ハーメルン処女作、見てくださる方がいてとても嬉しいです。
余計な話ではありますが、私は小説家を目指しております。
文章は現在たどたどしく、他の素晴らしい作者様に比べると劣っている部分が多々あるかと思われます。
これからも精進していきますので、よろしくお願いいたします。
新入生が学校に着いて先ず行う事はクラスの確認だろう。多分それをしないという人は1クラスしかない学校に通う、クラスは事前発表、よっぽどトイレに行きたい、の3通りなのではないか。
私も桔梗ちゃんも勿論そんなことはないのでその他大勢同様クラスを確認する。
「D…。」
「きーちゃん、クラス一緒だ!」
なんと…!そんな偶然もあるのか。と顔を合わせる。
「クラスでもよろしくね!きーちゃん!」
「了解なのです!」
軽い敬礼をして返し、教室に向かう。
…だがしかし、座席は桔梗ちゃんと離れてしまったみたいだ。
1番窓際、後ろから2つ目。小学校の時は生憎最初の座席運だけはなかった。1番前とかざらにあったし。その点を踏まえるととてもいい席だと思う。
「この席。桔梗ちゃんは自分の席確認した?もし仲良くなれそうな子が隣近所にいたら早速話しかけちゃえば?私達もう友達だからもーまんたい!じゃん?」
「ふふっ。ありがとうきーちゃん!」
そんな言葉を交わし桔梗ちゃんは自分の席に向かう。
「なぁ。」
「ふぁにゅっ?」
教室全体を見渡していたときの事だった。肩を突然叩かれたのは。
「なに…っ!?」
後ろを振り向いた途端、私は思わずフリーズしてしまった。
声を出す…それどころか口を開く事すら許されない。身体を動かす司令塔である筈の脳が仕事を放棄している。
「なんか敵を目にしたみたいな反応をしているが、俺に何かあるのか?ほら、行きのバスでもさっきの女子と喋りながらも俺の方をずっと見ていたし。」
「ふぁっ、えっと、バレました?」
「あれ程熱烈な視線を向けられたのならな。」
うっ…なんて失態だ。闇口としての名が泣くぞ。
「え、えーっと、入試の日にね、貴方の事をちらっと見えて、かっこよくて…かにゃ痛っ!」
落ち着け、私。舌を噛むとかどういう事だ。
もうここまで来ると闇口云々ではなく私の矜持、プライドの問題だ。羞恥心だけが溜まっていく。嘘…否、殆どというか重要な情報を抜いただけのほぼ事実を何事も無いように言うというのは普段なら余裕で出来る筈だ。
「…大丈夫か?」
「もーまんたい!なのですよ!それより、貴方の名前を…」
そんな時だった。チャイムが鳴ったのは。
嗚呼、無常…。
―*―*―*
HRは多分他の学校と変わらないだろう。と、言っても推測ではあるが。
流石に小学校時代のとは比べない。
先ずHRではなく、朝の会と帰りの会だし。
担任は茶柱佐枝先生。担当教科は日本史。クラス替えがないため基本的にはずっと同じ担任のようだ。多分異動とかがあれば例外となるだろうという点で先生の話には用いられなかった基本的を使った。
そして、ここならではのシステム『Sシステム』。
ポイント=現金で何でも買える。今回入学したということで10万ポイント払う価値がある。これは他の話と比べ、含みのある表現を多く用いていた。これには多分…否、絶対裏があるだろう。
入学式は1時間後、それ迄は時間潰し…よりも今度こそ彼の名前を知る。
「…と、言うことで自己紹介をしようと思うんだ。」
前の方の席に座っている男子が自己紹介の提案をしてきた。
ナイスっ!これは彼の名前をはじめとしたいろいろな事を知るチャンスだ。もしかしたら私の事も覚えてくれるかもしれない。
どうやら男子の名は平田くんと言うらしい。
そのまま軽井沢ちゃん、桔梗ちゃん、池くん等自己紹介をしていく。途中自己紹介を拒否している人もいたがそれは放っておこう。彼は拒否していなかったし。
「じゃあ、次はそこの灰色の髪の君、お願いしてもいい?」
どうやら私の順になったらしい。
「わかった!」
そう答え、立ち上がる。
「私の名前は東雲水樹です!前はよくきーちゃんって呼ばれてたからきーちゃんって呼んでほしいな!目下の悩みはたまに一人称がバラバラになることで、好きなことと得意なことはかくれんぼ!家の事情で中学時代は離島で過ごしていたから最近の流行りとかには疎いかもしれないけど、それでも仲良くしてくれたらいいなぁーなぁんて。スポーツはあまり出来ないかもだけど、離島暮らしがあった分、運動神経は自信あり!これからよろしくなのです!」
完璧だ。百点、花丸をあげてもいいレベル。
「きーちゃんね。よろしく!」
「はーい!」
平田くんや桔梗ちゃんをはじめとしたクラスメイトが拍手をしてくれる。半数前後ということは成功なのだろう。
「じゃあ、次はその後ろの君、お願い。」
「えー、綾小路清隆です。えーっ得意な事とかは特にありませんが、えーっみんなと仲良くなれたらなと思っています。よろしくお願いします。」
精一杯の拍手を送る。どうやら私以外に拍手した人は少ないようだ。私としては最高の自己紹介だと思うのだけど。
「よろしくね、綾小路くん。仲良くやっていこう。」
そんな声と同時に落胆したように席に着く彼…否、綾小路くん。
「よろしくね?綾小路くん!」
「いい反応をしてくれたのがお前だけとはな…。」
「えっ、私としては最高の自己紹介だと思うよ?多分見る目がないんだよ見る目が。」
「拍手が大きかったお前には言われたくない台詞だな。」
「うわっ、それ酷い。泣いちゃうよ?うえーんって。」
「やめてくれないか。それはそれで大変なことになる。」
やばい。ここまで会話出来ているとか真面目に最高。先程の失敗とは大違いだ。
「それよりもそれよりも!綾小路くん、私と友達になってくれませんか?あ、友達という対等な関係が嫌なら上下関係付けていいよ!勿論綾小路くんが上で私が下。奴隷になるよ?」
「友達というのはありがたいが奴隷ってなんだ奴隷は。」
「奴隷って…言葉通り綾小路くんを主様としてずっと綾小路くんの為に尽くすって事だけど。」
「それで俺に変な目が向けられるとか思わないのか?」
「えっ、もーまんたい!でしょ。だって自分からなりたいって言ったのだから。」
「せめて普通の友達としてよろしく頼むぞ。」
「あいあいさぁー!さっ、綾小路くん、体育館行こう?そろそろ入学式始まるよ?」
そう綾小路くんに促し、私達は体育館に向かった。
まだ、友達かぁ~。でも、今のところ、主様にしたいと思うのは綾小路くんだけなんだよな…。強いて次点を上げるなら綾小路くんの隣の席の子。但し、自己紹介のときにいなかったから名前は知らないけど。桔梗ちゃんとかは友達止まりだな。
兎に角、まだまだ学校に来て数時間しか経っていない。チャンスはまだまだたくさんある。
(待っててください…!我が主様…!)
「東雲?行くぞ?」
「はーい!」
初っぱなから盲目過ぎないか?オリ主ちゃん。