Angel or Lilith~天使な僕と魔性なキミの旅~   作:伊駒辰葉

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旅の前に雲行きが怪しくなります。


赤いネックレス

 王宮での会議が終了した後、トゥーラは塔のゼクーの部屋に呼びつけられた。王宮でのエタンダールとの一件を思い出せば出すほど憂鬱になる。トゥーラは沈んだ面持ちで着替えを済ませ、急いでゼクーの部屋に向かった。

 

 大きな扉を軽くノックすると中から返事が聞こえてくる。トゥーラは失礼します、と礼をしてゼクーの部屋に入った。茶系でまとめられているゼクーの部屋の中は昼間でも少し薄暗い気がする。落ち着いた配色の部屋の奥の机にゼクーはついていた。

 

 まあかけなさい、と勧められてトゥーラはゼクーの傍の椅子に腰掛けた。心地のいい椅子の感触に思わずほっと息を吐く。

 

 エタンダールが逃げた後、会議で各塔の代表が選出された。だがゼクーの塔だけはエタンダールの指名通り、話し合うまでもなくトゥーラが代表者になった。そのことに会議に参加していた者は誰も意見しなかった。それどころかトゥーラが行くのが当然という雰囲気まであった。

 

「何故、誰もあの人に意見しないのですか。あんな勝手が許されるなんて……」

 

 勢いに任せてエタンダールと言い合いはしたが、後悔とは別にトゥーラは解せないものも感じていた。何故ならあの場にいた誰もエタンダールを止めようとはしなかったし、何よりあれだけ勝手なことを一方的に告げたエタンダールに一つも意見しなかったのだ。

 

「トゥーラはエタンダール殿についてどの程度知っているのかね」

 

 ゼクーが大会議室で見せたのと同じ、苦りきった顔で言う。トゥーラはしばし考えてから歴史書にあるエタンダールの記述について述べた。じっと黙ってトゥーラの語るのを聞いていたゼクーが言う。

 

「……それは一部に過ぎんのだよ」

「一部、ですか」

 

 深々とため息を吐いたゼクーをトゥーラは不思議に思いながら見つめた。長く伸びた髭を撫でながらゼクーが遠いところを見る。その顔にはそれまでの苦いものとは違う、もっと別の感情が浮かんでいるように見えた。

 

「とにかく、油断することのないように。気をつけねば足元をすくわれかねんからな」

 

 浮かんでいた表情を消してゼクーがまた苦い面持ちになる。ゼクーがさっきちらりと見せたのは怒りではないのだろうか。そう感じたトゥーラはゼクーに拍手したい気分になった。やはり無礼で我侭な態度をとるエタンダールのことをあの場にいた皆はよく思っていなかったに違いない。きっと係わり合いになるのが嫌だったから意見をしなかったのだろう。そう納得してトゥーラは頷いた。

 

 不思議なことにゼクーは王宮でのトゥーラの態度について言及しなかった。十分に注意するようにと言ってゼクーは退室するようにトゥーラに告げた。トゥーラは敬礼してからゼクーの部屋を出た。

 

 ああ言ったのだからエタンダールは弟子を連れて直にこの塔を訪れるだろう。それまでに出立の準備を整えておきなさい。ゼクーに言われたことを思い出しつつトゥーラは寮の自室に向かった。会議に召集された面々がエタンダールを疎外していたのだということは判った。が、納得出来たはずなのに何かが心に引っかかる。トゥーラは気鬱な面持ちでいつもよりゆっくりと廊下を歩いた。

 

 寮の部屋にたどり着いたところでトゥーラは深々と息を吐いた。何かがしっくりこない。トゥーラは眉を寄せてベッドに身を倒した。木で出来たベッドがトゥーラの身を受け止めて軋む。ベッドにしばし伏せて視界を暗くしたままトゥーラは考えを巡らせた。

 

 エタンダールが連れて来るのは競技祭で見かけたあの弟子だろう。目立つエタンダールと比べて控え目に見えた男のことを思い出し、トゥーラは頷いた。仮にもゼクーの塔の一番弟子の自分と組むのだ。エタンダールも一番弟子をきっと連れて来るに違いない。もしも他の誰かを連れて来たら承知しないから、とトゥーラは呟いた。

 

 不意にドアが鳴る。トゥーラは慌てて身を起こして乱れた髪を整えた。落ち着きを取り戻してからはい、と返事する。するとドアの向こうから声が聞こえてきた。

 

「トゥーラ? ちょっといいかな」

 

 クロードの声にトゥーラはええ、と答えて自分から部屋のドアを開けた。お疲れ様とにこやかに笑ってクロードがトゥーラの部屋の中を目で指し示す。トゥーラは頷いてクロードを部屋に招き入れた。

 

 トゥーラの予想通り、クロードは今日の会議の内容を聞きたがった。やはり統率者として興味があるのだろう。それも当然だ、と納得してトゥーラは会議の内容をかいつまんで話した。天使は討伐すべきとこの塔では意見がまとまっていたのだ。討伐案がまとまったことを隠したところで意味はないだろう。

 

「……エタンダール……」

 

 トゥーラが嫌悪に顔をしかめて話した後、クロードが呟くように言う。トゥーラは話を中断して首を傾げた。

 

「ええ。彼も一応は塔の所有者ですから」

 

 だから話し合いに参加していたのだとトゥーラは説明した。するとクロードが口許を手で覆って眉を寄せ、しばし黙る。どうやら何かを考えているらしい。トゥーラはクロードの邪魔をしないよう、同じように黙っていた。

 目を上げたクロードが困ったように笑って口許から手を離す。

 

「じゃあ彼が直々にトゥーラを迎えに?」

「そうなるだろうと師匠が」

 

 だがここからエタンダールの塔までは随分と距離がある。窓から身を躍らせて飛び去る、などというとんでもない方法で去ったエタンダールだが、さすがに弟子を連れてそんな真似はしないだろう。飛行の魔術は初めて見たが、あの時に見た魔力の流れからいって相当に力を消費するはずだ。恐らく弟子を伴ってここに飛んでくるのは無理だ。

 

 となると、少なく見積もっても一日は待たなければならない。トゥーラはそのことを説明してため息を吐いた。

 

「まったく、我侭で横暴で下品で」

 

 エタンダールのことを思い出し、顔をしかめてそこまで言ってからトゥーラは慌てて詫びた。愚痴を言うつもりではなかったのだ。だがクロードは気にしなくていいよ、と気さくに微笑んで頷く。

 

 トゥーラは自分のいない間の授業のことをクロードに相談した。元々一つの授業しか受け持っていなかったからだろう。クロードは自分が代わろうと申し出てくれた。

 

「そういえば渡したいものがあったんだ」

 

 ふと思い出したように言って、クロードがコートの内側に手を入れる。クロードが取り出したのは赤い羅紗の張られた細長い箱だった。不思議に思い首を傾げたトゥーラの手にクロードが箱を押し付ける。戸惑いの目でクロードと手の中の箱とを見比べてから、トゥーラは促されるままに箱の蓋を開いた。

 

「これは……」

 

 金の細い首飾りを見つめてトゥーラは目を見張った。首飾りの中央には赤い宝石のはめ込まれた金の台座がついている。石の大きさは親指の先ほどもある。透き通った美しいカットを施された宝石にしばし見入ってから、トゥーラは慌てて顔を上げた。

 

「君に似合うと思ってね。任務中に事故に遭わないように。お守りだよ」

 

 にこやかに言ってクロードが箱から首飾りを取り上げる。そのままクロードはトゥーラの首に首飾りをつけようとした。そこでトゥーラは慌てて首を横に振った。

 

「こんな高価なもの、頂くわけには」

 

 第一、理由がない。トゥーラは首飾りを握るクロードの手を遠慮がちに押し戻した。だがクロードは困ったように笑ってトゥーラの手を押し返す。困惑するトゥーラの首に手を回し、クロードは首飾りを嵌めた。

 

 やはりお返しします、と言ってトゥーラは首飾りを外そうとした。だがクロードは穏やかな笑みを浮かべて首を横に振る。

 

「でも、やっぱりこれは頂けません。理由もありませんし、第一、わたしには必要のないものです」

 

 魔道士に装飾品は必要ない。特に討伐に向かう自分には要らないだろう。トゥーラは思ったままに告げた。だがクロードは受け取ろうとしない。それどころか外そうとするトゥーラを止めるばかりだ。

 

「見えるのが嫌なら服の中に入れればいいよ」

「そ、そういう問題では」

 

 顔をしかめるトゥーラににっこりと笑いかけてクロードが手を伸ばす。コートの折襟に触れられたところでトゥーラは慌てて身をよじった。

 

「とにかくこれはお返しします」

 

 ため息を吐きながらトゥーラは首の後ろに手を回した。

 

「じゃあ、こうしよう。任務終了まで貸しておくよ。それでどうかな」

 

 何がおかしいのかくすくすと笑いながらクロードが言う。はあ、と気の抜けた返事をしてトゥーラは手を下ろした。どう言ってもクロードは首飾りを外させてくれそうにない。それなら言われた通り借りておいて後で返せばいいだろう。そう納得してトゥーラは判りましたと頷いた。

 

 出立の準備があるだろう、とクロードが部屋を出て行った後、トゥーラは深々とため息を吐いた。胸元にかかる首飾りを手に取って宝石を眺めてみる。貴金属の類を見たのは久しぶりだ。だが宝石を見てもトゥーラはさして興味を覚えなかった。魔道士に必要があるものとはどうしても思えないのだ。

 

 トゥーラは首の辺りに違和感を覚えつつも首飾りをつけたままにしておいた。きっとクロードは親切のつもりでこれを寄越したのだろう。塔内で会った時、もしも首飾りをつけていなかったらクロードが傷つくかも知れない。そう考えたトゥーラは首飾りをコートの内側に入れた。

 

 討伐のために出かけるのはいいが、どの程度の荷が必要だろう。とりあえず、と手持ちの鞄を引っ張り出したところでトゥーラは首を捻った。この鞄で大きさは足りるのだろうか。塔から実家が近いこともあって、トゥーラはさほど大きな鞄を持っていないのだ。

 

 先見の占の結果はトゥーラも聞いた。だが討伐に向かう者に渡された地図でこの辺りと印をつけられた範囲はかなり広い。しかも先見の占は曖昧な部分も多く、肝心の天使の容姿についても情報が殆どないのだ。

 

 長い旅になることは覚悟しなければならない。トゥーラは地図を厳しい面持ちで覗き込んだ。余りにも範囲が広いため、討伐を命じられた者達は幾つかのグループに分かれて天使を捜索する事になっている。トゥーラともう一人、エタンダールの弟子に割り当てられたのは地図の中の囲まれた部分の中心、とある森の中央部だ。

 

「そうだわ。森の中には寝具もないのよね」

 

 何しろ衣食住が一切保証されていないのだ。森の中で食べるものを得る方法はあるのだろうか。一体、どれだけの荷物になるのだろうと考えてトゥーラは憂鬱になった。

 

 とにかく買い物に行かなければ。そう決めてトゥーラは出かけることにした。手近な街に向かい、鞄屋を運良く見つけて入ったところでトゥーラは驚きに目を丸くした。

 

 しまった。物価が判らない。塔にこもりきりで、必要なものは全て実家から送ってもらっていたトゥーラは、一人で買い物をするのも初めてだった。鞄屋にはたくさんの鞄が置いてあるのだが、どれが安いのか高いのか判らない。その上、品がいいのか悪いのかも判らない。トゥーラは混乱しつつ店内の鞄をくまなく見て回った。

 

 結局、何も買えないままでトゥーラは店を出た。居座った挙句に何も買わなかったトゥーラを店主は不思議そうに見ていたが、トゥーラはその視線に全く気付かなかった。

 

「駄目だわ……。貨幣価値が判らない……」

 

 泣きたい気分で呟いてトゥーラは立ち並ぶ店をぼんやりと見つめた。夕刻だからなのか店の並ぶ通りは賑わっている。トゥーラは自分の財布にいくら入っているのかを思い出しながら次の店に向かった。先ほどの店に並んでいた鞄はどれも手持ちの金で購入可能な値段だった。だが価値が判らないためにどうしても踏ん切りがつかなかったのだ。

 

 トゥーラの持っている金は全て両親から送られてきたものだ。ゼクーの塔に入門して以来、両親は必要な物品と一緒に毎月少しずつトゥーラに小遣いを送ってきている。トゥーラはだがそれを使う機会もないままでいたため、実は財布には結構な額が入っているのだ。

 

 寝具を売る店、食料品店と次々に店を回っているうちに日は暮れる。トゥーラは何も買うことが出来ないまま、疲れた身体を休めるために手近な茶店に入ろうとした。ところが店先に出されている看板とメニューを見たところでトゥーラは動けなくなった。いつも食堂で無料で食べたり飲んだりしているのだが、よく考えたら飲食店というのは飲み食いした分だけ金がかかるものなのだ。

 

「駄目。やっぱり判らない」

 

 諦めの息をついてトゥーラはふらりと茶店の前を離れた。結局、買い物の一つも出来ないまま、トゥーラは塔に戻り始めた。方角を確認して最短の道で戻ろうとしたのが間違いだったのだろう。気がつくと店がまばらで寂しい道に入り込んでしまっていた。

 

 賑やかだった人の声はいつの間にか聞こえなくなっている。明かりのない暗い道をトゥーラは急いで進んだ。古びた煉瓦の道はかなり痛んでいて、下手をするとつまづいてしまいそうなほどがたついている。道端に座り込む男がトゥーラを値踏みするように見る。嫌な視線を感じつつもトゥーラは知らん顔で道を抜けようとした。

 

 不意に道の横手から誰かが飛び出してくる。トゥーラは驚きに小さな悲鳴を上げて足を止めた。目の前に躍り出てきた者が身につけた服を見てほっと息をつく。だが次の瞬間、トゥーラは表情を凍りつかせた。

 

 トゥーラの行く手を阻んだのはリカルトだった。身を強張らせたトゥーラの前に次々に見知った男達が現れる。トゥーラは無言でくるりと踵を返して来た道を戻ろうとした。

 

「おっと。どこ行くつもりだ?」

 

 喉の奥で笑いながらリカルトがトゥーラの腕を捕まえる。咄嗟にトゥーラは身を捻ってリカルトの手を振り払った。リカルトが更に手を伸ばそうとするのを見止めて冷静に魔術を展開させる。

 

「え?」

 

 何故かトゥーラは魔術を思った通りには撃てなかった。きちんと魔力を編み上げた筈なのに一向に発動しない。驚愕に息を飲むトゥーラを男達がにやにやと笑いながら取り囲む。トゥーラは厳しい表情で腰の短剣に手をかけた。教えられた通りに構えて剣を抜こうとしたところで乱暴に手を捕まれる。

 

「ばかみてえに教本通りだな。遅いんだよ」

 

 意地悪い嗤いを浮かべてリカルトが言う。たちまちのうちにトゥーラは男達に捕まって身動きが取れなくなった。叫ぼうとしたトゥーラの口をリカルトが押さえる。懸命に身を捩ったトゥーラはパニックに陥っていた。何故、魔術が使えないのだろう。いつもと同じように魔力を展開させているはずなのに。

 

 トゥーラは建物と建物の間の細い路地に連れ込まれた。リカルトが両手でトゥーラの口許と頭を押さえたまま、乱暴に建物のドアを蹴り開ける。男達に抱えられて運ばれつつもトゥーラは周囲の様子を伺った。どうやら煉瓦で出来たこの建物は今は使われていないようだ。内部は暗く、埃っぽい。随分と人の手が入っていないのか、掃除した気配もなく所々にごみが散らかされている。トゥーラは顔をしかめて頭を何度か振った。だがリカルトの押さえる力が強く、どうしても手が口許から離れない。せめて口が開いていたら噛みつくのに。怒りに目を吊り上げてトゥーラは自分を捕まえている男達を睨んだ。

 

 唐突に身体が浮く。悲鳴を上げる間もなく、トゥーラは薄暗い部屋の中に放り込まれた。慌てて身を起こそうとしたトゥーラの肩を誰かが蹴飛ばす。腰を上げかけていたトゥーラはあっけなく床に転がされた。

 

「いいかげんになさい! 何のつもりなの!?」

 

 よろけて床に転がったトゥーラを男達が乱暴に押さえつける。だがトゥーラは気丈にそう怒鳴りつけた。腕や肩、足を床に押さえつけられているために身動きが取れない。

 

「酷いなあ。折角、トゥーラ先生のためにここの掃除だけはしたのに。なあ?」

 

 意地の悪い笑い方をしつつリカルトがその場にいた男達にわざとらしく声をかける。するとトゥーラを押さえている男達も笑いを浮かべて頷いた。

 

 リカルトがコートの内側から何かを取り出す。薄暗い中、トゥーラは目を凝らしてその手元を見た。茶色の小瓶をリカルトは握っている。リカルトは横目にトゥーラを見ながら小瓶の蓋を取った。甘い不思議な香りが周囲に漂う。覚えのない匂いを感じたがそれが何か判らないまま、トゥーラはリカルトを睨みつけた。

 

「わたしをどうするつもりですか」

 

 弟子は塔に属しているとは言っても罪を犯せば裁かれる。トゥーラは冷ややかに言いつつ、内心焦っていた。魔術が使えないとなると直接抵抗するしかないのだが、複数の男に押さえつけられているのだ。塔でも体技や剣技は教えるが、トゥーラに実戦の経験はない。

 

 リカルトが瓶を傾けてハンカチに何かを含ませる。トゥーラは悲鳴を上げて身を捩った。瓶の中身が何かは判らないが、ろくなものでないことは確かだ。だがトゥーラがどれだけ身体を動かそうとしても、男達が押さえつける力が強すぎて動けない。

 

「心配するな。すぐに良い気分になるさ」

 

 そんなことを言ったリカルトがトゥーラの口許をハンカチで押さえつける。口と鼻をハンカチで覆われたトゥーラは息を止めて目を固く閉じた。だがそれほど長く呼吸を止めていることも出来ず、トゥーラは苦しさにもがいて頭を振り、ハンカチを退けようとした。だがリカルトがトゥーラの頭を押さえ、ハンカチを押さえる手に余計に力を込めてくる。

 

「ほらほら、どうした。いつもみたいに抵抗しないのか?」

 

 いやらしい笑いを浮かべたリカルトに顔を覗き込まれたトゥーラは、反射的に叫ぼうとして深く息を吸ってしまった。甘い香りを胸一杯に吸い込むと頭がくらりと揺れる。

 

「ん? 変だな。効きが悪いのか?」

「直に飲ませちまえよ」

 

 男達の声が遠く聞こえる。トゥーラは身体に力をこめ、拘束から逃れようともがいた。そうしているうちに今度はハンカチの代わりに小瓶の口をあてがわれる。トゥーラは悲鳴を上げて必死でもがき続けた。




トゥーラ先生ピンチです!
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