戦姫絶唱、白猫と踊る世界   作:蒼葉蒼輝

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白猫は世界の現実を知る

と言う訳でF.I.S3話目です。

一先ずセレナの絶唱までをF.I.Sでやる予定・・・どれぐらいかかるやろ?

あ、一応原作死亡キャラ生存方向で色々あるんでその方で

 

ではまた後程

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

あの子の検査から結構経ったと思う

翌日から何度か部屋に向かったりしてるけど最近見れてない

不安になって姉さん達に話すけど、それで気が収まる訳じゃない・・・勿論、わたしもそんな事分かってる・・・分かってるもん・・・・・・

 

何日か経った後、食堂で拗ねながら食事していると

 

「ねぇ、そろそろ機嫌を直してくれないかしら?

セレナがそんなのじゃ、あの子も戻ってきづらいんじゃないかしら」

 

対面席でわたしにそう言ってくれるわたしの大好きな姉さん・・・

 

「そうデス、セレナが元気じゃないとあの子も元気に出てこれないかも知れないデース」

 

「それに、元気のないセレナは見てるこっちが辛い・・・」

 

「調ちゃん、切歌ちゃん、姉さん・・・」

 

額に両手を添えて俯くわたしに元気になってほしいと励ましてくれる皆・・・

 

「ごめん、わたし・・・」

 

瞳に薄っすらと涙が滲んでいくのがわかり、姉さん達に見えないように拭う

意を決した様に、席を立つ

 

「やっぱり探してくる、このままじゃやっぱり嫌!」

 

そういって、駆け出そうとしたところである研究員に呼び止められた

 

「セレナ・カデンツァヴナ・イヴさん、よろしいですか?」

 

「・・・あ、はい、わたしですか?」

 

「ウェル博士がお呼びなので、一緒に研究室までご同行願えますか?」

 

そうはいっているが、無理やりでも連れて行くつもりなのだろう

でも、拒否するのは・・・でも、あの子を・・・

 

「リセさんもお待ちなので、早めに来ていただけると助かります」

 

「っ!・・・分かりました、すぐ行きます」

 

「「「セレナ・・・」」」

 

わたしの事を元気付けようとしてくれた姉さん達に一言断って部屋を後にする

というのも、【リセ】さんが【リューシェ】ちゃんであるのを知っているのは

わたしと、姉さん、マムと一部の研究員だけらしい

情報は極力わたし達にも流したくないらしく、徹底してそういう(・・・・)事は大人たちが処理していく

・・・やっぱり世界が汚く見えるのは、気のせいじゃないのかな・・・

わたしは、自分の優しさが正しいのかどうか、時々わからなくなる

あのノイズ達と相対した時もそうだ

あの時猫ちゃんも、施設の人達も何もかもを守ろうとして、結局守れなかった

わたしの望んだ力のカタチって、そんなものだったのかな・・・

 

「着きましたよ、セレナさん」

 

有耶無耶になっている気持ちそのままに、リセさんと相対する事のなった

こうなってしまったのも、きっと弱い自分のせいかもしれない

だけど、そんなことを吐き出せば、姉さんも、切歌ちゃんや調ちゃんも心配する

だから、久しぶりに会えた【リセ】さんには、せめて笑顔で話そう・・・そう心に決めた

 

扉が開き、中には、ウェル博士の他に、マムや沢山の研究者の方たちが慌ただしく動き回っていた

何かあったのかな?、そう考えていると、マムがわたしに慌てて話しかけてきた

 

「セレナ、来ましたか、すいませんが、あの子を落ち着かせてもらえませんか」

 

あの子・・・? そう聞けば、ガラス戸の向こう側に、霰が降り続いているのが見て取れた

近付いて見下ろしてみると、不思議な形をしたギアを纏ったをした白髪の少女が膝をつき項垂れた状態で氷を垂れ流し続けている

あの子、リセさん!? 何であんなことを?! いや、そんな事よりも

 

「マム! わたしを呼んだ理由はともかく、あの子に何をしたの!?」

 

わたしは、正直戸惑う事もあったけど、それ以上にこんな事を起こした原因が気になった

だって、それは下手をすればわたし達にも同じような目にあわされると判断したから・・・

でも、それ以上に、あんなに苦しんでるリセさんを見てられない

 

「セレナ!」

 

「止めて見せる・・・あんな苦しそうなの、わたしは嫌だから!」

 

そう言って、厚手の上着を借りて、ギアペンダントを受け取った私はそのままリセさんのいる場所へ走って行った

マムは悪く無い・・・でも、どうしてこんな事に・・・

わたしがしっかり見て無かったから? あの日にケンカ別れみたいなことしちゃったから?

ううん、そんな事しても、仲直りできる、まだ戻れる、わたしは信じてる

マリア姉さんとケンカしても、いつもそこには歌があった、切歌ちゃんとケンカしても、すぐに仲直り出来た

調ちゃんとケンカしても、二人が一緒になって考えて、悪いことを言い合っても、仲直り出来た

だったら・・・だから!

 

「わたしは、貴女と仲直りしたい!・・・力を貸して、アガートラーム!」

 

聖詠に近い、誓いのような言葉により、ギアペンダントから放たれる光がセレナを包み込み、瞬間的にギアを纏った

その一瞬であったが、それを見ていた研究者たちは、その適合係数を見て驚きを隠せないでいた

 

だけど私は意に介さない、だって今大切なのはリセさんを・・・リューシェちゃんを元に戻すことが大切だから

ギアから剣を取り出す、でもこれは傷付ける為の武器じゃない

リセさんの居る所までにいくつかの氷柱が点在してて、真直ぐに行くにしても足元の不安定さと氷柱の形的にも危ないと判断できたから

まずは、近付くために・・・次には、抱きしめる為に、少しずつ、少しずつ近付く

ギアを纏っているにも関わらず、所々が冷えるのは・・・ギア由来の氷だからだろうか

そんな事はどうでも良いと割り切って愚直に、一直線に、少しずつ、真直ぐに歩を進める

 

「後・・・すこ、し・・・」

 

もう少しで手が届く、でも、油断はしない

だって、こんなことになってるのは、きっと心が苦しい筈だから・・・

あんな所に一匹、寂しくないわけないよ、わたしだってそんなの、無理だもん

 

「届け・・・届いて、お願い・・・

後少しの・・・(勇気)を!」

 

気付いたら、わたしは自分のギアを信じて前に進んでいた

傷つける事しか出来ない力かもしれない

だけど、今はそのギア(アガートラーム)を信じていける

だから―

 

「帰ってきて・・・ううん、戻ってきて!

リセちゃん!」

 

ほんの少し触れられた、後は―

 

『だ・・・れ・・・?』

 

返答はしないよ、だって、わたしの大好きな・・・会って間もないけれど、大切な―

 

「リセちゃんも大切な家族・・・だから・・・だから!」

 

思いっきり抱きしめてあげる

わたしには、こんな優しさしかないけど

だけど―

 

『あったかい・・・な・・・

それに・・・凄く・・・落ち・・・着く・・・』

 

私の・・・陽溜まり・・・

 

「り、リューシェ・・・ちゃん・・・?」

 

あれ、わたし・・・いま、何を言われて・・・

 

 

意識が保ったのはそこまでだった

どうやら、ギアを纏っていても冷気を完全に遮断できなかったみたいで、わたしは、リューシェちゃんを抱きしめながら気を失ってしまったらしい

 

何日か後に目覚めたら、姉さん達に凄く心配されたけど

それよりも、リューシェちゃんと一緒に過ごせる今がとても嬉しくて、楽しくて・・・

 

「これからも一緒だよ、リューシェちゃん」

 

にゃー

 

そんな猫の生返事が部屋に響いたが、誰に聞かれることも、ただ、セレナと同じ部屋で過ごす事が絶対の条件となったのは、研究者側の話だ

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

セレナがリセを助けた後の事後処理が行われている最中

 

 

 

「全く、僕をコキ使うなんてどーいうつもりだ」

 

「ウェル博士、愚痴ばかりでは作業は進みませんよ・・・

まぁ、こちら側の責任ですから仕方ありませんが・・・」

 

辺り一帯は凍り付いていて溶かすのにも一苦労しているがその中心と思われる部分だけは氷が無くなっている、それどころか、それなりに高温になっていたりする

その部分から氷は徐々に溶けていってはいるものの、それだけではどれほど掛かるか分からない

 

「だからこうやって片付けてるじゃないですか~

とは言っても、あれほどの力・・・実に興味深いじゃないですか~?」

 

氷の無くなっている中央に目を向け、興味が尽きない程の嘲笑を浮かべ持っている機器を乱雑に扱っている

 

「だからってやり過ぎは―」

 

「今の此処の研究主任は僕です・・・口答えは許しませんよ?」

 

ふぅーっと呆れた声を出しながら現場の掃除をしていく他職員

それとは別に、ウェル博士は氷の所々・・・氷柱の立っていたところを重点的に観察していた

 

「(今回、特殊なリンカーを試しましたが・・・結果暴走・・・

ですが、想定以上の成果を得られましたね・・・後は・・・)」

 

その笑みは何を求めているのか、もはや答えは本人にしか分からない―

ただ、この作業がほぼ一日通しで行われたのはまた別の話・・・

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

今回はここまでです~

・・・タイトルと内容が噛み合ってないとか言わない、俺もわかってるから・・・

世界の現実、つまり非道の事を指すと言えば間違ってはいないと思うけどどうなんだろ

あと、先に色々書いてかないと・・・絶対途中でドン詰まるので

先に色々書いて投稿前に見直し、出来るだけ誤字を無くしますので

皆さまどうか温かい目で見て頂けると幸いです・・・

それでは、  今回短いな・・・

 

 

 

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