翔太side
いつも通り、今日も保育園の子供達を見ていると外に赤い服をきたツインテールの高校生くらいの子がいた
あれ?あのこってもしかして
「翔太、先ほどからあいつが家の庭で遊ぶ子供達をみている気がするのだが……もしや、あれが噂に聞く不審者とやらか!?」
「いや、違うから落ち着いてアルカ。少し行ってくるよ」
そう言って玄関から出てその子がいる場所に向かう
「まさか、一年で帰ってくる事になるなんて。しかもルビーがあんな何も知らないあの娘をマスターにしちゃうし………それにしてもいつの間に保育園が出来てたのかしら」
なんか、悩んでいるみたい
でもあの容姿はやっぱり
「悩んでるところ悪いんだけど、もしかして凛ちゃん?」
そう言うとその子は突然話しかけられたことに驚いて此方を見る
「へ?しょ、翔太さん!?」
「久しぶりだね、衛宮君からはロンドンに留学って聞いてたけど元気だった?」
「はいお久しぶりです。翔太さん、ここの保育士何ですか?」
「まぁね、そんなとこ」
本当は園長だけど
彼女を遠坂凛ちゃん。僕が学生だった頃かな、この子のいる保育園と幼稚園の合わさった学校に研修でいったんだよね
そして彼女が驚くのも無理ないな、彼女が行ってから出来て開園した保育園だし
そのあとに衛宮君が内に職業体験に来てくれたんだよなぁ
「いやぁ、僕が研修したときより成長したね」
「えぇ、あのときから一年以上はたってるんです。当たり前ですよ」
「あー、翔太。その人と仲が良さそうだが」
すると、話し掛けずらそうにが入り口からアルカが出てきた
「ごめんごめん、実は僕が学生時代に研修で行った保育園のこでさ。」
「そうだったのか。てっきり不審者と言い争ってるのかと思ったぞ。私はアルカ、ここで翔太に雇って貰ってる保育士だ」
「私は遠坂凛。翔太先生には少し世話になった……ちょっとまって!あんた今雇って貰ってるって!?」
「そうだが?何か可笑しいか翔太」
「いや、大丈夫だよ。それより子供達を頼むよ」
「あぁ、先に戻ってる」
そう言ってアタランテが保育園に戻っていく
「ま、まさかここって」
「アハハ、うん。僕の保育園だよ」
この後にむちゃくちゃ驚かれた、そりゃ知り合いが保育園を自分で経営してるって知ったら驚くよね
あのあと少し雑談して凛ちゃんと別れて子供達へと戻った
あれから、子供達に本を読み聞かせたり遊んだりしてたらあっという間にお昼過ぎだった
「先生、そろそろ時間よ」
「あぁ、もうそんな時間か。みんなー!先生は用事で出掛けるけど、アルカ先生のお話をちゃーんと聞くんだよー!」
『はーーい!!』
そう言って子供達に読み聞かせていた紙芝居をアタランテ達に任せて自室に向かう
そして昨日書き上げた
『仮面戦士ゼロワンⅠ~俺が社長!?~』の原稿、そして『英雄戦争』の資料をリュックの入れてお気に入りのハットを被る
よし、服装も原稿も問題ないな
「アリスちゃん、準備出来たよ」
「それじゃあ行きましょう!」
玄関へ向かう途中、調理部屋に行く
「あ、紅閻魔ちゃん今日は外で食べてくるから僕らの分は無くていいよ」
「分かったでち」
返事が聞こえたし大丈夫そうだな、アリスちゃんと外に出て目的地へと歩く
「今日もいい天気だ」
「そうね先生、嬉しいわ♪」
今日は編集者さんのオススメの喫茶店で打ち合わせを行うらしい
すると喫茶店らしき店が見えたので近付くと『冒険野郎』と書かれた看板のついた喫茶店があった
「ここが編集者さんの言ってた」
「きっとそうよ。楽しみね、先生」
「確かにそうだね」
そう会話し、店に入る
「いらっしゃいませーーー!」
するとアリスと同じくらいの身長で、腰まで伸ばした髪の少女が笑顔で出迎えてくれた
「君、まだちっちゃいのにお店の手伝いしてるんだ。偉いね」
つい
「ありがとうございます!」
「先生、また癖がでてるわ」
すると、珍しくアリスちゃんがジト目で注意してきて驚いた
「あ、ごめんね急に。いつもの癖で」
「大丈夫です。えっと、お席は……」
「おーーい!剣さん、こっちだよ!」
「あ、どうも」
そう言って奥の席から手を降ってくる編集者さんに軽く会釈してから立ち上がる
「あ、お予約のお客さんだったんですね!」
そう言って少女に案内してもらい編集者さんの向かいにアリスちゃんと座る
するとアリスちゃんは早速メニューを見ている
「お疲れ様です、翔太先生。」
「いえ、そちらこそお疲れ様です編集者さん」
「さて、まずは……」
「パンケーキ!先生、先生!私パンケーキが食べたいわ!」
「ちょ、アリスちゃん落ち着いて。編集者さん、取り敢えず何か頼みませんか?」
「アハハ、そうだね!じゃあ自分はアイスコーヒーを頼もうかな。確か翔太先生はミルクティーがお好きでしたよね?ここのミルクティーは絶品ですよ!」
「本当ですか!じゃあそうします、アリスちゃんは決まった?」
「私はチョコシロップパンケーキとイチゴミルク!」
近くの店員のお兄さんに注文を伝えると先に飲み物が来たので、早速ミルクティーを一口飲む
「美味しい」
ちょうどいい甘さで、なんか作った人の気持ちがこもってるのが分かる
「それは良かった、さて先生。今回は英雄戦争下の方は、また先生がオープニングとエンディングの歌詞を?」
実は、この世界には特撮や前世の世界にあった曲があまりない
自分の作品がアニメになるんだし、自分が納得するものにしたい
だから、僕は歌詞だけ書き編集者さんに頼んでアーティストさん曲をつくって貰ってるのだ
例えならアニメ『英雄戦争 上』
オープニングは『青い果実』、エンディングは『飛び立てない私にあなたが翼をくれた』
『英雄戦争 中』はオープニング『英雄』はエンディングは『you』等だ
「はい、今回はオープニングの曲とエンディングで歌詞は書いてきてあります」
そう言って歌詞を書いた原稿用紙を取り出す
「今回のオープニングは『IMAGINARY LIKE THE JUSTICE』エンディングは『ハッピーエンド』と言う曲を考えてきました」
そう言って歌詞の書かれた原稿を渡す
「了解です、あとは任せて下さい」
「ありがとうございます!それと、新作を思い付いて、書いてきたんですけど」
「し、新作ですか!?」
「はい、今回は近未来をテーマにして作ってきたんです」
そう言ってリュックから書き上げた『仮面戦士ゼロワンⅠ~俺が社長!?~』の設定と一冊分の原稿を取り出す
「題名は仮面戦士ゼロワンです」
「仮面戦士、と言う事は!」
「はい、英雄戦争にて主人公が変身したした仮面戦士セイバーと同類の戦士の物語です」
「なるそど、物語はどのように……………」
僕とアリスちゃんは暗い夜道を歩いて帰っていた
あのあと、いつの間にか来ていたパンケーキを食べていたアリスに気付いて驚いた
そして僕と編集者さんの打ち合わせが長引いてしまい夜遅くまで喫茶店にお邪魔してしまったのだ
「先生」
突如として歩みを止めるアリスちゃん
「どうした?眠くなったんなら背負って帰るけど」
「近くから魔力を感じるわ、注意して」
「っ!?」
『さっきなんだが魔力を感じた。もしかしたら、この町に魔術師か魔術使いが来ている恐れがある』
頭の中で昨日のアタランテの言葉が思い出す
そうだ、もしかしたらこの町に魔術師に来ている可能性が
「アリス……いや、キャスター。何処からか分かる?」
「任せて」
アリスが魔力を感じた場所へと歩き出すのを僕は後ろから追う
そしてたどり着いたのは僕の母校でもある穂群原学園だった
「ここ、なの?」
「えぇ先生、校庭から魔力を感じる。もしかして鏡面世界の中?」
そう言ってアリスが何処からか取り出した本を校庭へと向けて開くと何も描かれていなかったページに風景が浮かび上がる
そこには、イリヤスフィールちゃんらしき人物が魔法少女の格好をしてサーヴァントらしき人物と戦って?いた
「あれは、恐らく武器的にセイバーやランサー、アーチャーじゃない。もしかしてあれがライダーなのか?」
「恐らくそうよ先生っ」
見ると、イリヤスフィールちゃんがステッキを向けると魔方陣が展開され大量の魔力弾が放たれ、ライダーと思われるサーヴァントの周囲に降りそそる
「っ不味い!」
土煙の中、サーヴァントのつけた仮面が少し光るのを見て僕は一つの考えがよぎった
宝具を使う気だ
「アリスちゃ……」
俺はイリヤスフィールさん達を助けるためにアリスちゃんにそう声をかけて、止まってしまう
僕が戦うために僕は彼女に力を借りなければいけない
英霊とはいえ、少女の姿をした彼女に力を借りて戦う僕は、結局彼女を巻き込んでしまっているのではないか
結局、僕は子供に戦わせたくないと言う綺麗事ばかり並べてるのだけで
「
「ッ!」
思考の中に沈んでいた僕はいつの間にかアリスちゃんに手を握られていた
「マスター……私は貴方のサーヴァント、パートナーよ。気にしないで、それに子供に戦わせないようにする為にマスターは戦うんでしょ?」
「…………アリス」
「だから私は、私の意思でマスターと戦うの。貴方の剣として、貴方の理想を叶えたいから……」
「そっか、ありがとう。一緒に戦ってくれ、ナーサリーライム」
「えぇ!」
そう言って彼女が飛び上がり、別の姿に変身する
僕が戦う為に必要な聖なる刃と世界を作った本の姿へ
覚悟なら決めた、覚悟の先に理想がある
僕は中に浮かぶそれを掴み取る、赤い柄の剣の納刀された金と黒の鞘のようなベルトを
『聖剣ソードライバー』
手にして腰に当てると、ベルトが現れて体に固定される
僕はもう一つの赤い竜の描かれた赤い本のようなアイテム
かつて、世界を作ったと言われる『大いなる本』がバラバラち分割された中の一つ
ワンダーライドブック『ブレイブドラゴン』のページを開くとまるで炎が渦巻くよな音が鳴り響く
『─かつて全てを滅ぼすほどの
偉大な力を手にした神獣がいた─』
ページを閉じ、ワンダーライドブックを一番右に装填する
『ブレイブドラゴン!』
するとベルトからは待機音声が流れ、次の動作で変身出きることを伝えてくる
僕は右手でベルトの剣を握りしめて引き抜き構える
『烈火抜刀!!』
そして覚悟を決めて、イリヤスフィールちゃん達のいる世界にへと走りながら叫ぶ
「変身!!」
鏡面世界にて、イリヤスフィールは遠坂凛と供にクラスカードが実体化した長い髪で長身の女性と思われるライダーと戦闘しカレイドステッキ、マジカルルビーの助言の元に散弾を放った
だが、土煙があがりそれが晴れたときライダーのサーヴァントはイリヤへと武器を向け、魔方陣を展開させる
「イリヤ、逃げなさっ!?」
凛の声と真剣な表情にイリヤは戻ろうとするが、それが駄目だった
突如としてライダーの魔方陣が消えた
そう、宝具を発動すると見せたその行動は囮であり、ライダーは
鎖付きの短剣を恐ろしい早さでイリヤの背後へと投擲していた
「イリヤ!後ろよ!!」
「っ!?」
イリヤは振り返ると、短剣がイリヤの胸に吸い込まれるかのように向かっていた
怖かったイリヤは思わず目を瞑る
すると、金属がぶつかりあったかのような音がする
気になり目を開いたイリヤの前には右手に剣を持った何者かがいた
まるで、炎を思わせるかのような複眼に仮面に大きくXにきられた斬撃のようなデザイン
右肩にはまるでドラゴンのような模様と赤くそまった装甲に赤くひらめくローブ
まるで騎士を連想させるその姿
『烈火一冊!』
眺めていた時、その人物のベルトから大きな音声が鳴り響く
『─勇気の竜と火炎剣烈火が交わるとき
深紅の剣が悪を貫く!』
─世界が解けるとき
竜が炎の剣を呼び覚ます───
『火炎剣烈火!!』
「よく頑張った。あとは任せてくれ」
「は、はい!?」
「そこの女の子も、この子を連れて下がって!ついでに後ろで隠れてる二人もだ、あとは任せてくれ」
そう言って再び僕は火炎剣烈火を構える
「ちょっと!そう言ってクラスカードを回収するんじゃ!」
「悪いけど、僕はクラスカード?に興味はない。僕はただ、まだ小さな子供に戦わせたくないだけだ!」
僕は火炎剣烈火に炎を纏わせてライダーらしきサーヴァントへと走る
「はぁ!」
そしてライダーが此方へと投擲する短剣を真上にジャンプして避けて短剣を繋ぐ鎖へ上から炎を纏わせた火炎剣烈火を振り下ろす
だが、ぶつかり合うだけで叩ききる事は出来なかった
「くっ!やっぱり硬い……なら!」
僕はソードライバーのブレイブドラゴンのワンダーライドブックのページを押す
『ブレイブドラゴン!』
そして火炎剣烈火を左手にもち変えて右手の拳を握りしめ、炎を纏った拳をライダーへと振り抜く
「ドラゴンワンダー!!」
すると右手から放たれた炎は、ワンダーライドブックに描かれたブレイブドラゴンとなりライダーへ向かう
ブレイブドラゴンの突進を受け、吹き飛ばされたライダーは少しボロボロになり立っているのがやっとのように見えた
「僕が、全てを救ってみせる」
ソードライバーへと火炎剣烈火を納刀し、火炎剣烈火のトリガーを1度引く
『必殺読破!』
その音声が流れたのを確認しソードライバーへ納刀された火炎剣烈火を引き抜く
『烈火抜刀!』
僕は先程より強い炎を纏った火炎剣烈火を両手で握り構える
『ドラゴン一冊斬り!ファイヤー!!』
「いくぞ、
そう言って地面を踏み込んでライダーへと全速力で駆けながら横に斬り抜ける
「フッ!ハッ!!」
振り返りもう一度走って、最後の一撃を与えて駆け抜ける
「デリャァアーー!!」
僕は体勢を直して後ろの斬りつけたライダーを見る
するとライダーは体から光の粒子のような物を出しながら消えていった
その場に金色に輝くカードを残して
ご愛読ありがとうございます
感想、お気に入り登録、高評価
よろしくお願いいたします
仮面ライダー聖刃の強化フォームついて
-
初期形態を貫く
-
ワンダーライドブック追加