戦姫絶唱、白猫と踊る世界   作:蒼葉蒼輝

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第零章 降り立った世界、交わる者達
白い猫は世界を知る


始めての投稿、本編開始です

ストーリーは大体原作通り・・・ですが

F.I.Sスタートです。

では、異なる幻想世界へゆっくりどうぞ

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

喪失までのカウントダウンまで、後●●●ー

 

 

 

 

ここは―どこだろうか―

目が覚めた先、見える世界には荒野の様な世界が広がっていた

それでも何もない、と言うほどに無いというわけではないらしい

嗅覚を凝らせば付近に人が最近通った後を嗅ぎ分けることが出来た

それでも、そんなものについて行っていいのかと考えを巡らす・・・が

 

 

「にゃ・・・」

 

自分の言葉から出たのは、そんな弱弱しい猫の鳴き声だった

そう、本来いるべきではない猫がこんな辺鄙な所に迷い込んでいた

兎に角歩いてみなければ始まらない、そう一人(?)考えを巡らす

何故こんな所に自分が居るのか分からない、でも進まなくては自分は消えてしまうだろう

そんな小さな存在であるこの猫・・・【RYUSYE】と首輪に描かれている

その首輪の下の方には、赤いクリスタルの様なペンダントが固定されているかのように付けられている

 

歩き出して数分・・・いや、数十分経ったかもしれない

人気の匂いが濃い方へと歩き進んでいくとドーム状の様な施設が見えてきた

とはいえ、今のリューシェは野良ネコ同然だ、受け入れられる事すら無いだろう

人によっては可愛がってくれるかもしれない・・・が、そんな事は望み薄であろう

ならば、と泥棒猫にでもなってやろう、そんな意気込みがあるのかもしれない

だが、今の彼女にそんな気力があればの話ではあるのだが

すると、付近から奇妙な現象が起きだした

 

「~~~~~」

 

急遽、何処からともなく奇妙な存在が見え出した

数にして50は下らないだろうか

だが、そんな唐突に現れた特異災害(ノイズ)も、リューシェに見向きもせずに

周囲を散策するかのように散開して行ってしまった

あれは何なんだろう、そんなことを考えながらもそろそろ限界かも知れない体を動かしながら

施設の入口を目指しながら歩いていく・・・が

その特異災害(ノイズ)もまるで最初からそこを目指していたかのように動いていた

此処を探していたのかな、そんな他人事のように考えていると、一体がボール状になり突っ込んでいった、瞬間

 

「させません!」

 

入り口近くにいたのか、まだ幼いであろう少女がそれ(ノイズ)に十字傷をつけ霧散させる

何かが切り裂いたのかは分からない、だが多勢に無勢であるのも必然

ほんの少し後には、少女の劣勢が見て取れた

だが、彼女もただ推し負けることは無く、小剣を複数展開して盾を(かたど)

細長く形成され突っ込んできたノイズたちは、その盾に接触した瞬間灰となって消えていったが

数が多すぎる故か、ボール状のノイズが複数並びに突っ込み、盾を破壊し少女に突撃し・・・

 

「えっ! ああああっ!」

 

盾が破壊された一瞬に、少女は入り口近くから遠くに吹き飛ばされ、受け身を取る間もなく地面に落下

幸い、頭からの落下は避けられたが、それでもダメージは相当な物だろう

それでも、と少女は立ち上がろうとするが、落下ダメージだけでも相当な物だったのか

未だふらふらしており、焦点もあまり定まってない様である

 

「え・・・猫・・・ちゃん?」

 

その足元、まるで支えるかのように猫が頬擦りしていた

何でこんな所猫が・・・そう思っていたが、今はそれどころではないと、目の前のノイズ達に刃を振るう

だが・・・

 

「くぅ! まだ・・・負けないっ!」

 

先程から何度目だろうか、迎撃しては撃ち返され、数の暴力で攻撃の隙間に突っ込んでくるノイズ達

一応は、施設の入口から遠ざけられたものの、それでもこれらを倒しきる事は難しい問題だった

他に支援できる人が居ればまた話は違ったかもしれないが、現状では彼女一人がノイズに対抗できるこちら側の人間だった

しかしそんな攻防も、それほど長く続かなかった

 

「うっ、いやあああぁぁ!」

 

幾度となく形成していた小剣による盾も、もはや意味が無くなって来ていた

それはおそらく使用者の心に起因するものだろうか

そして倒れた所には猫が近寄って励まそうとするかのように、ノイズ達に向かって声を上げる

先程までボロボロだった猫の姿はどこへやら、だが、猫は少女の盾になるようにノイズを威嚇し続けた

 

「もう・・・やめて、逃げて・・・猫ちゃん」

 

少女の瞳には、大粒の涙が零れ落ちていた

猫は少女を心配するように横に立ちその頬を舐める

そんな少しのやり取りも、ノイズ達には関係が無いかの如く問答無用で突っ込んできていた

 

「(神様・・・せめて、この子だけでも助けて!)」

 

その願いが届いたのか、はたまた、何処かの兵器なのか

小さな歌声の様なそんな声と共に、周囲が凍り付いていくのが見える

そして、猫がいたと思えた所には、小さな白い少女が立っていた

ただ、何かを纏っていた訳でも無いらしく、素のままの姿の様な

そんな少女が、先程まで戦っていた少女に何かを言って、ノイズを消し飛ばしていった・・・らしい

 

 

 

 

 

 

 

らしい、と言うのは、その子が戦い始める前に気を失ってしまい、起きたときにはF.I.Sのベッドの上だったから、後から聞いた話だと、そんな感じだった

それで、その後わたし、(セレナ・カデンツァヴナ・イヴ)の近くにいた猫は無事に(?)F.I.Sで保護するようになった

 

猫ちゃんの首輪には名前らしいものが入っていて、(リューシェ)と呼ぶらしい

これに関しては、猫ちゃんが頷いてくれたから間違ってないとは思う

わたしに良く懐いているらしく、姉さんにも撫でさせてあげようとしたんだけど、なんか嫌らしくって逃げ出しちゃったんだよね・・・うーん、そんな悪い事でも無いと思うんだけどなぁ

ただ、一緒にいた切歌ちゃんと調ちゃんにはちゃんと撫でて貰ってるし・・・なんで姉さんだけ?

ただ、この子をあんまり多くの人に見せる訳にも行かない、とマム、ナスターシャ教授が言っていたので

私も出来る限り、施設内でもあまり表に出すことが出来なくって・・・でも、あの子は不満はあまりないそうな

でも、それ以上に問題があるらしく、それも研究所の偉い人達にとって悩みの種らしいんだけど

わたしにとっては、姉さんとリューシェが仲良くなってくれればそれでいいんだけどな~

そんな事を思いながら、隣の猫ちゃん、リューシェの頭を撫でて一人愚痴る

 

「ナー」

 

優しい声音で鳴く子猫、マムが言うにはこの子に私は助けられたらしい

そしてこの子が起きる頃に、マムを何かしら話していたらしいんだけど・・・難しい事は一先ず良いかな?

兎も角今はこの子の毛並みを堪能しよう・・・うん、わたしは悪く無いよね?

だってあれだけのノイズ相手に半分近くを倒せたんだから大分戦えてる証拠だよね、後で姉さんに凄い心配されたけど、まぁ、本当に・・・

 

「怖かった・・・助けてくれてありがとうね、リューシェちゃん」

 

その時の事を見ている訳じゃないから分からないけど、マムが言うからには間違っていないんだろうな

と、そんな事を考えていると、扉が開いて、研究員の人が二人ほど此方に入って来た

因みに、此処はリューシェちゃん用に宛がわれた部屋で、わたしは勝手にこの子の世話をしているようなものなので、下手をすれば叱られる、けれど、マムがわたしをこの子の世話を任せたんだから、怒られる筋合いはない、本当に無いんだから

すると、一人の研究員がわたしに話しかけてきた

 

「すまないセレナちゃん、その子の定期検診を手伝ってくれないか?」

 

この子がわたしたちの所に来て早一週間は過ぎたと思う

検診、と言えば聞こえはいいけど、大体は聖遺物の適合値を調べたり痛い注射いっぱい打たれたり

兎に角辛いことがいっぱいあって、わたしは、ううん、多分他の皆もうんざりしていると思う

それをこの子にも施すつもりなのか、わたしはこの子を庇うように前に出て猫の姿を隠す

 

「それは、この子に痛い事をするつもりですか?

此処にいるわたし達の様な子達にしたように」

 

いつものわたしなら、多分、いや、絶対にこんな事は言わないだろう

だって、言えば絶対に痛い目に合う事が分かっているから

でも、それでも、わたしはこの子を守りたい、わたしを守ってくれた、優しいこの子を

眼をしっかり見開いて威嚇するように歯を食いしばっていると、後ろから聞きなれない言葉の様なものが聞こえてきた

でも、それは私は懐かしいような、でも抱かれていたようなそんな声が、後ろから、いえ、正確には

あの子、リューシェちゃんから聞こえてきた

 

『いいよ、セレナちゃん、わたしをそんなに庇わないで?

自分の事をもっと大切にして? ね?』

 

そんな事を言って前に躍り出てきた猫をそっと見る

その顔はまるで笑っているかのように、わたしをじっと見る

わたしは膝を曲げ、猫ちゃんをそっと抱き上げる、ほのかに温かいその毛並み癒されつつ

研究員に向かってこんなことを言ってしまった

 

「それじゃあ、わたしも一緒に行きます・・・そうでないと、わたし・・・」

 

不安になって泣き出しそうになるわたし

勿論ウソ泣き・・・ではなく、本当に泣きそうだった

研究員たちも最初からそのつもりだったのか、何も問題ないようにOKを出していた

そうして部屋から出ると、マリア姉さん(マリア・カデンツァヴナ・イヴ)が一緒についていくと言って

無理やりにでもついてきていた

やっぱりみんな心配なのかな、とまだ涙目が残る眼をそのままに研究室に来ていた

 

「来ましたね」

 

そう言って此方を一瞥し、前方のガラス戸に目を向け何かを観察しているような

不安になって眼を悲しませているかのような、そんなマムを見てわたしは

 

「あ、あの、マム、この子の事―」

 

「分かっています、大丈夫、そこまで心配する事はありません

ただ、いくつかの質問とちょっとした検査をするだけですから」

 

その言葉を聞いて、ホッと胸をなでおろすわたし、マリア姉さんも心配だったらしいけどどうやら杞憂だったようだ

 

「ちょうどいいですね、セレナ、いくつかリューシェから聞いてみてくれませんか」

 

え、わたしが? そんな事言われてもいきなり質問なんて・・・あ

 

「どうしたの? セレナ?」

 

「姉さん、そういえばこの子って、何処から来たんだろう・・・?」

 

そうなのだ、F.I.Sは国家機密で表立った研究はされていない、秘密裏の組織でもある

それゆえ付近には住宅街の様なものも無ければ、畑も見られないほど閑散としている

故に研究には丁度いいとされ、とある存在から研究支援を受けて施設が成り立っている・・・らしい

でもこんな施設の近くにこんな子が来れるはずもない・・・いや、誰かが捨て置いて行ってしまったなら

未だ可能性としてはあるだろうけど・・・そんな感じでも無いかな

 

「ふむ、確かに、私たちも彼女のギアについて色々聞いていましたが

出生については聞いてませんでしたね・・・答えられますか? リューシェ」

 

そういうと、わたしの手から少し離れ、数回自分を毛づくろいした後答えを返していた

 

『出生・・・か、覚えてない、って言った方が良いかも

名前も何も、忘れてしまっていたから・・・ごめん、何も力になれなくて』

 

あ、とわたしは聞いてはいけないことを聞いてしまった事に反省し即座に謝ろうとしたけど

 

『覚えてないけど、それに対してセレナちゃんが謝る必要は無いよ?

でも、あの氷の力は・・・覚えている、アレは確か、私自身だったから」

 

氷の力、それを聞いてすぐに思い出したのは初めて会った時の事

映像では、ノイズ達が何もない所で氷漬けにされて触れられた瞬間に粉々に砕けて灰も残らない程の強さだった

近くで気を失っていたわたしを庇いながらあれだけのノイズ達を一瞬にして倒してしまうほどの実力者

それでいて、録画された映像には姿と言う姿が一切映っていなかった、まるで神隠しかのように

だけど攻撃した瞬間に何かが映っているのを確認できていた

その瞬間を停止し、拡大、明度を上げていき、ネコミミが生えたような少女が映し出されていた

 

「これは、やはりあなたが・・・」

 

『否定は出来ないし、否定しないよ

これは間違いなく私【リセ】が起こした事・・・

そして、これは間違いなく、セレナちゃんを守ろうとして、暴走気味に力を使ってしまった結果

セレナちゃんの気を失わせてしまった・・・』

 

そこまで言って一息吐くリューシェちゃん

でも、いま【リセ】って人の名前が出てきたけど・・・

 

『多分・・・だけど、私がこっちで人型で過ごす符号・・・みたいなものかな

リューシェはこの猫の時の名前だから、おんなじだと違和感あるし

私自身、まだわかってない事が多いの・・・ごめんね、セレナちゃん』

 

そう言って、こっちに向き直って頭を下げるリューシェちゃん

待って、謝らないでよ、悪いのはこんな事聞いてるこっちだから

わたしは、また泣き出しそうになりながらも、次の質問をするマムを見ていた

 

「では、あの聖遺物については何も知らない、と?」

 

『そうだね、あれ自身は私も知らない

でも、歌や音が流れてくる感覚は間違いなくあって

私達【亜人種】も受け入れてくれるのかな・・・って思ったりするけれど

そもそも、私のようなイレギュラー、何処にも所属してはいけない・・・そう思ってい―』

 

「そんな・・・そんなことないよ!」

 

会話の途中に割って入ってしまったけど、でも反省はしてない

わたしはこの子に助けられて、この子と過ごして・・・

こんな世界でもこれだけの幸せがあるんだって実感できた

それなのに、この子は・・・自分を否定するの?

 

『セレナちゃん・・・』

 

「セレナ・・・」

 

リューシェちゃんとマリア姉さんがわたしを見て何かしようと動いてきた

と思ったら

 

「ふぇ?」

 

リューシェちゃんはわたしの肩に上って頬を舐めてきて、姉さんは抱きしめる様に頭を撫でてくれた

・・・やっぱり姉さんの手は暖かいな・・・

リューシェちゃんが一通り舐め終わったら今度は頬擦りしてきた

フワフワして気持ちいい・・・

 

「ふわふわ・・・もふもふ・・・」

 

「セレナ?」

 

 

姉さんが少し羨ましそうにこちらを見ていた

わ、わたしは思った事言っただけだよ?!

そんな事を心に浮かべながら、涙はもう流れていなかった

 

『ごめんね、セレナちゃん、不謹慎な事言って』

 

「いえ、わたしこそごめんなさい、途中で止めてしまって」

 

そうこうしていると、マムが次の準備に移っていた

 

「質問はこれ位で、次は軽い検査をさせていただきますが・・・良いですか?」

 

『それはどっちの身体検査ですか? ナスターシャ教授?』

 

「出来れば両方・・・としたいところですが、お願いできますか?」

 

 

リューシェちゃんが小首を傾げ少し考えてるように振舞うと、わたしの肩から降りてわたし達に一言

 

『うーん、取り敢えずそんなに驚いてほしくない・・・って言うのが正直な所

とにかく、身体検査なら、まずはこの状態でやってもらっていいかな?』

 

 

そう言ってマムの元に向かって行ったリューシェちゃん

大丈夫だよね、そう思いながら検査に向かうリューシェちゃんから目が離せないでいた

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――

 

 

 

 

と、いう訳でリューシェちゃんがF.I.Sにきてセレナちゃんを助けて色々やられている所です

まだ第一期のところまで全然入らないですが序盤はこんなところで・・・

気に入ってくれた人はお気に入りでもしてくれるといいな・・・とか

ツイッターやってないんで申し訳ないです。

 

それでは、また次の幻想で会いましょう

 

 

 

 

 

 

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