となりのアリスちゃん   作:parui

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篆刻彫ってるアリスちゃん。


第三話【篆刻】

「·······これを食物連鎖と言い········」

 

ふむふむ、生産者と消費者か。

これはテストに出るな。赤ペンで囲っとこう。

あ、間違えた。修正テープはっと··············。

··················ん?

今修正テープを探す目線の先に異様な物が見えたような気が···············。

いや、気のせい気のせい············。気のせいに決まってる。

私は気のせいでることを願いながら異様な物が見えたような気がした先、

アリスの机にゆっくりと目をやる。

その先には、

ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

て、篆刻·············!?

 

篆刻、それが中国を起源とした印章を作成する行為。

材料は主に石だが、最近は手に入れやすさから消しゴムが用いられている。

これを趣味にする人も多い。

 

私は篆刻をしたことがある。

そう、あれは中学一年の頃のことだ。今でもはっきりと覚えている。

あの時私が使ったのは石だった。

私は手先が器用ではないので変になってしまったが、アリスは違う。

明らかに違う。もう遠目でわかるほどに精密だ。

しかも持つ部分も彫刻にしようとしている。

あの形は············。

ま、まさか··········アリス·····お前·········人形を彫ろうとしているのか!?

中学一年の私は文字を掘っただけで、彫刻は彫っていない。

だから、だからどれくらい難しいだとかはわからない。

だが、わかる。アリスのそれは素人目に見ても分かるほどになめらかだった。

服は凄く丸くて、カクカクした部分なんて少しもない。足も手もこれでもかというほど精密だ。

完璧な彫刻だった。

あと残っているのは頭だけ。············だが、一番の難関が頭だ。

私は固唾を飲んで見守る。

アリス、お前はその頭をどうやって攻略するんだ?

その前に待てよ私。

なんで、なんで今昨日見たUCの動画のUNICORNが流れるんだ?

嫌な予感がする。

待て、待ってくれアリス。

しかし、声を出せるわけもなく、ただ見守るしかない。

アリスのカッターが人形の頭に当たる部分にかかる。

そして少しずつ、少しずつ消しゴムの中に入っていく。

そして、あのタイミングが来る。

やめろやめろ。よく見ろアリス。行きすぎだ。止まれ、止まるんだ。止ま

 

アーアーアーアー アアアアーアー アアアーアーア アアアーアーアー (機動戦士ガンダムユニコーンより:UNICORN)

 

そして人形の首が取れる。(まだ消しゴムの欠片だったが)

アリスの顔に影が射す。絶望に包まれる。

その顔はあまりにも見るに耐えないものだった。

しかし、同情しながらも私は自らの為に授業に戻る。

私は関係ないはずなのに、謎の悲しさに襲われていた。




特に続きはないです。
シリアスっぽいけどシリアスじゃないのを作りたかったんです。
無理でしたが。

昨日が誕生日だったんですが両親が買ってきたのが、
第二世代のipod shuffleでした。しかも中古。
せめてclassicがよかった。

誰も書いてくれませんでしたね。予想的中です。
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