翔太side
ライダーが光の粒子と供に消えた場所にはRiderと書かれた金色のカードが落ちていた
それを火炎剣烈火をもってない方の手、左手で拾い上げる
これがさっき凛ちゃんが言ってたクラスカード
この絵、何かを引っ張ってる?
いや、何かに乗ってるのか?
だとするとライダーのサーヴァントは乗り物系の英雄なのかな?
そこまで思案して聖剣ソードライバーに火炎剣烈火を納刀する
「ちょっとアンタ!」
凛ちゃんに叫ばれて僕は思考を止め振り返る
そこには凛ちゃんとイリヤスフィールちゃん、そして隠れていた二人
金髪青いリボン、髪型がロールになっていて青い服を来ている凛ちゃんと同じくらいの女性、よく小説でみるお嬢様みたいな感じだな
イリヤスフィールちゃんと同じような服とステッキを持ち此方を睨んでくるショートカットの少女が、こちらにステッキを向けている
「動かないで下さい、動いたら撃ちます」
『動かない方が良いですよ』
「流石はサファイアの認めたこですわね」
歳はイリヤスフィールちゃんと同じくらいかな?
この子……何でこんなに悲しい目をしているんだ?
あんな目はこんな小さな子がしていいはずがない
イリヤスフィールちゃんは、あわあわしてるから戦闘の様子はないな
「カードの件は感謝するわ、さて貴方は誰か、目的は何か話してもらうわ」
そう言って何処からか宝石を取り出して構える凛ちゃん
やっぱりこうなるか、あの宝石
あいつが言ってた宝石魔術?ってやつかなのか?
「ちょ!?さ、最初は話し合いとかじゃないの!?ねぇルビー!」
『これぐらい、魔術師では当たり前ですよ』
「魔術師って怖い!?」
「さぁ、答えなさい!」
「僕の名前は仮面ライダーセイバー。目的は子供に戦わせないこと」
「な!?セイバーのサーヴァントですって!?」
「そんな、ここにはライダーのクラスカードしかないはず!?」
『落ち着いてくださいお二人とも、彼はセイバーと、名乗っただけです』
『そうですよ二人とも!サーヴァントなんて一言も言ってませんし』
「で、でも目的はカードじゃないのよね!?」
「
『おや?イリヤさん?何か思い付きですか?』
「うそ、もしかして仮面戦士セイバー!?本物!?」
「「「は?」」」
『…………?』
『あぁ!確かイリヤさんがお昼に読んでた本ですね!』
「うん!その主人公の変身するヒーロー!あの話リアルすぎて実際にあったことなのか考察されてたから、まさかって思ってたけど本当だったんだ!」
イリヤスフィールちゃんがそう言って此方を見ると、他の皆も此方を見る
「その子の言う通り、あれの元は僕だよ」
「変身するってことは、変身してるのは誰?」
黒髪の子の方は鋭いな、そこに気付くとは
「へぇ、ならさっさとその変身とやらを解除して貰おうかしら……もし抵抗するなら」
「ミユウ」
「撃ちます、抵抗するなら」
そう言って青い服の子も構え始める
『おやぁ、逃げ場は無さそうですねぇセイバーさ~ん?』
まぁ、何時かは教えるときが来るんだし、仕方ないかな
そう思って僕はブレイブドラゴンのワンダーライドブックを引き抜いた
すると僕の身を包むアーマーが消え元の服に帽子を被った姿に戻る
すると、凛ちゃんとイリヤスフィールちゃんの顔が驚愕に変わる
「ふぇええ!?しょ、翔太先生!?」
「しょ、翔太さん!」
『おや知り合いですか?』
「やぁ、イリヤスフィールちゃんに凛ちゃん。そしてそこの二人は初めまして、仮面ライダーセイバー。剣 翔太です」
「ショウタさん?ですの?」
「はい、翼保育園の園長です。良ければ今度来てください、お茶くらいなら出せますし。そこの子も」
僕がルヴィアさん達にそう言っていると驚いてあわあわしていた凛ちゃんとイリヤスフィールちゃんが落ち着き始めた
「こほん……翔太さん、クラスカードを渡して下さい、貴方はいらないんですよね?」
「これの事だよね。ならこっちの質問に答えてくれたらいいよ」
そう言って奪いに来ないよう火炎剣烈火を相手側のみんなに向ける
その事に凛ちゃんは驚き、イリヤスフィールちゃんは僕の事を信じられない物を見たような目で見る
「ごめんね凛ちゃん達、いくら僕でも魔術師に対しては警戒せざるを得ないんだ」
そう言って先程まで子供に向ける優しい笑顔ではなく、真剣な顔で火炎剣烈火を握りしめる
「ッ!………分かったわ」
「トウサカッ、あなたそう簡単に一般人に情報を!」
「黙ってなさいルヴィア、翔太さんは恐らく魔術使い、隠してもむだよ」
「まず一つ目、何故この町に魔術師がいる?」
「わ、私たちは時計塔の任務でクラスカードの回収に来たんです」
この町にこのカードみたいなのがあと何枚もあるのか
「それなら、凛ちゃん達はどうしてイリヤスフィールちゃん達に戦わせているんだい?任務なら君ら二人がやればいい、それに魔術を少し齧った僕でもさっきのイリヤスフィールちゃんの戦闘は素人の戦闘にしか見えない、何故彼女達を巻き込んだんです?」
そうだ、回収なら大人や任務で来てる凛ちゃん達だけでやればいい
なぜ、イリヤスフィールちゃん達のような子供に戦闘をさせる
何故世界は子供に戦わせる
「それは、ルビーが勝手にイリヤと契約を!」
「サファイアがこのかたと勝手に!」
『そもそも、貴方達が協力もせず喧嘩してばっかでしたから』
『こればかりは姉様に同意しますが、彼の言葉にも考えさせられる物があります』
『えー、さっき女の子に戦わせたくないとか言ってましたけど~。私は魔法少女用のステッキなのでー』
なるほど、イリヤスフィールちゃんと同じような服を着たこのステッキは前にあいつが言ってた魔術礼装なのか
「ステッキ、君たちに意思があるなら聞くが何故その子達をこちら側に巻き込んだ。その子達が納得したのならお前らには何も言わない、だが巻き込んだりしたのなら僕はお前らを斬らなきゃいけなくなる」
「………ルビー」
『イリヤさんは納得しましたよね!よね!?』
「そして君たちに言っておくけど、君たちが得た力は強力なものだ。現実はアニメとは違うんだ。どんなに力があっても使いこなさなければ、覚悟がなければ意味はないし何も救えない」
「覚悟………」
「生半可な気持ちで戦ってるなら、今すぐ辞めるんだ……後悔することになる」
『そんなこと言って~、貴方だってヒーローみたいな活動して。貴方こそ生半可な気持ちで戦ってるんじゃないんですか~?』
「7人」
『へ?』
「僕が巻き込まれた戦いで死んだ人の数だ」
『……………』
僕のその言葉にステッキは黙りこむ
「生半可な気持ちで力を使うなら止めろ、カードの回収なら僕がやる」
すると突如として腰に巻かれた聖剣ソードライバーと火炎剣烈火が僕の手から離れ、元の少女の姿に戻り僕の隣に降り立つ
その光景に凛ちゃん達は理解が追い付かないのか
「えぇ!?ベルトが女の子に!?」
「もぅ、言いすぎよ先生。彼女達を心配するのは分かるけど」
「………確かに、少し言いすぎたかもね。ごめん」
そう言って四人に頭を下げる
「あと、僕も君達のクラスカードの回収を手伝ってもいいかな?さっきも言ったけど君達のようなまだ大人になってない子に戦わせるようなことは極力したくないんだ」
そう言うとどこか納得したのか凛さんは頷いた
「えぇ、此方こそお願いします翔太さん」
「ならよかった。取り敢えず質問ありがとう、これが約束のカード」
そう言って凛ちゃんにカードを渡し、彼女達のクラスカードの回収を手伝う事を約束したのだった
凛ちゃん達と約束しアリスちゃんと供に家に歩く
「先生、また戦うのね」
「ごめん、アリスちゃん」
「いいの、私は貴女の剣。召喚された時に……先生!家の前に誰か倒れてるわ!!」
「え!?」
そう言ってアリスちゃんが指差す所、園の要り具に高校生ぐらいの子が倒れていた
僕は書けよって見るとその子は部屋着のような服を来ており、所々がまるで斬られたかのようになっている男の子がいた
取り敢えず手首をさわって脈を確認する
「脈をはあるな。取り敢えず園に運ぶよ」
「えぇ、分かったわ」
そう言って僕は彼を客間の布団に寝かせた
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