この手を離さない   作:八銀はジャスティス

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銀子ちゃんお誕生日おめでとう!
時間軸としては、前生で八一20歳、つまり銀子ちゃん18歳の誕生日となっております
合い言葉は、八銀はジャスティス


特別編
記念対局 空銀子☆生誕祭 vol.2


九月九日。

同じ数字が二つ続いていること以外、特に特徴の無い月日。別に何かの祝日というわけでもない。だけど、この日は俺にとって一年で最も大切な日に挙げられる。

さて、皆はこの日が何の日だかわかるだろうか?

まぁ、もったいぶらず正解を言うと、俺の嫁……いやまだ嫁じゃなかった。彼女の空銀子の誕生日だ。

この日、俺は大阪駅で銀子ちゃんと待ち合わせしていた。今日が楽しみすぎて、禄に寝られなかった俺は、待ち合わせ時刻より一時間も早く来てここでボーっとしていた。

 

ボーっとしていたのはいいんだけれども、俺はここにきて、既に二時間ぐらいボーっとしている。まぁつまりだ。銀子ちゃんがこないのだ。俺が早く来ていたとは言っても、それでも既に待ち合わせ時刻を一時間近くオーバーしている。さっきから、(しき)りにスマホでメッセージを送ってはいるけれども、返ってくる返事はもう着くの一点張り。そんな状態がずっと続いていた。

 

「お、お、おまた、せ……」

 

「ぎ、銀子ちゃん大丈夫!?」

 

そしてようやく姿を現した銀子ちゃんは、息も絶え絶えの瀕死の状態だった。やばい!?早くポケ●ンセンターに連れて行かないと!?と考えてるあたり、俺も寝不足でかなり頭が参っているのだろう。いや、銀子ちゃんにやっと会えた嬉しさに舞い上がってるだけかもしれないけど。

 

「ちょ、ちょっと待って……今、息を整えるから……」

 

「大丈夫?ほら、お茶だよ」

 

そう言って、俺はさっきまで自分が飲んでたお茶を手渡す。間接キス、なんてことは言わない。銀子ちゃんと付き合い始めて二年以上が経ち、俺はもうそういうのには耐性がかなり付いた。だけど、銀子ちゃんは違う。この子、いつまで経っても、色々と反応がウブなんだよね。今、仮に間接キスだね!なんて言ったらこの子、絶対お茶を噴いて、噎せて余計状態を悪化させてしまう。照れた銀子ちゃんは見たいけど、今は我慢我慢。どうせ、この後いくらでも見れるんだから我慢我慢。

 

にしても、銀子ちゃん、かなり走ってきたようだ。九月に入ったとはいえ、まだまだ暑い日は続いている。今日だってもちろん例外ではない。そんな茹だるような暑さの中、日傘を差しながら猛ダッシュで来てくれたらしい。体の弱い彼女には辛かっただろう。それが今の状態に現れている。日傘を差しながら猛ダッシュする銀子ちゃんを想像したら、なんかシュールだなと思ってしまった俺を誰か全力で殴って欲しい。

 

「ふぅ、ありがとう。少し落ち着いたわ」

 

「それは良かった。でも、銀子ちゃんがこんなに遅刻してくるなんて珍しいね。心配したんだよ?何かあったの?」

 

「うっ、そ、それは……」

 

俺が質問すると、少し気恥ずかしそうに顔を背ける銀子ちゃん。そして、ポツポツと遅刻の理由を話してくれた。

 

「だって、八一とのデートが楽しみすぎて、昨日全然眠れなくて、気づいたら朝になってて、それでも、少しは寝た方がいいかな?と思って横になってたら、気づいたら時間が過ぎてて」

 

「うん、つまり?」

 

「寝坊したのよ。悪い?」

 

「そこで開き直るんすか……」

 

悪いか悪くないで言ったら間違いなく悪いだろう。銀子ちゃんもそれはわかっているのだろう。未だに気恥ずかしそうに、かつ気まずそうに目を背けている。だけど、俺が思ったのは、悪いか悪くないかとか、そういうことじゃなかった。

 

「良かった」

 

「え?」

 

「実は、俺も今日が楽しみすぎて、昨日全然眠れなかったんだよね」

 

「そうなんだ。いっしょだね」

 

銀子ちゃんは、想いを重ねたあの日から、些細な事でも俺と共通点があると、喜ぶようになった。確か、あの封じ手を開いた日。あの日も、同じだ。お互いに一睡もできなかったと知ったら、いっしょだねと喜んでいた。そんな銀子ちゃんが、可愛くて可愛くて仕方がないわけです。

 

「それで気づいたら朝になってて、でも今から寝たら、起きれないかもなって思って早めに家をでたんだよね。銀子ちゃんを待たせるわけにはいかないと思って。ほら、俺って、銀子ちゃんの気持ちに全然気づかなくて、散々待たせてきたでしょ?だから、これからは、何があっても俺が待つようにしようって決めたんだ」

 

「っ!」

 

「一時間や二時間待ったところで、俺は気にしないよ。それよりも、銀子ちゃんに何かあったんじゃないかって心配してたんだ。無事で良かったよ」

 

「そ、そう。ありがとう。それじゃ、これからも、待ってもらおうかな」

 

そう言って、頻りに指で自身の髪を弄る銀子ちゃん。嬉しがってる時の彼女の癖だ。だけど、その髪は、本来の姿から逸脱した姿になっていた。

 

「銀子ちゃん、髪凄く乱れてるよ」

 

「え!?嘘!?」

 

走ってきた影響だろう。彼女の髪は右へ左へ乱れていた。恥ずかしそうに自身の髪を抑えて、(うずくま)ってしまった。

 

「ほら、直してあげるから立ち上がって」

 

「ううっ、やいちぃ、見ないでぇ……」

 

「見ないと流石に直せないよ」

 

涙目になってこちらを見上げてくる銀子ちゃん。なんだこの可愛い生き物。今すぐお持ち帰りしたいんだけど?テイクアウトする前に、俺の理性が天国にテイクオフしそうになっちゃったよ。うん。自分で言ってて何を言ってるのかさっぱりわからない。だけどかのブルー●・リーもこう言っている。考えるな。感じろ、と。さぁ、皆も俺の感動を感じてくれ。Don't think! Feel.

 

「ふみゃぁ♡」

 

優しく銀子ちゃんの髪を手で梳いてあげると、喉をさすられた猫のように蕩けた顔で、甘ったるい声を上げてくれる。負けるな!俺の理性!今日という日はまだ始まったばかりだ!

 

「ほら、直ったよ」

 

「あ……」

 

手を離すと、名残惜しそうに俺の右手を見つめる銀子ちゃん。そして、急いでカバンからスマホを取り出す。

 

「八一。そのまま右手動かさないで」

 

「このまま?」

 

「そうそのまま。よし、いいわ」

 

パシャッと俺の右手をカメラで撮る銀子ちゃん。はい。この子俺の右手フェチなんです。俺の右手フォルダーなんて誰得なフォルダーを作成するちょと危ないフェチの持ち主なんです。まぁ、そんなところも含めて可愛いんだけど。え?さっきから惚気すぎだって?のろけたっていいじゃないか。にんげんだもの。やいち

 

「八一?どうしたの?」

 

と、そんな他愛も無いことを考えてると、銀子ちゃんが不思議そうに首を傾げてくる。まぁ、俺がなんかボーっとしていたからだろう。別に、右手云々(うんぬん)のことを考えてボーっとしていたわけではない。ただ、銀子ちゃんの服装を眺めていただけだ。

 

「いや、その、なんていうか、今日の服装、すげー似合ってて、可愛くて、思わず見とれてた」

 

「ふぇっ!?あ、その、ありがとう……」

 

今日の彼女の服装は、至ってシンプルなものだった。純白のワンピース。それに、同じく純白のサンダルタイプのシューズを履いている。一見、幼さも感じさせる服装。だがそれが、非常によく似合っていた。シンプルだからこそ、素材の良さが際立っていた。嬉しそうに髪を弄る銀子ちゃん。別に八一にそんなこと言われても、嬉しくないし。とでも言いたげな雰囲気を作っているけど、その口元が弧を描いているのを隠しきれていない。つまり、凄く嬉しそうだった。

 

「さて、いつまでもここにいても仕方ないし、そろそろ行こっか」

 

「そうね」

 

今日の目的は何も大阪で遊ぶことでは無い。ここから電車で移動となる。そろそろ電車の時刻も来そうだったので、俺は銀子ちゃんに向けて、右手を差し出した。

 

「お誕生日、おめでとう。銀子ちゃん」

 

「うん。ありがとう、八一」

 

銀子ちゃんの左手が俺の右手を握る。そして、そこからお互いの指を絡めていく。まるで、この手を絶対離さないとでも言うかのように、その指は固く固く、絡まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わって、やってきたのは神戸元町だ。今からここでお昼を食べる。予定時刻よりも一時間遅れてることもあって、俺達のお腹はペコペコだ。銀子ちゃんに至っては、朝から何も食べていない。既に空腹も限界だろう。

さて今から俺達が向かう場所なんだけど、元町といえば、皆わかるだろうか?それは、中華街だ。横浜、長崎と並んで三大中華街と呼ばれる場所がある。その名も、南京町。ここが、今日の昼食スポットだ。

 

「うわ。凄い人」

 

「そうね。噂には聞いてたけど、予想以上だわ」

 

そんな神戸中華街。その中でも、一際行列ができる店として有名な店がある。そこが今日昼食を頂くお店だ。このお店、なんと豚饅(ぶたまん)の元祖らしい。元祖豚饅を謳い文句に、この場所で経営している。

 

「行列はものすごかったけど、回転は早いね」

 

「そうね。もう言ってる間に私達の番ね」

 

二人で他愛も無い会話をしたり、目隠し将棋をしたりしながら順番を待ってると、あっという間に俺達の番がやってくる。まぁ、あっという間にって表現はしたけれども、時計を見れば思っていたよりも時間が経っていて驚く。ほんと、銀子ちゃんといると時間が経つのがあっという間に感じてしまう。そして、俺達の順番がやってきた。

 

「銀子ちゃん何個食べる?」

 

「20個」

 

「そんなに!?食べれるの!?」

 

「余裕」

 

銀子ちゃん、こう見えて健啖家だからな。20個ぐらい平気なんだろう。まぁ、このお店の豚饅は、別にコンビニや551で売られてるようなサイズのものじゃない。大きさでいったら、小籠包より少し大きいぐらいだろうか?まぁ、そんなに大きいわけではない。とは言っても、20個は多い気がするけど。

 

「じゃあ俺は10個でいいや。すいません30個ください!」

 

「30個ですね!ありがとうございます!店内で食べますか?お持ち帰りされますか?」

 

店員さんにそう言われ、店内を見回してみる。15席ほどの小さな店内スペース。そこには、丁度二人分の空席があった。

 

「じゃあ、店内で」

 

「畏まりました!お持ちしますので、お掛けになってお待ち下さい!」

 

店員さんに促されるまま、座席に座って待つ。隣ではお腹を空かせた子猫ちゃんが、お茶で空腹をごまかしていた。

 

「銀子ちゃん、大丈夫?」

 

「ダメ。もう無理。八一、先立つ不孝をお許し下さい」

 

「それは流石に大袈裟だから!?」

 

冗談でもそんなこと言うもんじゃない。俺、銀子ちゃんに先立たれたら、本気で一秒でも早く後を追う自信があるからね?まぁ、たぶんこう考えてるのは銀子ちゃんも一緒だと思うけど。

 

「お待たせしました!」

 

そして、遂に待望の瞬間がやってきた。皿一杯に積まれた白い塊。豚饅の山のおでましだ。

 

「ほら、銀子ちゃん。お待ちかねの時間だよ」

 

「ソースが欲しい……」

 

「そんなもの置いてないよ……」

 

流石ソース狂。この豚饅にもソースをかけて食べたいらしい。ここの豚饅は、味が濃いことで有名だ。そのまま何も付けなくても美味しく食べれる。好みに合わせて、醤油や辛子を使うのがポピュラーな食べ方だ。ソースは残念ながら無い。と、それよりも、だ。さぁ、食事の時間だ。

 

「銀子ちゃん」

 

「ん?」

 

「はい、あーん」

 

「あーん♡」

 

俺のあーんに対して、何の躊躇も見せずに食いついてくる銀子ちゃん。いつもは恥ずかしがったり、照れたりするのに、今日に限ってそんな素振りも見せない。よっぽどお腹が空いてたんだろう。

 

「んー♡」

 

ほっぺたを抑えて、幸せそうにしている。その顔には、銀子ちゃんが滅多に見せない満面の笑みが浮かべられている。あかん、この子は正に天使や。将棋界の天使やわ。

 

「ほら、八一も。あーん」

 

「あーん」

 

銀子ちゃんにあ-んしてもらい、俺も豚饅を口にする。噛んだ瞬間、濃厚な肉汁が口いっぱいに広がり、一瞬で口内が幸せな洪水を起こしてしまった。めちゃくちゃ美味しい。……え?店内で何あーん合戦なんかしてるんだ。人の目を気にしろって?

言いたいことは良くわかる。だけど、俺も銀子ちゃんも、もう世間の目は、人の目は気にしないって決めている。

 

付き合い始めてから直ぐのことだった。俺と銀子ちゃんは、月光会長にお願いして、将棋連盟経由で真剣に交際をしていることを公表していただいた。最初は、皆のアイドル白雪姫が相手ということもあって、世間からの批判の嵐を覚悟していた。だけど、蓋を空けてみればそうでも無かった。確かに、そのような批判もあるにはあったのだけれど、それはほんのごく一部のことで、その他大勢の意見はほぼほぼ一致していた。はよ結婚しろと。

 

ま、あれだ。要するに俺と銀子ちゃんの交際は、世間一般から認められたということだ。だから、俺たちは世間の目をあまり気にする必要は無くなったというわけだ。デート中にファンの人に出会っても、温かい言葉を良くいただく。で、必ずといっていいほど、式はいつ挙げるの?と言われる。

 

いやいや、世間の皆さん少し考えて下さい。俺は良いとしても、銀子ちゃんはまだ高校に通ってる、歴とした学生さんですよ?なのに、態々学校を辞めて、結婚しますなんて言うわけ無いじゃ無いですか。例え銀子ちゃんが望んだとしても、俺はそれを許さないだろう。高校に行ってる間は。

 

「はい銀子ちゃん、もう一個あーん」

 

「あーん♡」

 

豚饅を口にして、またも満面の笑みを浮かべる銀子ちゃん。そんな彼女に向けて、俺はスマホのカメラを向けていた。良い一枚が取れた。

 

「ちょっと、何撮ってるのよ」

 

「ごめんごめん。美味しそうに食べてる銀子ちゃんが可愛すぎて、つい」

 

「っ!そんにゃ可愛いだにゃんて♡やいちのばかぁ♡」

 

えぇ、めちゃくちゃ可愛いです。その絵も頂きます。両頬を手で抑えて、身悶える銀子ちゃん。その姿に向けてもう一度シャッター音が鳴る。これは大変貴重なコレクションが増えました。さぁ、この写真は重要だぞ。なんとしてでも、あいに消されないように守り抜かないと……って痛い痛い痛い痛い!太ももグイって抓られてるぅ!

 

「あの、銀子ちゃん、なんで太もも抓ってらっしゃるので?」

 

「今、小童のこと考えてた」

 

アイエエエエエエ!?ドウシテワカッタノデスカ!?あなたはエスパーか何かでいらっしゃいますか!?

 

「だってさ。折角俺が銀子ちゃんコレクションフォルダー作っても、あいって勝手に俺のスマホ開いて消しちゃうんだよ?バックアップはしっかり取ってるとはいえ、流石にひどすぎる……」

 

「はぁ、それは八一も八一よ。いつまであの小童と一緒に生活してるわけ?小童ももう中学生になったんだから、そろそろ離れるべきだと思う」

 

そう。あいはこの春で中学生になった。女流タイトルも既に獲得し、亜希奈さんとの契約も無事履行できた。俺は、晴れて自由の身だ。まぁ、亜希奈さんからは中学卒業まではあいを側に置いておいてほしいと言われている。俺も特に困っていなかったから、許可したわけだけど、確かに世間の目はそろそろ良くない。付き合ってる彼女がいるのに、弟子とはいえ女子中学生と二人暮らし。何も起きていないとはいえ、世間がそれを信じてくれるとは限らない。

 

「それに……じゃない」

 

「ん?銀子ちゃんなんか言った?」

 

その声は小さく、一度じゃ聞き取れなかった。もう一度、銀子ちゃんは同じ内容をそのまま言ってくれる。その言葉は、俺の理性の奥深くまで貫通していった。

 

「それに、このままじゃ一緒に住めないじゃない」

 

一緒に住めない?住めない?誰と誰が?俺と銀子ちゃんが?一緒に住む?俺と銀子ちゃんが?え?それってつまり?あれってこと?同棲ってこと?誰と誰が?俺と銀子ちゃんが?俺と?自分で言っておきながら恥ずかしくなってきて顔を真っ赤にしてるこの銀子ちゃんが?その後、俺の脳内は急速に計算を始めた。あいを説得する方法を導き出すために、今の俺は対局中よりも更に頭を働かせている。

 

「よし!今から帰ってあいを説得してくる!」

 

「ちょっと八一!今日の予定はまだあるから!せめて明日にして!」

 

銀子ちゃんの必死の説得もあり、俺はなんとか自身を落ち着かせることができた。残りの豚饅を食べている間も、俺の脳内は計算を止めなかった。まぁ、近い内に、そういう日は来ると思うけどね。そういう日ってなんの日かって?決まってるじゃん。

一緒に暮らす日だよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪は、別名くいだおれの街とも呼ばれる。京都は、別名きだおれの街とも呼ばれる。それと同じような別名が、この神戸にもあるのをご存知だろうか?それは、はきだおれの街。吐きではない。履きだ。つまり、この街は靴の街というわけだ。俺と銀子ちゃんは、食事を終えた後、商店街でショッピングを満喫していた。今品定めをしているのは、もちろん靴屋だ。

 

「こう種類が多いと迷うわね」

 

銀子ちゃんの言う通り、流石靴の街というべきか、品揃えは非常に豊富だった。色取り取りの靴が店内に所狭しと並べられている。その内の一つを手に取り、銀子ちゃんは俺に渡してくる。

 

「八一、履かせて」

 

「え?それぐらい一人で」

 

「履かせて」

 

「はい」

 

銀子ちゃんの圧に負けて、俺は椅子に座る銀子ちゃんの前に跪く。靴を履かせるって、舞踏会にガラスの靴を忘れてきたシンデレラかな?確か、あの物語では、忘れていったガラスの靴が合う女性を求めて、王子様自らが靴を履かせてまわるんだったかな。あれ?王子様自ら手にとって履かせたんだっけ?自分で女性に履いてもらったんだっけ?うろ覚えでよく覚えてないや。そういえば、この街には実際にシンデレラが住んでるんだった。天衣のやつ、今頃一人で将棋の勉強でもしてるのかな?……って痛い痛い痛い痛い!脛をガシガシ蹴られてるぅ!

 

「あの、銀子ちゃん、なんで脛蹴っていらっしゃるので?」

 

「今、黒い小童のこと考えてた」

 

アイエエエエエエ!?ドウシテワカッタノデスカ!?あなたはエスパーか何かでいらっしゃいますか!?……ってこのやり取りさっきもやったよ。どうやら俺は、銀子ちゃんの前で他の女の子のことを考えることが一切できないらしい。

 

「で、あの黒い小童にはちゃんと説明してるわけ?」

 

「もちろん!ちゃんと、俺は銀子ちゃん以外に振り向くことは絶対に無いっていつも言ってるんだけどね……」

 

「そ、そう。ならいいのだけれど」

 

そう言って、頻りに髪を弄る銀子ちゃん。緩みきった頬が隠せてないよ。因みに天衣に関してだけど、約2年前、奇襲戦法による封じ手を受けてから今に至るまで、ことあるごとに猛アタックを受けている。まだ、銀子ちゃんから俺を奪い取るつもりらしい。それは、あいも同様だった。

 

確か、澪ちゃんが海外に行ってしまった後からだっただろうか?やたらと、あいが積極的になってきたのは。あいには、中学生にもなったのだからそろそろ理解してほしい。自分が抱いてる感情は、恋愛感情ではなく只の尊敬の念なんだってことを。まぁ、そのせいで、銀子ちゃんにはいつも呆れられてるわけです。只それも……

 

「もうすぐ終わると思うけどね」

 

「ん?八一、なんか言った?」

 

「いや、なんでも。それより、お足をどうぞ。お姫様」

 

「うむ。くるしゅうない」

 

俺の呟いた声は、どうやら銀子ちゃんには聞こえなかったらしい。気持ちを切り替えて、俺は銀子ちゃんの足を手に取る。普段はタイツを履いてることが多い銀子ちゃん。だけど今日は、サンダルタイプの靴を履いてることもあって素足だ。スベスベの脹ら脛の感触が手に直に伝わってくる。あぁ、この手触り癖になっちゃう。

 

「八一、手つきがいやらしい」

 

「な、何もいやらしいことなんて考えてませんよ!?」

 

「どうだか」

 

「本当だってば!」

 

「変態」

 

「違います!」

 

「ケダモノ」

 

「男がケダモノで何が悪い!」

 

「開き直るんじゃない」

 

男は皆ケダモノなのさ!

まぁ、銀子ちゃんの素足を直に触ってたら無性にムラムラしてきてしまったのも事実だ。銀子ちゃんの足が綺麗すぎるのがいけない。こんなもの不可抗力だ。なんてことを考えていると、銀子ちゃんは「それに……」と前置きして次のように宣ってくれた。

 

「そういうことをするには、まだ時間が早いから、ね?」

 

やめて!理性のライフはもう0よ!

何顔を真っ赤にしながら、しおらしくも爆弾発言してくれちゃってるんですか!?

俺のドラゴンが覚醒しちゃうからやめてください!

え?今何時?夜はまだですか!?

あー!夜のことを考えると余計ヤバい!

無になるんだ!無になれ八一!

と、必死にライフ0の状態で俺は闘い続けた。ライフなんて飾りなんです!まぁ、お陰様でしばらく放心状態にはなっていたわけだけど。

 

「八一?ちょっと八一。聞いてる?」

 

「はっ!?あ、何?銀子ちゃん?」

 

「だから、そろそろ次のお店行くわよ」

 

そういう銀子ちゃんの手には、いつの間に購入したのか、さっきまで俺が手に取っていた靴が綺麗に包装されていた。てか、たぶん俺の分なんだろう。男物の靴も一緒に手にしてる。あ、はい。俺の分勝手に決めていただいたんですね。ありがとうございます。靴のサイズもピッタリです。ありがとうございます。てか、え?俺そんなに放心してたの?

 

「ああ、うん。わかった。それじゃ、行こうか」

 

そう言って、俺は銀子ちゃんに右手を差し出す。その手をご満悦といった表情で握る銀子ちゃん。まぁ、態々手を繋いだけど、向かう先はお隣なんですけどね。俺たちが次にやってきたのは、服屋だ。店に入るなり、着せ替え大会が始まる。

 

「どうかな?」

 

「60点。次」

 

「これは?」

 

「57点。次」

 

とまあ、こんな感じで俺が服を次々着ていって、銀子ちゃんが採点してくれてるわけだ。え?銀子ちゃんの着せ替えが見たいって?見せないよ。それを見るのは、俺だけの特権だからね。

 

「これならどう?」

 

「そうね。それが一番良いと思う。八一に凄く似合ってる」

 

やっとだ。やっと銀子ちゃんのお墨付きをいただいた。ここまで試着した服装は全部で30着。長かった……

 

「俺と違って銀子ちゃんはすんなり決まったのにな」

 

「だって、八一、私が何来ても可愛い、似合ってるとしか言わないから」

 

「えー?だって事実だし。銀子ちゃんっていう素材が可愛すぎるから、何を着ても似合っちゃうんだよ」

 

「可愛すぎるなんて、そんな、もうやいちったらぁ♡」

 

こういう反応を見せてくれるようになったあたり、銀子ちゃんも随分丸くなったというか、棘が抜けたように感じる。付き合う前だったら、同じことを言ったら照れつつも、最終的には絶対「ぶちころすぞわれ」とか「頓死しろ」とかで終わるもんな。桂香さんに相談したらいつも、八一君が悪い、一言多すぎる、って言われちゃうんだよなぁ。解せぬ。

 

その後、お互いに買う服が決まったので、しばらくは店内を眺めてまわっていた。神戸って、何かとオシャレな街なんだよね。置いてある服のセンスも、なんだかオシャレに見える。まぁ、俺はそっち方面には疎いから、あんましわからないけど。

 

「お、帽子コーナーか」

 

店内を巡回してると、帽子を取り扱うコーナーにやってきた。まだまだ厳しい残暑は続く。だったら、帽子の一つでもあれば助かるだろう。そういえば……

 

「銀子ちゃんって、滅多に帽子被らないよね?」

 

日光に弱い銀子ちゃんのことだ。いつも日傘で防いでるけど、帽子を被った方が体への負担は少ないんじゃないだろうか?

 

「帽子は、いらない」

 

「なんで?その方が体にも良いと思うんだけど」

 

「隠れちゃうから」

 

「え?何が?」

 

「髪飾り」

 

そう言って、愛おしそうな顔で頭につけている髪飾りに手を重ねる銀子ちゃん。その髪飾りは、俺がプレゼントした物なわけで。あかん。こんなこと言われたら、口元が勝手に弧を描いてまう。にやつく顔が隠せへんがな。

 

「うん!なら帽子は大丈夫だね!」

 

「うん、これがあれば、いい」

 

愛おしそうに髪飾りを撫でる銀子ちゃん。その様子を見て、俺の顔が真っ赤になっていくのがわかる。ダメだ。嬉しい。凄く嬉しいんだけど、なんだか恥ずかしくなってきた。帽子があれば俺が被りたい。何か顔を隠せる物が欲しい。まぁ、そんな都合の良い物は手元に無く、終始愛おしそうにしている銀子ちゃんの手を握り、その店を後にするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

商店街を離れ、俺たちは本日の最終目的地に向かっていた。最終目的地は、ディナー会場になっている。

その場所の名は『サン・アンジェリークKOBE』

以前、女王戦で銀子ちゃんと天衣が激突した場所で、俺が天衣に封じ手を喰らった場所だ。

 

「また黒い小童のこと考えてる」

 

「し、仕方ないじゃん。場所が場所なんだから」

 

「なら、こんなところ予約しなければいいのに」

 

「きょ、今日はここに行きたい気分だったんです!」

 

そう言う俺たちは、正装に着替えていた。家から持ってきていたわけではない。現地調達だ。銀子ちゃんは、今日着てきていた純白のワンピースと同じく、純白のドレスに身を包んでいる。究極の可愛さと究極の美しさが交わって最強に見える!

というよりも、だ。

 

「なんかさ」

 

「ん?」

 

「そのドレス見てると、ウェディングドレスみたいだな、って」

 

「ふぇっ!?きゅ、急に何言い出すのよ!ばかぁ♡」

 

場所が場所だけに、そう見えて仕方ない。結婚式場に、純白のドレスなんて、ねぇ?そういえば、一昨年の竜王就位式で銀子ちゃんが来てたウェディングドレスっぽい衣装、あれも凄く可愛かったな。でも、今日のドレスもめちゃくちゃ可愛い。どっちの方が可愛いかって言われると、甲乙付けがたいな。結論、銀子ちゃんは何着ても可愛い。

 

「それじゃ、行きますか」

 

「……うん」

 

俺たちは、手を繋ぐのではなく、腕を組んで店内へと入場した。そこには、他のお客さんは一人もいない。

 

「誰もいないね」

 

「そらそうさ。貸し切りにしてもらったから」

 

「こんな所を貸し切りに?結構な額したんじゃないの?」

 

「まぁね。でも、今日は特別な日だからさ」

 

「……うん。ありがとう」

 

確かに高かったけど、俺には棋界でも有数の収入がある。昨年は、あの名人をも凌いで賞金ランキングのトップに立った。だから、そこまでお金には困っていないし、

たまには贅沢をしてもいいだろう。

それに、昼間は人の目を気にしないと言っておいてあれだけど、やっぱりそういうのは無いにこしたことはない。特に、俺が今から行うことは、人の目に付かない方が良い。つけたくない。

 

ディナーは滞り無く進んでいき、最後のデザートを平らげ、俺たちは美味しい料理を頂いた幸福感に包まれていた。

 

「ふぅ。美味しかった」

 

「ほんと、ここって料理の味も一流ね。女王戦の時も、本当に美味しかったな」

 

「ほんと満足だわ。また絶対来ようね」

 

「うん。あ、八一。ほっぺにアイス付いてるわよ」

 

「え!?どこ!?」

 

「取ってあげるからジッとしてなさい。よいしょ。はい取れた。ほんと、いつまで経ってもお子様なんだから」

 

俺のほっぺたに付いてたアイスを自分の指で取ってくれる銀子ちゃん。そのまま、その指を自分の口に持っていき、「美味しい♡」と言って舐め取っている。なんかすげー照れる。まぁ、照れてばっかもいられない。今から俺が切り出すのが、今日の本題なんだから。

 

「さてと、改めて銀子ちゃん、お誕生日おめでとう」

 

「うん。ありがとう」

 

「これ、俺からのプレゼント」

 

「ありがとう!開けていい?」

 

「うん。どうぞ」

 

銀子ちゃんが袋の包装を開け、中身を取り出す。その中身は、雪の結晶をモチーフにしたイヤリングだ。因みに、オーダーメイドだったりする。銀子ちゃんに絶対似合うと思って、実は去年の内から業者さんと念入りな打ち合わせを何度も行って、作っていただいた。そのイヤリングを、銀子ちゃんは今、宝物を扱うかのように、優しく両手で包み、満面の笑みを浮かべてくれている。

 

「ありがとう!一生大事にする!」

 

「うん。大事にしてね。さてと……」

 

「八一?どうしたの?」

 

「うん。実は今から俺が行うことが、今日の最大の目的なんだ」

 

「最大の目的?」

 

銀子ちゃんは、なんのことだかわからず、可愛らしく首を傾げている。さて、俺がこれを切り出したら、銀子ちゃんはどんな反応を見せてくれるだろうか?ちょっとドキドキしてきた。さて、行こうか。今から放つのは、九頭竜八一人生最大の勝負手だ。

 

「まず始めに、これは銀子ちゃんが高校を卒業してからのことだからね」

 

「だから、何が?」

 

まだ何のことだかわかっていない銀子ちゃん。俺はポケットからとあるケースを取り出して、続きを語り始める。

 

「空銀子さん」

 

「え?あ、はい」

 

「これからも未来永劫、君だけを愛し続けると誓います。だから、俺と結婚して下さい」

 

そして、ケースの蓋を空ける。そこに収納されていたのは、ダイヤモンドの指輪だった。まるで雪の結晶の様に光り輝く、綺麗な指輪だった。

銀子ちゃんの反応は無い。おそらく今、自分が何を言われているのかも理解できていないのだろう。だが、その時間も永遠ではない。やがて、彼女の身が動くよりも先に、その両眼から大粒の雫が零れ始めた。

 

「う……そ……」

 

「嘘じゃないよ」

 

全部、本当のことさ。

 

「私、こんなに幸せで、いいの?」

 

「いいんだよ」

 

もう、苦しまなくてもいいんだよ。

 

「私、やいちのお嫁さんになっても、いいの?」

 

「いいんだよ」

 

むしろ、こっちからお願いしてるんだからさ。

 

「私、幸せすぎて、おかしくなりそう……」

 

「いいんだよ!」

 

おかしくなっても、いいんだよ!むしろ、上等じゃないか!おかしくなるぐらい幸せになってやろうじゃないか!

俺は徐に立ち上がり、彼女の対面の席から、その隣へと移動し、静かに小さなその肩を抱き寄せた。

 

「幸せになって、何が悪いの?銀子ちゃんは、今まで十分苦しんだじゃないか。病気のことだって、奨励会の件だって、プロになってからも十分苦しんできたじゃないか。もう、苦しまなくてもいいんだよ。これからは、ずっと俺が側にいる。直ぐ隣にいる。だから、これからは幸せな人生ばかり思い描いて、生きていこう?」

 

「うっ、ううっ、や、やいちぃ!」

 

泣き喚く銀子ちゃんの肩を優しく、且つ力強く抱きしめる。壊れ物を扱うよりも丁重に、優しく、優しく、抱きしめる。

 

「失礼します」

 

そうやって、泣き続ける銀子ちゃんを抱きしめていると、一人の女性が俺らの元へとやってきた。

 

「えっと……?」

 

「この人は、この式場で働くウェディングプランナーさん」

 

「ウェディング……プランナー……?」

 

「そう。無理を言って、これから式のプラン設計をお願いしてあるんだ」

 

「初めまして奥様。素敵な式を作っていきましょうね」

 

「さ、サプライズが過ぎるよぉ……」

 

その後も、余計に泣き出してしまった銀子ちゃんをあやすのに一時間近くも時間がかかってしまった。その間、ウェディングプランナーさんは嫌な顔一つせず、俺たちのことを温かく見守ってくれていたのだった。

そして、泣き止んだ銀子ちゃんとウェディングプランナーさんと三人で、式の計画を次々と建てていく。その間も、銀子ちゃんの顔は終始幸せそうだった。きっと、俺も似たような顔をしていたことだろう。

 

斯くして、俺、九頭竜八一と、俺の嫁、九頭竜銀子は、永遠の愛を誓い合ったのだった。そう、まさに永遠だ。きっとこの愛は、例え生まれ変わろうとも不変なことだろう。

ウェディングプランナーさんと相談している間も、俺と銀子ちゃん……いや、銀子の手は繋がったままだった。まるで、互いの幸せを共有しているかのように。

あぁ、幸せすぎておかしくなりそうなのは俺の方もだよ。だけど、かまうものか。だってそうだろ?幸せすぎて頭がおかしくなってしまいましたなんて、そんなの贅沢な話だと思わないか?

だったら、その贅沢を享受すればいいじゃないか。何も恐れることはない。

今ここでまた誓おう。もう二度と、この(しあわせ)を離さないと。離してたまるものか。

そう誓い、固く握った銀子の左手を見る。その左手薬指には、静かに輝く指輪が填められていた。まるで、俺たちの幸せを象徴するかのように。その指輪は優しく輝くのだった。いつまでも、優しく。




改めまして、銀子ちゃんお誕生日おめでとう!
次の投稿は、明日、20時1分です

以下、自分が銀子ちゃんへの想いを語ってるだけですので、興味無い方はブラウザを閉じることを推奨します。








まず始めに、自分は『りゅうおうのおしごと!』という作品が大好きです
愛しています。心酔していると言ってもいい。
出会った切欠は、SNSで出回ってきた一枚の公式画像でした。まぁ、原作2巻の表紙だったんですけどね。
それを初めて見たとき、「へー。キャラデザ可愛いな」「二人ともあいちゃんって言うのか。可愛いな」「将棋をテーマにしてるのか。俺も将棋好きだし、面白そうだな」といった感想を抱き、とりあえず読んでみるかと思い、書店で購入しました。当時はまだ2巻までしか出ておらず、まぁ、それでも面白いなと思って新刊が出る度に購入してきました。ただ、当初は面白いとは思っても、心酔と表現するまでの感情は抱いておりませんでした。

いつからでしょう?自分がこの作品に心酔するまでに至ったのは。
いつからでしょう?自分が空銀子というキャラクターに惹かれていったのは。
ただ、これだけはわかります。自分が、空銀子というキャラクターに惹かれたのと、この作品に心酔するまでに至ったのは同時であると。
本当に、自分が空銀子に惹かれ始めた時期って覚えてないんですよね。恋に、将棋に、不器用ながらも、藻掻きながら必死に生きている、この子を追っていると、自然と空銀子というキャラクターに、りゅうおうのおしごと!という作品に引きこまれていました。
言い換えれば、自分は空銀子がいなければ、この作品を面白いな。好きだな。とは思っても心酔とまではいかなかったに違いありません。
それほどまでに、自分は空銀子というキャラクターが大好きです。
全二次元コンテンツのキャラクター全てを引っくるめても、自分は空銀子というキャラクターが一番好きです。
愛しています。
これを言ったら引かれるかもしれませんが、ガチ恋と言っても差し支えないほどの強い情念を抱いております。
かと言って、別に俺の嫁とか、嫁キャラとか、そう表現する気は一切ありません。
なぜなら、空銀子は、九頭竜八一の嫁なのですから。
本編第4局にて、自分はこのような一文を作中に入れました。
「僕が九頭竜八一で、彼女は空銀子なのだから」と。
これは、銀子が今生でも八一のことを好きになるとは限らないと少しばかり考えていた八一が、そんな考えは杞憂でしかないと思い直した際に、その理由として述べている一文です。
これは、作中だけにとどまらず、自分自身の本心となっています。
九頭竜八一以外を好きになる空銀子はいないし、空銀子以外を好きになる九頭竜八一はいない。
そう自分は思っています。
Wあいや、感想戦コンビ等々には申し訳無いですが、自分は銀子以外とゴールする八一は見たくありません。
その他八一カップリングを望む片には申し訳無いですが、これが自分の本音です。
この心は、これから先もずっと変わらないと思います。
原作も次巻から最終章に入り、展開もまだまだ慌ただしくなるかと思います。
不穏な伏線もまだまだ残っております。
師匠が銀子を内弟子に取った理由。八一に、あいを内弟子に取らせた理由。桂香さんが語ろうとしてる、銀子の病気に関わる真実。決意したあい。等々、まだまだ二人にとって不穏な伏線は多く残っております。
ですが、自分は信じております。
この二人の未来が、二人にとって最高の形になるということを。
以上が、自分の空銀子に対する想いでした。
折角の銀子ちゃんの誕生日ということで、少しばかり語らせていただきました。
ここまで、長々とお付き合いいただきありがとうございました。
最後にもう一度だけ言わせて下さい。
銀子ちゃん、お誕生日おめでとう!

八銀はジャスティス
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