アンケートは嫁入り√と婿入り√が同数だったので今後はどちらかの√を採用します。どうなるかは今後のお楽しみという事で
a.t.s52(皇歴52年)/10/18/12:01 アルタラス王国王都ル・ブリアス
「(漸くここまで来た)」
第3外務局局長カイオスは心の中でそう呟いた。彼は祖国を離れフィルアデス大陸南部に位置するアルタラス王国の王城にいた。彼が座っている部屋にはカイオスの他に三人の局員もおり全員カイオスが信頼する部下たちで全員に心してかかるように厳命している。
一方、彼らのほかにもこの部屋にはおり丁度カイオスと対面する形で二人の男性が座っている。自らが望んでいたこの状況になった事に安堵とともに緊張感を持っていた。
先ずは最初の挨拶をとカイオスは口を開く。
「私はパーパルディア皇国第3外務局局長のカイオスといいます」
「私はシーランド帝国の外交官のアーロン・フェニックス・ペンドラゴンです」
「在アルタラス王国大使のビクターと申します」
カイオスとその正面に座る二人、シーランド帝国のアーロンとビクターは挨拶を交わす。カイオスは事前に聞かされていた事を思いだしながら何気ない話から始める。
ビクターは最近やってきた大使であるがまだアルタラス王国に関してはそこまで知っているわけではない。これらは別にどうでもいいが無視できないのが次のアーロンだった。シーランド帝国の皇族でありアルタラス王国の王女ルミエスとは恋仲になりつい最近婚約者となった。外交官としての実力は確かなものでミスを犯さず利を持っていくという。実際事前に第3外務局の局員が接触した時はいいように言いくるめられたという。カイオスはそうならない自信があるが何時までも局長の自分が交渉や対話をするわけにはいかない。今回は特異な出来事だった為自らが直接来たが今後は局員に任せようと考えていた。その為ここにいる局員にはシーランド帝国とのやり取りを経験させておきたかったのだ。
「それで?貴国が我が国との交渉を望んでおられるとは聞きましたが一体何の用でしょうか?」
「(!来たか!)実は我々も最近知ったのですがシオス王国を属国にしたとか。ほかにもフェン王国への懲罰行動を行っていた我が国の監査軍をいきなり攻撃してきたとか」
「ああ、その事ですか。我が国としては降りかかる火の粉を払ったのみに過ぎません。シオス王国に関してもあちらから挑発的な行動を行いそれに乗った結果でしかありませんよ」
「ひ、火の粉ですか……」
カイオスは自らが指揮権を持つ監査軍を火の粉と言われ怒り狂いそうになったがグッ、と我慢する。事実だけを見ればその通りだからだ。フェン王国の軍祭に参加したらパーパルディア皇国に襲われそうになり身を守るために返り討ちにした。
確かに理屈は通っているし軍祭の時を狙い監査軍を派遣した第3外務局の慢心だったのだろう。しかし、パーパルディア皇国の軍を返り討ちにしたことでパーパルディア皇国の権威に傷が付いていた。本来ならこの場で地面に頭を付け誠心誠意謝罪することこそ筋といえるものだ。カイオスはそう考えて発言する。
「確かに、貴国は素晴らしい力を持っている様ですな。ですが、パーパルディア皇国の監査軍を返り討ちにしておいてその態度が許されると思いですが?我が国が本気を出せばいくら監査軍を破れる力があろうと貴国に勝利はあり得ませんよ」
カイオスの脅迫とも言える言葉にアーロンとビクターは目を丸くする。まさか攻撃してきた者を倒して文句を言われるとは思っていなかったのだ。前の世界ではそんな事は起こらなかったしシーランド帝国もそんな事は言わなかった。そもそもこの状況になったら倒した国に文句を言うのではなく軍部の怠慢と慢心という方向に行く。決してこんな
カイオスの言葉に呆れたアーロンは諫めるように言葉を放つ。
「カイオス殿、確かに貴国パーパルディア皇国は列強国としてのプライドがあるのでしょうがそのような高圧的な外交では結べる条約、国交など無いに等しいですよ」
「なっ!お前たちは!パーパルディア皇国を侮辱するつもりか!」
遂に我慢出来なかったのか局員の一人が声を荒げ立ち上がる。残りの二人も同じような考えの様でアーロンとビクターをにらみつけていた。
ビクターはアーロンの言葉に気付かれないように息を吐く。彼は知らないことだが高圧的な外交ならシーランド帝国でも幾度か経験がある。それも行う側として。アーロンの様にきちんと対等に話す者は全体の4割ほどだ。勿論場合によっては、エーレスラント連合王国やインド共和国と言った大国に新生ブラジル帝国やブランデンブルク帝国のような友好国にはこちらもきちんと礼儀をただすし決して侮ったり、侮蔑的な態度をとることはない。そんな事で彼の国々との関係が壊れたり戦争に発展すればその外交官のみの責任では済まなくなる。最悪の場合激怒した皇帝に全外交官を死刑にする可能性すらあった。外交官に含まれるビクターは皇族という事で扱いづらいアーロンを持て余していた。
そんな風にビクターが考えている間に両者の言い合いが始まっており只の罵り合いに近いものとなっていた。
「たかが22騎のワイバーンロードを落としたからと言って天狗になっているようだがな!監査軍としては多いかもしれないがパーパルディア皇国としてみれば一部に過ぎない。今なら貴様の首と皇帝の謝罪で許してやるぞ」
「それはそれは。寛大な対応をありがとうございます。ならこちらは貴様等の身柄とパーパルディア皇国の皇帝の謝罪を要求しよう。無論膝をつき我が国の帝都で謝罪をしてもらおう」
「き、貴様!陛下を侮辱する気か!」
「先に侮辱したのはそちらであろう!?」
「我らは列強だ!貴様等のような文明圏の蛮族と同一に扱っていい存在ではない!」
「は!こちらとしても貴様ら如きと一緒に叔父上を一緒にしてほしくはない。叔父上はパーパルディア皇国の全てよりも重いのだからな」
既に外交官としての理性ある応対は出来なくなっておりそれどころか行きつくところを過ぎていた。と、それまで黙っていたカイオスが手を上げ局員を黙らせた。カイオスの顔には憤怒が浮かび上がっており既に我慢の限界のようだった。ビクターは今後の事を予測して頭が痛くなっていた。
「……貴国の思いは伝わりました。きっちりと陛下にお伝えしましょう。精々、残り少ない平和を享受するといいですよ」
「その言葉、そっくりそのまま返しましょう」
こうしてパーパルディア皇国とシーランド帝国の交渉は決裂し、パーパルディア皇国はシーランド帝国を敵国としてみるようになりシーランド帝国もパーパルディア皇国との戦争の準備を急ピッチで進めるようになるのだった。
シーランド帝国
皇太子ウィリアムが皇帝代理として政務に励んでいる。その一方で外交官を各国に派遣し各国との繋ぎを作ろうとしている。……が、アーロンの報告書を見たウィリアムはパーパルディア皇国との戦争が起こると考え胃を抑えるようになった。狂喜乱舞して戦争しようとする父とは正反対であった。
ウィリアム「え?なんでそんな事になってんの?やめてよ……」
ライオネス「え?戦争になりそう?関係ねぇ!こっちから攻めるぞ!」
パーパルディア皇国
シーランド帝国と外交の場であったのに何時もの感じでやったら決裂した。侮辱されたことで怒りのまま決裂してしまったカイオスは後から若干後悔をしているとか。
アルタラス王国
ルミエスとアーロンが婚約者になって若干浮かれ気味。
その一方でパーパルディア皇国とシーランド帝国の仲介をしたら決裂した。カイオスには帰り際に「このままシーランド帝国との友好関係を続けるようならどうなるか分かっているな?」と脅された事でパーパルディア皇国に対して警戒するようになった(シーランド帝国?皇族同士で婚約しているのに警戒する必要ある?少なくともパーパルディア皇国みたいに攻めては来ないでしょ)。
未だ本編に出て来ない魔法帝国に関して
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原作での登場まで待つ
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作者が想像して書いて
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別のオリジナル国家とかに変更する
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魔法帝国ではなくグラ・バルカス編で終了