「さぁ!パンデモニウム出場者は~
フェアリーテイルからアリスとウェンディ!!
セイバートゥースからユキノとスティング!
マーメイドヒールからトビーとユウカ!
フェアリーコフィンからルルイエとレーグ!!
それではルールの説明から!こちらをご覧下さいカボ!」
パンデモニウム ルール 抽選により順番を決め、順番に魔獣を倒していく競技です。 魔獣は全部で200体。 4つのランクに別れており、どのランクの魔獣が出るかは完全にランダムですが指定数が多いほどより高ランクが出やすくなります。
どのランクの魔獣を倒しても討伐数には変わらない為、多い指定数を宣言する程難しくなります。
指定した数の魔獣を倒すか倒せず敗れるかで次の番の人へ挑戦権が移ります。 指定した数の魔獣を討伐できなかった場合、討伐数は0となりますが魔獣の数は減ります。 指定した数の魔獣を討伐できなかった場合も次の手番は回ってきます。
0体になるまで続き、0になった時の討伐数が高い順にポイントが与えられます。
1位:10Pt 2位:8Pt 3位:5Pt 4位:2Pt
パンデモニウム内モンスターランク
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エルザがやった時の倍になってる。
まぁ、2人になったしそりゃそうか。
「それでは最初にくじ引きで順番を決めるカボ!代表者1名は前に出て下さいカボ。」
私が前に出ると職員の男性がくじを4本持っていた。
私は適当にくじを引くとそこには1と書かれていた。
1番最初か。
「順番が決まりましたカボ!
フェアリーテイル、ラミアスケイル、フェアリーコフィン、セイバートゥースの順で初めて行くカボ!
それでは、パンデモニウムスタートカボ!」
その言葉と共に目の前に巨大な城が現れた。
そして、城の上部には200の文字が書かれている。
「それでは、フェアリーテイル!討伐する魔獣の数を指定するカボ~」
私はウェンディと眼を合わせる。
「アリスに任せるよ。」
「わかった。」
ウェンディが微笑んで言った。
さて、どうしようか。
200体なら半数以上の101体倒せば1位確定だ。
その数ですらエルザの数を越える。
しかし、私は少しだけ思うことがあった。
ギルドに参加してから今までこれと言った活躍は出来ていない。
勿論、誉められたり、お礼を言われたりをするがそれでも、他の・・・
ナツ、ルーシィ、エルザ、グレイなんかより活躍していないだろう。
私とウェンディが人気なのはアイドル的な人気であって強さではない。
だったら、ここで強さも見せて起きたい。
あの技を使う練習にもなりそうだし。
あまり手の内は明かしたくはないがそれでも、今はやれるだけやってみたいと言う気持ちの方が勝っている。
「決めました。私達が挑むのは・・・200体!!
全部私達でお相手します!
数年前のエルザさんが全部を相手したのなら、同じギルドのメンバーとして私達も全部を相手致します!!」
私が言うと会場が驚いた。
ただの可愛い魔導士コンビ。
私達の事はそう思う人が多いだろう。
だからこそ、ここで実力を見せる。
「ほ、本気カボ!?」
「200体倒せば1位は確定ですもんね?
それに、エルザさんが言っていました。
『この競技は一番最初の者の勝利だ。』と。
なら、エルザさんの教えに従うまでです。
虹の滅龍魔導士、アリス・アルヴァスター!
いざ、参ります!!」
私がそう言うとフェアリーテイル側の観客席からおおー!と歓声が上がる。
「か、カボ!では200体でパンデモニウムスタートカボ!」
その言葉と共にわらわらと魔獣が出てくる。
200体の魔獣はそれこそ多種多様。
中にはドラゴンにも似た巨大な魔獣もいる。
「ウェンディ!援護お願い!あれで1発で終わらせるから!!」
「うん!
ウェンディの魔法で私とウェンディの能力が強化される。
「ウェンディ!
「うん!」
私が言うとウェンディが頷いて手を繋いだ。
「モード:天火龍!」
私がそう言ってからウェンディにキスをして舌を絡める。
これこそが私の特徴、ギフトだ。
滅龍魔法を相手に渡せる力。
これでウェンディに天火龍を渡す。
「モード:氷雷龍!」
私がそう言ってモードをもう一度変える。
「行くよ!ウェンディ!」
「うん!アリス!」
私達は手を繋いだまま力を貯めて解き放つイメージをする。
「「ドラゴンフォース!!」」
私とウェンディが叫ぶとウェンディは髪が桜色になり、私は側頭部にオウムガイの様な角、背に黒い翼と尻尾が生えた。
私は半龍半人だからドラゴンフォースでこうなるのだ。
「「【滅龍魔法秘奥義】
私とウェンディがそう言ってウェンディは左手に風、右手に炎を、私は右手に雷、左手に氷を纏ってウェンディの起こした風に全てを巻き込んだ。
ウェンディの起こした竜巻の中で炎が燃え、雷が鳴り響き、氷が舞う。
巨大な竜巻は全てを飲み込んでパンデモニウムごと破壊した。
「これがフェアリーテイルの魔導士です!!」
私とウェンディは手を握ってその手を空に掲げて言った。
そしてそのまま気を失ってしまった。
実は言うとこの魔法はまだ未完成なのだ。
使うとほぼ確実に魔力切れで気絶してしまう。
「な、なんとーー!!200体全てを倒しきってしまった!!
これが、フェアリーテイルの力なのか!!」
「ウェンディ!!」
「アリス!!」
フェアリーテイルの皆が闘技場に降りてきて私達の元に集まる。
「あはは、魔力切れちゃいました。」
「私もです。すみません、後はお願いします。」
私とウェンディはそこで意識が途切れた。