シーランド帝国召喚   作:鈴木颯手

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閑話4-1
第五十六話「戦間期4-1」


a.t.s53(皇歴53年)/3/??/??:?? フィルアデス連邦

建国から三か月が経ったフィルアデス連邦は漸く国家として動き出した。フィルアデス連邦による統治は隅々まで行き届き反抗する者は徹底的に鎮圧された。独自の軍隊は出来ていない為シーランド帝国軍10万が駐留している。

パーパルディア皇国とシパールケ共和国で行われていた武器生産はそのまま運用されている。それらはシーランド帝国と友好的な関係を持っていた国々に売られて行き旧第三文明圏と文明圏外国の国力の増大に役立てていた。とは言え生産数は以前より回復していない為売られている数も少ないが。

更にシーランド帝国にはいないワイバーン、ワイバーンロードの運用も開始された。パーパルディア皇国とシパールケ共和国時代の技術者はそのまま製造職として働かされている。パーパルディア皇国では最新式の歩兵銃であったマスケット銃はシーランド帝国では骨董品でしかないが第三文明圏や文明圏外国では最新式であるため輸出用に作られている。創設予定の連邦軍はシーランド帝国の旧式装備をそのまま流用して使うためフィルアデス連邦だけでも第三文明圏の盟主となるには十分な軍事力を持つ予定である。

 

「我らフィルアデス連邦は各副王国と連携しフィルアデス大陸の安定と統一を図っていくことになる」

 

連邦統括官フレディ・K・マイソンは連邦職員にそう宣言しパーパルディア皇国の地位を継ぐようなものと発表した。以降フィルアデス連邦が連邦軍を揃え始めるとフィルアデス大陸の統一に乗り出していくことになる。

一方、国内のインフラは駐留軍の動きやすさも考えて迅速に整備されていた。首都ニューイングランドからエストシラントやデュロ、ヴェヌやクーズへと続く道がアスファルトで整備されシーランド帝国と同じような道となっていく。鉄道も用意され各地に線路が敷設されて行き人や物の輸送を助ける事になるが今のところは計画が始まったばかりなのでまだまだまかかりそうであった。

兎にも角にも、フィルアデス大陸南部はフィルアデス連邦を中心に大きく変動を迎えようとしているのであった。

 

 

 

 

a.t.s53(皇歴53年)/5/??/??:?? シーランド帝国

『シ=マ安全保障条約』の締結はシーランド帝国とマギカライヒの関係をさらに友好的なものにした。共産的な政治体制という事で当初こそシーランド帝国は警戒したが共産主義を広げる事もなく自然とそう言った政治体型になっただけだったので共産主義者が大頭しないように国内で気を付けるだけでマギカライヒとの関係を切るような事はしなかった。

その為、条約締結後はマギカライヒから使節団が派遣されシーランド帝国の優れた機械技術を少しでも学ぼうとし始めた。

 

「シーランド帝国……。機械のみでここまで発展しているとは……」

 

マギカライヒのとある技術官は帝都ロンドニウムを見てそう言葉を漏らした。列強第一位の神聖ミリシアル帝国の帝都ルーンポリスでさえここまでの発展はしていないと心の中で呟く。マギカライヒの代表の一人として幾度かルーンポリスを訪れた事のある彼女は目の前に広がる摩天楼とルーンポリスを心の中で比べる。確かにルーンポリスも凄いがロンドニウムも違う意味で凄かった。技術者としてどうやってこの建造物を作っているのか気になるが先ずは予定されているシーランド帝国との交流会を優先する事にした。

 

「皆さま、今日は我が国とムー、マギカライヒ共同体の三国による交流会です。どうぞお楽しみください」

 

司会の言葉で立食パーティー式の交流会が開始した。技術官の彼女も普段は着慣れないドレスに身に纏い女性らしいふるまいをしていた。別に普段が女性らしさの欠片もない、一生独身を貫きそうな技術者という訳ではない。決してないのである。

そんな彼女だが、ドレスを着たからと言ってやる事に変わりはない。シーランド帝国の技術者の下に行き自分の疑問やアイディアなどを伝えつつ相手の話も聞き交流を図っていく。見た目20代前半に見える(実際はもっと上)女性から飛び出す専門用語に当初こそ戸惑っていたシーランド帝国の技術者だが直ぐに打ち解け互いの意見を伝えあっていく。

本土で生産された質の良いワインを潤滑油代わりに飲みながら二人は交流会終了後も話し合った。他の人たちも兼がね良好に終わり交流会は大成功で終了した。

シーランド帝国はマギカライヒ、ムーとの関係をより一層深めていくことになり距離の遠さもありシーランド帝国が従属を要求しなかったことから対等な関係を維持していく事となった。

 

 

 

因みに、技術者の彼女は帰国後も話し合っていたシーランド帝国の技術者と手紙のやり取りをするようになり数年後には結婚する事となった。世にも珍しい技術者同士の国際結婚である。因みに両者ともシーランド帝国とマギカライヒ共同体の国籍を取得し思い思いに両国を行き来しながら愛を育んでいくことになる。

 




次はペスタル大陸編に入ると思います。それ終われば先進11ヶ国会議です(多分)

未だ本編に出て来ない魔法帝国に関して

  • 原作での登場まで待つ
  • 作者が想像して書いて
  • 別のオリジナル国家とかに変更する
  • 魔法帝国ではなくグラ・バルカス編で終了
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