「パスポートとビザ、そして持ち込んだ武器類の書類を見せてください」
聖堂教会からの指示を受けて飛行機で日本にやって来たイリナとゼノヴィア。しかし、2人には日本の大地を踏む前にやらねばならぬ事が、通らねば成らない関門が有るのだ。
それは税関で行われる入国審査である。裏側の神秘が明らかになる前は、魔術を用いた催眠や暗示で誤魔化していたが今ではそんな事は出来ない。故に、イリナとゼノヴィアは公平に法律に基づいた手続きを終えて税関を突破しなければ成らないのだ。
なにより、いくら神からの使命だとしてもイリナとゼノヴィアは税関職員であるジャネットの指示に従わなければならない。さもなければ、世界で一躍不名誉な有名人と成った不法入国及び器物破損の犯人 ライザー・フェニックスと同じ末路を辿ってしまう可能性だって有るのだ。
「はい、此方が私達のパスポートとビザよ!」
イリナとゼノヴィアは税関職員であるジャネットに、パスポートとビザを見せる。ライザー・フェニックスと同じ過ちを踏む訳にはいかない。だからこそ、ちゃんとパスポートは作ってきたしビザも用意した。
「はい。パスポートとビザは確認しました。お返しします。
貴方達はどうして日本に来たのでしょうか?装備からして仕事のようですが…」
「すまないが、それは機密事項の為に言うことは出来ない。だが、祓魔関係とは言っておくぞ」
ゼノヴィアとイリナは仕事でやって来た。その仕事こそ、コカビエルの討伐及び盗まれたエクスカリバーの強奪なのだが流石に機密事項の為に言うことが出来ないのだ。
「それほどの事ですか?」
「そうよ!だから時間が無いのよ!とっとと審査を終わらせてくれないかしら?」
イリナ達からすれば時間は無い。こうしてる間にも、コカビエルと愉快な仲間の手で多くの罪無き人々が殺されている可能性だって有るのだ。
「そうですか。ですが、未だ通す訳にはいきません!この書類、不備が有りますので」
いざ、税関を通りすぎようとしたイリナとゼノヴィアに襲い掛かる書類不備。それは三大勢力の統治下に有る国では全く無関係の書類だったが、日本などの一部の国では書かないと税関を突破出来ない物だったのだ。
「神器及び武器持ち込み許可申請書類です」
神器及び武器持ち込み許可申請書類。それは裏側の真実が公に成った今だからこそ必要な書類なのだ。
神器は言わば兵器として使える物も有り、危険だ。しかし、神器は無差別に宿るために選ぶことは出来ない。その為に日本を発つ或いは日本にやって来る人は、神器を宿している事とその神器の名前を書かねば成らないのだ。他にも裏側の関係の仕事の人は魔剣や聖剣、或いは銃等を仕事で持ち込む事も有る。その場合も書かねば日本に持ち込みが出来ないのだ。
「イリナさんは持ち込むのは擬態の聖剣だけですね」
「そうよ?」
「ですがゼノヴィアさん。貴方は一切書いてませんし、それでは銃刀法違反ですね?それに、亜空間にも何かを仕舞ってるようですね」
ジャネットさんはセンサーを指差し、モニターを聖剣コンビに見せる。そこにはゼノヴィアの背後にモヤモヤだが、何かが映っていたのだ。
「このセンサーは大麻等の危険薬物を亜空間に居れて、密輸しようとしてる犯罪者対策に導入しました。
お陰さまで亜空間にしまった物も分かります。これは剣ですね?見せてください、貴方は書類に一切書いてなかった。銃刀法違反は勿論、日本に兵器を無断で持ち込んだも同然です」
ジャネットに言われ、ゼノヴィアはダラダラと汗を流し始めた。不味い、非常に不味い状態だ。と言うのもゼノヴィアは亜空間にもう1つの聖剣を持っていた為である。
「いっ…いや…こっこれは…」
ゼノヴィアは布に巻いた聖剣 破壊の聖剣も申請してない。しかも、この亜空間にしまった聖剣デュランダルは申告漏れをしており、バレたら間違いなく没収なのだ。
「早く見せてください。でなければ強行手段に出ますよ。と言うか、貴方がしっかりと申告してたらこんな事には成りませんでしたからね?」
――おら、早く見せろよ。こっちは仕事なんだよ
とゼノヴィアの脳裏にはそう変換されてしまったジャネットの言葉。まあ、事実なのだから仕方がないだろう。
「では、強行手段に出ます」
「わかった!わかった!出すから!出すから!これで良いだろ!!」
ゼノヴィアは観念したのか、亜空間に仕舞っていた聖剣デュランダルを取り出した。
「其方は申告漏れですね。規則に従い、没収します。お帰りの際に賠償金を払って頂ければ御返ししますのでお願いしますね。
嫌ならば、貴殿を此処で逮捕します。宜しいですね?」
デュランダル及び破壊の聖剣没収!!戦う術を失ったゼノヴィア。
「それに可笑しいですね…今は日本政府の主力も表に出てきたし、悪魔は日本に領土を返還しました。エクソシストが来日するとすれば……」
何かが可笑しい。ジャネットは理解した。と言うのも、今の日本は余程の事態がない限り、エクソシストが仕事で来日する事は先ず有り得ない。
イタチにトリコ等の主力も出てきたし、日本神話の烏天狗警察も地上で活動し始めたのでエクソシストは必要ない。なのに彼等が来るとすれば余程の緊急事態だと言うことだ。しかも、日本政府に一切の連絡も無いのである。
「ゼノヴィアさん。事情が変わりました。ヴァチカンに確認を取り、事実が明らかになるまで貴方を拘束します」
「まっ待ってくれ!?」
「申告漏れしまくった貴方に待てと言われる筋合いは無い」
ゼノヴィアさん拘束確定。
「あっ、紫藤さんはどうぞ。お通りください」
「イリナ!私の代わりに使命を果たしてくれ!!」
イリナは通過したが、イリナが見えなくなると…ジャネットは電話を取り出して。
「もしもし?イタチさん。実は尾行してもらいたい人が居ます。ええ、もしもの時は逮捕してくれて構いません」
「仕方がない!!ゼノヴィアの代わりに、私がコカビエルを倒してあげるわ!」
その結果、イリナは単独で任務を行う事に成ったのだ。
「ナルト、聞こえたな?」
「勿論だってばよ、イタチ先生」
ナルトとイタチに尾行されてると知らずにである。そして、イリナは駒王に入った。
次回!あの缶詰が降臨する!!
次回のハイスクールD×D関係の作品を書くとしたら
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