学校が暇なので、これくらいしかすることが無いんです。
許してつかぁさい。
…切り替えますね。
3話のラストで言ったように今回は、アルゴと会うところから始まります。
それでは!どうぞ!
俺達がホルンカに戻ると、チラホラとプレイヤーが見えた。おそらく、ベータテスターかそいつらに連れて来たニュービーだろう。この中にアルゴがいるのだろうか?
「レイジ、あっちの宿場で待ってるらしいから、早く行こう」
「あぁ、そうだな」
俺達は、雑貨屋の2軒右隣の宿場に入った。
ちなみに、なぜ
宿屋は、単に泊まるための部屋がある所。宿場の方は、1階が酒場、2階より上が部屋になっているようで、泊まる代金の中に朝食なども含まれているそうだ。
「ふぅん。結構広いんだな」
「まぁな。さて、ここにアルゴがいるはずなんだが……まさか、アイツここで
「いや、ベータの時の見た目と変わってるだろ。その時はどんな背格好だったんだ?」
「いや、今の姿になる前の俺と同じくらいの身長で、なんて言うか、そのぉ……」
キリトが何かソワソワしているように感じる。
「キリト、女に免疫がないのか、それともそんなところに目を向けてるのか、どっちなんだ?」
「いっ、いやっ! そんなことないぞ! 別に俺はやましいことなんて考えてないっ!」
「別にやましいとか言ってないんだけど」
「そーだゾキー坊」
「「!?」」
突然後ろから声が聞こえて、バッと振り返ると、そこには茶色いフードを被った小さな少女がいた。
「全ク、キー坊のエッチ。オレっちのあの時の体でナニを考えていたんダ?」
「勘違いを招くような発言はやめてくれ……」
「キリト、この子が例の?」
「オイオイ、オニーサン。この子じゃなくて、このオネーサンだゾ? 子供扱いはやめてくれクレ」
「アルゴも冗談言ってんじゃねぇよ……。はぁ、座るか」
「そうだな」
そう言って、俺達はキリトに「アルゴ」と呼ばれた少女の前に座った。座ってもわかる。目の前の少女は、明らかに小さい。
「レイジ。紹介するよ。こっちは、ベータテストの時に、情報屋として活躍していた『鼠』ことアルゴだ。そんでアルゴ、こっちが、さっきメッセージでも話したニュービーのレイジだ」
「ご紹介にも預かったガ、オレっちがアルゴだ。今回の正式サービス版でも、情報屋として活動するつもりだから、よろしくナ」
「あぁ。レイジ、ニュービーだ。よろしく頼む」
「レイジだナ。んじゃ、『レー坊』と呼ばせて貰うゾ」
「別に好きな呼び方で構わないよ。俺にはそこん所はあんまり関係はないからな」
「レイジはそうやって呼ばれるのに抵抗ないのか?」
「まぁな」
とりあえず、一通りの自己紹介を終え、NPCにメニューを注文してから、キリトが口を開いた。
「そうだ、アルゴ。さっき話したことなんだが」
「あァ、『鼠印の攻略本』の事カ?」
「まさか、同じことを考えていた奴がいたとはな」
「おっ。もしかして、攻略本のことは、キー坊じゃなくてレー坊の提案なのカ?」
「あぁ。俺達が動き始めた時、ベータテスターらしき人物達は見かけたが、まだレベリングしてるってとこだったからな。ニュービーなんて、動けるやつが50人いるかいないかくらいじゃないか? だったら、取れるだけの情報をとって、何かにまとめた方がいいと思ってな」
「なるほどナ。キー坊がこんなこと考えられるわけないもんナ」
「……おい、それは酷いぞ」
「ニャハハハハ! 冗談に決まってるダロ」
少しキリトをコケにするアルゴの顔が、見た目相応の年代なんだろうなと感じさせるように笑っている。
「まぁまぁ、アルゴも冗談はそこまでにしてくれ。それで、乗ってくれるか?」
「乗らない理由がないナ。でも、オレっち1人だけってのは身の安全とかも考えてちと厳しいナ。レー坊にも、キー坊にも手伝ってもらうゾ?」
無言で頷く。キリトもどうやら同じようだ。
「なら、話は決まったナ。今、他のベータテスターから、情報がインスタントメッセージで沢山来てるんダ。MOBのポップ速度、推定攻撃力、HP、獲得コルに経験値、とナ。恐らくだガ、メッセージが途中で止まってる物が沢山あるってことハ、途中で危機に合ってるヤツがいル。キー坊、レー坊。ちょっと手伝ってもらっていいカ?」
「いいさ。ベータからの付き合いがあるやつがいるかもしれないからな。助けておきたいのは山々だ」
「なぁ、アルゴ。これに関しては、後々お得意様特価ってことで、何か頼むぞ」
「ニャハハ! レー坊も上手いナ! 分かっタ。考えておくヨ」
「行くぞ。アルゴ、レイジ」
そうして、俺達は宿場を走って出ていった。全く。あとでキリトにアルゴの分を含めて代金を請求せねば。
俺達は二手に別れて救出に向かうことにした。キリトはアルゴと2人で。俺は1人で。キリト達に実力を認められてるのはいいのだが……。まぁ、いいか。
カキーン、シュウィーン、バシュッ、パリーン
パリィしてからソードスキルを放った音だろう。その方向に索敵をかける。……プレイヤーが3人、MOBが計10体。赤の反応が濃いのがいるってことは、そっちは恐らくダイアーウルフだろう。
「あと5秒耐えろ! 助太刀に入る!」
大声で叫んだ。向こうから応答の声が聞こえる。
「分かった! 助かる!」
向こうのMOBと接敵するまで5……3、2……
「行くぞ! パリィしてくれ!」
「わかった! っ! よし、スイッチ!」
「ハァァッ!」片手直剣下段突進技『レイジスパイク』を放つ。
ザシュッ! ……パリーン
「みんな円形をとれ! 互いの背中を預け合うんだ!」
「「「了解(した)!」」」
どうやら、即席とはいえ、それなりに連携は取れているようだ。
これなら、切り抜けるのも確実だろう。
〜5分後〜
「「ふぅ。助かったぁ」」
「ありがとう! 君のおかげで助かったよ」
「いや、礼には及ばないさ。ところで、アンタらここまで来たってことは、ベータテスターか?」
「いや、ベータテスターなのは俺だけだ。すまない、自己紹介が遅れたね。俺はディアベル。この通り、盾持ち片手直剣だ」
「レイジ、ニュービーだ」
見た目通りの好青年だ。これほど良い奴を、1層攻略で失う訳にはいかないな。
「レイジさん、か。ニュービーにしては、VRに慣れてる感じだが、何がどうなっているんだい? レベルも、俺たちより高いだろう?」
「詳しい数字は言えないが、多分そこら辺のプレイヤーよりは高いぞ。そこでへばってる2人もベータテスターか?」
「いや、彼らは俺が声をかけて来てくれた人達だ。ところで、ものは話なんだが、レイジさん」
「ん? どうした?」
ディアベルの顔が、少し真剣になった。
「君の実力を見込んで話がある。単刀直入に言おう。
第1層のボス攻略に力を貸してくれないか?」
「ふむ、話が早いな。別に俺は構わないよ」
「そうか! なら」
「って言っても、俺はアンタのパーティーとかに入るつもりは無いぞ」
「っ! ……そうか。残念だが、そこは別にいいんだ。とにかく、人手が欲しいところだからね」
「そこで、ディアベルに1つ言っておきたい」
「なんだい? レイジさん」
「とりあえず第1層の攻略には、時間をかけるべきだ。少なくとも、1ヶ月程度は欲しい。みんなのレベル上げにも、この先の攻略の目処を立てるためにも」
「分かった。参考にさせてもらうよ」
「あぁ、助かる。俺はもう行くよ。他にヤバいやつらを助けてくれと、クライアントからの指示なんでな」
「あぁ。気をつけてくれよ」
……こうしてディアベルと話すことが出来たのはラッキーだったな。少なくとも、急ぎすぎて犠牲者多数ってことにはならないだろう。そうなってしまえば、攻略なんて無理に等しい。
さて、次の救出に向かいますか。
ザッザッザッザッザッザッ……
はい。てことで、攻略本のことが固まりましたね。アルゴの喋り方ってイマイチわかってなかったから、上手く描けてるか分かりませんが…。
ここで、レイジはディアベルと関わることが出来ましたね。これが、この先の話に幸となすか不幸となすか…それは、作者の僕しか分かりませんね笑
今回もありがとうございました!次回もまたよろしくお願いします!