過去編というか昔の話なので好きなように書いてます
つまりキャラ崩壊注意です
突然だが我が主たちの話をしよう。
まずはグウィンドリン様。
あのお方はアノール・ロンドを治める王族であるグウィン王の末子である。
蛇の足を持つ美麗なお方で、魔力の衣である白い装束と太陽を表す様な独特な形状の王冠を身に着けている。
暗月の剣たる暗月の信徒を率い罪人を処罰していたり、都市の防衛網を構築したりと苦労の絶えないお方で、被造物をソウルにより動かす技術を確立させたことにも貢献してるとか。
あまり表に顔を出すお方ではないが、このアノール・ロンドに多大な貢献をしていることは間違いない。
そして現在仕えているヨルシカ様。
ウェーブのかかった茶髪を持ち、竜のような白い尾を持つ女性だ。
まだ"人間"の成人男性の背丈にも届かない小さなお転婆さんではあるが、グウィンドリン様のように白い肌や、どこか儚い顔つきがその数々の悪戯を勘定に入れたとしても放っておけない気分にさせられる…主だから放っておくことは論外なのだが。
ヨルシカ様はグウィンドリンを"お兄様"と呼んでいるが、グウィンドリン様が末子なのだからおかしいようにも思える。
だがヨルシカ様も詳しくは知らないそうなのだが異父兄妹ということになるらしい。(それが本当かもわからないそう)
つまりグウィンドリン様と母親は同じということだ。
そしてヨルシカ様とグウィンドリン様の母親はグウィン王の側室のお方で、ヨルシカ様の父親だけは他のご兄姉と違う…となるとグウィンドリン様もヨルシカ様を除く他のご兄姉とは母親が違うということになる?ややこしい。
あまり私のような被造物が考えること自体もおこがましい話ではあるのだが、グウィンドリン様とヨルシカ様の母親はその様子から"竜"に関わりがあるお方なのだろう。
だがそのような
さて、何故敬愛する我が主たちの話をしたかと言うと、アノール・ロンドには他にも王族とも、そして竜とも関わりのある"お方"がいらっしゃるのだ。
そうまさに目の前に。
『貴様が噂のガーゴイルだな?』
神族の方々よりも大きな身体を持つ私でさえ見上げることになる程の巨体を持った真っ白い竜。
その羽は岩の鱗を持つ"古竜"というにはあまりに美しい浅紫色のグラデーションを描いており、何より特徴的なのは足が無く、代わりにしなやかな二本の尾のような脚部となっていることだろう。
つまり…かのシース公爵である。
―――グウィンドリン様、ヨルシカ様。
もしかしたら新しいガーゴイルを用意した方がいいかもしれません。
シース公爵とはどのようなお方なのか。
果たしてその疑問が奇跡的にヨルシカ様に通じたのかは謎であるが我が主はある時、こう言った。
「お兄様が言っていたのだけれど、変態なんですって…ヘンタイって何?」
身も蓋もなかった。
ヨルシカ様も理由は教えてもらえなかったのそうだが、どうにもグウィンドリン様は敵視しているというか、避けていると言うか…
本気で嫌っているのかはわからないが、扱いがすこぶる雑だということはわかる。
そういえばグウィンドリン様も私の"自我"が発現した"事件"の際にこう言っておられた。
「シース公爵にはくれぐれも目を付けられないようにせよ。公爵はお前に起きたような珍しい事象に興味を持つだろう。今のところ耳には入ってないはずだから目立たぬように…特に、その
そうか…グウィンドリン様もあの時遠回しに
ああ、申し訳ありませんグウィンドリン様。
"幸福の白いガーゴイル"がどこかの教会に紛れているという噂が飛び交って屋上に行きたがる礼拝者が増えたせいで神父様たちから助けを求められその対処に追われたグウィンドリン様。
白いから「取り合えずシース公爵のせいだろう?」と早とちりをした騎士や王族からの陰口に公爵様が激怒し、誤解を解くためにグウィン王へ直接説得しに行ったグウィンドリン様。
十中八九、九分九厘私の軽率な行動のせいなのですが、見つかってしまいました。
ですがご安心ください。これより溶鉱炉で溶かされるよりも悲惨な末路が私を迎えるでしょう。
きっとこれから公爵様の公―――『フン!!』「!?」
無慈悲のシースパンチが私をぶっ飛ばす!その勢いのまま壁際に控えていた公爵様の護衛である銀騎士の真横に突撃した。全身が痛い。
そして銀騎士殿が慌てて壁から引っ張り出してくれた。
ありがとうございます。"レド"殿というの?私は…伝わらないんだった………あれ?公爵様、私の考えてること…読めます?
『読める。ひどく不愉快な誤解をしているから殴った』
非常に簡潔な説明をしていただきありがとうございます。
まさかこちらの意図が伝わっているとは思わず、これまでの数々の不敬な発言をお許しください。
『許す。無駄な時間を使うつもりはないが、貴様が誤解していたことが起きるわけではないことだけは釘をさしておくぞ…それと稚拙な敬語もいらん。被造物にそんなことは期待していない』
寛大なお言葉ありがとうございます。ですが申し訳程度の敬語はお許しください。
『好きにせよ。私が知りたいことは、貴様の"匂い"についてだ』
"匂い"…グウィンドリン様も言っていましたが、言葉通りの意味ではないのですね?
私もよくわかっていないのですが、少なくとも"自我"の発現と同時に染み付いたようです………あの、グウィンドリン様にお聞きになった方がいいのでは?
『どうせあやつは渋るだろうさ。であれば直接私が調べた方が早い』
噂に違わない探求心と行動力。
でもガーゴイルですよ?石と青銅の。
『確かに"自我"が発現するケースは今までにもあった。だが、己の
なんと、他にも私のようなケースがあったとは。
それに公爵様が私の作成に関わっているとは…あり得ないことが私に起きていて、それを知るために………知るために、どうするのですか?
『
口調が崩れてますよ!?
…えっと…元には戻していただけるのでしょうか…?
『貴様をバラして解析して調べ上げて調べ上げた後にヨルシカには新しい話し相手を渡すことにした』
あの、出来ればグウィンドリン様に許可をいただいてからですね…私の一存で決められないと言うかなんというか。
『うぅむ、確かに後が面倒だ。が、思えばそれだけだ。私は気にしない』
あうち。どうするのが正解なのだろう…
グウィンドリン様にはヨルシカ様を守ることと話し相手になることを命じられているし、でも公爵様の"お願い"を無視するわけにもいかないし…ええぃ優柔不断な性格が足を引っ張る…!
公爵様ににじり寄られるので後ずさりしつつ考えるも、ついに壁際に追い詰められた。
…が!その時救いの手が現れる!
「………」
『…む。銀騎士が、なんのつもりだ』
レド殿!何故!
「………」
『何?グウィンドリンから私が行き過ぎた行為に及ぼうとすれば止めるように言われている?貴様…護衛と偽って入り込んだというのか…』
グウィンドリン様、理想の上司です…!
「………」
『何…!?貴様レドか!!ええぃ!いつもの大槌がないから気が付かなんだっ!そこをどけ!ハベルとよろしくやってる貴様なら遠慮なく叩き潰してくれようぞ…!』
人選ミスっぽいですよグウィンドリン様!公爵様の殺気が膨れ上がってます!
「………」
『何…?聞かなければ研究費を減らすとグウィンのやつが…?っち、七光りめ…それは洒落にならない。今回は手を引こう…』
何だか予想以上に色々と巻き込んでるみたいだけど、どうにかなったみたいです。
これからもっとグウィンドリン様の力になれるように頑張ろう。
「………」
『…何?私が「白いガーゴイルは公爵の仕業だ!」と言われてそれに怒っている
レド殿、バックにいる人物を背に煽って楽しんでいる気がする。
…というか公爵様、全部あなたの仕業か!
妙に大ごとになってヨルシカ様も珍しく参っていたんですよ!
さすがに色々やりすぎなので謝りましょう?と伝えるべく口を開く。
「グォゥ…」
だけれど言い争う公爵様には伝わらなかった…
父母や兄姉の関係とかそういうのは複雑で理解しきれていません、なので実際とは違うのだろうけど勢いでやっていきます。
家系図を見たい…
・補足
六つ目:シース公爵の部下
・以下今回の人物と関係については以下の文章から。
銀騎士レド:異端として知られ、辺境を旅したというレドは巨人たち、そして「岩のような」ハベルとも親しく友誼を結んだという―――DS3「レドの大槌」より
白竜シース:グウィン王の古い戦友であり白竜シースの敵対者でもあったハベルは魔法を嫌い、それに対する手段も怠らなかった―――DS1「大魔法防護」より
グウィンドリン:グウィン王の末子にして、暗月の神グウィンドリンの誓約者に伝えられる奇跡。右手の武器を暗月の光の力で強化する。暗月の光の力とは、すなわち復讐であり優れた復讐者であるほど、その威力は高まる。―――DS1「暗月の光の剣」より
ヨルシカ:「暗月は、本来私の兄、影の太陽グウィンドリンの騎士団でした」―――DS3騎士団総長ヨルシカとの会話より