ナニカ違う転生GX   作:乾燥海藻類

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第35話 恐竜と化石竜

開幕戦の十代とヨハンのデュエルを奪ったことを懸念していたが、それは杞憂だった。十代とヨハンは運命に導かれるように引かれ合い、意気投合していた。

三日後、全生徒にデスベルトが配布され、正式にデスクロージャーデュエルが開始された。

そんなコブラに、アモン・ガラムは終始訝し気な視線を向けていた。

その翌日、十代が昨夜保健室に運ばれたことを知った。聞けばオブライエンとデュエルしたらしい。だが一晩ぐっすりと眠り、レイと明日香の手作り弁当を食べて、元気を取り戻したようだ。

今は皆と一緒に正面玄関に集まっている。

「で、おまえらは何してんだ?」

「ああ、電磁波? ってやつを探しに行くところさ」

と、十代はジムの方へ視線を向けた。

「サウス校のジム・クロコダイル・クック、だったよな。俺は音羽遊蓮。よろしく」

「ヒュ~。あんたの噂はこっちにも届いている。よろしく頼むぜ、ユーレン」

にこやかに右手を差し出してきたジムと握手を交わす。どうやら電磁波の調査に向かうらしい。なんとなく流れで俺も同行することになった。

探検隊のメンバーはジムを先頭に、俺、十代、ヨハン、翔、剣山の六人。

異変は森の中央に差し掛かったところで起こった。

「うぉっ!? 剣山、いきなりどうした!?」

剣山がいきなりガゥガゥ言い出し、ジムに襲い掛かった。焦った十代が取り押さえようとするが、構わず剣山はジムに、いやジムの背負っているワニ(カレン)に襲い掛かろうとわめいている。

「電磁波の影響だな。ふっ、爬虫類同士、闘争心を燃やしたってわけか。いいぜ、ダイノボーイ。カレンに代わって、その挑戦を受けるぜ!」

 

 

『デュエルッ!』

 

 

「ガウゥガ、ガウー、ガゥガウルウ、ガルルル、ガル」

 

《ダイナレスラー・カポエラプトル》を守備表示で召喚して、カードを2枚伏せてターンエンド、か。

 

剣山 LP4000 手札3 モンスター1 伏せ2

 

――――――――――――

 

「デュエリストの本能は残っているようだな。ドロー」

 

「ガウァガウガガウ」

 

スタンバイフェイズに《ダイナレスラー・カポエラプトル》の効果が発動され、剣山のデッキから新たな《ダイナレスラー・カポエラプトル》が特殊召喚された。

 

「最初からトップギアでいくぜ! 見ろ、化石の輝きを! 永続魔法《ブリリアント・フュージョン》を発動。デッキから《ジェムナイト・ラズリー》、《ジェムナイト・ガネット》、《ジェムナイト・アンバー》を墓地に送り、融合召喚! 現れろ、輝きの淑女! 《ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ》!」

 

現れたのは金剛石の輝きを放ち、細剣を振るう淑女。だがその攻撃力・守備力はともに0。

 

「効果で墓地に送られたラズリーの効果で、墓地のガネットを手札に加える。そして《ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ》の効果発動。このカード自身を墓地に送り、EXデッキから《ジェムナイトマスター・ダイヤ》を召喚条件を無視して特殊召喚する。ジェムナイトマスター・ダイヤの攻撃力は、墓地にいる「ジェム」モンスターの数×100アップする」

 

《ジェムナイトマスター・ダイヤ》 攻撃力2900 → 3200

 

「おお、すげぇぜジム。でもさ、あれ化石ってより、宝石じゃないか?」

 

十代が素朴な疑問を口にするが、まあ発掘するという点では似たようなものじゃないかな。

 

「続けて《ジェムナイト・ガネット》を通常召喚。いくぞ、ダイノボーイ! バトルだ! ジェムナイトマスター・ダイヤで攻撃表示のカポエラプトルに攻撃、ブリリアント・スラッシュ!」

 

剣山 LP4000 → 2600

 

「ウガァァーー!? う、が、なんだ今の火花は……」

 

「アニキ、剣山くんが正気に戻ったよ」

 

「ああ、やったぜ」

 

「ふっ、まだ完全ではないだろうがな」

 

「ふんっ、この程度の火花、なんでもないドン! 攻撃表示のカポエラプトルは戦闘では破壊されないドン!」

 

「だがダメージステップ終了時に守備表示になる。ガネットでカポエラプトルを撃破し、1枚カードを伏せてターンエンドだ」

 

ジム LP4000 手札4 モンスター2 伏せ1

剣山 LP2600 手札3 モンスター1 伏せ2

 

――――――――――――

 

「俺のターン、ドロー! スタンバイフェイズにカポエラプトルの効果はつドン。デッキから同名カードを特殊召喚するザウルス。そしてこの2体をリリースして《超伝導恐獣》をアドバンス召喚」

 

超伝導恐獣(スーパーコンダクターティラノ)

星8/地属性/恐竜族/攻3300/守1400

 

「さらにリバースカード《生存競争》をはつドン。このカードは攻撃力1000アップの装備カードとなるザウルス」

 

《超伝導恐獣》 攻撃力3300 → 4300

 

「バトルドン! 超伝導恐獣でジェムナイトマスター・ダイヤを攻撃、いけぇー、ジャイアント・ファングッ!」

 

ジム LP4000 → 2900

 

「さらに《生存競争》を装備したモンスターが攻撃で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、続けて攻撃ができるドン。ガネットを攻撃!」

 

ジム LP2900 → 500

 

「ぐぅぅ、効いたぜ、ダイノボーイ!」

 

「俺はこれでターンエンドン」

 

剣山 LP2600 手札3 モンスター1 伏せ1

ジム LP 500 手札4 モンスター0 伏せ1

 

――――――――――――

 

「俺のターン、ドロー。リバースカード《廃石融合(ダブレット・フュージョン)》を発動。墓地の《ジェムナイト・ラズリー》と《ジェムナイト・アンバー》をゲームから除外し、《ジェムナイト・プリズムオーラ》を融合召喚!」

 

《ジェムナイト・プリズムオーラ》

星7/地属性/雷族/攻2450/守1400

 

「プリズムオーラの効果発動。手札の《ジェムナイト・オブシディア》を墓地に送り、《超伝導恐獣》を破壊する」

 

プリズムオーラの全身から発せられた光に包まれ、巨大な恐獣は消失した。

 

「そして手札から墓地に送られたオブシディアの効果で、墓地の《ジェムナイト・ガネット》を特殊召喚」

 

これで総攻撃力が剣山のライフを超えた。

 

「さすがにこれ以上は待てないドン。リバースカード《激流葬》を発動。フィールドのモンスターを全て破壊するドン」

 

オブシディアが特殊召喚されると同時に発生した大波によって、2体のジェムナイトが姿を消し、フィールドには誰もいなくなった。

 

「ふっ、やるな、ダイノボーイ。だが、お楽しみはこれからだ! 手札から魔法カード《化石融合-フォッシル・フュージョン》を発動! 俺の墓地の《ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ》と、おまえの墓地の《超伝導恐獣》を除外して融合する!」

 

「んなっ!? 俺の墓地の恐竜さんを融合素材に!?」

 

「カモンッ! 《古生代化石竜 スカルギオス》!」

 

《古生代化石竜 スカルギオス》

星8/地属性/岩石族/攻3500/守 0

 

「バトルだ! スカルギオスでダイレクトアタック!」

 

「ぐっ、うおぉぉー!」

 

 

 

剣山 LP2600 → 0

 

 

 

ふたりのデュエルが決着した瞬間、それぞれのデスベルトが輝きを放った。そのエナジーは上空に打ち上げられ、どこかへと飛び去って行く。

「な、なんか、全身から力が、抜けたドン」

「ぐっ、そういうことか。俺たちのエナジーはデュエルが終わった瞬間、デスベルトを通じて、この島のどこかに送られる仕組みになっているらしい。それにしても剣山、素晴らしいデュエル、だったよ」

「ジム、クロコダイル……」

ふたりは互いの健闘を称え合い、笑いながら倒れた。

 

 

 

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