ナニカ違う転生GX   作:乾燥海藻類

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第02話 因縁の始まり

(アカデミアに)来たッ!

(鮫島校長を)見たッ!

(万丈目の取り巻きに)勝ったッ!

 

以上、閉廷、解散!

 

「誰が解散などさせるかッ! 十代(こいつ)を倒した後は貴様だッ! 覚悟しておけッ!」

「へっ、そう簡単に負けるかよ。いくぜ、万丈目ッ!」

「万丈目"さん"だッ! こい、落ちこぼれめッ!」

 

 

『デュエルッ!!』

 

 

「先攻はもらったぜ、ドロー! 俺は《E・HERO クレイマン》を守備表示で召喚」

 

ふむ、クレイマンか。万丈目の性格で予想はできたが、やはりアニメ版(そっち)みたいだな。

 

「カードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

遊城十代 LP4000 手札3 モンスター1 伏せ2

 

――――――――――――

 

「俺のターン、ドロー! 《アームド・ドラゴン LV3》を召喚し、魔法カード《レベルアップ!》を発動。デッキから《アームド・ドラゴン LV5》を特殊召喚」

 

「出たッ! 万丈目さんのマジックコンボだ!」

 

「これであの落ちこぼれも終わりだぜ!」

 

なんか取り巻きたちがやいのやいのと言ってるが、取り立てて騒ぐほどのことかね。隣の翔も「凄いッ!」とか言ってるし。

……いや、ちょっとまて。アームド・ドラゴンの登場タイミングってここだったか? 確かノース校から帰ってきた頃だった気もするが、記憶違いか?

 

「アームド・ドラゴン LV5の効果発動。手札の《仮面竜》を墓地に送り、その攻撃力以下のモンスター1体を破壊する。クレイマンを破壊だ!」

 

「ああッ!? アニキのヒーローがやられちゃった……」

 

戦闘破壊すればアームド・ドラゴンをレベルアップさせられたが、ダメージを優先したか。

 

「バトルだ! アームド・ドラゴンでダイレクトアタック! アームド・バスター!」

 

遊城十代 LP4000 → 1600

 

「へへっ、やるじゃねぇか、万丈目。けどこのままじゃ終わらねぇぜ。《ダメージ・ゲート》を発動。戻ってこい! クレイマン!」

 

「ふんっ! 壁モンスターだけでは時間稼ぎが精々だな! 俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

「エンドフェイズに《サイクロン》を発動だ。その伏せカードは破壊させてもらうぜ」

 

「なにっ!? くそっ、俺のミラーフォースが」

 

ああ、ここでもミラーフォースは割られる運命なのか。

 

万丈目準 LP4000 手札2 モンスター1 伏せ0

遊城十代 LP1600 手札3 モンスター1 伏せ0

 

――――――――――――

 

「俺のターン、ドロー! へへっ、いくぜ万丈目! 魔法カード《融合》を発動。手札の《E・HERO フェザーマン》と《E・HERO バーストレディ》を融合。来いッ! マイフェイバリット《E・HERO フレイム・ウィングマン》!!」

 

「凄い……これがアニキのフェイバリットヒーロー」

 

翔が感嘆の息を漏らす。確かにソリッドビジョンだと得も言われぬ迫力があるな。

 

「はっ! たいそうに呼び出した割には攻撃力2100どまりか。アームド・ドラゴンには到底届かん!」

 

「慌てんなよ、これから見せてやるぜ、ヒーローの結束をな! 装備魔法《団結の力》をフレイム・ウィングマンに装備!」

 

《E・HERO フレイム・ウィングマン》 攻撃力2100 → 3700

 

「攻撃力……3700だとぉ!?」

 

「いくぜ、万丈目! フレイム・ウィングマンでアームド・ドラゴンを攻撃、フレイム・シュート!」

 

万丈目準 LP4000 → 2700

 

「くっ、調子に乗るなよ! 次のターンで貴様を……なにっ!?」

 

煙が晴れると、万丈目の前にはフレイム・ウィングマンが銃口を突き付けるように、炎の右手を向けていた。ちょっとした恐怖だな、あれは。

 

「フレイム・ウィングマンが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える」

 

万丈目準 LP2700 → 300

 

「これでラストだ! クレイマンで――」

 

「ちょっとあなたたちッ! そこまでよッ!」

 

勝負が決しようとした瞬間、飛び込んできたのは天上院明日香。ここらが潮時か。

 

「逃げるぞ、翔、十代」

 

「なんでだよ遊蓮! あと一撃で――」

 

「警備員に捕まったら説教と反省文だ。もしかしたら停学や退学まであるかもな。俺はそんなのごめんだぜ」

 

「ゲェッ、それは俺も嫌だな。翔、とっとと退散するぜ!」

 

「ああ、待ってよアニキ!」

 

「天上院さん、忠告感謝する。さっさと行こうぜ」

 

「え、ええ。そうね」

 

「万丈目! おまえらもさっさと逃げな!」

 

茫然自失となっている万丈目にも、一応声を掛けておく。ま、取り巻きが引きずってでもなんとかするだろ。

 

 

 

 

 

「くっそー、あと一撃で俺の勝ちだったのになー」

「いや、そうとも限らんぞ」

「どういうことッスか? もう勝負は決まってたじゃないッスか」

「万丈目の手札に《バトルフェーダー》や《速攻のかかし》があった可能性もある」

まあ、万丈目の脱力ぶりを見る限りその可能性はなさそうだが、増長しないためにも言っておこう。

「聞いたことないカードだな」

「僕もッス。どんな効果なんスか?」

マジかよ。ああ、そういえばこの世界は攻撃力至上主義なんだっけか。

「確か、直接攻撃を無効にしてバトルフェイズを強制終了させる効果……だったわよね?」

「その通り。さすが天上院さん、博識だね」

「べ、別にたいしたことないわよ。このくらい」

天上院さんが顔を赤らめてそっぽを向く。意外と褒められ慣れてない? いやでもブルーの女王だし、そんなことはないだろう。

「ま、そういうことだ。最後まで何が起こるか分からないのがデュエルだ。だから、面白いんだろ?」

「へへ、おまえのいう通りだぜ。んじゃまあ、この勝負は痛み分けってことにしといてやるか」

「アニキってば、相変わらず偉そうッスね」

「……お気楽な子たちね」

天上院さんが溜め息を零す。やっぱりこいつらと同じ年とは思えんなぁ。

 

 

 




一応原作沿いにやりますが、サクサク展開でいきます。
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