待っててください!我が主様!   作:あざみ野瑠奈

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お久しぶりですあざみ野です。

久しぶりすぎて次話投稿のやり方一瞬忘れました笑

今回は長いので一旦切って投稿します。


第4話

さて、皆は日用品や食品を購入するに当たって、何処で買い物するだろうか。

スーパーやデパート、ディスカウントストアー等が多くあげられるだろう。

私達が向かったのは…コンビニだ。

 

さて、高度育成高等学校敷地内のコンビニは下手したら小さなスーパーよりも品揃えが良い。

シャンプーリンスにはじまり、歯ブラシタオルの日用品、文房具、加工済食品等入学してから必要な物は簡単に揃えられる、そう言っても過言ではない程に。

 

「最近のコンビニってここまで広いんですなぁ~!」

「そういえばお前、中学は離島暮らしだったよな。」

「えぇ。コンビニ自体来たのは3年ぶりですね!」

 

思わず漏れた一人言に綾小路くんはあぁ、という反応をしながら返してきた。

 

「俺はコンビニは行ったことがないからな…。そう言えば、自炊もしたことがないな。」

 

ふと漏れてしまったのであろう言葉、なのだろう。先程よりも声が小さい。

 

「なんと。もしや綾小路くんって結構箱入り…?なぁーんて、あまり外出しなければコンビニって無縁だし、私みたいに田舎や離島とかでは逆にコンビニって珍しいからねぇ。」

「まぁ、家は普通だったな。強いて言うのであればあまりインスタントとかも食べなかったし、料理とかはいつも誰かにやってもらっていたからな。」

「ほうほう。なるほどなるほど。かく言う私もインスタントらしいインスタントはこのブタメンしか食べたこと無いけどね。」

 

会話しながら入ったお菓子コーナーでブタメンを指差しながら答える。そのままその手は棒つきキャンディーの金字塔と言っても過言ではないチュッパチャプスへ。そのまま10個程取る。

 

「そんなに買うのか?」

「私結構甘党…というか、どんな嗜好品よりもこういうの好んでるからね。匂いも付きにくいから私にとって都合がいいし。それに、安い。」

 

綾小路くんの疑問に答えながらもお菓子コーナーをまだ物色している。勿論、匂いがきついのは除外だ。

ここのコンビニも比較的値段相場は外と同じ位なのか、チュッパチャプスも1個30円から40円程だ。相変わらず安い。

 

「あれ、綾小路くんの隣の席の方では?」

 

500ポイント分程のお菓子をかごに入れ(因みに綾小路くんもチュッパチャプスを2、3個程かごに入れていた)、日用品コーナーへと向かうと綾小路くんの隣の席の方が。名前は…そういえば自己紹介していなかった…。

 

「こんにちは~奇遇だねぇ。」

「あら、変人さん。私は会いたくなかったわ。」

「出会って最初の台詞がそれかよ…。」

 

綾小路くんに同じく。

 

「と、いうか、何故変人!?」

「あら、見たままの貴女を表現したまでよ。」

「私は変人じゃないですぅ!狂人かつ狂(凶)信者なんですから!」

 

そこここに散らかる変人共と同じにしないでいただきたい!そんな気持ちを込め返答する。

 

「そう、私にとってはどうでもいいことだわ。」

「…さいですかぃ。…ってんん?」

 

そっと視線を背けると周りとはあまりにも異質なコーナーが。

 

「綾小路くん、綾小路くんの隣人さん…これ…。」

「…はぁ、堀北鈴音よ。この人の隣人さん呼ばわりはやめてほしいわ。にしても…無料?」

 

成る程、隣人さんは堀北さんでしたか。

綾小路くんも堀北さん同様に無料品のコーナーを見る。やはり怪訝に思ったようだ、若干…本っ当に若干だか表情が歪んでいる。

 

「…ポイントを使いすぎた人への救済措置…というだけではなさそうですね…。」

「あら、どういうことかしら?」

 

ふと呟いた言葉に反応したのは堀北さんだった。

 

「ほら、よく見てくださいよ。ここ、それ以外にも。さて、おかしくない?」

「若干…減っている?」

「若干…でいいのかな…?私的にはかなりだと思うけど…。」

「で、それがどうかしたのか?」

「よーく考えてください。今は月始めです。いくら散財がすぎる人でも10万一気に使いきりますか?もし、庶民的…言ってしまえば普通の出自である我々のような人はこんなにすぐ10万使いきるというのはほぼほぼ不可能です。まぁ、0とは言わないデスケド。でも、この減り方はおかしいと私は思うの。」

 

無料品のコーナーを指差しながら自分の今までの考察を述べる。…暗殺者だというのに何故探偵の真似事をしているのだろうか。

 

「さて、コンビニにおける割引商品、あれってさ、一度商品があった棚から出して、割引になるようになんらかの作業をして割引コーナーに置くでしょ?あれってさ、当たり前すぎて皆忘れているかもだけど、ちゃんと種類別に、近しい物同士を隣とかに置いてあるじゃん?」

「…そういえばそうね。」

「まぁ、綾小路くんはコンビニはじめてだからわからないか。」

「…そうなの?」

 

例え話に入った途端、ぽかんとしだした(但し、私でも気付くかわからない程に若干だが)綾小路くんのフォローをしたら驚いた表情で綾小路くんを見る堀北さん。別にいてもおかしくはないと思うんだけどなぁ……。

 

「別にコンビニ行ったことないのはおかしくないと思うな?私だって離島暮らしの影響で3年は行ってなかったし。」

「それもそうね。」

「さて、話を戻そう。コンビニの割引商品はそんな感じに少ないコーナーで見栄えがなるべくよくなるように商品が置かれる。…それは多分この無料品のコーナーにも適用される筈だ。こういうコーナーはだいたい一目見て何があるかわかるようにするというのが普通だから。そして、見栄えがよくなるようにするなら変な空間なんて作らない。私の兄に聞いたんだけど、コンビニでは前出しが基本らしく、こういうコーナーもなるべく前出しをしている所が多いんだって。ほら、よく見てみて。ここだってなるべく前出ししている。でもさ、ここ。変な空間が広いでしょ?」

「そうね。あまりにも不自然だわ。」

「それだけじゃない。これ、そこに纏まって置かれているのにこっちに置かれている。つまり、何人もの人がここで何かを…まぁ、この場合消耗する日用品だね…を手に入れたかったんだと思うよ。でも。」

 

ここで一度言葉を切る。

 

「日用品ならちゃんと日用品のコーナーがある。そっちの方が実は質がいい。こっちもある程度の品質は保証されているけど、ここのコーナーにはシャンプーリンス等全ての種類に有名ブランドのものはなく、あまり知らない…言ってしまえば相場も多分有名ブランドよりも安いやつ。つまり、ブランドやあっちのを買えずにこっちを選ぶ人が多いわけだ。随分回りくどくなっちゃったけど、ここまではわかった?」

「えぇ。」

「あぁ。」

 

よかった。置いてけぼりにはしてなかったみたいだ。

 

「じゃあ、次ね。2人共、入学式前の先生の話、覚えている?」

「えっと確か…」

 

・この学校では現金ではなく、ポイントでのやり取りをすること。

・1ポイント=1円の価値があること。

・入学した私達には10万ポイントが支払われたが、その理由は入学したことはその10万ポイントを払ってもいい程の価値があるためのこと。

・ポイントは毎月1日に支払われること。

 

「…で、あっていたかしら?」

 

堀北さんが端的に纏めた情報を言っていく。

 

「うん。正解。さて、この話とこれになんの因果関係があるのか…遠回しかつ、暈して言うのならば先生面白い話し方をするね、ってこと。」

「随分暈して言うのね。結論には程遠いと思うのだけど。」

「あはは~。やっぱり?まぁ、とどのつまり言いたいことはね、来月は10万ポイントなんて来ないよ、ってこと。」

「えっ…!?」

 

驚きのあまり、堀北さんは言葉が出ないようだ。口だって半開きである。

 

「いやいや、よーく考えてみなよ。全員に毎月10万ポイントも与えていたらこの学校、確実に破産するよ?この学校に生徒何人いると思っているの?」

「確かにそうね…40×4×3で480人。全員に10万ポイントを与えるとしたら1ヶ月で4800万…これが毎月だと破産は確実…。」

「そういうこと!だから実力がない人…此処では多分規則違反とかかな?そういう人は多分ポイントが引かれるんじゃない?」

「なら、これからの生活態度を確りしていけばいいんじゃないかしら?自分で言うのもあれだけど、私、中学では生活態度はいいほうだったわ。」

 

チッチッチッ…!

堀北さんの答えに指を振って否定する。

 

「それだけじゃあ多分不十分だよ。」

「何故?」

「このポイントはクラス単位じゃないかなって思うんだ。だってさ、先生が学年全員のポイントを細かく分けるなんて可能だと思う?」

「そう言われればそうだな…。」

 

なんと。これに答えたのは綾小路くんだった。

 

「ただでさえ学校教師はブラックだと言われているこのご時世。個人個人のポイント把握とかブラック通り越してただの闇だよ!?給料は高め!だけど過労死覚悟の職業です!とか、確実に訴えられるよね!?国運営なのに!」

「ち、近いわよ、貴女…。」

 

若干…否、かなり引かれていらっしゃる。少し堀北さんに顔を近づけただけで2…3歩、私が近づけた距離以上に後退りしていった。

 

「おっと、これは失礼。」

 

でもまぁ、流石にパーソナルスペースの入りすぎは誰でも不快になるか。そう思いバックステップで数歩分後退した。

 

「まぁまぁ、でも。そんな理由から私はポイントはクラス単位だと思うんだよねぇ。流石実力至上主義なこの学校。自分、親戚が教師を勤めていたからこの学校に入ったというのに、こんな裏があるとは。」

 

Sシステムの裏を説明した私はそう言い、1つため息をついた。




お久しぶりです。

まずは感想ありがとうございます。

pixivさんでもあまり貰ってなかったので素直に嬉しいです。



前回投稿から2ヶ月。まちまちな不定期投稿を謳ってはいるものの本来ならもう少し早く投稿するつもりでした。

ですが、入試準備とかもろもろで忙しくなり…。

更にここのおはなしが思ったより長くなり、これ以上は!と、思いまして。

次回はもう少し間開けずに投稿したいです。

今回もありがとうございます。
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