超次元ゲイムネプテューヌ~深紅の剣神~   作:初代凡人

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なんとか書けました! 完全オリジナルは本当に書くのが大変です。普通に何話も書けてる人は凄いですね…。

というか、これでもまだルウィーとリーンボックスが残ってるという。ネタが思いつかず、更新が遅れる可能性が高まってきました。

頑張って書いてとっとと本編に入れるようにします!

それでは、本編へどうぞ。


第十一話 強盗、ダメ、絶対

刀哉side

 

「おらぁ! とっとと一億クレジット用意しろ! 人質がどうなっても知らねえぞ!」

 

しばらく走ると俺たちは煙が上がっている場所に着いた。どうやらそこは銀行のようで銃を持った男たちがその前に立っている。銀行強盗か…。

 

あの爆発は中の金庫を破壊する為にロケットランチャーを使ったんだろう。今声を上げていたボスらしき男の傍にロケットランチャーを持っている男が立っている。

 

にしても、銀行の金だけでも充分な量の金は手にいれただろうに、まだ金を要求するとは。欲張りな奴らだな…。

 

「こっちの世界でも銀行強盗っているんだな…」

 

「そんなことはどうでも良いわよ! あいつらの好きにさせないわ!」

 

俺たちは向こうからは死角になっている建物の陰から様子を見ていたが、ノワールがシビレを切らして出て行こうとする。俺はそれを止める。

 

「待て、ノワール。人質は多分結構な数いるだろう。いくらお前でも多人数から人質を全員解放するのは無理だ。ロケットランチャーなんて喰らったら女神化しててもひとたまりもないぞ」

 

「それじゃあ、このまま黙って見てろって言うの!?」

 

「そうじゃねぇよ。…前に、出来れば俺の実力を見たいって言ってたよな? 今から見せてやるよ。あと、何が起きても絶対に出るなよ」

 

「あっ、ちょっと!?」

 

俺は建物の陰から出て、前に進む。兵隊のような人たちが盾を持って横一列に並んでいるので、俺はそれを飛び越えて前に出る。

 

「なっ!? 君、待ちなさい!」

 

「待ちません。あなたたちは後ろの人たちに流れ弾が行かないようにしてくださいよ」

 

止まるように言われたが、俺はそれを聞かずに後ろの野次馬を守るように言う。

 

「あ? おい、そこのお前! それ以上こっちに近づくな!蜂の巣にするぞ!」

 

ボスと思われる男が俺に気づき、マシンガンをこっちに向ける。他の仲間も俺に気づいて銃口を向ける。

 

「落ち着いてください。僕はあなたたちを説得しに来たんです」

 

「「「「「「「「はぁ?」」」」」」」」

 

俺の発言に強盗たちだけでなく、見守っていた野次馬と兵隊まで疑問の声を上げる。だが、強盗たちはすぐに大声で笑い出す。

 

「はっはははは!こいつは面白れぇ! わざわざ人質になりに来てくれたのか!?」

 

「人質になる気は有りません。ですが、今中にいる人質を解放するということなら、なっても良いですよ」

 

「はあ? んなことする訳ねぇだろ! おら、とっととこっちに来い!」

 

やっぱりダメか…。それじゃあ、プランBに変更だ。

 

「…そんな道具で脅さなきゃ、命令も出来ないのか。可哀そうに」

 

「あ?」

 

俺はわざと男に聞こえる声量で喋る。男は頭にきたのか引き金に置いてる指に少し力を入れた。

 

「てめぇ、マジで穴だらけになりたいのか!? あぁ!?」

 

「それはごめんだな。まあ、あんたらみたいな臆病者に出来る訳ないけどな」

 

「……てめぇら、撃て!」

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!

 

ボスの命令で一斉に俺に向けて尋常じゃない量の弾丸を発砲してくる。俺はすぐに大剣をコールして、防ぐ。後ろの兵隊もちゃんと防いでるようだな。

 

さて、これで計画通り進めば奴らが次にする行動は…。

 

「ちっ! おい! あれを撃て!」

 

発砲音と大剣に当たる弾丸の音で何を言ってるか聞こえない。何か動きがあるようだが、見ようとすればもれなく顔が穴だらけになるので見れない。

 

 

 

 

 

ズゴォン!

 

 

 

 

 

「――っ!?」

 

だが、大剣に弾丸とは比にならない衝撃がくる。それと同時に俺の身体と周囲は十メートルはある爆炎に飲み込まれた。

 

「はっははははははは! どうだ! このロケランは特別に強力な火薬を使ってるんだ! 跡形もなく消し飛んだぜ!」

 

強盗たちの笑い声が聞こえる。野次馬の方からも悲鳴が上がっている。

 

俺の視界は炎と煙で覆われているので、ちゃんと確認出来ない。だが、俺は爆炎を少しづつ吸収していた。って臭っ!?

 

俺は突然臭った異臭に鼻を摘まむ。その原因は煙だった。なんだ、この能力じゃ煙は吸収出来ないのか。まあ、それはそれで煙が良い目くらましになってくれるだろう。

 

俺は炎を吸収しきると強盗たちには死角になってる煙の後ろから飛び出る。野次馬と兵隊が驚き、声を上げそうになったので、口元に指をやり、しー、っというジェスチャーをする。

 

俺はそのまま死角になっている場所を通って銀行の裏に回り込む。

 

 

 

――――――――――

 

少しして、銀行の裏に着く。さて、中に入るために壁をぶっ壊して…あれ? 金庫を破壊する時の爆発ですでに人が通れるくらいの穴が空いていた。手間が省けたな。

 

俺はそこから中に入り、人質を探す。しばらく探すと、二十人くらいの人が縄で縛られ、一か所に固まっているのを見つけた。その人たちの傍には見張りが三人いる。

 

まずは見張りを排除しよう。幸い、三人とも別の方向を見ている。

 

音を出さずに一人に急接近し拳を叩き込む。

 

「――!?」

 

正面から急に接近してきたので男は目を見開いて驚くが、声を出す暇もなく倒れる。俺はすぐにジャンプし、天井に有る僅かな出っ張りを掴んで、天井に張り付く。

 

男が倒れた音に気づき、残りの二人が振り返る。

 

「っ!? おい、どうした!?」

 

「何やってんだ!?」

 

二人は倒れた男に近づき、様子を見る。俺は天井から手を離して、落ちる勢いのままその頭に拳を振り下ろす。

 

二人は床に頭を打ち付け、気を失った。それを確認した俺は人質の方に近づく。

 

「怪我はないですか?」

 

「あ、ありがとう! 助かった!」

 

目の前にいた男の人が俺に感謝の言葉を言うと他の人も口々にお礼を言い始めた。

 

「どういたしまして。ですが、今は逃げるのが優先です。すいませんがその縄は外の人たちに外してもらってください。こっちにまっすぐ行くと壁に穴が空いてるので、ひとまずそこから外に出てください。正面の方に兵隊がいるので保護してもらってください」

 

「わ、わかった! ありがとう!」

 

しばらくして、ようやく全員が逃げた。

 

<おい、お前ら! 人質を一人連れてこい! 見せしめに一人殺さなきゃ、わからねぇようだ!>

 

その時、倒れた男の内一人が持っていた無線から先程の男の声が聞こえる。俺はそれを取り、気絶している男に代わって答える。

 

「すいません、ボス。それは無理です」

 

俺は気絶した三人を担いで歩き始める。

 

<あぁ? 無理ってどういうことだ!?>

 

「実は先程男が一人入って来て、俺以外の奴はやられました」

 

<なんだと!?>

 

男は凄く動揺していた。こっちが思わず笑ってしまいそうになるくらい。

 

<ちっ! 役立たずどもめ! その男をこっちに連れてこい!>

 

「その必要はねぇよ!」

 

銀行の正面はもう近かったので、無線機を通さずに直接声を出す。強盗のグループがこっちを見て驚いた顔をする。

 

「本人が直接来たからな」

 

俺は担いできた三人をその場に(雑に)下ろす。更に今度は無線機を使って喋る。

 

<「それで、ボス。役立たずたちに何か言うこと有りますか?」>

 

「っ!!」

 

男は頭にきたのか、無線機を床に叩き付け、踏み砕く。そして、こちらを睨む。ウワー、コワイナー。

 

「てめぇ! なんで生きてやがる!」

 

「さぁな。その足りない脳みそで考えてみろよ」

 

俺は手に持っていた無線を握りつぶす。無線機はバラバラになり、床に落ちる。

 

「てめぇら! 撃って、撃って、撃ちまくれ!」

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!

 

再び凄まじい弾幕が襲いかかってくる。

 

だが、俺にはさっきの爆炎を吸収して得たパワーがまだ残っている。

 

俺は右側にいた四人に突っ込んで行く。銃で応戦してくるが、今の俺には簡単に避けれる。回避してそのまま四人を大剣で一気にぶっ飛ばす。

 

「「「「ごはっ!?」」」」

 

四人は全く同じ姿勢で飛んでいく。シンクロなら満点だな。

 

俺は次に反対側の四人に突っ込む。相変わらず銃を乱射してる。だから、当たらないって。まずは一番近くの一人に蹴りを入れる。

 

「ぐげっ!?」

 

そのままそいつは吹き飛んで行った。ロケットランチャーを持った奴はいつの間にか持ったナイフで切りかかってくる。俺はそれを簡単に避け、顔に裏拳を叩き込む。

 

「がっ!?」

 

先程の男と同じように吹き飛んで行く。残った二人が挟み撃ちでナイフを振り下ろしてくる。俺は二人が持っているナイフを叩き落とし、頭を掴む。そして、

 

「ふんっ!」

 

「「うごっ!?」」

 

二人の頭をぶつける。二人はそのまま倒れた。やれやれ、呆気ないな。

 

俺は残ったボスの方に顔を向ける。凄く驚いた顔をしている。

 

「て、てめぇ! 一体なんなんだ!?」

 

「おいおい、なんだよ。人を化け物みたいに。俺は通りすがりの一般市民さ。それ以上でもそれ以下でもない」

 

「ふざけんな! 一般市民がこんなこと一人で出来る訳がねぇだろ!」

 

「あー、はいはい。そうですね。それで、どうする? まだやるのか?」

 

「ぐっ…!」

 

男は悔しそうに顔を歪める。男との距離は二十メートルくらいあるが、フルパワーを出せば一瞬で近づいてぶっ飛ばせる。

 

<動くな! 貴様に逃げ道はない! 大人しく投降しろ!>

 

思い出したかのように兵隊が拡声器を使って男に呼びかける。せめて美味しいところはもらおうってことか? やれやれ。まあ、別に良いが。

 

「ク、クソがー!!」

 

男は叫ぶと着ていたジャケットを脱ぐ。すると、その下には大量の手榴弾が入っていた。まさか、自爆するつもりか!?

 

「全員道連れ――がふっ!?」

 

俺はフルパワーで男に突っ込み、その勢いのまま跳び蹴りを入れる。なんとか手榴弾のピンを抜く前に止めれた。だが、

 

「またかあぁぁぁぁ!?」

 

前回同様勢いが止まらない。そのまま壁を突き破ってしまう。ヤベぇ! このままじゃ建物にぶつか――

 

「ぐえっ!?」

 

突然首根っこを掴まれ勢いは止まる。だが、その代わりに首が尋常じゃない勢いで絞まる。ちょ、マジ、ヤバ…! 苦しいのを察してくれたのか腕を掴んでくれる。普通に息が出来るようになり、俺は目を開ける。すると、

 

「はあ、全く。何やってるのよ」

 

女神化してブラックハートの姿となったノワールがいた。だが、女神の姿で出てきたせいで、嫌でも視線を集めてしまう。なんで此処に女神様が、という声も聞こえる。

 

「ノワール。何が起きても出てくるなって言ったろ」

 

「あなたの作戦中はでしょ。もう終わったんだから、良いでしょ?」

 

「…わかったよ。とりあえず、此処から離れようぜ」

 

「わかったわ。皆さん。この男性はこちらでお預かりしますので、お礼を言いたい方はまた後日、協会に来てください。あなたたち。あの強盗たちの身柄の拘束は頼んだわよ」

 

「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」

 

ノワールは野次馬と兵隊にそう言うと俺の腕を掴んだまま飛び上がった。…どうでも良いが、お預かりって俺は物か。

 

 

 

――――――――――

 

「刀哉。あなた、無茶し過ぎよ」

 

「ん?」

 

しばらく飛んでいるとノワールが話しかけてきた。気のせいでなければ少し悲しそうな顔をしているように見える。

 

「あなたがロケットランチャーで吹き飛ばされた時、私がどれだけ心配したかわかる?」

 

「まあ、あれだけの爆発だったからな。流石にあそこまで威力があるとは思ってなかった。でも、俺は炎を吸収出来るから無傷だったんだ」

 

「だとしても、行く前にどんな作戦なのかくらい言ってくれても良かったんじゃない? それとも、私はそんなことが言える程信用出来てないということなのかしら?」

 

「いや、そういう訳じゃないんだが…。すまなかった。心配させて」

 

言われれば言われる程、俺はノワールにいらぬ心配をかけてしまったことに申し訳ない気持ちになり、顔を伏せる。

 

「…もう良いわよ。でも、次からは気をつけなさいよ」

 

「…ありがとう、ノワール」

 

「どういたしまして。さて、それじゃあ何処に行く?」

 

「そうだな――」

 

ぐぅぅぅぅぅぅぅ……

 

「……………」

 

俺は話している最中に腹を鳴らす。ああ、そういえばアイス食べただけで、昼食とってなかったな…。俺は恥ずかしさで顔が赤くなる。

 

「ふふっ。まずは腹ごなししましょうか?」

 

「……お願いします」

 

まず俺たちは近くに在るレストランに行くことにした。

 

 

 

――――――――――

 

「いやー、楽しい時間程あっという間に過ぎちまうな」

 

今はもう夕方で日が沈み始めている。

 

「そんなに楽しめた?ただ街を案内しただけだけど」

 

「もちろん。俺はこの国には初めて来たから初めて見るものがいっぱい有ったからな。興奮しっ放しだったぜ。更に、案内人が飛び切り綺麗な美少女ときたら、文句のつけようがないぜ」

 

「び――!? だ、だから急にそういうこと言わないでって言ったでしょ!?」

 

「すまん。つい本音が」

 

「う~~~!!」

 

ノワールは顔を赤くして、唸る。何この生き物、可愛い。

 

いつの間にか小動物に対するのと同じような撫でたいという衝動に駆られるが、なんとか堪える。危ない、危ない。今のノワールを撫でたりしたら、確実に殴られるところだった。

 

「悪かったって。今度良いものやるから」

 

「良いもの? 何よ?」

 

「残念だが、今はない。今度会う時にまで買っておくよ」

 

「はあ? なんで今ある訳でもないのにそんなこと言うのよ?」

 

「まあ簡単に言うと、今度会うための口実みたいなもんだ」

 

「…約束ってこと?」

 

「そう」

 

ノワールは俺の言ってることを理解したのか、笑い出す。

 

「ふふっ。やっぱり刀哉って変わってるわね」

 

「心外だな。まあとにかく、そういうことだから。オッケー?」

 

「はいはい、オッケーよ。期待しないで待ってるわ」

 

「言ったな? 嬉し過ぎてツンデレ全開になる程の代物をプレゼントしてやる」

 

「誰がツンデレよ! はあ、もう帰るわよ。そろそろ日が沈むし」

 

「ああ、そうだな」

 

俺たちは沈む夕日を見ながら教会への帰路に着く。

こうして、ラステイションでの二日目。ノワールとのデー――もとい街歩きは終わった。




はい。刀哉の無双タイムでした。一応彼がこれだけの力を発揮する為にはかなりの質と量の炎を吸収しなければいけません。相手が火を使わないとここまでの力出せないので大丈夫ですよね?使えるところが限定されてるからチートじゃないですよね?

次回はルウィーに行きます。さて、一体何話で終われるのか…。期待せずに待っていてください。

それでは、さようなら。
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