「ふむ…問い合わせが多いな。俺は被害を最小限に抑えるために、公表したんだけどな」
首相官邸。そこで1人の外見年齢が若い男が仕事を行なっていた。男はこの国の総理大臣であり、先程テレビの生中継で盛大に神秘の秘匿を破っちゃった人である。
総理の名前は南光太郎。外見年齢二十代前半、戸籍年齢40歳の男であり、この国の政治に関しては頂点に君臨する。別の事でも頂点に君臨するが、それは別の時に語ろう。
あと、この総理だが
「む?なになに…◯ ◯は悪魔の土地だと?おのれクライシス!!」
なお、政治の道に踏み込む前はヘリのパイロットだったり、ステーキハウスの店長だったり、様々な職を経験したとか。そして今でも彼は
一方、トリコと一誠はハンバーガーショップを出て店の前に立っていた。
「あのトリコさん。今から何処に向かうんですか?」
「庭…日本政府が誇るビオトープだな。まあ、見たら驚くぞ。普段は巧妙な形で隠され、通常は絶対に見付けられない。
辿り着くには特別な転移か、時空間忍術を使うしか無いな。俺は特別の転移な札を持ってるから行けるが…一誠も居るしな。飛ばしてくれる人を待ってるんだよ」
飛ばしてくれる人を待ってる。その言葉を聞いて一誠は首を傾げるが、それは直ぐに分かった。何故なら、一誠とトリコの前の空間から隙間…スキマが開き、そこから日傘を差したナイスバディで金髪の美女が現れたのだ。
「来たか、紫!」
「此方も暇じゃないのよ。ランサー」
「その名前で呼ぶのは止めろよ、アーチャー」
美女はトリコの事をランサーと呼び、トリコは美女をアーチャーと呼んだ。一体、なんの関係が有るのだろうか?一誠には分からない。
「あら?貴方がそうなのね?私は八雲紫。今は外務省に籍だけ置く、妖怪よ。昔はアーチャーって呼ばれたわ」
美女…紫は一誠に自己紹介を行う。アーチャーにランサー…聞いたことも無い単語が聞こえ、一誠は首を傾げる。
「まあ、取り敢えず…修行と食の場所 ビオトープにごあんなーい!」
紫が告げ、一誠とトリコはスキマに呑み込まれて何処かに転移した。
「ここは…何処ですか?」
気が付けば、一誠とトリコは広大な草原に降り立っていた。それに周囲には様々な生き物が生息しており、中には一誠がゲームや漫画の中で見てきた生き物が沢山居たのだ。恐竜のような草食獣でモンハンの生肉ことアプトノス、巨大なカエルが自由に駆け回っていたり、上空にはモンハンの代名詞である飛竜 リオレウスが空を飛んでたりと普通はあり得ない光景だったのだ。
「ここは第1ビオトープ。日本の農林水産省が保有する、食に関する実験場だ。
規模は北海道5つ分の広大な敷地を保有する島であり、普段は巧妙に隠されていてな普通では辿り着けない」
と…トリコは言う。どうやら、此処は第1ビオトープという場所のようだ。
「食品の開発や品種改良なども研究所で行なわれていたな、日本の自給率を上げるために日夜頑張ってるのさ。
此処では様々な生態系が形成されている。ここのように草原、密林、氷雪、湿地、火山、乾燥地帯と様々な自然環境も再現されていたな、凄いぞ?」
「いや…もう、凄いってレベルじゃないですよ」
リオレウスは飛んでるわ、アプトノス居るわ、更に周囲の木にはベーコンが葉っぱとして成ってるわ、一誠の理解を色々と越えていた。
「あと、この辺りの生き物はだいたい旨い!」
「食えるんですか!?」
味を想像してか、トリコの口から大量の涎が出る。リオレウスはともかく、アプトノス等は美味しいのだろう。
「さあ、行くぞ。神器は本能的に危機を感じる刺激を受けると、目覚めやすいんだ」
「ちょっ!?トリコさん!?置いていかないで下さいよ!」
先を行くトリコ、そしてそれを追い掛ける一誠であった。
「でもトリコさん。色んな生き物が居ますね。てか、身体にクッキーが生えたアルパカも居ましたよ」
「クッキーアルパカな。捕獲レベルは7は有るぞ」
草原を抜け、一誠とトリコは密林地帯にやって来た。彼等の目の前にはクッキーアルパカという、毛皮の変わりにクッキーを纏ったアルパカが歩いている。このクッキーアルパカは捕獲レベル7…今の一誠が戦っても勝ち目は無いだろう。
「トリコさん、捕獲レベルってなんすか?」
「捕獲レベルか?捕獲レベルってのは捕獲の難しさの事さ。捕獲レベル1で猟銃を持ったプロのハンター10人分。まあ、捕獲の難しさだから、実力ではなく遭遇率の低さも上げられる場合も有るからな」
捕獲レベルとは捕獲の難しさを示す数値である。単純に実力を示した数値ではないが、基本的には実力だ。
捕獲レベル1でプロのハンター10人で何とか仕留められるって所であり、ぶっちゃけドラゴンボールの戦闘力の20倍以上の単位である。と言うのもプロのが連携すればその分戦力も上がるし猟銃とハンマーなら断然猟銃の方が強いのだから。
「確かドラゴンボールの戦闘力1は確か、ハンマーを振り下ろして拳大の石を砕ける程度でしたから…ざっと見て捕獲レベル1は戦闘力1の20倍以上!?」
「おっ!ドラゴンボールを知ってるのか!悟空も中々の食いっプリだったな」
一誠の言葉を聞いて、トリコは昔を懐かしむ。そこでふと、一誠は思い出す。と言うかトリコが悟空を知ってるというポイントでだ。
昔、一誠が小さい頃。あんまり覚えてないがアニメでドラゴンボールがやっていて…ジャンプのワンピース等とコラボした時だった。その時に、トリコらしき人物が小柄の男と共にアニメに出てたのだ。
「……もしかしてトリコさんってアニメのキャラだったりしません?なんか、見覚えが」
「そうだけど」
「マジっすか!?」
更に暫く歩き続けた2人。適度な切株が有ったので、そこで座りながら一誠とトリコは話をしていた。本来は一誠の神器を覚醒させる為に、適当なモンスターと遭遇させようとしたが、どれも弱すぎたり強すぎたりするモンスターばかり。そんなモンスター達は勝手に去っていったり、トリコの威嚇で何処かに飛んでいった。
「聖杯戦争!?何ですか…それ?」
「魔術師とか魔術が使える人が参戦する儀式さ。俺はそのランサー枠で呼ばれたんだよ」
トリコはどうしてサブカルチャーの住人である自分達がこの世界に居るのかを語ってくれた。
10年前、冬木という九州の土地で行なわれた第四次聖杯戦争。それにトリコ達は呼ばれたそうだ。しかし、本来は空想上のトリコ達、呼ぶのは不可能。しかし、20年ほど前に神器の派生から唯一魔法の領域に辿り着いた魔法使いが聖杯にナニかしたらしく…それでトリコ達を呼べるように成ったのだ。
「聖杯戦争で呼ばれる英雄は基本的に7つのクラスに当てはめられ、最後の1組に成るまで殺し会う。まあ、そこは例の魔法使いが上手くやってくれてな。生き残り全員に聖杯の興味が無かったら勝手に全員受肉して終わる仕組みに変わってたんだよ」
「その魔法使いすご!?」
その基本的7つのクラスはセイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーだ。
「ランサーが俺、セイバーが仮面ライダー、アーチャーがさっき言った紫、アサシンがNARUTOのうちはイタチだ」
「マジっすか!?イタチ!?」
「ライダーがONE PIECEの白ひげ、キャスターがテルマエロマエのルシウス…そしてバーサーカーが青いツナギの男だったが思い出したくない」
なにやら豪華なメンバーが参加した第四次聖杯戦争。1人、青いツナギの良い男が混ざってるが気にしてはいけないだろう。
「それじゃ…そろそろ手頃な奴と出会うだろう。いや、この匂いからして来たか!」
すると、前の木々が押し倒されて一匹の大きな赤いワニが現れた。
「ガララワニ。捕獲レベルは4って所か…丁度良いな」
そのワニはガララワニ。トリコの世界では世界最高級のワニ肉とも言われた程の肉質を持ってるのだ。
「グゥオオオ!!」
ガララワニはトリコと一誠に対して威嚇を行い、辺りに咆哮の衝撃が響く。
「なんなんですか!?この足が沢山あるワニは!?」
「ガララワニだ、旨いぞ?それに…」
チラッとトリコは一誠を見る。一誠の手には何やら赤い籠手がいつの間にか展開されていた。これが恐らくだが、彼の神器なのだろう。
「それじゃあ一誠!コイツ…仕留めて良いか?」
「えっ!?どうぞ!」
次の瞬間、トリコが「ナイフ!!」と叫び、彼の手刀でガララワニは一撃で倒された。
「おっ!赤龍帝の籠手か……上司が言っていた通りだ。そうだ、一誠!俺と共に来ないか?俺もイタチみたいに教え子を持ってみたかったんだよな!」
この瞬間…一誠の料理人への道が始まる事に成るのだった。
「もうすぐ…私が働ける教会に行けるんですね!」
一便の飛行機が関東の羽田空港に向かっていた。しかし、その飛行機に乗っていたシスターは知らない。彼女が勤める筈だった教会は違法の所であり、既にトリコの手で粉砕されている事を。
一方、一誠とトリコに遅れること3時間。
ナルトの実家に保護される事に成った匙兄弟。しかし、そんな中で匙にも神器が宿ってる事が分かり…匙も目覚めさせる為にナルトの飛雷神という術でビオトープにやって来た。
「匙。危なくなったら助けてやるから、コイツから全力で逃げろ。勿論、鮮花…君もだ」
イタチから告げられた訓練はティガレックス(捕獲レベル50)から全力で逃げること、勿論…実力不足の鮮花もである。
「ふざけんなぁぁぁぁあ!!」
荒野に匙の悲鳴とツッコミが響いた。匙の受難は始まったばかり!!
セイバー 仮面ライダー
アーチャー ゆかりん
ランサー トリコ
ライダー 親父!
アサシン イタチ
キャスター ルシウス
バーサーカー うほ!良い男!
なお、ウェイバー君は白ひげの息子に成ったとか(笑)
次回!匙一行パート。
イタチに連れられた匙達は駒王に滞在する悪魔達に挨拶に?ちゃんとした滞在手続きを行ったかどうかを見に行くそうで……
イタチ「パスポートはどうした?」
ナルト「ビザは?」
???「駒王は悪魔の土地よ?」
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