ある日の事だった。
第1ビオトープにも安全な所は存在する。それは第1ビオトープの中に有る食品開発研究所である。そこでは日夜、日本の食料自給率upと新しい食材の研究や品種改良が行なわれているのだ。
「はい!トリコさん!ベーコンの葉とニンニク鳥の卵を使ったハムエッグ。ニンニクの味が卵から染みて、良い感じに成ってます!
更に酒サケのお吸い物ですよ!此方は血液成分がお酒の酒サケを使ってるので、酒蒸しみたいに成ってます!」
「おぉう!旨そうだな!一誠!!お前、本当に短期間で料理の腕前が上がったんじゃないのか!」
その研究所の中に有る特設キッチンでは、一誠が料理を行いトリコと共に食事を食べていた。一誠がトリコの弟子?に成ってから2週間。駒王ではクレーリアお姉さんが三徹で降臨したり、影でサーゼクス様が地獄の官房長官に怒られたりとしてるがその事を一誠とトリコは知らない。
そして一誠は戦いの腕は兎も角、料理の腕前は爆上がりしている。と言うのも一誠は元から手先は器用だ。彼が悪魔になる世界線では、リアス様の粘土細工を精密に作り上げた程なのだから。その為か、YouTubeの料理番組を見て真似しただけで、どんどん上がっていき…今となっては調理専門学校の生徒程は有るのだ。
「まあ、修行なんて鍛えて旨い飯を食えば良いさ。事実、俺達はそうやって強くなったからな」
「トリコさんの世界って旨いものを食べたら食べる分だけ強くなる世界ですからね」
トリコの言葉に対し、一誠は苦笑いを浮かべながらツッコミを入れた。そう、トリコの世界はグルメ細胞のお陰で旨いものを食べれば食べるほど強くなるのだ。
しかし、一誠も自分の作ったご飯が美味しいのか最近はやけに食が太くなった気がしてきたのだ。トリコが仕留めてくれた食材、自分の修行として頑張って捕獲した食材、研究所から提供された食材と旨くて旨くて調理してどんどん食べてしまうのだ。しかし太らずに体型が少しずつ引き締められてるのは未だ一誠は知らない。
「そうそう、一誠。グルメ細胞と柱間細胞が合わさった細胞はエンマ細胞と呼ばれるらしいぞ」
「なんですか!?そのパワーワード!?エンマ細胞!?」
そして、世の中にはエンマ細胞なる物が存在するそうだ。トリコは食事を飲み込み、手を停めて語りだした。
「俺の上司はお前と同じく神滅具を宿していてな。それを魔法の領域に高め、あろうことか漫画 シャーマンキングの全知全能を再現させたんだよ」
「えっ?それって…」
漫画シャーマンキング。NARUTOやトリコと同じく、JUMPの少年漫画だ。来年に再びアニメ化されるそうで、一誠は予備知識を入れるために何度かは読んだことが有る。それに出てくる全知全能とは精霊王グレート・スピリッツである。能力は何でもあり、ビックバンもブラックホールも太陽フレアも死者蘇生も受肉も何でもあり、本当に何でも出来る。
「何でもありですよね?確か…全知全能でしたし」
「おう。第1ビオトープの食材も再現したし、五大精霊もポケモンも再現してたな」
「やっぱり、グレート・スピリッツチートだろぉおお!」
精霊王グレート・スピリッツのオーバーソウルはチート。勿論、膨張無しで原作通りでも何でもありである。
ふと、一誠はテレビを見る。テレビでは神秘の秘匿が明らかに成った主犯 日本が誇る歴代最強の総理 南光太郎の手で色々と制度が変更に成った事が言われており、今は空港の関税に関してである。
『やはり、転移での入国は制限がかかりましたか…』
1人のニュースキャスターが言う。その視線の先には和服姿で一誠と同年代と思われる銀髪の青年が居たのだ。銀髪の青年の所には『日本神話 地獄 閻魔大王第四補佐官 鬼火ヴァーリ』と置き式の名前が置かれていた。恐らく、青年の名前はヴァーリで、所属は日本神話の地獄だ。
『当然です。これに関しては我々、日本神話も大いに賛成です。事実、転移での入国を認めてしまえば不法入国が増えてしまいます。
そこで、日本政府の主導の元で日本神話と共に日本にとある結界を張りました。この結界を破壊する為には、本物の魔法を使わねば不可能です…要するに絶対無理。
話が反れましたが、この結界のお陰で日本での転移入国は絶対に出来ません。やろうとすれば、近くの国際空港の税関に強制転移されます』
ヴァーリがキャスターと画面の向こうの人々に対して説明する。
彼の言う通り、転移での入国を認めてしまえば不法入国が続出する。それは正しい判断だろう。しかし、転移での入国は裏側に生きる存在の主な移動手段だ。なにせ、何時間、何日、下手をすれば何ヵ月と時間を短縮して移動できるのだから。
『そこの税関で入国手続きを終えて、入国してください』
「なんか、凄い事に成りましたね」
「そうでもしないと、転移魔術とか使えるテロリストが居ても入国を普通に許してしまうしな。当然だろう。一誠!おかわり!」
「食べるのはや!?」
一方、その頃。羽田空港…日本の主要な国際玄関口にはキャリーバッグを引き摺りながら、1人の金髪シスターが税関でチェックを受けていた。
彼女の名前はアーシア・アルジェント。今年で17歳のシスターであり、今まではイタリアに居たが訳有って育った教会を破門にされて日本にやって来た。何故なら、仕事が無く路頭に迷っていた時に「だったら私が働く教会にこない?貴方も働けるよ!」と黒い羽のお姉さんに誘われた為だ。
「えーと…貴方の名前を教えてくれるかしら?」
税関職員は胸の名札に『ジャネット・ダルク』と書かれた女性の税関職員だ。
「はい!アーシア・アルジェントです!この国には仕事で来ました!」
アーシアは正直に言うが、ジャネットさんは頭を抱える。当然だがアーシアの持っているパスポートは偽造パスポートであり、そこには『マリア・カトリーヌ』と名前が記されていたのだ。
「仕事?でも、貴方のビザは就労ビザじゃなくて観光ビザよ?」
それにアーシアは仕事で来たと言ったが、彼女のビザは滞在日数の短い観光ビザ。明らかに仕事で来る物ではないし、怪しさ満点だ。
「何処で働くの?決まってるの?」
「はい!黒き羽を持った天使のお姉さんに誘われたのですが、駒王という町に有る駒王教会です!」
駒王教会。裏側では大きな話題?と成った教会だ。そこは嘗て、聖堂教会が拠点としていた。しかし、今から10年前…悪魔と共にとある悪魔の少女を粛清しようとしたが、突如現れた
そんな駒王教会を拠点に選んだのが、あの時に駒王でトリコの手で御用と成ったレイナーレという堕天使達である。
しかし、既に優秀な警察の取り調べでレイナーレ達は破門に成った聖女を招き、聖女の神器を抜くと調べがついている。その聖女こそがアーシアだったのだ。
「もしもしエンマさん?レイナーレ一味が言っていた聖女が偽造パスポートで入国しました。ええ、亡命手続きはお願いします」
今、アーシアの運命が動き出す。
翌朝。
一誠はトリコと共に、とある人物を待っていた。
「あの…トリコさん、誰を待ってるんですか?」
「俺の上司。ほら、昨日言っただろ?魔獣創造を宿してグレート・スピリッツ再現した人だってな」
その刹那…突如として地面が影に覆われる。今日は快晴であり、雲は1つも無い。何事かと思い、一誠は空を見上げる。
そこにはバカデカイ…赤いドラゴンが空を飛んで降り、ゆっくりと一誠達の前に着陸した。
「なんじゃありりゃ!?てか、誰かが背中に乗ってる!!」
一誠が驚くのも無理は無い。そのドラゴンの背中には1人の男が乗っていたのだ。
その男は背中に千手と書かれた羽織を羽織っており、成れた手付きでドラゴンの背から降りて一誠とトリコの前に立つ。
「おっ!君がトリコの言ってた一誠君だな?俺は千手エンマ。孤児院の出費と経営も行う、農林水産省の人さ。
そんで此方は俺のペット、ミラバルカンのバルちゃんだ!」
ミラバルカンのバルちゃん 捕獲レベル6700(なお、成長に合わせて増大中)。
「ペットってレベルじゃ無いんですけど!!」
その後、アーシア・アルジェントは無事に保護されて、里親が見付かるまでは一先ずエンマ嫁が経営する孤児院に身を寄せる事に成った。
「これは…一体…どういう事ですか!?」
ミカエルは日本からやって来た手紙を読んで、震えていた。
『拝啓
アーシア・アルジェントは改めて日本国民として我が国に迎え入れます。ですが、アーシア・アルジェントは異端としてエクソシストと天使から追われる身…確かに彼女のしたことは其方からすれば許されない事でしょう。
ですが、我が国日本には過去を映す鏡が有ります。それで調べた結果、アーシア・アルジェントは聖堂教会の役員と1人の悪魔に嵌められた事が分かりました。
それを受けて、日本国民であるアーシア・アルジェントに天界と聖堂教会が危害を加えた際は…農林水産省長官 千手エンマの手で大量のシュールストレミングを天界とバチカン市国にプレゼントします。
追伸。秘匿を守るために子供を犠牲にする事は矛盾してますよ。
日本国内閣総理大臣 南光太郎』
迫り来るミカエルの危機!!
次回!一誠と匙、2人のツッコミが出会う!?
そして…ライザーさんえっ?
次回のハイスクールD×D関係の作品を書くとしたら
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三大勢力が繁栄しました
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