「おい…これって、本当に俺んちか?」
料理人一誠は上を見上げ、唖然としてしまう。無理も無いだろう。彼の視線の先には高層ビルに匹敵する程の大きな建造物が立っており、規模から察する数十億…いや内装の事も混みすれば数百億の豪邸なのかもしれない。
実はと言うと、この高層ビルのような豪邸。この世界の兵藤一誠ことイッセーの自宅である。この豪邸にはイッセーは勿論、彼の両親、グレモリー眷族の女性眷族達と王のリアスが暮らしてる。
因みに同じくグレモリー眷族の木場とギャスパーはこの屋敷では暮らしていない。彼等はグレモリー家が保有するマンションで暮らしているそうだ。部屋は腐る程に余ってるので共に暮らせば良いと思えば良いが、異世界なので一誠達は考えない事にした。
「あの…田中さんや遠藤さんは?」
田中さんに遠藤さんは一誠の世界でのお隣さんである。しかし、この豪邸の規模から考えるにどう見ても田中さんや遠藤は勿論、他の御近所の敷地も使ってる。
「ちょっとお金の力でね!相手も良い物件を手に入れたし、Win-Winよ!」
そう、この豪邸を立てるために御近所にはお金の力でお引っ越ししてもらったのだ。流石は三大勢力が世界の覇権を握った世界。お金の力で色々と出来たのだろう。
「「良くねぇぇぇよ!!家の場所によっては通勤時間や通学場所とかも関係有るわ!!」」
「その手も大丈夫よ!お金の力でね!」
「「有るに決まってるだろぉおおお!!」」
例え、世界から注目される魔王の妹だと言え、ツッコミの加護を得た我らが匙と一誠からはツッコミを受ける定めに有るのだ。
「えっ?てか、そっちの俺は悪魔じゃないんだよな?どうやってレイナーレ達の手から助けられた?俺は部長に転生させてもらって助かったんだよ」
「レイナーレって…殺人と不法侵入で逮捕された堕天使だよな?俺は会ったことないな」
どうやら、この世界のイッセーはレイナーレという人物に殺されて悪魔に転生したようだ。しかし、一誠はレイナーレという人物の顔を知らない。半殺しにされてトリコに連行された堕天使なら知ってるが、もしかすれば彼女かも知れないと思う。
「「逮捕!?」」
「そっちではどうかは知らんが、俺達の世界じゃ神秘の秘匿は必要ないんだよ。神様達も現世に降り立ってるし、妖怪の子供達もケモ耳を生やして学校に通ってるからな」
トリコがそう言い、リアス達は唖然とする。まあ、無理も無いだろう。なにせ、この世界では神秘の秘匿は守らなければ成らないのだから。
「コカビエルだって、頸椎を損傷して逮捕された」
「運が良ければ、神社に日本の神様も居るってばよ」
イタチとナルトのカミングアウトでこの世界のグレモリー眷族は頭を抱えたのだった。
「そっ…そうなのね。取り合えず、家の中に入ってくれるしら?中で話しましょう。私達も異世界の事が気になるの」
と…リアスからのお言葉を受けて、一誠達はこの世界での兵藤屋敷である豪邸に足を踏み入れた。
だが、その時にイタチが小声とハンドシグナルでナルト達に指示を与える。
――分かってると思うが、少しは言葉を濁して伝えるように。特に三大勢力壊滅等は伝えないようにな。
当然だ。いきなり、三大勢力(笑)は天界以外滅んでるからや魔王(笑)セラフォルーは両親とフェニックス家と共に世界で一番臭いキャラに成りましたとかは伝えてはいけない。相手が混乱するし、この世界にも大きな影響を与える可能性が有るためだ。
リアスの案内で兵藤屋敷に入った一誠達異世界からの御一行。兵藤屋敷は中も大変広く、玄関でさえも一般のワンルームマンションよりも広く…その先に広がってたリビングは高級マンション真っ青の広さであった。
「「いや、でかすぎだろ」」
「ふふふ、凄いでしょ?応接間に案内するわね」
その後、エレベーターに乗り込んで階を上がっていき…彼等は大きな応接間にやってきた。この応接間は各国の国王や首相が駒王にやって来た際に使うものであり、今回は特別だそうだ。
「それじゃあ、楽にして頂戴。改めて悪魔として歓迎するわ」
リアスは応接間のソファーに座り、リアスの両サイドにはイッセーと朱乃が座る。そして3人の後ろに他の眷族の皆様が立った。
「誰が座る?」
「取り合えず、トリコさんどうぞ」
「いや、イタチ。俺は良いさ。俺よりお前の方が交渉とかは得意だろ?」
「たったままでも交渉や話しは出来ますよ…良し、鮮花と琥珀が座れ。俺達は立っとく」
と…トリコとイタチの話し合いでリアス達と向かい合うソファーには琥珀ちゃん、鮮花、そしてカービィちゃんが座った。勿論、体力が有る男連中4人は後ろに立つことにしたのである。
「さてと、貴方達の事を教えてくれるかしら?」
「うちはイタチだ。宮内庁に所属していて、普段は皇族や要人警護の護衛任務や部下のナルトと鮮花に匙を率いて第7班として活動している」
「俺はトリコ。農林水産省の職員で普段は美食家だ。まあ、美食家ってのは分かりやすく言えば未知成る味を求めるハンターのような感じだな」
「はーい!私は世界が産んだ大・天・才!!孤児院 千手の家の職員!琥珀さんでーす!!私達がこの世界にやって来た乗り物、カレイドクルーザーも私が作ったのだ!!」
「ペポー!ぽよー!カービィ!」
「私は黒桐鮮花。普段は高校に通いながら、イタチ先生の指導の元で勉強してるの。此方はカービィ…まあ、一言で言えば宇宙人?」
「俺は兵藤一誠。まあ…名前なら皆も知ってるか。俺は悪魔じゃなくて、人間だ。今は高校に通いながら、美食家兼料理人として頑張ってる!」
「俺は…匙…あっ、名前だけならそっちも知ってるな。此処の俺はどうか知らないけど、俺は駒王には住んでいない。
ナルトの御両親が経営する孤児院 千手の家で弟妹と共に暮らしてるんだよ」
「俺は蒼崎ナルト!第7班のメンバーで、千手の家のお兄ちゃんだってばよ!」
と…異世界御一行は自己紹介を行った。
これで、お互いの顔と名前は把握できた。
「そっちじゃ…神秘の秘匿は無いのよね?それじゃあ、そっちでの私は駒王の主として感謝されてるのね!」
「まあ、青春は謳歌してる(バイト尽くし、学業)な」
と…リアスの言葉に対してそう言ったイタチ。確かにその通りである。
――いや、確かにその通りですけど!!言葉…濁し過ぎじゃ有りません!?
心の声で一誠と匙が叫ぶ。
「おいおい!面白そうな事に成ってるな!!」
と転移魔術で1人の男が出現した。勿論、一誠達もその男が誰なのか知っている。嘗て、三大勢力(笑)との戦争でナルト1人に3分で敗北したアザゼルであった。
「「アザゼル先生!」」
どうやら、アザゼルはこの世界では教師をしているようである。
「話しは後で聞くが、平行世界か!実に興味深いぜ!」
すると、ナルトが何かを思ったのか手を挙げた。
「そこのおっさん。千手エンマって…」
「俺に向かっておっさんか、身の程を知らんガキだと怒りたいが…まあ特別に許してやるよ。
千手エンマか…そういや、そんなガキが居たな。名前を聞いて思い出したよ。最悪の神器 神滅具 魔獣創造を宿していて…五大宗家とも関係が有った宮大工の長男だったな。
まあ、運命が悪かったな。五大宗家の関係者の癖に最悪の神器を宿し、五大宗家から一族ごと見捨てられて世界を守るために俺達が殺した。その時に、一族の連中が守ろうとしてきたんでな…問答無用だ。一族もろとも皆殺しで、事故に見せて処理した。
あんな代物を宿したんだ。殺されて当然だよな」
と…言ったアザゼル。次の瞬間、アザゼルは条件反射で後方に吹き飛んだ。いや、吹き飛んだではない…突如として危機的本能を察知して無意識に吹き飛んだように自分から跳んだのだ。
「誰が…殺されて当然だ?命をなんだと思ってる。俺だって命を奪った事は有る。だが、それは戦時等の状況や食べる為、正当防衛だったからだ」
「神器だけで人を判断するですね?死にます?今、此処で?」
赤いチャクラの衣を纏いチャクラの尻尾を三本生やしたナルト。箒を刀の抜刀術のように構える琥珀ちゃん。その2人が殺意の籠った瞳でアザゼルを睨んでいた。
「なんだ!?俺が何をしたって言うんだよ!!」
「アザゼル総督。この子は俺達の世界での千手エンマの息子で、この少女は千手エンマに救われて娘同然に育てられた。親と同一の幼子が神器を宿しただけで、殺されて当然と言われれば無理もない」
イタチがそう言う。だが、ナルト達の言い分も分かる。この世界のアザゼルは世界を守るために、魔獣創造を宿した幼いエンマを殺した。だが、それは幼い罪の無い子供を一方的に嬲り殺しにしただけなのだ。
「俺は世界を救うためだよ。安心しろよ、今後は保護するさ」
「「今後?だと…ふざけて」」
「いい加減にしろ!!」
イタチがスサノオを発動させ、ナルトと琥珀ちゃんを確保する。流石のイタチでもこうなったナルトと琥珀ちゃんを停めるには、スサノオを使うしかない。
「イタチ先生!!」
「イタチさん!!」
「気持ちは分かるが、今は耐え忍ぶんだ。月詠説教だ!!」
イタチの瞳が万華鏡に変わり、ナルトと琥珀ちゃんは一先ず眠りに付く。
「そしてお前も月詠説教だ!!」
「なっ!?こっこれは!?」
序にアザゼル…月詠説教の刑に処される。
「これが月詠の本来の使い方…月詠説教だ!」
「「うんな訳有るか!!」」
匙と一誠のツッコミは異世界でも健在である。
次回!一先ず、ナルトと琥珀ちゃんが落ち着いたのを見計らってから…一誠達はこの世界の流れを知る。
リアス「私達は禍の団から世界を守るために戦ってるの!」
アザゼル「俺はその為に世界に和平を結ぶように問いかけてる!」
日米が本気を出したでの一誠。内容によってストーリーが少し変わります
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おっぱい大好き悪魔(原作通り?)
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第7班(イタチ先生+ナルト+???)
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美食家な料理人(トリコ先生)
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ステーキハウスか喫茶店でバイト