あとがきをちょっと修正しました12/04
これは、天野開斗散歩事件(適当)の日から少しだった日の出来事
「「あ」」
影時間にて、青年天野開斗と謎の人物シロが再び邂逅する。
「こんばんは、天野少年」
「こんばんは、シロ」
「うんうん。名前を正しく言ってくれるのは嬉しいことだよね〜
…ところでさ?なんで懲りずに力もないのにこの時間に外出してるのかな」
シロの表情は見えないが声色がとても怒っているように聞こえる…
というか実際怒っているのだろう
「あんたを探してた」
「は?」
その一言でシロは警戒心を高めた
開斗が自分を探す理由がないのに何故、と
いつでも逃走できるように準備をする
(…こいつ、アイツと私を合わせるつもりか?冗談じゃない)
だが、開斗は白が考えているのとは真反対のことだった
「これ、返すために」
そう言って開斗が取り出したのは初めて邂逅した時にシロが海斗に渡したものである
「「……………」」
取り出したものに呆気を取られるシロ
元の持ち主が取ってくれなくて困惑する開斗
「…ックハハ!」
先に動いたのは、シロだった
シロが突如笑いだしさらに困惑を極める開斗
「なんだそれ、もっと真剣な話だったりとかじゃなく単純に返すためかよ」
「あ、あぁ」
「あぁ、警戒した私が馬鹿だったな…うん。
護身用に渡したんだ、これからこの時間と向き合うのならそのまま渡しとく。別にそんなつもりは無い、というのなら返してもらう。どうする?」
「え、だが…」
「私はあの時君にそれを上げたのだよ」
「あの時は貸すって言ってたぞ」
二人の間に少し沈黙が訪れる
「…そうだったか?知らん知らん!持っとけとりあえず。
あれだ、備えあれば嬉しいな、だ」
「…憂いなしだ」
「そうとも言うな。とりあえず貰っとけ」
「え、だけど」
差し出された手を押し返しながらシロは言う
「この世界じゃいつ戦闘になるかわからん。更に力を持ってないものは喰われるのが運命だ。ちゃんと待っておけ」
「…俺、この前あったあの赤いベストの人に今度話を聞きに行くんだ」
開斗がおもむろに口を開く
「…ほう、それで?私にそれを言って何になる?」
「あんたも一緒に話を…」
「悪いがそのまま仲間へ、なんてのがあるかもしれないんで却下だ」
「…そうか」
あからさまにしょげる開斗
「いつか、君たちと一緒に居れたら…なんて」
「?何か言ったか」
「…いや、気にするな少年」
「…あんたがホントの名前を隠してるのも理由があると思う」
「?確かにその通りだが、突然どうした」
「その秘密がものすごい気になる」
「教える訳にはいかんぞ?」
「あぁ、だから」
一定の距離だった彼らの距離を開斗が詰め
「いつか、その秘密暴露してやる」
人差し指を突きつけ不敵に笑った
「…ククク。やれるならやってみろ。その時を待ってるぞ。少年」
シロはそのセリフを聞いたあと踵を返し闇に紛れるように去っていった