グランブルーファンタジー Second Life   作:㐂眼翔

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グラン

年齢15歳

身長157cm

体重51kg

前世の記憶あり

グラブルの知識なし


切っ掛け

ルリア

 

 

 

 

 

空が青く風が撫でるように吹き、ファータ・グランデに位置するザンクティンゼル。 そこに小さな村が存在して道の柵に腰掛ける少女が一人。

彼女は小柄な体系で、透き通るような綺麗な水色の長い髪に胸や腕に金の装飾を纏い白いワンピースを着ている。 

誰かを待っているのか腰掛けた柵の上で足をブラブラさせていると、村の子供が彼女に話しかけてきた。

 

 

えっ、私とグランの事についてですか? …うーん、最初は帝国軍からカタリナと一緒に逃げてこのザンクティンゼルで会いました。 その時は…失礼ですけど、不思議な男の子だと思いました。 やっぱりグランぐらいの男の子って感情が表に出るのが当たり前なのに…。 無表情が基本で余り口も開かない。 代わりにビィさんが通訳してもらってましたが、長く旅をして行く内にグランが言いたい事が理解出来る様になりました。

あっ、やっぱりそうなんですね。 グランは無表情で無口ですが、人に親切で優しくて…何処か怖がってる。 ですけど、団員さん達はそんなグランが大好きなんです。 

!? わ、私は…はいぃ。 す…好きですよ? 船の中ではハーヴィンみたいな姿も可愛らしくて、戦ってる姿も。 いつまでも守られるだけではなくグランの為に頑張っていきたいです。

 

あ、グラン。 すみませんがお話はこれまでで。 また機会があればザンクティンゼルに来た時にグランと旅したお話しますね。 

 

グラーン! ビィさーん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★★★★

 

 

 

 

私は幼い頃の記憶がありません。 気がついた時には暗く狭くてカビ臭い牢屋の中にいました。 それからエステル帝国が私の持つ力を求めて色々な事をさせられました。

星の民の遺産と言われた星晶を使って星晶獣から力を借りる事が私には出来ます。 ですが星晶獣にも命があって感情があります。なので無理矢理に召喚をすれば負担が凄くて星晶獣が苦しんでしまいます。 エステル帝国はそんな事をお構い無しに私を使って研究しているらしいです。

 

そんな環境が嫌で牢屋の中で涙を流していると、エステル帝国軍であるカタリナが私を牢屋から出してくれて一緒にエステル帝国から逃げました。 逃げる際ザンクティンゼルに足をつけましたが、エステル帝国からの追手は早かった。 森の中で帝国軍から逃げてる際に一人の男の子とぶつかってしまいましたが、それが運命の出会いだと思いました。

 

少し私と変わらない身長の男の子を見てから焦っていた私は思わず助けを求めてしまいました。 しかし、彼は無表情で無口の為に返事が返ってきません。 そんな彼の後ろからオレンジ色の小さな竜が飛んできました。 小さな竜のビィさん曰くは彼の名はグランと教えて貰いました。

 

彼は幼い頃から感情を表に出さず口も余り開く事が無いそうです。 だから殆どがビィさんが通訳して会話をしてるそうです。 そんな会話をしていると私の後ろから軍人が追い付いてしまった。 軍人達はグランに抵抗するなと命令してきましたが、グランは無視して腰に装備していた剣を鞘から抜きました。 

 

一言も喋らないグランにイラついたのか、一人の軍人がグランに襲いかかりました。 振り上げた剣をグランに斬りかかりますが、彼は半歩左足を引き半身になり斬撃を避けました。 すると下げた足を軍人の鎧がない左太腿を蹴りました。 

 

バッシィ

 

凄い音を鳴らして痛みに悶えた軍人に、本来の使い方とは遠い形で剣の横でフルスイングで軍人の頭を振り抜きました。

 

ガキィーン

 

私とそんな変わらない身長なのに凄い力持ちなのか、兜は凹んでしまい軍人は倒れました。 残り二人も難なく持っている剣では斬ることなく倒してしまった。 凄い。

グランが軍人を倒すとカタリナが駆けつけてくれました。 私にとっては姉のような存在で茶色の長い髪に美人で鎧を身に纏い、とっても強いカタリナ。 カタリナがグランに私を救った事をお礼を言うと、確かポンメルンさんって言う人が怒鳴って近づいてきました。 カタリナは渋い顔をしながら、ポンメルンさんと話し合っていました。 それは私の力について。 私には何故この力をもっているのか、何処から来たのかもわからない。 そんな事を考えていると、身体に悪寒が走ります。 

 

これは無理に星晶獣を召喚した時の感覚。 あれは大きな力を持つ星晶獣、それをグランに戦わせるのは危険だと思い逃げるように言いました。 そして星晶獣から流れてくる嫌な感じが私の心を締め付ける。 私に止める力が無いからあの子は苦しんでいると思うと、涙が止まりませんでした。 グランの背に寄りかかるように鳴いていると突如グランは振り返った。

すると、グランは私の両肩に手を置くと…彼は小さく微笑みました。 ビィさん曰く私は化物では無い…可愛い女の子だと。 初めてグランの表情と言葉に先程の嫌な感じが少しずつと溶けていった。 

そして彼は星晶獣『ヒドラ』に剣を向けると、グランは身体を震わせていた。 あれは私にはわかる、恐怖からくる震えだと。 それを見たポンメルンさんは笑い始めました。 子供の分際や悪口を吐き散らすポンメルンさんですが、いきなりグランは吠えました。

 

嗚呼ああああああぁぁぁぁっ!!

 

何処か自分を奮い立たせる為に大きな相手からの恐怖を消し飛ばす咆哮。 凄い声量で叫んだ所為か私含め全員が耳に手で塞ぐほど。 そして、グランはヒドラに向かって走っていきます。 それを向かい打つヒドラは大きな身体である5本の首をグランに襲いかかります。

鮮やかに躱してはヒドラの首に乗って、動体に目掛けて剣で攻撃していく。 しかしグランの攻撃は鱗の所為か傷すら付きませんでした。 それを見たポンメルンさんは笑っていましたが、グランは動体に到着すると首からの攻撃を待っているように構えていました。 ヒドラがグランに目掛けて首を突っ込ませると、剣を鱗を剥がすように差し込むとその場から避難。

 

すると、ヒドラは攻撃が止めれずそのまま自身の動体に攻撃する羽目に。 

 

グオオオオオォォォォォ

 

本来であれば人一人の力では剣でヒドラに傷を付けるのは困難でしょう。 グランは逆手をとって鱗の隙間に刺した剣をヒドラの力を使い傷を負わせました。 刃は体内に差し込まれ、ヒドラは傷の痛みに暴れます。 グランは再び刺さった剣の場所まで戻ってきては、剣を抜かず横に移動させて裂き続けようとしました。 

暴れるヒドラの上でグランは反動を利用して、ヒドラの身体に傷を大きくしていく。 私はもしかしたら倒してしまうのではと思いました。 ですが余りにも凄く暴れるヒドラにグランは遂に剣から手を離してしまった。 宙に舞うグランを見たヒドラは、首を横に大きく振りグランを吹き飛ばす。

 

ドゴォ!

 

グランはこの地の祠に叩きつけられました。 崩れる祠に横たわるグランは、血塗れでピクリともしていなかった。 私の所為でグランは死んでしまうと思うと彼に駆けつけました。 心の底から彼を死なせては駄目だと思い、私はこの身に司る力を使って彼を助ける。 

 

私の力…貴方に預けます!

 

私の命をグランに流し込めると…本当だったら半分は渡すつもりでしたが、四分の一しか入りませんでした。 

だけどグランの傷は完全に塞がり、閉じていた目は開いてくれた。 …何処かグランの中に入った時は変な感じでしたが、そんな事よりヒドラです。

私の身体に溢れそうな力が祠から伝わってくる。 それを制御しようとするとグランは私の左手を右手で優しく包み込む。 突然の事に驚いてグランの顔を見ると微笑みの表情。 何故か彼の言いたい事が伝わる感じが…。

 

ドクン

 

もう星晶を伝え…あの子を呼び出す!

 

「「始原の竜ーーー闇の炎の子」」

 

私とグランが一緒に詠唱を始める。

 

「「汝の名はーーープロトバハムート!!」」

 

星晶から顕現された星晶獣はとてつもなく大きく翼で飛翔し黒くその身に力を押さえ込んでいるのか、顔には口を拘束されていた。 

 

私に力を貸してほしい。 お願い。 ヒドラを救って!

 

グググ…グ…

 

ブチ…ブチブチチ

 

すると星晶獣は私の思いが通じたのか、拘束されていた物が弾け飛ぶ。

 

オオオオォォォォ

 

抑える物も無くなり星晶獣は叫び、私には感じていた力は今…放たられる!

 

大いなる破局

 

星晶獣から放たれた一撃はヒドラに向けられた。

 

お願い…プロトバハムート。 どうか、あの子をーーー魔晶の力から解き放って!!!

 

凄まじい暴力はヒドラを包む。 そしてヒドラは黒く焼け焦げる。 私はもうヒドラは開放された事が分かり星晶獣にお礼を言う。

ポンメルンさんはヒドラが動き始めると、再び命令する。 しかし、縛る物が無くなったヒドラはポンメルンさんを襲いかかっていく。 それを機にカタリナは逃げる事を提案する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの場から遠く離れて一休みをしていると、カタリナはグランの傷に関して質問し始める。 それについては私が言わなければならない。 私の力を使って本来命を落とす筈のグランは、私自身の命とリンクさせた。 

本当だったら半分渡すつもりが四分の一とは言え、どちらが死ぬ事あれば…。 そんな不便な身体にさせた事を頭を下げて謝った。 

だけど、グランは優しく私の肩に左手を乗せる。 恐る恐るグランの方を見ると笑っていた。

 

 

ありがとう

 

 

この一言で私はこの人に力を使った事は間違っていなかったと確信する。 そして感覚的に余りにも距離が私とグランで離れるとお互い命を落としてしまう可能性が。 それを伝えるとカタリナはグランを一緒に来てほしいとお願いする。

するとグランの表情は少し驚いた様子。 そこにビィさんは、お父さんとお姉さんに会いにいく理由にもなるだろうと。 ビィさんの言葉にグランは頷き一緒に旅に出る事に。 

グランのお姉さん…どんな人だろう。 気になりますが、そんな事よりカタリナが用意していた小型艇に乗って次の島に移動しなくては。

 

 

 

 

 

これが私とグランの出会いであり…大きくなる物語。 

 

遥か広がる空の向こうに私達を待っているのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、ヨッピーです

唐突にグラブルの騎空団に所属する団員さんからの宿題

なんとか書き殴りました

まぁ、前々から私なりのグラン君を書き上げたいと思ってはいました

今後は私のやる気と団員さんの意見や読者の希望次第かな?

では、サラダバー!

ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

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