超次元ゲイムネプテューヌ~深紅の剣神~   作:初代凡人

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やっと書き終わりました…。今回は大分悩みました。

特に書くことがないので、本編へどうぞ。


第十三話 順番は先に決めるのが鉄則

刀哉side

 

昼食を食べ終わり、俺は早速仕事に取り掛かることにした。ただでさえ終わらせるのに時間がかかるのに、ロムちゃんとラムちゃんと遊んだので余裕がない。急いでやらないと、下手をすれば夜になってしまう。

 

「さっさと終わらせ――」

 

ガチャ

 

「ん?」

 

扉が開く音がしたので、そちらに顔を向ける。

 

「…お邪魔するわ」

 

「ブランさん? どうしたんですか?」

 

そこにはブランさんがいた。何しに来たんだ?

 

「…どうしたも何も、此処は私の部屋なんだけど」

 

「あ、そうでしたね。それじゃ、僕は用意された部屋に…」

 

そこまで言って、俺は重大なことに気づく。

 

「…すいません、ブランさん。僕って何処の部屋使えば良いんでしょうか?」

 

「…あ。そういえば、まだ案内してなかったわね。じゃあ、なんで荷物持ってないの?」

 

そういえばそうだ。何処に置いたんだっけ?

 

「あ! そういえばロムちゃんとラムちゃんの部屋に置いたまんまでした…」

 

「…それじゃあ、先に部屋に案内するから、後で取りに行って」

 

「わかりました」

 

「…それじゃあ、付いてきて」

 

俺はブランさんの後ろに付いて歩く。

 

「…此処よ」

 

「えっ!? 近いですね」

 

歩いて十秒もしない内に部屋に着いた。中はラステイションの時と同じでベッドが一つ置いてある以外、何もない広い部屋だった。

 

「それじゃあ、僕はこっちで仕事しますね」

 

「…? なんで?」

 

「いや、なんでって…。ブランさんこれから部屋使うのに、そこで仕事してたら邪魔になるかと思って…」

 

「…大丈夫よ。私は本を読むだけだから、静かにしてれば問題ないわよ」

 

「…ありがとうございます。ブランさん」

 

俺とブランさんは部屋に戻り、俺は書類仕事に取り掛かり、ブランさんは読書を始めた。

 

「「………」」

 

トン、トン←ある程度終えて、積んだ書類の角を揃える音

 

「「…………」」

 

パラ、パラ←本のページをめくる音

 

「「……………」」

 

ふぅー。正直な気持ちを言おう。めちゃくちゃ気まずい!

 

二人とも会話しないでものの音だけが響いているこの状況に心が押しつぶされそうになる。でも、ブランさんは読書に集中していて、気にならないようだ。嬉しいような悲しいような…。

 

そんな気まずい空気の中、俺は黙々と仕事をした。

 

 

 

――――――――――

 

結局、夜までかかってしまいましたとさ!

 

いや、あれだよ。俺も三分の二まで終わった時点で日が沈み始めてたからもう無理だと思ったけどさ!

 

にしても、

 

「腹、減った…」

 

いつもならまだ腹は減ってないんだが、ぶっ通しでやっていたせいか無性に腹が減っている。

 

俺は晩飯を食べる為に部屋を出ようと立ち上がったのだが、

 

「…あっ、終わった?」

 

「うおっ!?」

 

もういなくなったと思っていたブランさんに後ろから声をかけられる。

 

ガンッ!

 

「――っ!?」

 

俺は驚いて机に思い切り腕をぶつける。結構痛いのよ…!

 

「…何やってるの。大丈夫?」

 

「な、なんとか…!」

 

俺は痛みを堪えてブランさんのところに歩き出す。

 

「それよりもブランさん。もしかしてずっと本読んでたんですか?」

 

「…ええ、そうよ。あなたがせっせと仕事をしてる間もずっとね」

 

「……凄いですね」

 

「…別に凄くなんてないわ。楽しいから読んでる。ただ、それだけ」

 

それでも、ここまで熱中出来るのは凄いと思うんですが…。

 

ぐううぅぅぅぅぅ!

 

「あ…」

 

「………」

 

とうとう限界がきて、腹が食い物を要求してくる。ブランさんは少し驚いたように目を見開く。

 

「あー。とりあえず、何か食べさせてくれませんか?」

 

「…ふふっ。わかったわ。すぐに準備するからロムとラムを起こしてきてくれない?」

 

「あれ? まだ起きてなかったんですか?」

 

「…多分ね。起きたのなら突然いなくなったあなたを探すはずだもの」

 

まあ、向こうからしてみれば、俺が勝手にどこかに行ったと思うだろう。

 

「わかりました。じゃあ、二人を起こしに行ってきますね」

 

「…ええ。お願いするわね」

 

俺とブランさんは部屋を出る。俺はロムちゃんとラムちゃんを起こしに行った。

 

 

 

――――――――――

 

コンコン

 

「おーい、二人とも。もう夜だぞー。いい加減に起きろー」

 

しーん

 

俺は二人の部屋に着いて、起きているか確認するためにノックして声をかけたが、反応がない。やっぱりまだ寝てるのか?

 

仕方なく部屋の扉を開け、中に入る。すると、案の定二人は俺が寝かせたままの状態で寝ていた。二人とも凄く気持ち良さそうに寝ているので少し可哀そうだが、もう晩飯を食べるから起こそう。

 

「ほら、二人とも起きろ。もう晩飯の時間だぞ」

 

「「ん…?」」

 

身体を揺すると二人ともすぐに起きてくれた。

 

「あれ…? 刀哉お兄ちゃん」

 

「刀哉お兄ちゃん…?」

 

「おはよう、二人とも。ごめんな、起こしちゃって。でももう夜だし、ご飯も食べるから起きてくれ」

 

「ええっ!? もう夜なの!?」

 

「寝ちゃってた…」

 

二人とも自分たちがいつの間にか寝てたことに驚いてる。

 

「ほら、ブランさんが待ってるぞ。早く行こう」

 

「「うん(…)!」」

 

俺は二人を連れて、ブランさんのところへ行き、晩飯を食べた。

 

 

 

――――――――――

 

「ふう…」

 

晩飯を食べてから、俺は風呂に入っていた。…今まで描写はなかったが、毎日シャワー浴びるか風呂に入るかはしてるからな。

 

にしても、今日はいつもより疲れた。…ヤバい。なんか眠くなってきた…。

 

ガチャッ

 

「は?」

 

だが、突然風呂の扉が開いた音が聞こえ、俺の意識は一気に現実に引き戻される。扉の方を見てみると、

 

「あれ? 刀哉お兄ちゃん?」

 

「なんでいるの…?」

 

「ロ、ロムちゃん!? ラムちゃん!?」

 

そこにはなぜか裸のロムちゃんとラムちゃんがいた。相手は子供なので欲情することはないが、なんとも言えない罪悪感が襲いかかってくる。俺はあれが見えないように浴槽の中で腰にタオルを巻きつける。

 

「ふ、二人とも!? なんで入ってきてるんだ!? 扉の前に、入ってます、って看板かけてあったろ!?」

 

ブランさんに風呂について聞いた時、入ってる時は注意書きの看板をかけるように言われていたので、かけて入ったはずだ。入ってくる時に絶対に視界に入るはずなのに!

 

「あの看板っていつもお姉ちゃんが使ってるの」

 

「だから、お姉ちゃんが入ってると思って…」

 

「入ってきちゃった、と…」

 

その言葉に二人とも頷く。せめて誰が入ってるか書いておくべきだったか…。

 

「はあ、しょうがない。俺はもう出るから二人はゆっくり入っててくれ」

 

「えー!? 刀哉お兄ちゃんも一緒に入ろう!」

 

「入ろう…!」

 

俺は風呂から出ようと浴槽から立ち上がろうとしたが二人が近づいて止めてくる。懐いてくれるのは嬉しいが、一緒に入るのは流石にまずいんじゃないか? そんなことを考えつつ、俺は二人に離れてもらうように言おうとしたが、

 

ガチャッ

 

またしても扉が開く音が聞こえる。…うん。なんかもう、嫌な予感しかしない。俺の中にある何かヤベーセンサーがビンビンに反応してる。俺は扉の方に顔を向ける。そこには、

 

 

 

 

 

「…え?」

 

 

 

 

 

―――タオルを身体の前に垂らしてる(大事な部分はなんとか隠れてる)ブランさんがいた。

 

「「………」」

 

互いに無言で見つめ合い、この状況を分析し始める。

 

「あ! お姉ちゃん!」

 

「一緒に入ろう…!」

 

二人が何か言ってるが俺たちの耳には全く聞こえない。

 

しばらくして、状況が理解出来たのかブランさんの顔が赤くなっていく。とりあえず、これだけは言っておこう。

 

「これは事故です」

 

「――こ、このド変態がああぁぁぁぁぁ!!」

 

ブランさんはハンマーをコールして俺目がけて振りかぶってくる。あ、これは死んだな。

 

直後、俺は頭に凄まじい衝撃を受けて気を失った。

 

 

 

――――――――――

 

「本っ当にすいませんでした!!」

 

あれからしばらくして、目を覚ました俺はブランさんに土下座していた。ちなみに、ロムちゃんとラムちゃんはもう寝たらしい。

 

「…もう良いわ。看板がなかった理由はわかったし」

 

「えっ? 俺はちゃんとかけて――もしかして」

 

「…そう。ロムとラムに聞いたら、看板は入る時に外したって言ってたわ」

 

それでブランさんが入ってきたのか…。

 

一人で納得していると、ブランさんは座っている俺と同じくらいの高さに頭を下げてきた。

 

「…ごめんなさい。話も聞かずに本気で殴ってしまって」

 

「いやいや、良いですって! 理由はどうであれ、女性の裸を(大事なところ以外だけど)見てしまったんですから! 非はこっちにあります!」

 

「…でも下手をしたら、あなたは死んでいたかもしれないのよ?」

 

確かに以前の俺だったら、頭がザクロの如く飛び散っていただろう。生きていたのは俺が人外になってしまったせい(おかげ?)だろう。

 

「でも生きてるじゃないですか。死んでないから良いですよ。だから頭を上げてください! お願いします!」

 

俺はラステイションの時のように、いつの間にかブランさんより頭を下げていた。皆、立場は俺よりずっと上なんだから簡単に頭を下げないで欲しい…。

 

「…はあ。意外と強情なのね。わかったわ」

 

ん? 顔を上げてくれたか? 俺は立ち上がってブランさんを見る。するとなぜかブランさんはとても良い笑顔だった。そう。思わず背筋が凍り付いてしまう程の。

 

「…でも、人の可愛い妹たちと一緒に風呂に入っていたという事実は、そう簡単には許せないわね…」

 

あ、あれ? もしかしなくても、怒ってます?

 

俺は思わず一歩下がる。するとブランさんは距離を空けないように一歩進む。そんな感じのやり取りは長くは続かず、俺は壁際に追い詰められてしまう。

 

「ど、どうしても許してはくれませんか?」

 

「…今から言う条件を飲めば、許してあげなくもないわ」

 

「なんなりと!」

 

俺は思わず背筋を伸ばす。あとはブランさんからの条件を待つのみ。

 

そんな緊張した状態が十秒も続き、ついにブランさんが口を開く。

 

「…それじゃあ、私にもタメ口で話してもらおうかしら」

 

「はい! もちろんで………はい?」

 

言われた条件に俺は思わず間抜けな声を出してしまう。えっ? 何その条件。

 

「…何? 不満なの?」

 

「い、いえ。不満と言いますか…、なんでそんな条件なんですか?」

 

「…あなたが気絶してる間に、ノワールから連絡がきたの。あなたがちゃんとやってるかの確認だそうよ。それで今回の件を話したのよ」

 

話しちゃったの!? 次会ったら絶対からかうネタにされるだろ!

 

「…それで、その時に私に対して敬語を使ってることも話したの。そしたら、今回の件を許してほしいんなら敬語を止めさせれば、って提案してきたのよ」

 

ノワール! あいつ絶対楽しんでるな!?

 

「…それで? どうするの? 呼べないのならまたさっきのを――」

 

「わかった! だからもうハンマーで殴るのは勘弁して!」

 

「…それで良いわ」

 

なんで皆そんなにタメ口で喋らせたがるの? そんなに俺の敬語は違和感が有るのか?

 

「…それじゃあ、私も紅崎は止めて、刀哉って呼ぶわね」

 

「ああ、それで良いよ。――はあ、色々疲れた。俺はもう寝るぞ」

 

「…わかったわ。お休み」

 

「ああ、お休み」

 

俺は自分の部屋に行き、眠りについた。

 

 

 

刀哉side out

 

 

 

ブランside

 

刀哉が部屋から出たのを確認すると、私は隠していた通信端末を取り出す。

 

<ふふふっ。ね? 上手くいったでしょ?>

 

それには笑っているノワールが映っていた。

 

「…ええ。面白いくらい簡単に成功したわね」

 

<本当よ。刀哉の慌てた声を聞いて、何度笑いそうになったか…>

 

実は最初から通信をオンにしたままだったから、さっきからこっちの会話は向こうに丸聞こえ。刀哉が聞いたら恥ずかしさのあまり、壁に頭を打ち付けるんじゃないだろうか。

 

<それにしても、事故とはいえ災難だったわね。その、裸を見られるなんて>

 

「…言わないで。思い出しちゃうから」

 

刀哉は浴槽に入っていたから、考えれる限りの最悪なパターンは免れたけど、私の裸は(大事なところ以外)見られた。うう…。また顔が熱くなってきた。

 

<でも、刀哉にも悪気が有った訳じゃないから、許してあげて>

 

「…思ったんだけど、刀哉に対してやけに過保護ね。好きになったの?」

 

<な!? そ、そんな訳ないでしょ!? なんで私があいつなんかを好きにならなきゃいけないのよ!?>

 

…ノワールはツンデレだから、そんな返しをすると刀哉が好きってことになるのだけど…。

 

<ち、違うのよ! ただ、なんと言うか…。放っておけなかったのよ>

 

「…? どうして?」

 

<あいつ私の国にいる時に、無茶なことばかりしてたのよ。周りにはいつも気を配ってるくせに、自分のことが凄く疎かになってたの。それがとても危なっかしかったから、ちゃんとやってるのか心配になって…>

 

「…なるほど。わかったわ。こっちでも無茶なことしないように目を光らせておくわ。だから、安心して」

 

<……ええ。ありがとう、ブラン>

 

ノワールは嬉しいけど面倒をかけてすまないと思ってる顔をする。別に気にしなくても良いのに…。

 

<それじゃあ、私も寝るわ。お休み、ブラン>

 

「…ええ。お休み、ノワール」

 

私は通信を切る。

 

まだ全然時間は有るし、小説の続きでも書いてましょう。

 

私は自分の机に座り、機械を立ち上げる。ふと、新キャラのネタを考えてたのを思い出す。

 

「…刀哉みたいなキャラで良いかしら」

 

なんとなくそんなことを思いながら、私は文字を打ち込み始める。

 

 

 

ブランside out

 

 

 

――――――――――

 

刀哉side

 

「………よ……む…………」

 

「…い………ぶ…………ちゃ……」

 

ん? なんだ? なんか聞こえる。

 

気持ち良く寝ていたが誰かの声が聞こえて少し目を覚ます。もう少し寝かせてくれ…。俺は集中して再び眠りにつく。しかし、

 

ドスン!

 

「ごふっ!?」

 

突然腹の上に衝撃を感じ、無理やり起こされる。うえっ…! 腹の真ん中に受けたせいで気持ち悪い…!

 

俺はなんとか吐き気を堪えて、腹に乗ったものを見る。

 

「おっはよー! 刀哉お兄ちゃん!」

 

「おはよう…」

 

「ロムちゃん? ラムちゃん?」

 

そこにいたのはその小さな身体を俺の腹の上に乗っけているロムちゃんとラムちゃんがいた。

 

「さっきの話し声も二人のか?」

 

「うん!」

 

「そうだよ…」

 

「なんで二人が此処にいるんだ?」

 

「刀哉お兄ちゃんが全然起きないから、私たちが起こしにきたの!」

 

「お姉ちゃん、イライラしてた…」

 

なんですと!? マズイ! 今すぐ行かねばまたハンマーで殴られかねん!

 

「わ、わかった! 今すぐ行くから二人は先に行ってくれ!」

 

「うん、わかった!」

 

「早く来てね…」

 

二人が部屋を出たのを確認し、俺は急いで着替えて顔を洗い、部屋を出る。

 

…そういえば、今日って何すれば良いんだ?




はい。本当に最近刀哉くんのラッキースケベがランクアップしてきてます。とうとう定番のお風呂でバッタリ遭遇をやらかしました。…何度も言いますが、刀哉は普通ですので、こんなことではフラグは立ちません。むしろ許してくれただけでも幸運です。

ノワールも純粋に刀哉が心配なだけですので、フラグではありません。

次回はルウィーの二日目ですが、どうしよう…。今度こそ少し更新が遅れるかもしれません。ネタがないのです(泣)

なるべく早く書けるように頑張ります!

それでは、さようなら。
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