遂にラスボスさん。オリ主さんがいると何故か強化されるのが地雷系二次小説の鉄板。転生だともらった特典に関する敵の特殊能力が使えたりする謎。そこが地雷所以。
まあ、この小説も地雷ですけどね!!
ここまで世界を救う崇高な主の理想を叶える為に手を尽くした。なのに何だこれは、状態であると推測する。
「このっ、化け物がっ」
「アーハハハハハハハハハハハ!!」
どっちが悪役だよ、と自分でも思う。エロの力は偉大なりと誰かが言ってたような気がするがまさにその通りだと言わんばかりに力が溢れる。自然と高笑いが出るのが何よりの証拠だ。
恐怖に怯えた目をする次郎君。ほらほら、さっきまでの勢いはどうしたよ? ボクを殺す事は容易いだとか言ってただろ?
「魔法世界でも名を残す奴を蘇らせたんだぞ? 何で負けるんだ。奴を殺せなきゃ蘇らせた意味がないだろうがぁ!」
「安心しろよ次郎君。殺しはしねーよ。ボク、エヴァンジェリンの実験体になってもらうだけだからさぁ。造物主の作品の傑作ともあれば最高の土産になるだろうし?」
ひっと怯える次郎君。野郎を脅かすのも楽しいものではあるが、殆どは拘束し終えた。残るは次郎君だけなのでさっさと終わらせなければ。
次郎君だけを生かしたのは気になる物を持っているからだ。エヴァンジェル・コピーが言っていたような“鍵”らしき物が彼の背後に浮いており、その正体を聞く為に最後に残した。
「さて、次郎君。君に選択肢を二つ与えよう」
右手を次郎君に見せながら二本の指を立てる。まずは人差し指を折り曲げて提案の一つを告げる。
「それが何なのかを教えてくれるのなら生かしてあげよう。無論、実験体なんて物騒な事もしない。完全な自由にしてあげる。そしてもう一つ。そのまま惨めに殺されてエヴァンジェリンに辱められるかどちらか」
ボクとしては後者を選ばせてあげたい。エヴァンジェル・コピーに見せられたエヴァンジェリンの記憶の中にこのクソ野郎の下卑た顔を見た覚えがあるからね。どうせなら八つ当たり権利をエヴァンジェリンにプレゼントして仲直りのきっかけにしたいもんだ。
くっ殺展開になったりはしてないものの、この下衆野郎は生かしてはおけんのだ。もしエヴァンジェリンをエロ同人みたいにしていたらSAN値直送ルートに直行だった。命拾いをしたな。心をズタズタにしていただろう。おまいうと聞こえたが気のせいだ。
まあ、答えは聞くまでもなかったが。命乞いをする次郎君を見れば。
「マスター」
てててーっと可愛い擬音と共に駆け寄るのは少し傷があるソフィ。飛び込むように抱き着いて来たので受け止めてあげる。埃も所々に見え、激戦があったのがわかる。
元の場所をソフィを辿って戻れば宮殿の廊下らしき場所に穴が乱雑している。耳が戦闘する音を捉えるのを考えればまだ誰かが戦っているのだろう。一番に終わらせたのはソフィか。
「どうだ」
「バラバラになった。ろりこんはあっち、白いのはあっち、でかいやつは上、メガネはあそこ」
「ナギ君は?」
「奥」
外に出たような広い空間を指差す。一郎君とでも戦っているのだろうと推測。人形とはいってもヒューマノイドに近いソフィは魔法が効くように設計されている。要は治癒魔法で傷を治せる。
致命的になり兼ねない傷だけは癒す。ペタペタと全身に触れて挙動がおかしい場所がないかを調べたが、特に問題がない事がわかると背中を押して前に進む。多分、あの奥が造物主へ到れる道のはずだ。途中にナギ君がいるのだけはいただけないが。一郎君を押し付ければいいだろう。
「そ、そちらは終わりましたか」
さて、と足が動きそうになる前に青山詠春が戦いを終わらせ、こちらに合流して話し掛けてきた。肩を抑え、頭から血が流れている。激戦であったとわかる。敵も必死なようだ。
「大丈夫か?」
「何とか。ですがナギを助けなければ」
「まだ戦れる元気はあるらしいね……さて、君に少しお願いがあるんだが聞いてくれるかな?」
お願いよりは命令に近い。お願いして拒否されては万が一があるから命令する方がいい。疲れている青山詠春ぐらいなら少し殺気を当てるだけで快く聞いてくれるはずだ。
「ウチの子、ソフィと共同で雑魚を食い止めてくれない?」
「は、は?」
「ボクはこれから真のラスボスと戦う。切り札は幾つか用意しているけどその中の幾つかが邪魔されると効果を発揮できなくなるのがある。護衛してくれ、とも言えるね」
「……話が見えてこないがあなたを守ればいいのか?」
「掠り傷一つ負わせる事がないようにお願いしたいんだ」
少し悩む青山詠春。このまま悩まれても時間の無駄と決め、ダメ押しに治療薬を渡した。ポーションとも言う薬があればまだもう一戦はできるはずだ。
一騎打ちとは違い、今度は防衛戦だ。護衛任務で守るだけ。アラルブラがいれば容易いはず、と彼等の評価は上げている。特にナギ君はまほらの時よりもずっとずっと強くなっている。仲間も強者だらけ。背中を任せるなら彼等だろう。
「努力はしよう」
「うむ」
商談成立。こうなれば万が一が起きる確率が低くなるのでこちらとしては万々歳である。
青山詠春とソフィと共に奥へ走る。ソフィは走り、青山詠春も走り、ボクはホバー移動するように地面から少し浮いて滑るように前へ前へ移動する。真面目モードになると走るよりも魔法を使った方が効率が良かったりする。有り余る元気を放出するような感じだ。
大廊下から奥の広い空間に出るとそこは宮殿の中庭のような場所だった。中心はクレーターが山程あり、ナギ君が格好良いポーズをしていた。敵の一郎君の首を持って持ち上げ、尋問らしき事をしているようだ。
「ナギ!」
「この距離じゃ聞こえんって。それにしてもナギ君は強くなったな。あの一郎君をボコボコにできるとは恐れ入った」
まあ、ボクなら無傷でボコボコにできますがねぇ(ドヤァ
青山詠春がナギ君と一郎君に視線が行っている間、墓守の宮殿の中庭を見渡す。伝承に残された景色そのままっぽい感じはするが、年月も経っているのでもしかすると細部が違う場所がチラホラ存在しているかもしれない。
――そして、あれが。あの大きな塔が造物主がいるであろう場所。エヴァンジェリンはこの中庭で造物主と戦ったと言っていた。ここが決戦の場となるかもしれないという事だ。
更にやらなければならないのが黄昏の姫御子である少女の救出。エヴァンジェリンの持ち出した情報によれば“鍵”は彼女が使う事で最大限の効力を発揮すると言っていた。次郎君の尋問で彼女の居場所はこの宮殿の祭壇にいる事はわかっている。
わかる。見られているのが。どこかで造物主はボク等を見ている。中庭に出た途端に探るような視線が感じられる。
「ソフィ、いるぞ。警戒しろ」
言われずとも、とソフィはとっくに警戒を怠らずに構えている。ナギ君を心配そうにしている青山詠春とは大違いだ。真のラスボスがいる事は言ってあるのに。
何だかんだで抜けている青山詠春含めるアラルブラ。前にアリカとテオドラが誘拐された時の失態もそれが原因である。強いが故、持て囃されるが故にしてしまう錯覚。自分達は無敵であると思い込むからあんな油断をするのだ。
あれやこれやと考えつつ、決戦に向けて魔法のブーストを掛けていると動きがあった。
――ナギ君が貫かれた。一郎君と共に。
「ナギィィィ!!」
青山詠春が飛び出す。よく見ると他のアラルブラのメンバーが倒れるナギ君を救おうと彼の所に集結している。
ソフィは動かず、前に出てボクを守るように立ち塞がる。そんなソフィを守るように完全開放されたアーティファクトを仕舞う別空間への扉、魔法陣を発動させる。中の物を引っ張り出した。
「彼等を守れ――」
アラルブラのゼクト君とラカンがナギ君、青山詠春、アルビレオを守るように前に出ていた。アルビレオはサポートするように重力の結界を張っているようだ。
ゼクト君はオリジナルの防御魔法、ラカンは以前に見た気合防御というふざけた名前の防御(物理)をしている。感知能力のないボクでもわかる強大な力の波動に二人のガードだけでは足りないと理解した。理解してしまった。
だからこそ命令を下す。アラルブラを守れと。頼む代わりに一度だけ救ってやろう。
それは絨毯爆撃とも言えるような暴力と火力の嵐であった。宮殿を破壊せん勢いで放たれる未知の魔法がアラルブラとボク等に向かっていた。
ソフィを引き寄せ、“それ”を持って更なる命令を下す。視界が光に包まれ、爆音が耳を叩いた。
「こりゃ凄まじいな」
エヴァンジェリンの記憶だともう少し弱い類の威力だったはず……計画が遂行される直前なのだから遊びはなしで殺しに掛かってくるのが普通か。
ソフィを抱え、“それ”を持ち直して五体満足なアラルブラの元に飛び立つ。
「無事?」
「これ、は……?」
青山詠春が戸惑うように声を出す。まあ、杖が何本もフワフワと浮かんでいればそうなるわな。しかもあれだけの魔法を完全に防ぐような物なら尚更だ。
切り札その二。その一はエヴァンジェル・コピーによる超高密度魔力充満空間で傷を付け、毒のように魔力を体に浸透させてドーピングを施すこと。長い不潔そうな髪の毛と髭はその為に存在している。
マスターロッド、世界樹の枝から作られた杖を更に世界樹発光による高濃度マナを吸収させた完成品を利用した伝説級のアーティファクトに並ぶ一品。
エヴァンジェリンは複数本、世界樹の枝を確保した。それ等は全部杖に変え、ボクに譲られた。マスターロッドという管制塔を得た事で可能になった、世界樹のマナを宿す杖同士の共鳴反応による遠隔操作がタネだ。
性能は造物主が放った魔法を完封する魔法を発動できる性能っぷり。チートにも程があるが、造物主の実力がインフレしている場合、これが鍵となる。
「青山詠春。さっきの頼み事、お願いするよ――来たみたいだ」
ズズンと空気と雰囲気が重くなる。見えない重圧に押し潰されるかのように凄まじい気配を放つ何かが来ているのが感じられる。ソフィまでもが圧倒されている。
アラルブラにソフィは重力魔法を受けたように地面に沈んでいる。立っているのは自分だけという異常な状況。それだけ実力の差があると証明になってしまうから緊張しそうだ。
ピリピリではなくビリビリ。肌を刺すプレッシャーと共に現れたのは黒いローブの第三者。
「ようやく会えたって感じかね」
―― そうだな
まさか返事をされるとは思わなかった。エコーが掛かるように声が反響している。顔は見えない。ローブのフードを深く被っているようで中身が闇の深淵だけしかないと勘違いしてしまうほどだ。
前から造物主に会いたいとは思っていたがこんな格好をしているとは。体を覆うローブ以上の大きさは威厳を出す為に使っているのだろうか。
―― 貴様/其方/あなた/お前とこうして会話をするのは初めてだ。よくぞここまで来れたものだと驚くばかりだ
「アンタと会う為に努力をしてきたからな。血反吐を吐いて、ボクの望みを叶えられるのはこの世界だと造物主ぐらいだから頑張りもするさ」
―― 今まで、観察を重ねた。貴様を見ていた。お前を見ていた。努力も人生の軌跡も。我が娘と旅をするところも
「娘……?」
―― 然り。我が娘、エヴァンジェリン。革新を遂げた真の真祖たる存在
造物主はここぞとばかりに語る。エコーがあるからか、少し聞き取りにくいが耳に入るよりも頭に響く感じがする造物主の言葉は聞こえずとも理解は出来た。
「エヴァンジェリンの真祖は従来の真祖とは違うという事か」
―― そうだ。我が力を持ってしてもオリジナルには程遠い真祖だが、あれは別格だ。劣化しているとはいえ、あれほどの力を有する事ができたのは全くの偶然。我が血族に連なるからこそ起きた事でもある
「……ふーん?」
その言い方だと真祖は別にいる事になるのではないか? その真祖を参考にしたからこそエヴァンジェリンの真祖の力を得るきっかけになったとも考えられる。
それもエヴァンジェリン以上の真祖と来た。真祖と聞くとタイプムーンを思い出すのだがまさかいないよね? あれだけ旧世界と魔法世界を旅していたのにまだ調べていない場所があるとかって事じゃないよね?
「その真祖はどうした? アンタの喋り方からすると自分以上の力を持っていると言ってるようなもんだぞ」
―― 敢えて肯定する。彼の真祖は我に世界の創り方を授けた。故に我が造物主である始まりは彼にあるのだよ
タイプムーンではないようだ。彼女だし、造物主は彼と表現をした。アルクではなく朱い月のブリュンスタッドがいると無理ゲーに成り果てるから存在しないのは大助かりだ。
然りげなく会話を交わしながら攻撃の機会を伺う。それはあちらも同じ考えのようで、僅かに腕を通しているローブの袖が揺らめいている。
マスターロッドだけで対抗できるかと問われればノーだ。これには並列思考が必要になるわけで最後まで習得できなかったボクでは混乱するだけ。様々な手段を用意しているが準備は必要である上に造物主がその隙を生んでくれるとはどうも思えない。こそこそとしかするしかないのだ。
―― 確認しよう。そちらはこのグランドマスターキーを欲する
造物主が手を翳せば奇天烈デザインの鍵、次郎君曰く“造物主の掟”こと『コード・オブ・ザ・ライフメイカー』が浮かぶ。それもグランドマスターキー、造物主の掟という鍵の頂点にあるものか。
デッドコピー、次郎君が持っていたのは開錠権限がグランドマスターキーよりも下の鍵。オリジナルであるグランドマスターキーがあれば、全ての機能を扱える特権を持てる。この魔法世界を文字通り操作できるトンデモアーティファクト。
あれだ。ボクはあれが欲しい――!!
―― そして我は貴様/其方/あなた/お前が欲しい
「…………え゛」
―― 最高の素体。永遠の命に加え、多彩な魔法に対する見解と知識。生き抜く為に鍛え上げた強靭な肉体。欲しい。欲しい。我の新しい肉体にこそ相応しきものだ
爆弾発言であった。ゾワゾワと背中がざわついたが、後の発言で更に気持ち悪くなった。
き、寄生タイプの不老不死か。造物主が不死である事は魔法世界創造伝説を考えると今、生きている事が何よりの証拠になる。細胞が老化しない。細胞が死滅せずに再生を繰り返すタイプの不老不死であるボクとは別の系統だ。
魂だとか精神だとかで他人の体を乗っ取るタイプなのか、体の一部が寄生虫のように取り付いて乗っ取るのか。どっちも嫌である。
「キンモッ」
心の底から思っている言葉を吐き出した。寄生するのだけはいただけない。どうもそのタイプの同類は足蹴りするレベルで拒絶する。
不老不死のタイプは他にもあるがこの直接的な寄生は大嫌いだ。害虫レベルで。
「キモイ。マジキモイ。マジ死ねよお前。不老不死なのは知ってるけどまさか寄生タイプだなんて幻滅だよ死ねよ。燃えて死ねよ」
―― ふむ? 我は死体をいただくのだがな。貴様/其方/あなた/お前のホムンクルスを生み出す事も考えているのだが
「死体漁りで更にクソだよアンタ」
―― 我は魔法世界を創り、世界を守る事を決めた時から畜生である事は受け入れておる。罵倒はされど、心は痛めん
ギュルンとコード・オブ・ザ・ライフメイカーのグランドマスターキーが二回転する。暗黙の了解と受け取り、手をバッと造物主に翳した。あちらも同じように攻撃の態勢に入った。
―― 拡散する燃える天空!
開戦の狼煙が爆発と共に上がった。
造物主、ライフメイカー。不滅である事は原作でもあるのですが、ここでは所謂寄生タイプの不滅である事に改竄? ナギの顔のライフメイカーがいたのでナギの体を乗っ取る事から寄生タイプなのは間違いないはず。
故にこのライフメイカーさんはオリ主のルツ……じゃなくてカラダ♂を狙うわけです。顧みればこのオリ主さんは色々素体としては最高の逸材なんだよね、とライフメイカーの不滅を考えたらそう感じた。特に頭にある他の作品の技術は未知だし? もし負ければライフメイカーはあらゆる世界で暴れる事になるでしょう。
更にもうネタ明かし。このマスターロッドの参考はユニコーンのシールドファンネルだったりします。杖が浮き、魔法を撃つ。意外とそんなの見た事がないのでオリジナリティ(笑)を出しました。
そろそろ完結します。この小説は大戦までになるので。アリカはナギと結ばれないフラグ乱立してるしエヴァは原作以上の実力あるから登校地獄は受けない。これだけあるのでネギをどうやって生めと麻帆良も色々とあれだから野菜少年物語は生まれないわけでございます。どうあってもネギには絡まん。
それにクラスの担任になれば発禁になっちまう。エロは書かんよエロは。オープンエロだけどフルオープンは書かんよ。
ペルソナはまだ受け付けておりまする。アニメが終わる頃には書きたいなーとは思ってます。