成り代わり「マキマさん」の鬼滅の刃   作:Cyanotype

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文才の何も無い人間が暇つぶしに書いたものです。
過度な期待はしないでください。


1話 転生

「マキマさ〜ん♡♡」

金髪の男の子の呼ぶ声がする。

「ちょっと待ってくれ善逸すみません。マキマさん」

赤みがかった黒髪の男の子の声がする。

「おい!目ん玉グルグル女!俺と勝負しろ!」

青い髪と瞳の男の子声がする。

 

3人は腰に剣を帯刀していて、それぞれ伝統的な模様の羽織を着ている。そのうち1人は上半身裸だが。

街並みは21世紀のビルやコンクリートなどはなく

教科書で見たような大正時代の街並みだった。

「こんにちは。3人とも」

 

その女性はおよそこの時代では主流では無い。

いわゆる西洋由来の衣服を纏っていた。黒いコートに白いシャツにネクタイという装いだった。

 

「それで、君たちは任務帰りかな?」

 

「はい!それでこれから藤の家で休息をとろうというところで…「おい!アキナ!早く俺と勝負しろ!」伊之助 ッ迷惑だろ!あとマキマさんだ!」

 

「マキマさん♡美味しい甘味処が近くにあるんですけど〜、一緒に行きませんか!」

 

相変わらずお元気な3人組を見て俺は思う。

 

(なんでこんなことになったんだっけ……?)

 

 

俺は所謂転生というものをした。前世で俺は普通の大学生だった。高校まで特に何かあるわけでもなく、何も考えずに進路を決めFラン大学へ進学した。

 

そんな日々を続け3年生の春。俺は飲んだ帰りにふらっと寄った風俗街の裏路地で死んだ。死因は覚えていない。刺殺だったか絞殺だったか、今となってはどうでもいいことだ。

 

ただ、死ぬ間際に……(嗚呼…マキマさんみたいなな女性に抱かれて死にたかった。)と考えていた事は覚えている。 そして目が覚めると何故か2人の男女に見下ろされ、体が全く動かなかった。

 

時が経ち、俺は今自分が置かれてる状況を理解できるようになった。俺は死んで転生をした。そして何故か、性別が反転し女になった。名前はマキマ。ここは明治もしくは大正初期ということ。家族は父と母と俺の3人家族。家はそこそこ裕福といった具合だ。

 

(はぁこれなんだよ。輪廻転生ってヤツかもしくはよくある漫画の世界に来たのか?)

 

なら俺は考えた。いったいなんの漫画だろうと、まず思い浮かんだのは、るろうに剣心の世界だがるろ剣は読んでないので判断のしようが無い。次に思い浮かんだのはさよなら絶望先生。しかしあの作品俺が入る余地は無い。

 

(ダメだ。思い浮かばん。)

 

このまま考えても仕方ないと思い俺は……

 

(ん…まて何か見落としてないか、何かヒントは)

そこでふと目に入った鏡を見て気づいた。

 

(あっ俺マキマさんじゃん。)

今どき日本人では珍しい茶髪そして特徴的な目、極めつけは「マキマ」という名前。

 

(なんで今まで気づなかった……)

俺は自分に呆れたが、しかしマキマさんに成り代わったのは確定だとしてそれだと時系列が合わない。原作の「チェンソーマン」は現代日本が舞台なのでこの時代では、俺は原作が始まる前に死ぬ。ならやはり違う作品という線が濃厚だろう。だが俺は、

 

(折角前世の推しに成れたんだ。マキマさんといえば『支配 』。ならこの世界全てを思い通り出来たらどれだけ愉しいか……やべぇ興奮してきた。)

 

とりあえず俺は初めに、原作のマキマさんの能力を身につけることにした。しかし、

 

(マキマさんの能力って不明なんだよなぁ。俺原作は8巻までしか読んでないし、あとはネタバレ好きのクソ野郎から聴いたうろ覚えの知識しか無い。とりあえずまとめるか。)

 

まとめた結果

1.下等生物を支配下に置き、盗聴監視が出来る。

2.死なない。

3.神社を使い死刑囚を利用して人間を消滅出来る。

4.視線を合わせるだけでダメージを与える。

5.闇の悪魔に使った力。

ここからは考察聴いた話

6.マキマは支配の悪魔。今まで死んだ悪魔を支配ストックしその能力を使える。

7.500km先の敵を視認出来る。

8.死体に悪魔を入れて魔人に出来る。

 

(こんなところか、まだまだあるかもしれないし、もしかしたら自分で増やせるかもな。)

 

そして俺のマキマさんへの第一歩が始まった。

 

まず始めたのが、ネズミや鳥といった下等生物の「支配」からだった。これはすぐに上手くいった。自分がマキマだと自覚してからは、何故かどうすればいいか無意識に分かるようになっていた。そしてとにかく「支配」したいといった欲求がどんどん強くなっていった。

 

そして半年後には今自分がいる東京から関東全域をカバーするちょっとした千里眼のようなことができるようになっていた。そして気づいた。この世界には鬼と呼ばれる生物が居て人を食べていることに。

 

(ここ鬼滅の刃の世界かよ!呼吸法身につけないとヤバいじゃん!絶対死ぬやつ!)

 

(俺、鬼滅の刃はアニメだけ見てあとはうろ覚えなんだよなぁ。どうしよ。まぁ原作開始までにマキマさん完全体になりゃあ死なねぇか。)

 

 

 

そしてなんやかんや時が経ち、俺は成人を迎えた。

その間は鬼を使ってマキマさんの能力の練習をしそして、この世界でマキマさんの能力は目立つので近接戦闘の練習もしたその結果、ステゴロ全人類最強のクァンシ様並の力を手に入れてしまった。

 

しかし、これには理由がある。鬼を殺せば当然鬼舞辻無惨に気付かれる。ある日の事。

 

「ぎゃャャャャャャぅャャャャゎャァァァャャャャぁャャャャャャぃャゃーーーー」「パシャッッ!!」

 

「ふぅ。今日はこんなところにしようか。」

 

俺は日課の鬼で実験をしていた所。背後から「ドンッ!!!」という音。振り向くとそこには。

 

「は?」

 

どデカいクレーターができ煙が晴れると中には人影がそんでよく見ると瞳には、上弦、参の文字が

 

「お前だな。茶髪の髪に夜な夜な鬼を摩訶不思議な力で葬っている女は。」

 

(しまった。流石にやり過ぎたか、だがここで上弦と戦うのは予定外だが想定外では無い。)

 

「ええ。そうだと言ったら?」

 

「あの御方からお前を殺せと仰せつかっている。だがお前は女だ。女は殺さん。だから再起不能にさせてもらう。」

 

「そうですか。かといって大人しく殺られるつもりもないから、抵抗させてもらうよ。」

 

「いくぞッ!!女ァ!」

 

(拙いな。近接戦闘ではこちらが圧倒的に不利。そもそもマキマさんはステゴロしてる描写がない。考えろこの状況を切り抜ける方法を……。)

 

「破壊殺 乱式!!」

 

(ッ!!やるしかないか。)

 

上弦の参の強烈な足技がマキマを襲うが、

 

「何ッ!?」

 

そこにはマキマは居らずあるのは、大量の鼠の死体だけ

 

「破壊殺 羅針!」

 

上弦の参はすぐさま血鬼術でマキマを探すが、目に入ったのはこちらに指を差しながら微笑んでいる。マキマの姿だった。

 

 

「ッ!!ちょこまかと……ッ!!!ゲホッガハッ!」

 

びちゃびちゃドバドバと彼の口から目から鼻から身体のあらゆる穴から血が溢れ出していた。

 

 

「ガハッ!ハァッ!はぁはぁ俺に……何をしたッ!?」

 

マキマは微笑むだけで応答する気配は無い

 

 

「ガハッ…ハァ…まぁいい。女名前は?」

 

「マキマ。」

 

「そうか。俺は猗窩座だ。マキマ鬼にならないか?」

 

「……。」

 

「お前のその能力殺すには惜しい。鬼になり共に永遠に武を極めよう。」

 

猗窩座のこの言葉にマキマの内心は。

 

(どうしようか。この鬼の戯言は聞き流すとして、どうやってこいつを殺すか。日輪刀はないし死刑囚は居ないし神社も無い。内部にダメージを与えてもすぐに回復される。悪魔の力はまだ鬼舞辻無惨には見せたくないな。クァンシ様ならこんな状況楽勝なのになぁ。)

 

(…ん?クァンシ様なら同じ原作の力ならワンチャン使えるんじゃね?試してみるか。)

 

「どうだいい提案だろう。さぁ鬼になれマキマ。」

 

 

 

 

「猗窩座。君は都会の鼠と田舎の鼠のどっちがいい?」

 

 

 

 

「……何の話だ。」

 

 

 

「都会の鼠は美味しい食べ物を食べられるけれど、天敵に殺される危険がある。逆に田舎の鼠は美味しいものは食べられないけれど、殺される心配はない。」

 

 

「なら都会だろう!都会ならば強者と闘える!闘争の無い世界など誰が選ぶか!」

 

マキマは笑みを深め

 

「私はね。田舎の鼠が好き。

友達が田舎の方に畑を持っていてね。毎年秋頃になると、手伝いに行くんだ。畑の土の中には、作物を荒らす鼠が潜んでいて、雪で土が隠れる前に駆除しておかなくちゃ行けない。…だから土を掘って中の鼠を犬に噛み殺して貰うんだけど。

……どうしてだろうね。それを見ていると、とても安心するの。」

 

(ッ!!来るッ!!!)

 

ザシュ…

 

 

「は?」

 

 

 

「だから田舎の鼠が好き。」

 

 

 

猗窩座は何が起きたか分からなかった。気がつけば自分の首は宙を舞っていてマキマは自分の後ろに居た。

 

(何が起きた?何がおきた?ナニガオキタ?)

(この俺が知覚すら出来ないだとッ!!)

 

猗窩座は思った。この女は俺の到達していない武の境地いるのでは無いのかと。

 

(何故だ!この女は出会った時は至高の領域には程遠かった!この短時間で何が起きた!?)

 

一方マキマはというと。

 

(あっぶね〜なんとか出来たわ。7巻の人形を切っていったシーンをイメージしたら出来たわ。てか俺、これでマキマさんの能力とクァンシ様の能力手に入れたってこと?

チートじゃん死ぬ理由が無いわ。)

 

(まぁとりあえず今は目の前の敵を朝まで殺しますか。)

 

俺は朝まで猗窩座と闘い。寸前で逃し熱烈な鬼になろうアピールを受け猗窩座を見送った。

 

(鬼滅の刃の原作なんてあんま覚えてないけど、あいつもどっかで出て来るのだろう。だったらあまり原作崩壊させない方がいいか。)

 

俺はは朝日に背を向けこうしてこの世界に来て初の原作キャラとの闘いを終えた。ステゴロ全人類最強という能力を新たに得て。

 

(まぁマキマさんといえばスーツだし。服屋でスーツとコート買っていきますか。この時代にあんのかわからんが、今後の方針は俺はマキマさんとしてに原作に介入する。おそらく今回の戦いで鬼舞辻無惨にかなり目をつけられたはず。おそらく産屋敷にも。まぁだから原作介入は避けては通れん。介入時期は炭治郎の家族が殺されるあのシーン辺りからにするか。主人公見たいし。)

 

「朝か、朝食は何にしようかな。とりあえず食パンにバターとジャムを塗ってサラダにコーヒー……あとデザートかな。」

 

(原作開始のタイミングは鼠を使えばいいから、それまでにマキマさんとクァンシ様の力を完璧に扱えるようにしないとな。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




処女作で矛盾点ばかりでしょうが、暖かい目でこれからも見ていただけると幸いです。P.S.戦闘シーンってどうやって書けばいいのん?

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