それでは、本編へどうぞ。
刀哉side
ウィィィィィ、ガコンッ!
「うおっ!?」
休みなしのぶっ通しという悲報に落ち込んでいると、コロシアムを分断するように壁が出てきた。よく見ると、こっちには先程いた半分、つまりは三人がいた。
『さあ! 第二回戦はこの二分割されたステージで三人が一人になるまで戦ってもらいます! ルールは先程と変わりませんが、タッグを組んで一人を潰すのも良し! それぞれ違う相手に攻撃するのも良し! この二回戦ではどのような戦略を練るかによって勝者が決まります!』
なるほど。さっきのやつを少人数にして、よりターゲットを狙いやすくしたと同時に、相手の考えをちゃんと読まないといつアウトになるかわからないってことか。
まあ、そんなこと関係なくさっきのブランの発言で俺が狙われるだろうけど…。
俺はこちら側にいる二人を見る。
「はは! さっきの奴が相手か! これなら手加減しなくて良いかもな!」
「そうだな。どんな手を使っても誰も責めないだろう」
その二人はやたらと親しく話していた。…やたら似ているし、もしかしなくても兄弟か?
こちらの疑惑の視線に気づいた一人がこっちを向く。
「なんでそんなに親しいのかって顔だな。俺たちは兄弟で出てるんだ。ちなみに俺が兄だ」
「ああ、うん。それは大体予想出来てました」
落ち着いた喋り方と品のない喋り方。この二つの内どちらが兄に見えると聞かれたら、明らかに前者だろう(後者の場合もあるけど)
「あ? なんか変なこと考えてないか?」
「別に。品がないなと思っただけですよ」
「っ!? てめぇ!」
「落ち着け。奴のペースに乗せられるな」
チッ。やっぱり兄の方が止めたか。あのまま戦いが始まってればこっちの思い通りになりやすかったのに。
『さぁて! それでは、そろそろ始めるぞー! 第二回戦! 始めぇぇぇぇぇ!』
「いくぞ!」
「おっしゃあ!」
開始の合図と共に二人は突っ込んでくる。とりあえず、タッグを相手するのはキツすぎる。早く一人を戦闘不能にするのが無難だな。
「おらぁ!」
まずは弟がその太い腕で殴りかかってくる。大振りだから簡単に避けれた。本来ならカウンターを決めてやるんだが、
「ふっ!」
「チッ!」
兄がすぐに短剣で切りかかってきたので、それを避ける。兄は連続で切りつけてくる。俺は全て避けるが、
「俺を忘れてねぇか!」
「忘れてねぇよ!」
合間に弟が攻撃を仕掛けてくるせいで、反撃をしたくても出来ない。こいつら、タッグでの戦いに馴れてるな。
とは言っても、このままじゃ何も進まない。
「はぁ!」
「おっと」
「バーカ!」
大振りの一閃は軽く避けられる。だが、それで良い。当てるつもりは最初からない。距離を空けるためだ!
まずは品のない弟から潰す!
「くたばれや、弟!」
「やなこった!」
攻撃を加えるが、あっさり避けられる。そう簡単にいかねぇか…!
「うおっ!?」
後ろから飛んできた雪玉を慌てて避ける。弟はともかく、兄は叩き潰してまで当てようとは思ってないようだ。少しでも隙を見せようものなら、雪玉をぶつけられてアウトになるだろう。
「よそ見してんじゃねぇよ!」
「くっ!」
ダメだ! 隙が出来ない! どちらか叩き潰せば終わるのに!
「おい。そろそろあれを使うぞ」
「ええ、もうかよ!? もう少し遊びたいぜ!」
「わがままを言うな。優勝して賞品を手に入れるぞ」
「ちっ、わかったよ! お前、そこそこ楽しめたぜ!」
「何言ってんだ。まだ戦いは――」
「今から終わりに向かうんだよ」
「っ!?」
兄が後ろに回り込んで、短剣で切りつけてくる。俺は避けるが、
「おら! プレゼントだ!」
弟が何かを投げつけてくる。俺は雪玉だと思い、掴んで受け止める。しかし、それは筒状の物体だった。しかも、
「うわっ!?」
突然爆発した。威力は全然ないが、霧状のものがばら撒かれ視界が見えなくなっていく。
「目潰しか!? 何処だ!?」
俺は見えない霧の先にいるはずの二人に声を上げるが、答えてくれるはずもない。とにかく、この視界をどうにかしないと――
ガクッ
「っ!? な!?」
突然足がふらついてうまく立てなくなった。大剣を杖代わりにして、なんとか身体を支える。だが、腕にも力が入らなくなってきた。どうなってるんだ…!?
「ほう…。まだ立っていられるとはな。お前は本当に人間なのか?」
「……ぅ…ぁ…!」
「ダメだぜ、こりゃ。呂律もちゃんと回ってない。喋ることすらままならないだろうぜ」
弟の言う通り、顎にも力が入らなくなってきた。これってまさか、毒ガスか!? 俺が霧の先にいるであろう二人を睨みつけると、兄の方が答えた。
「ああ。お前の考えてる通りだ。これは毒ガス。吸った者の神経をマヒさせる猛毒だ。まあ、安心しろ。ギリギリ死なないから」
ギリギリかよ…! ヤバい…。意識も薄れてきた…!
「ははっ! 実験成功だな、兄貴!」
「ああ。これを使えば優勝した権限でホワイトハート様に使って辱めることも出来るな」
「ああ! おもちゃにしてやるぜ!」
………あ? 今、こいつらなんて言った?
薄れていた意識が怒りでハッキリした。だが、一時的なもので再び薄れていく。しかし、その一瞬で俺はこの状態の解決策を思いついた。ははっ、痛そうだな…。
腕の力で自分の体重を支えられなくなり、俺はその場に倒れる。だが、
ザクッ!
「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
倒れる直前に大剣の刃を俺の方に向けていたので、俺の身体に容赦なく食い込み、肉を切り裂く。痛い! 想像以上に痛い! だが、その痛みのお陰で意識がハッキリして、俺は立ち上がる。
「痛みで打ち消した!? バカな!」
「ははっ! 面白れぇじゃねぇか!」
二人の反応は真逆だった。だが、今の俺には関係ない。…そこか!!
俺は声が聞こえた方向に突っ込む。そして、二人の顔が見えた。
「ぐっ!?」
「おっ!?」
その顔を掴み、
「――くたばれぇ!」
そのまま床に叩き付ける!
雪が積もっていたが、そんなものはクッションにもならず、二人は硬い床に顔を打ち付けた。
俺は二人とも伸びているのを確認して、頭から手を放し、足元の雪を掴んで雪玉を作り、二人の頭に落とす。
『135、アウト』
『136、アウト』
リストバンドから音声が出て、二人が飛んで行く。
「っはあ! はあ! っあ…!」
なんとかなったが、切り傷からくる痛みがキツ過ぎる…! 血もダラダラと尋常じゃない量が出てる。早く終らせないとマズいな…!
『さあ! どうやら、両フィールドとも決着が付いたようですが……。刀哉選手! 大丈夫ですか!?』
「…んなこと聞く暇があるならとっとと進行しろ!」
『わ、わかりました! それでは、決勝戦を開始します!』
開始の宣言と同時に上がっていた壁が下がって、向こうの選手が見えてくる。相手は結構細い体型で、かなりの女顔だった。向こうもこっちに気づいたが、目を見開いて驚いていた。
「き、君!? なんでそんなに血だらけなんだ!?」
「…心配するな。こんなのどうってことない…」
これから戦う相手の身を案じてくれるとは…。良い奴だな。
「だ、だけど血が――」
「心配なら、早く終らせるぞ…。俺も、とっとと休みたいんだ」
「……わかった。気は引けるが、手加減はしないよ!」
「当たり、前だ…!」
俺たちがそんな会話をしてると、
「「ん?」」
足元にいくつもの丸い影が現れた。俺たちが空を見ると、何十個もの雪玉が降ってきていた。
『決勝戦はこの雪玉が降り続ける中で戦ってもらいます! 当然降ってきた雪玉に当たってもアウトになります! 降ってくる雪玉に注意しつつ、相手に雪玉を当ててください!』
ヤバいな。ただでさえ出血してるんだから、あまり動きたくないのにこれじゃあ動くことを止めたら不利になる。とは言っても、動き過ぎたら出血多量で死にかねない。
「先手は打たせてもらうよ!」
ドォオン!
そう言うとバズーカをコールして、それから二十センチ程の雪玉を撃ち出す。俺は大剣で防ぐ。
「ぐっ!?」
予想以上の威力で後ろに少し下がってしまう。しかも、上から雪玉が降ってきた。
「ちっ!」
俺は一旦大剣から手を放し、後ろに跳ぶ。一秒前までいたところに雪玉が降ってきた。危ねぇ…。というか、跳んだせいで傷に痛みが…!
今度は三発連続で撃ってくる。横に跳ぼうとするが、傷口に痛みが走り、一瞬だけ動きが止まってしまう。すぐに動けたが、すれすれのところを雪玉が通り過ぎていく。危ねぇ! 大剣を持ってねぇと始まらない!
俺は大剣を拾おうとするが、
「っ!」
俺と大剣の間に雪玉が降ってきて拾えない。今のは危なかった。上から降ってくる雪玉が何気に厄介だな…。
ん? 待てよ…。降ってくる雪玉が厄介なのは向こうも一緒のはずだ。実際俺がこうしている間に攻撃してこないのは、向こうも降ってくる雪玉を避けてるからだ。
一回戦で使ったあれをやるか…。傷の痛みと出血が気がかりだが、うまくいけば勝てる!
「考えごととは余裕だね!」
またバズーカから雪玉が撃たれた。俺はなんとか避ける。にしても、一発だけか?俺が相手を見てみると、雪玉の補充をしていた。弾数は五発か…。とにかく、今の内に大剣を拾う!
「よしっ!」
やっと拾うことが出来た! 俺はそのまま構える。奴も丁度、雪玉の補充を終えたみたいだ。
「これで終わりだよ!」
ドォオン!ドォオン!ドォオン!ドォオン!ドォオン!
そのセリフの通り、終わらせるつもりなのか五発全てを撃ってくる。全力でやんなきゃ負けるな…。
俺は痛みを堪えて腕にありったけの力を込める。そして、勢い良く薙ぎ払う!
「おおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
火事場の馬鹿力とでも言うのか、先程のよりも強力な一閃を繰り出せた。それによって発生した衝撃波が飛んできた雪玉と降ってきた雪玉を全て相手に吹き飛ばす。
「な―――うわぁ!?」
バズーカを壁にしようとしてたが、圧倒的な質量の前には無意味だったようだ。そのまま雪玉に埋もれる。ちゃんと飛んで行けるか心配だったが、すぐに雪の山から出た。
『最終戦、決着ぅぅぅぅ! 激戦を戦い抜き、優勝したのは紅崎刀哉選手ー!』
「「「「「「「「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」」」」
周りから歓声が上がるが、傷に響くから静、か……に…。
俺はその場に倒れ、意識を失った。
――――――――――
あれからどれくらい経ったのだろうか。俺が目を開けるとそこには、
「……知らない天井だ」
「お約束なセリフだね」
「うおっ!?」
独り言を言うと隣から返事が返ってきたので、俺は驚いて隣を見る。
「ああ、ごめん。そんなに驚くなんて思わなかったから」
「な、なんだ。あんたか…」
先程まで戦っていた相手が隣のベッドにいた。服装を見た感じだと、此処は病院か―――ん?
服装を見ていただけなのに、俺は何か強烈な違和感を感じた。改めて相手の身体を見る。
「な、なんだい?」
身体を凝視されてるのを不思議に思って質問してくるが、俺はそれを無視する。
そして、違和感の正体を発見した。良く見ると胸の部分が少し膨らんでいる。え? てことは、まさか…。
「お、女?」
「ん? そうだよ」
マジかよ!? いや、確かに随分とレベルの高い女顔だなとは思ったけども!? あの大会がパッと見だとマッチョしかいなかったから女が出てるという可能性が消えてしまっていた。
「す、すまん! 女だと知らなかったとは言え、あんなことを!」
「いやいや、気にしないで。全身に軽い打撲だけだよ。君に比べたら全然良いさ」
そういえば、胸に有った傷はもう治療されている。あと出血多量だったのか、輸血されている。
「それにしても、無茶をしたね。そんなに優勝したかったのかい?」
「優勝したかったと言うか、優勝せざるを得なかったと言うか…」
「ああ。そういえば、絶対に勝て、と言われてたもんね。随分ホワイトハート様と仲が良いみたいだね。どういう関係なんだい?」
「大したものじゃない。二、三日居候させてもらうだけの関係だ」
「へえ。女神様のところに居候出来るなんて、さっきの戦いのことも有るし、君はただ者じゃないね」
「何言ってんだよ。俺は変なところで運が強いだけの平和的な一般人だ」
…最近怪しいけど。
「良く言うね。…そう言えば、まだ自己紹介してなかったね。僕の名前はヒナ。君はなんと言うんだい?」
「俺は紅崎刀哉だ。もう今更敬語を使うのが面倒だから、普通にヒナって呼んで良いか?」
「もちろん良いさ。僕も君のことは刀哉と呼ばせてもらうよ」
「好きにしてくれ」
「わかった。それじゃ、刀哉。扉の前にいる子たちを中に入れてあげなよ」
「ん?」
俺は扉に目を向ける。僅かに隙間が開いていて、そこには見覚えの有る顔が三つ見えた。
「…そんなところにいないで、入ってこいよ。三人とも」
バンッ!
「「刀哉お兄ちゃん!」」
扉が勢いよく開き、ロムちゃんとラムちゃんがこちらに向かって走って……って!?
「あ、ちょっと、二人ともまっ――ごふっ!」
二人はそのまま俺に跳びついてくる。治療したとはいえ、まだ完全に治ってる訳じゃないから響いてキツイ…!
「うわーん!! 刀哉お兄ちゃん、死んじゃったかと思ったよー!!」
「死んじゃ嫌…!!」
「ごめんな、二人とも…。でも、俺は死んでない。ちゃんと生きてるぞ」
「グスッ…。本当に?」
「ひぐっ! 本当…?」
「ああ、本当だ。だからもう泣くな。な?」
そう言うと、ようやく二人は泣き止む。ふう、一安心だな。
「…刀哉。お疲れ様」
「よお、ブラン。疲れたってレベルじゃないぜ。死ぬかと思――なんでもない」
死ぬという単語に反応して二人が泣き出しそうになったので、撤回する。
「…本当にごめんなさい。こんなことになるなんて…」
「もう終わったことだし、生きてたんだから良いよ。謝らないでくれ」
「…でも――」
「ブラン。本人が良いって言ってるんだから良いじゃないか。しつこく謝るのも失礼だよ」
「…あれ、ヒナ。いつからいたの?」
「最初からいたんだけど…」
ん? 今ヒナの奴、ブランのことを普通に名前で呼んだぞ。というか、二人とも親しそうなんだけど…。
「…あのさ。もしかして二人って知り合いか?」
「…ええ。ヒナにはよくクエストを依頼するの。そうしてる内に親しくなったのよ」
「……おい、ヒナ。お前さっき俺に質問してた時、実は全部知ってて楽しんでただろ?」
何がただ者じゃない、だ。自分だって女神と親しいじゃねぇか。
「いやいや、誤解だ。まさか君がブランが言っていた人だとは思わなかったよ。居候の話を聞くまではね」
「む。そうか…」
「…それより刀哉。どうするの? 明日はリーンボックスに行かないといけないのに」
「まあ、今日は此処で大人しくしてるさ。明日起きて、治ってたらリーンボックスに行く。治ってなかったら、ベールさんには悪いけど、少し待ってもらう」
「…わかったわ。一応ベールにはあらかじめ伝えておくわね。ロム、ラム、帰るわよ」
「いやっ! 怪我させないように、刀哉お兄ちゃんと一緒にいる!」
「一緒…!」
どうやら二人は、目を離したらまた俺が怪我すると思ってるらしい。
「二人とも。俺は大丈夫だ。これ以上心配させないから、ブランの言うことを聞いてくれ」
「でも…」
「大丈夫だって。じゃあ、大人しく帰ってくれたら、今日食べたクレープをまたごちそうしてあげるよ」
「「本当!?」」
「ああ。それじゃあ、やることはわかってるな?」
「「うん!」」
二人はブランのところに戻る。
「…ありがとう、刀哉。また明日」
「それじゃあね!」
「刀哉お兄ちゃん、バイバイ…!」
「おう! またな!」
三人は部屋を出て行った。
「ふう…。おい、ヒナ。ブランと知り合いなら先に言ってくれ…。ビックリしただろ」
「ははは! すまないね。ちょっと面白そうだったから、ついね」
「はあ…。と言うか、今考えればお前が優勝しても別に良かったんだよな…」
「おや? 細かいことは気にしないタイプだと思ったんだけど」
「怪我してたから、早く終わらせたかったんだよ」
「ははっ! それはごもっともだ!」
「っだー! もう! 笑いごとじゃねぇよ! こちとら死にかけだったんだぞ!」
「ごめん、ごめん。君が面白くてね」
「…はー。もう良いよ。俺は寝る」
「え? まだ八時だよ?」
「うるせぇ。寝ると言ったら寝る」
俺はそのまま眠りにつく……………ことが出来ずに、結局ヒナと話していた。
オリキャラの設定です。
ヒナ
身長:171cm
体重:56kg
特技:五十メートル先のコインの真ん中を撃ちぬくこと
趣味:訓練
性格:陽気
解説:ルウィー出身の女性。歳は十九。目は青色。髪は濃い茶色で首に届く程度の長さのポニーテール。スタイルはいいが、胸は大きくもなく小さくもない(要するに普通)。意外と訓練をするのが好きで、それによって鍛えた体力と力を使った力技が得意だったりする。一例としては、バズーカのバックブラストを無視して撃てる。そこそこの実力者で、戦うことが結構好き(戦闘狂ではない)。そのため、ブランから引き受けるのはほとんどが討伐クエスト。
と、こんな感じです。私自身、このキャラを書いてて気づいたことが有ります。私って、男装してるけど実は凄い美女というタイプが好みみたいです…。
今まで戦ってた奴らのモブキャラっぷりに耐え切れずに、オリキャラを出してしまいました。後悔はしてません! 反省はしてます、すいませんでした。
折角なので、ヒナにはこの後のストーリーにも出てもらおうと思います。
次回からは、ようやく体験入国編最後のリーンボックス編に入ります。頑張ってネタを考えます。
それでは、この辺りで。