シーランド帝国召喚   作:鈴木颯手

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バルチスタ沖海戦はこれでお終いですがこの章はまだ続きます。と言うか海戦後の後処理を行ってから次の章にいきます


第九十六話「バルチスタ沖海戦7」

「何だあれは……!!」

 

 艦隊中央部に位置するラス・アルケディにて指揮を執っていたカイザルは予想外の敵の増援に困惑したものの、すぐに攻撃を指示した。あれが味方ではない以上敵以外に考えられないのだから。

 しかし、突如現れたそれ、空中戦艦パル・キマイラはその名の通り空を飛んでいる為に主砲は当たらず、対空機銃や高角砲では損害を与える事が出来なかった。そのお返しとばかりに敵の魔導砲が飛んできて駆逐艦や軽巡洋艦を沈めていくがさすがの戦艦や重巡洋艦をしずめるには火力が足りなかった。ならばと今度は後方に位置していた戦艦と重巡洋艦計5隻に巨大な爆弾を投下。大きなきのこ雲を起しつつ全ての船を吹き飛ばした。

 その様子はラス・アルケディの艦橋部からもはっきりと確認でき、カイザルは目を見開いて驚愕を露にした。

 

「司令……! あれほどの高威力、このラス・アルケディとて喰らえばただでは済みませんぞ……!」

「分かっている……! だがあれをどうやって撃ち落とす? 主砲を当てようにも敵は戦闘機とほぼ同じ高度を浮遊している。本来は対空火器の戦場だがそれらでは圧倒的に火力が足りない。残念だがあれを沈めるには今の我々では力不足だ」

「……では」

「ああ、撤退する。あれとて深追いをして来る事はないだろう。レイフォル州の制海権は奪われるかもしれないがじり貧となって沈められるよりはマシだ。艦隊戦力を少しでも残した状態で継戦能力を維持する」

「……無念です」

「何を言っている? 本当ならば生きて帰れないと予想していたのに結果は半数が生き残った。しかもシーランド帝国を含む敵艦隊に大きな損害を与えるという結果付きだ。我々が撤退する以上この海戦は敗北だが結果として敵は予想外の損害を受ける結果となったのだ。場合によっては我々の戦術的勝利と言えるかもしれないぞ」

 

 しかし、そうでも考えなければ今回の海戦は敗北だった。絶対に攻撃を受けない潜水艦隊が残っているがその前に敵の攻撃で艦隊が沈む。それにグラ・バルカス帝国の潜水艦は可潜艦と呼ばれる戦闘時のみ潜水する黎明期の技術力である。何時間も潜航する能力はなく、やがて酸素を求めて海上に姿を現す事になる。そこを攻撃されれば呆気なく沈んでしまうだろう。

 

「我々はただ負けたわけではない。今はそれだけ結果を出せた事に満足するべきだろう。副指令」

「……分かりました。私とてここで死なずに最後まで抗いたいとおもっていますので。全艦に通達! 撤退する! 敵が追って来るかもしれないがその時はレイフォル州の航空基地にも応援を頼んで戦闘機や爆撃機の増援を求める!」

 

 覚悟を決めたカオニアは徹底した指示を出していく。迅速な対応が求められるこの状況においてもたもたしている暇など無いのだから。ラス・アルケディを含む戦艦や空母を先頭にグラ・バルカス帝国艦隊は一斉回頭を始めた。パル・キマイラはここで半数に分けると3機が大したダメージを与えられない戦艦などを狙わずに駆逐艦や軽巡洋艦と言った小型艦に標的を定めて魔導砲を撃ちこんでいく。残り2基がシビルを投下するべく戦艦や重巡洋艦の真上に向かっていく。大口径主砲を持つ戦艦も真上に来られてはその威力を発揮できない。結果として二回目の投下を許してしまい、戦艦2隻と重巡洋艦1隻を新たに失った。

 

「敵の空中艦に構うな! こちらではダメージを与える事は出来ないのだ! 今は生きて逃げ延びる事だけを考えるのだ!」

「司令! 一部の艦が回頭をしません! 信号灯で、連絡があり……、殿を務めると……」

「……そうか」

 

 重巡洋艦1隻、軽巡洋艦1隻、駆逐艦5隻がその場に留まり追撃を行っているパル・キマイラに主砲と対空砲火を浴びせていく。主砲は一発も当たらずに対空火器ではダメージを与えられないが注意をそらす事には成功したようで小型艦追撃用の3機が殿部隊に攻撃を開始した。とは言え未だに2機のパル・キマイラが艦隊を追尾してきており、更には速度はそちらの方が早いという事もあってグラ・バルカス帝国艦隊が引き離す事は出来なかった。

 

「くっ! あと少しでレイフォル州だ! 航空隊の援護が期待できるぞ!」

 

「ふむ……。これ以上の追撃は止めて置いた方が良いですね。損害を与える事には成功したのですから」

 

 結局、パル・キマイラの執拗な追撃はレイフォル州沿岸に入るまで行われた。流石にそれ以上の追撃は危険と判断したメテオスは即座に引き上げを決定し、基地のあるエリア48へと帰投していった。異変に気付いたレイフォル州の航空基地より飛びたった航空隊が艦隊を発見した時にはパル・キマイラは既に目視外まで撤退しており、ボロボロの艦隊のみが残されるのみだった。

 

 

 

 

 

 グラ・バルカス帝国艦隊の撤退を受けて列強艦隊も撤退した。元々主力のシーランド帝国の統合軍が機能不全に陥っていた為にこれ以上の進軍は不可能と判断されていたのである意味では当然の動きだった。

 各機能は翌日には完全に回復しており、1日ぶりの長距離通信を本国と行った結果として本国では全くコンピューター系の異常はなく、第二文明圏周辺のみがその様に陥っていた事が判明した。

 この事からシーランド帝国はジャミング装置による妨害と判断し、その解析を始めるととともに対策を練っていく事になる。

 




これを終わったら次にどんな日本国召喚を書こうか迷った結果、案として浮かんだもの達(ほぼ没になってます)
マリンフォード(ワンピース)
頂上戦争開始直前の海軍を転移させる……予定だったけどあの世界航空戦力なんてないし色々と難しいと考えて諦めた。一応、個人戦力だけを見れば魔王を殴り殺せそうな戦力を持ってると思うしパル・キマイラすら落とせそうとは思う。その気になれば古の魔法帝国とも戦える、のかな?

神聖ブリタニア帝国(コードギアス)
日本よりも強大な力を持っているし良い感じの侵略国家だから条件さえそろえば行けると思う。だけど基本燃料のサクラダイトがあの世界にはないし(出るようにすればいいだけの話だけど)、何より登場人物の関係が複雑すぎて書ける気がしない

地球防衛軍5
3人の転生者によるプライマー対策がガンガンなされた地球から日本が転移。総司令、政府関係者、ストーム1になった転生者がプライマーの影がちらつく異世界で奮闘する話。プロットまで書き上げて設定も作った。転生者が武器の更新をしまくったからフーリガン砲の大量生産、レベル80越えの武器を標準装備している状態となっている予定だった。
シーランド帝国召喚完結したら書く可能性は高い。だけどEDF4の日本国召喚が既に存在するから出すかは微妙。

他の架空国家
ヴェスパニア大公国、ビザンツ・ギリシア帝国、神聖ヨーロッパ帝国と言った国を架空国家を作ろうでやっている為にこれらも検討したがヴェスパニア大公国は中立国で日本以上に戦争しない。ビザンツ・ギリシア帝国はその設定上旧ローマ帝国領以外に興味がないから話に向いていない。神聖ヨーロッパ帝国は現在の国際情勢が悪い(スラブ人至上主義の超やばい国家と言う理由もある)

ヨルハ部隊(ニーアオートマタ)
一瞬浮かんだけど多分人間同士の戦争が多い異世界に行ったらなんか暴走しそうだし向いていないとして没

Hoi4国家
mod方面の国家も面白うだけどやはり第二次世界大戦時の物ばかりというところがネック(最低でも冷戦初期のものが欲しい。出ないと書きづらい)。

アクハ帝国
こちらは原作でアクハ帝国を出して絡ませていくという話の予定だった。なんだかんだ言ってアクハ帝国気に入っているので。地球防衛軍5と並んで書く可能性が高い。
因みにアクハ帝国が日本と接触するとレシプロ機開発しないでいきなりジェット機開発してグ帝戦には初期型が完成するくらいには技術のの見込みと研究速度が異様に早い。十年もあれば一部技術が日本と並ぶ、かも。

未だ本編に出て来ない魔法帝国に関して

  • 原作での登場まで待つ
  • 作者が想像して書いて
  • 別のオリジナル国家とかに変更する
  • 魔法帝国ではなくグラ・バルカス編で終了
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