今、僕は765プロの事務所の前にいる。
理由は姉の伊織が今日持っていかないといけない書類やら衣装やらを全部忘れて行ったのだ。普通忘れないだろ!
「……はぁ、ドア開けるの緊張するな〜」
だってアイドルだよ?緊張しないわけがないじゃん!
うだうだしていても、仕方がないのでドアを開ける。
「あのーー……」
「ん?」
真っ先に、高身長の男が振り向いた。
それに続き、アイドル達も振り向いてきた。
「どうしたんだい?」
「えーっと………」
「あーーかえでーーーーーー!!!!!」
僕に抱きついてきた。
「お、お姉ちゃんく、苦しい…」
「あー。君が伊織の弟か………っておとこぉぉぉ?」
ごめんなさいね女っぽくて。
周りのアイドル達にもめちゃくちゃ驚かれました。
「どうして事務所に来たのー?あ!私に会いたかったからなのね!?
もぅ!どうして早く言わないの?言ってくれれば、すぐ帰ったのに!!
この甘えん坊なんだから!」
「被害妄想が激しすぎるよ…お姉ちゃん」
ほら…気づいてないかもしれないけど、周りの子達引いてるよ?
「お姉ちゃん家に色々忘れてたよ?それを届けに来たの!」
「あーー!今日必要な衣装や資料!!わざわざありがとう!!!」
またまた抱きついてきた。
「あはは大変だね……」
リボンの子が同情の目で見てきた。
確か…天海春香だっけ?
「いえいえ……いつもの事なんで……」
「ねぇねぇ。本当におとこなのー?」
「ねー女の子っぽいよねー」
このふたりは、双海真美と亜美だ。
「男だよ!!」
本当、失礼しちゃうよね。
「ってな訳で…僕は帰りますね。」
ドアに手を伸ばすと伊織に捕まる。
「……なに?お姉ちゃん…」
「帰っちゃだめ!!!楓いないと仕事やる気起きなーい!!!」
「はぁ……プロデューサーさん…」
「ああ!構わないぞ。ゆっくりしていけ!」
「すみません…お姉ちゃんが迷惑をおかけして」
「いや大丈夫だ!!今に始まったことじゃないから!」
お姉ちゃん!!どんだけみんなに迷惑を掛けてきたんだ………
「雪歩、楓君のお茶入れてくれ!」
「は、はいぃぃ!!」
「さてと…いい時間だ!みんなそれぞれの現場に行ってくれ!」
「「「「「「はい!!!」」」」」
おおおおみんないい返事だ。
「あのーー!お、お茶持ってきました…」
「ありがとう!雪歩ちゃん!」
「あれ?私の名前知ってるんですか?」
「うん!765プロのみんなの事は知ってるよ!」
「そうなんですか…伊織ちゃん関係ですか?」
「まぁ………そうなるね…」
「えへへ…嬉しいな…」
くっ…可愛い!
「あの男子恐怖症のゆきぴょんが……」
「普通に会話してるぅ!!?」
男子恐怖症なのか…
ってか周りのみんなも驚いてるじゃん……
それだけ酷いのか雪歩の男子恐怖症は……
「楓君、男の子には見えなくて……」
そうゆうことか……
女の子に見られてるのか…
「はぁ……男らしくなりたいなぁ…」
「わかる!!分かりますよ!!楓君!僕だって女の子らしくなりたい!!
なのに…みんなは僕の事を、かっこいいって言ってくるんですよ?可愛いって言って欲しいのにー!!」
一旦落ち着いてください…菊地真さん。
でも親近感わくなー。
「仲間ですね!!」
あそこでプロデューサーとお姉ちゃんが2人で話してるけど何を話してるんだろう。
「かえでーーー!!」
お姉ちゃんに呼ばれたので行ってみる。
すると
「楓君…アイドルにならないか?」
………………は?
「えぇぇぇぇぇぇぇ?」
周りのみんなも驚いている。
もちろん僕も驚いてる