尾ノ神 龍は邪魔したくない   作:ヤマアラシん

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ヤマアラシんです。

この話をもって最終話となります。

最後の最後まで、何があるか分かりませんので、よろしくお願いします。

それではどうぞ~。


最終話 尾ノ神龍は 邪魔したくない

 

 

尾ノ神side

 

 

んっ…。どこだここは。

 

…身体が縛られて身動きが出来ない。

 

それ以前に頭がボーッとしてて、立ち上がることも出来ん。

 

どうなってる。

 

 

確か…、龍奈が俺の手に触れた瞬間…、駄目だ。思い出せん。

 

 

 

 

「やぁ、龍くん。調子はどう?」

 

「…最悪ですね。」

 

「だろうね。でも、もうじき君は、本当の尾ノ神龍に()()()()()()。」

 

「さてさて、君に聞くことがあるんだ。尾ノ神龍くん。君は()()()()()()()?」

 

「…俺は、」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

一夏達side

 

 

束に指定された場所は、荒廃した墓が並び、閑散とした墓地だった。

 

 

「龍ぅぅう!!何処だぁぁあ!!」

 

「落ち着け。ここは敵の陣地だ。囲まれていてもおかしくないぞ。」

 

「千冬姉…。今は、落ち着いていられねぇよ!すぐに見つけ出して、一緒に帰るんだ!!」

 

「大丈夫だよ。ちーちゃん、いっくん。ここには龍くんと、私しかいないからさ。」

 

 

「束…。龍は何処だ?」

 

「こっちだよ。ついてきて。」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「ここは…なんだ?」

 

 

「私の研究室の1つだよ。ここに、龍くんがいるよ。さ、こっちだよ。」

 

 

 

 

ツカツカ、

 

 

 

鳴り響く階段をのぼる音は、これからの惨状を予測してか、

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここだよ。」

 

 

 

 

 

束に案内された場所はだだっ広い部屋。

 

奥に見えるカプセルの様なものに…、

 

 

 

…なにかいる。

 

 

ピッ

 

 

 

 

ザバァ…

 

 

 

 

 

「ふーっ…。やっとか、うさぎ博士。」

 

 

 

そこにいた龍は、至って、普通。に見える。

 

 

 

「龍!!大丈夫か!?」

 

 

「よっ、一夏。元気か?こっちはまぁ…、気分は悪くねぇ。」

 

 

「早くこんなところから帰るぞ!」

 

 

「いいや、俺は帰らねぇ。悪いな、千冬さん。後の処理はうまくやってくれ。」

 

 

「どういう事だ?」

 

 

「やっと気づいたんだよ。俺がここにいる理由に。」

 

 

「福音の時、一夏達の傍で見届けたいと言った。それは事実だ。でも、尾ノ神の真意を知った時、…俺は。…俺は、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羨ましかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんどん強くなっていく一夏を見て。

 

 

 

 

 

 

 

俺は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前の引き立て役なんだよ。

 

 

 

 

 

「な、なに言ってんだよ!?お前の方が…、強いし、守ってくれるし、」

 

 

「今はな…。じきに俺は、お前に追いつかれ、抜かれて、消えていく。そんな存在なんだよ。」

 

 

 

 

「もう話すことは無いぜ?今から俺はお前と戦い、お前が勝つ。そうすることで俺は、やっと自由だ。」

 

 

 

「もう生きることは出来ねぇけど、お前のため、皆のため、そして何より、俺の為に、俺はお前と戦う。」

 

 

「行くぞ…。一夏。俺は全力でお前を殺す。お前も全力で俺を殺しに来いよ。行くぞ、血桜・終神モード。」

 

 

「なんて…、禍々しい…。これこそ尾ノ神の完全体だよ!私はこれを利用して、世界を創り変える!」

 

 

「…うさぎ博士、いや、束さん。あんたはもう…、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

用済みだぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドサッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…龍!」

 

 

 

 

 

「悪いな、俺は、あんたのためには動けねぇ。感謝はしてるぜ?最後に最高の舞台を作ってくれてさ。」

 

 

 

 

「さぁ…、一夏。千冬さん。2人で来いよ。そのための、専用機だろ?」

 

 

 

「…ばれていたか。出し惜しみは無しだな。行くぞ、一夏。…暮桜。」

 

 

 

 

「龍…、勝負だ。お前をぶっ倒して、連れて帰る!何を言おうと、引きずって帰ってやる!!」

 

 

「そうか…!やってみろよ。俺は、負けねぇぞぉぉぉお!」

 

 

 

「あぁぁぁぁあ!!」

 

 

 

 

 

 

 

終わった黒は

 

 

影へと成り、

 

 

 

 

 

 

2つの眩い光に立ち向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、これこそが、

 

 

 

 

 

 

 

 

尾ノ神龍の、生き方。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ…、そうだよ、一夏。

 

 

 

 

 

 

俺は

 

 

 

 

 

 

 

 

最初から最後まで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

邪魔したくなかったんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「散る桜」と呼ばれた事件から2週間。

 

 

龍は何とか一命を取り留めたが、目を覚ます様子は無い。

 

 

 

医者によると、一生このままという可能性も否めない。

 

 

一夏とシャルロットの2人は…、彼の病室から動かない。

 

誰とも会うことはせず、龍の傍に居続けた。

 

 

 

 

「…ごめんな。シャルロット。」

 

 

「…えっ?」

 

「あの時の龍は強くて…、俺と千冬姉の力じゃ…、この結果が精一杯だった。俺は…、弱かったよ。」

 

 

「ううん…。良いんだよ。こうやって、龍も、一夏も、無事に帰ってきてくれたんだから。…あれ?なんで、涙なんか…。」

 

 

「…っ、俺、ちょっと飲み物買ってくる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「龍…。龍…!…起きて…、また元気な顔、見せてよぉ…。皆も、待ってるんだよ?私…、寂しいよ…。龍…!」ポロポロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あー全く…、女を泣かせるとか、最低だな、俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…龍?龍…、なの?」

 

 

「おう…、龍だぜ。」

 

 

 

 

 

「ほ、本当に?龍…?私の、大好きな…、龍?」

 

 

 

「ああ…、お前が大好きで、シャルロット・デュノアを愛してる、尾ノ神龍くんだぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

end

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「どうも、女神(凛!)です。どうでしたか?尾ノ神龍という少年の物語「それはあんたに聞きてぇな。」

 

 

「貴方…、どうやってここに?」

 

 

「知らね。まぁそんなことより、どうだった?()()()()()()()()()()

 

 

「…いつから気づいて?」

 

 

「前にじいちゃんに尾ノ神について聞いたときだよ。」

 

 

「そう…ですか。」

 

 

「んで、どうだったよ?俺は…、尾ノ神の名に恥じずに生きてるか?」

 

 

「ええ…。それはもう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても、幸せでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

以上で最終話となります。OVAなども書かないので、これで本当に終わりです。

 

 

今まで読んでくださった皆様。本当にありがとうございました。

 

 

それでは、またどこかで~(ワールドトリガー…)

 

 

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