩和剤を盛られちまった。」
「とにかくすぐにこの鎖を…。」
「させると思いますか?」
「っ!すごい殺気!!」
「貴様、何者だ?」
「私は、龍お兄ちゃんの妹。尾ノ神 龍奈です。ところで貴女、お兄ちゃんのことを「兄さん」と呼んでいましたね。」
…?なんだ?雰囲気が…。
「…ふざけるな!!私だけのお兄ちゃんだ!!お前のお兄ちゃんになんかならない!!私だけの…。私だけの…。」
それは恐ろしい程の怒気、殺気。
「くっ…。(コイツ…。できる!)」
「だから…、いまここで貴女達を殺しますね。来て、
「っ!ISだと!?」
馬鹿な!?どうなってる!なんで龍奈がISを持ってる!?
そこには、俺の血桜とは唯一違う、純白の機体。
「リヴァイヴ!!」
ガギギギッ!!
「何故貴様が…、ISを持ってる!!」
「
「!!シュヴァルツェア・レーゲン!!」
「やめろ!龍奈!やめてくれ!!」
「待っててね。お兄ちゃん。…すぐにコロスから。」
「くっ!?強い…!!これじゃあ…。」
シャルロットとラウラが押されてる!?代表候補生2人を相手に…。
「何者だ…?何故、ここまで…。まさか…奴も尾ノ神流を…?」
「私は、
「っ!?どういう…事?」
「お兄ちゃんが強いのが尾ノ神流のお陰だと思ってましたか?大きな間違いですよ。尾ノ神流は
なんだそれは!?俺は知らない!!
「なっ!?(まずい…!!AICが…。)」
「やめろぉ!!龍奈ぁ!!やめてくれぇ!!」
「お兄ちゃん。待っててね。まずはコイツからコロス。」
「くっ!?」
「死ね。」 キィィィィン…。
「なにしてんだ!!お前ぇぇぇえ!!」
ガギィンッ!!
「!?」
危機一髪だった
一夏、箒、セシリア、鈴が取り囲む
「織斑…一夏。」
「なんだお前!なんでラウラを…。」
「お前と話すことは何もない…。でも、今は引くしかないですね。流石にこの数は骨が折れる。」
「待て!!龍奈…!」
「ごめんね。お兄ちゃん。すぐに助けるからね?」
「なっ!?消えた…?どうやって…。」
白は消えた。跡形もなく
多すぎる疑問と圧倒的な絶望を残して。
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以上で第十六話になります。
文字数が過去最高になりました…。
ご覧の通り、新キャラの妹はゴリゴリのヤンデレです。
ヤンデレ良いですよね…。
それではまた次回~。