シーランド帝国召喚   作:鈴木颯手

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大分大雑把ですがさっさと終わらせます


第五十一話「無条件降伏」

a.t.s52(皇歴52年)/12/25/21:00 フィルアデス大陸中央付近

シーランド帝国でクリスマスが楽しまれている中、爆撃機隊はまともに祝う事もせずに空の人となっていた。とは言え彼らは爆撃を追えれば一日遅れのクリスマスを仲間たちと楽しむ予定であるため悲壮感はない。むしろ自分たちの攻撃がシーランド帝国の勝利を決定づけると思えば興奮すらしていた。

 

「全機に告げる!まもなく爆撃予定地点だ!」

 

爆撃機隊を率いる隊長が通信でそう言った。シパールケ共和国を含む大半の国は魔力を用いた通信の為無線封鎖を行う必要がなかった。その為こうして堂々と使っていた。流石に私語は許されていないが。

 

「よし!爆弾倉を開け!」

 

隊長の指示に従い胴体の下部分が開き大量の爆弾が姿を見せる。そして、

 

「投下!」

 

隊長の言葉と共に爆弾が投下される。空気を切る独特な音を奏でながら爆弾は自由落下で落ちていく。落ちる先にあるシパールケ共和国の都市の住民は独特な音に不思議がっているが爆弾が地面と接触して爆発を起こすと一気に大混乱を引き起こした。しかし、彼らが逃げる事は許されていない。十数もの爆撃機が都市から離れた場所にまで落としていくため彼らは落ちてくる爆弾の爆発によって吹き飛ばされていくのだった。

 

これらの出来事はシパールケ共和国の各地で起こり首都ルーパを除く主要都市はこの一夜の間に壊滅するのだった。

夜という事でワイバーンでの迎撃が出来なかった彼らはシーランド帝国の常識外れの戦術に驚愕すると同時に恐怖する事となる。

 

 

 

 

a.t.s52(皇歴52年)/12/26/16:00 シパールケ共和国首都ルパースィ

この日、会議に出席した者達の表情は暗かった。首都を除く主要都市の壊滅にパーパルディア皇国侵攻部隊の全滅。更にそれらを軽く超えるシーランド帝国軍がシパールケ共和国内を侵攻しているのである。首都への到着は間近でありそうなれば首都は攻撃を受け壊滅するだろう。シパールケ共和国は首都の陥落と同時に滅亡するという事は確定的であった。

 

「なぜ、このような事に……」

「だ、大統領!貴方がパーパルディア皇国に侵攻するなど言いださなければ!」

「その通りだ!シーランド帝国は我らと手を結ぶどころか攻撃してきている!」

「補給切れする様子もないではないか!何時になったらシーランド帝国の攻撃は終わるのだ!」

 

口々にオーガスタを攻める議員たちに彼は目を閉じ腕を組んだまま黙っている。次々と飛んでくる罵声もオーガスタがなんの反応も見せない為段々と止んでいき最終的に誰もが黙ってオーガスタを睨みつけるように見ている。

罵声が止んだのを確認したようにオーガスタは目を開けた。

 

「……我らはシーランド帝国を侮っていた。それだけだ」

「“それだけ”だと!?どう責任を取るつもりだ!」

「このままではパーパルディア皇国のように滅びてしまうぞ!」

「今更過ぎるであろう。そもそもパーパルディア皇国領から手を退けばこうはならなかったであろうな」

「オーガスタ!貴様何を他人事のように……!」

「兎に角」

 

オーガスタは憤る議員たちを遮るように手を上げた。全員が黙ったのを確認したオーガスタは話を続ける。

 

「我らに残された道は降伏か、滅亡か、だ。ならば我らが取る方法は一つだ」

「まさか降伏するというのか!?そんな事は認めないぞ!」

「何かまだ手はあるはずだ」

 

オーガスタの言葉に反対するように議員たちはそう言うがオーガスタは冷めた目で彼らを見ると手を叩いた。すると兵士が雪崩れ込んできて武器を議員たちに向ける。

 

「な、何の真似だ!?」

「シパールケ共和国はシーランド帝国に対し無条件降伏を行います。私含めあなた方も極刑となるでしょうが仕方ないですね」

「馬鹿な……!」

 

オーガスタの強固な行動によりシパールケ共和国は無条件降伏を行った。大統領オーガスタ以下議員たちは全員拘束された。

シパールケ共和国はフィルアデス連邦に併合される事が決定されシパールケ共和国がここに完全に滅びる事となるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「これで良い」

 

オーガスタは抵抗する事無くシーランド帝国の兵士に拘束されていく。周りには青ざめた議員たちが同じように縛られており中には抵抗して射殺されている者もいた。

オーガスタはシパールケ共和国建国以前にあった国の貴族の家系で代々シパールケ共和国への恨みを忘れる事無く受け継いできた。オーガスタはシパールケ共和国の内部から取り壊す事を考え大統領になると周辺諸国への侵略を始めた。そして、シパールケ共和国が孤立無援となりいずれ列強辺りに滅ぼされる事を考えていたがシーランド帝国の力を知った彼はその力を利用する事とした。

彼自身ここまで上手く行くとは思っていなかったがシパールケ共和国が滅びる事は確定した。彼は人知れず笑みを浮かべるのだった。

 




展開が早い?ぶっちゃけシパールケ共和国との戦争を描くのが辛くなってたからさっさと終わらせたかったのです

未だ本編に出て来ない魔法帝国に関して

  • 原作での登場まで待つ
  • 作者が想像して書いて
  • 別のオリジナル国家とかに変更する
  • 魔法帝国ではなくグラ・バルカス編で終了
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