ナニカ違う転生GX   作:乾燥海藻類

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第12話 吸血鬼カミューラ

「ようこそ、赤き闇への道へ」

湖に浮かんだ真紅の絨毯を踏みしめ、妙齢の美女が歩いてくる。

「あら、お相手はアナタなの?」

「ご不満ですか?」

チェンジなら受け付けますよ。

「ちょっと若すぎる気もしないでもないけど、いいわ。受けてあげる。では始めましょう。闇のデュエルを。今回のお相手はわたくし、セブンスターズの貴婦人、吸血鬼(ヴァンパイア)カミューラ」

「デュエルアカデミア1年、音羽遊蓮。お相手します」

「勝者は次なる道へ、敗者はその魂を人形に封印される」

やっぱそうなるかー。

「了承する。では――」

 

 

『デュエルッ!』

 

 

「私の先攻、ドロー。フィールド魔法《ヴァンパイア帝国(エンパイア)》を発動。《ヴァンパイア・ソーサラー》を召喚し、カードを2枚伏せる。ターンエンドよ」

 

カミューラ LP4000 手札2 モンスター1 伏せ2

 

――――――――――――

 

「俺のターン、ドロー。手札を1枚捨て《ツインツイスター》を発動。2枚の伏せカードを破壊します」

 

「させないわよ。カウンター罠《ヴァンパイアの支配》を発動。そのカードの発動を無効にして破壊する」

 

「永続魔法《次元の裂け目》を発動。お互いの墓地へ送られるモンスターは全て除外される」

 

「バ、バカなッ!? そんなカード、アナタのデッキには入っていなかったはずッ!」

 

「見られているのは分かってましたよ。貴女が見たのはフェイクデッキです。デッキの上から裏側表示で10枚のカードを除外して《強欲で貪欲な壺》を発動。カードを2枚ドロー。続けて《闇の誘惑》を発動。カードを2枚ドローし、手札の闇属性モンスター《ネクロフェイス》を除外する。そして除外されたネクロフェイスの効果発動。お互いにデッキの上からカードを5枚除外する。さらにデッキの上から裏側表示で8枚のカードを除外して《機巧蛇(きこうじゃ)叢雲遠呂智(ムラクモノオロチ)》を特殊召喚」

 

「おいおい、大丈夫か? あっという間にデッキが半分以下になっちまったぞ」

 

万丈目の口から動揺の声が漏れるが、これはこういうデッキなんだ。一応保険は持っているが、もたもたしてハチャメチャ効果の《幻魔の扉》なんかが出てきたらたまったもんじゃない。

 

「《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》を通常召喚。こいつの攻撃力・守備力は、除外されている自分のカードの数×400になる」

 

「除外されているカードは23枚。攻撃力・守備力は9200ッス!」

 

翔の能天気な声が聞こえてくる。やっと到着したか。

 

「バトルフェイズに入ります。《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》で《ヴァンパイア・ソーサラー》を攻撃!」

 

「させるかよッ! 《ブレイクスルー・スキル》を発動。そいつの効果は無効だッ!」

 

「チェーンして《禁じられた聖槍》を発動。ダ・イーザの攻撃力は800ダウンし、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない」

 

効果を打ち消すべく迫り来る拳を、聖なる槍が撃ち落とす。ヴァンパイア帝国の効果でヴァンパイア・ソーサラーの攻撃力が500アップしたが、所詮は焼け石に水にしかならなかった。

 

「こ、この私が、1ターンキル!? バ、バカなぁぁッ!」

 

 

 

カミューラ LP4000 → 0

 

 

 

斯くしてカミューラの魂は人形に封じ込まれた。

勝利とて虚しいものだ。

 

 

 




そりゃ対策くらいするよねってお話。
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