シーランド帝国召喚   作:鈴木颯手

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二か月ぶりです


第1章【ロデニウス大陸編】
第三話「戦争」


「ロウリア王国か。腕試しには丁度良いだろう」

 

皇太子ウィリアムからの報告書を見たライオネスは獰猛な笑みを浮かべてそう言った。ライオネスの目にはこの世界に来て最初の獲物にしかロウリア王国はもはや見えていなかった。ロウリア王国を降す事で得られる富を考えながらライオネスは指示を出す。

 

「ウィリアムの下に軍を送れ。そうだな……10個師団(約15万人)がいれば良いだろう。編成は任せる」

「かしこまりました」

 

ライオネスは近くで待機していた宰相のローレンス・E・キングストンに命令を伝えた。ローレンスは皇帝の命を最大限実行できるように頭の中で軍の編成を行いながら執務室を出て行く。

それを見届けたライオネスはウィリアムが送ってきたロデニウス大陸の地図と哨戒機が撮影した同大陸の写真を見ながら笑う。

 

「ふ、フハハハハハ。エーレスラントもインドもいない世界……。素晴らしいではないか!ここでなら我が野望を叶えることが出来よう!」

 

ライオネスの笑い声はこの後一時間近く聞こえたという。

 

 

 

クワトイネ公国との接触から一月後のa.t.s51(皇歴51年)/2月16日。湾港都市マイハークにシーランド帝国軍10個師団が到着した。ローレンスが厳選した精鋭たちが多くおり彼らはライオネスの命の元ウィリアムの指揮下に入りロウリア王国との国境がある西方へと進軍する事となった。更にシーランド帝国艦隊も同時に動き出しロウリア王国へと航行を開始する。

原子力空母キング・オブ・ライオネス級を筆頭としたシーランド帝国の主力艦隊である第一艦隊の様子はクワトイネ公国にも確認できた。

 

「しゅ、首相……」

「シーランド王国、いや帝国か。侮れないな」

 

クワトイネ公国の首相カナタはシーランド帝国艦隊を一目見るべくマイハークに赴いていた。そしてシーランド帝国の皇太子が理知的で戦争をあまり求めていない性格という事に安堵した。このままなら彼が皇帝となりシーランド帝国の舵取りを行う事になるだろう。そうなればシーランド帝国の強大な力がクワトイネ公国に向く事はない。同時にこれから滅ぼされるであろうロウリア王国に対し同情するのであった。

 

 

 

a.t.s52(皇歴52年)/2/16/13:12/ロウリア王国王都ジンハーク

「陛下!シーランド帝国の使者と名乗る者が一方的に宣戦布告してきました!」

「ほう?」

 

日課の入浴を行っていたハーク・ロウリア34世は部下の報告に反応した。彼にとってシーランド帝国はよく分からない国である。クワトイネ公国とクイラ王国と国交を結んだとしか分かっておらずどのような国で、何処にある国なのかさえ分かっていなかった。しかし、マイハークなどで多く目撃されている事から東にある国と推察している。しかし、ロデニウス大陸の東側には海が広がっているだけで島はほとんどない。

新興国か?とも考えたが両国の様子からそれもないと結論していた。パーパルディア皇国の支援を受けているとは言え予想外の事態はなるべく避けたい。そう言う意味ではシーランド帝国と接触するべきだろうが宣戦布告の使者が現れるまでシーランド帝国の関係者が訪れた事はなかった。

 

「パタジンよ。兵をクワトイネ公国との国境に配置せよ。クワトイネ公国から攻めてくる可能性もある」

「はっ!」

「それとシャークンに艦隊を出向させるように伝えよ哨戒を配置しシーランド帝国の襲撃に備えるのだ」

「了解しました!」

 

パタジンは王の命を伝えるために大浴場を後にする。パタジンが出て行ってからも彼は思考を止める事はなかった。

 

「(こちらにとって最も不利な点はシーランド帝国の位置が分からない事だ。我らはシーランド帝国に直接攻撃が出来ないが奴らはこちらの事を知っている。シーランド帝国がやって来る前に何としても敵の位置を知らなければ……。幸いこちらもクワトイネへの侵攻の為に軍拡を行ってきた。シーランド帝国の強さがどの程度かは分からないが直ぐに負ける事はないだろう)」

 

しかし、ハーク・ロウリア34世は直ぐにシーランド帝国の恐ろしさを知ることになる。

 




エーレスラント連合王国
めっちゃヤバい国。シーランド帝国が世界の覇者を諦めた原因であると同時に絶対に敵対したくない相手。

インド
シーランド帝国絶対殺すマン。戦ったらシーランド帝国は負ける(ほぼ確実に)
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